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囮作戦
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オルランドは最後まで渋っていたが、最終的にノアの提案が採用されることになった。ここ一年でほとんど成果が得られず、オルランドとしても、ギルドとしてもこれ以上なんの策も打たない訳にはいなかったのだろう。
ノアは人通りの少ない道を、夕方に一人で歩くことになった。初日は空振り。二日目はナンパされて終わったが、三日目のことである。
以前に攫われたように、突然誰かに引っ張られて口と目を塞がれた。そして麻袋の中に入れられてどこかに連れ去れる。
「んんっー! んーーー!!」
無抵抗で運ばれては怪しまれる為、ノアは必死に逃れる演技をする。しかし、内心はガッツポーズを取っていた。
(よしっ! やっと釣れたぞ!! あとはこのまま彼らの拠点に運ばれるだけだ)
オルランドが尾行できているのかノアから確認する術はない。しかし、彼ならきっと大丈夫だろうという謎の安心感があった。
(あれだけ強かったし、何故か俺に執着しているし……いや本当になんでなんだろうな?)
今更なことを考えながら攫われること数時間。途中からは馬車に乗せられていたようだが、麻袋から解放されることはなかった。
しかし、馬車がどこかに停まると、再び男に担がれてどこかの建物に入ったのだろう。急に触れる空気が温かくなった。
「よぉ、また捕獲してきたぜ。今までで一番の特級品だ」
ノアを担いでいる男の声が聞こえてきた。どうやらここが拠点で間違いないようだ。男の他にも数名の気配を感じる。
「へぇ、この間の女優より?」
「おう。見てみるか?」
麻袋が下ろされ、しゅるりと紐を取る音がする。ノアはどうしようか迷った末にリアクションを取るのが面倒だったので気絶するフリをすることにした。
目と口を覆っていた布が外されると口笛が聴こえてきた。
「ほぉー……確かに美人だな。でもこいつ男じゃないか?」
「は? あー……言われてみりゃ、そうだな。胸ないし」
「まぁいいじゃねぇか。野郎のΩは妊娠にも強いって言うんで女より高値が付くこともあるんだぜ? この顔ならβの女の10倍の値で売れるぞ」
「そりゃあ景気のいい話だな」
下衆な会話に思わず反吐が出そうになるのをノアはなんとか堪える。
「そいつは独房に突っ込んどけ」
「独房には女優がいるんじゃなかったか?」
「あいつなら今朝連れて行かれたよ」
「随分早いな。もう買い手が見つかったのか?」
「いやどうもそういう訳じゃないらしい……あの女優、余計なことを知ってしまったんだと」
「へぇ……てっきり顔出しのΩだから、ご指名だったのかと思ったが、最初から攫った理由は口封じが目的だったのか」
「何を知ったのかは知らねぇがな」
(女優って……もしかしてミラさんのことか。じゃあ彼女はもうここにはいない……間に合わなかったのか)
内心、落胆するノアを担いで男が独房に連れて行く。
「ほらよ……もう気絶したフリしなくていいぜ?」
「……」
独房に着くと、ノアを担いでいた男が鼻で笑うのがわかった。
「バレバレなんだよ。俺らは仕事柄、意識のない人間を運ぶのは日常茶飯事でね。気を失っているか、意識保っているのかは、すぐにわかる」
「……最低な仕事だな」
これ以上演技していても仕方がないだろうと、ノアは目を開ける。そこは薄暗い洞穴の中の独房で、とてもじめじめとしていた。
ノアを見下ろす男は、声からしてノアを攫ってきた張本人だろう。品定めするようにノアの全身を舐めるように見ている。
「どこの商家か貴族の坊ちゃんだか知らねぇが、災難だったな。お忍びで遊びに来てたのか? 残念ながらもうお前は自由に外を歩く権利を失った」
男は自分を睨みつけるノアを見てニヤニヤと笑いながら告げる。
「お前はこれからどこかの金持ちに売り飛ばされる。優しいご主人様だといいなぁ? 運が悪いと毎日拷問にあうかもしれないぜ。悪趣味な金持ちってたくさんいるからなぁ……まぁどの道、飽きられたら捨てられちまうんだ。せいぜい媚び売って可愛がって貰わないと……」
男はそう言いながらノアの顎を掴み、顔を近づける。
「そんな風に睨みつけて生意気な態度取っていると、ご主人様の加虐心を煽るだけだぜ?」
「ご忠告どうもありがとう……なんて礼を言うと思ったか?」
「あ?」
「ただ、お前らがどうしようもないクズだって教えてくれたことには感謝するよ……おかげで、なんの迷いもなくぶん殴ることが出来る」
「お前が俺をぶん殴る? ははははっ! おもしれぇ! やれるならやってみろよ!」
本来ならば、ノアはここでオルランド達の救援を待つ予定だった。しかし、男の態度にいい加減堪忍袋の緒が切れたノアは容赦なく全力を出すことにした。
(この狭さだとロボットは無理だな。洞穴が壊れる可能性がある……となると)
「なぁ知っているか? サイの体重って約3トンぐらいあるんだけど……」
ノアはこの世界には存在の動物を語りながら地面に手を合わせて魔力を込める。
「時速50キロで突進出来るんだってよ!」
魔法に必要なのはイメージ力。前世でのノアはかなりの動物好きで休日はよく動物園に行ったり、某チャンネルを家で観賞することが多かった。
そのおかげかかなりの再現率で立派な角の生えたサイを土で作り出すことに成功した。
「ひっ、な、なんだ!? なんなんだテメェは!!」
「だから『サイ』だよ……行け! 突進だ!」
人形を作りだしたことはあるが、作ったゴーレムに命令をするのはこれが初めてだった。機能するのか不安だったが、ゴーレムのサイはノアの命令を受けて忠実に動いた。
つまり、男相手に全力の突進をしたのである。
「ひぃいいいいい!?」
男は情けない声をあげながら咄嗟に躱した。彼の身体の数センチ横の壁にサイの角が突き刺さる。
「は、ハハハハっ、ば、バカめ、壁に突き刺さってもう動けま……い!?」
サイが頭を軽く振っただけで、壁は一気に崩れた。そして再び男に向かって突進するために、前足を踏み出す。
「ひ、ひぃいいいいい!?」
「なんだなんだ!?」
「さっきの振動はなんだ!?」
「なにがあった!?」
男の仲間達が騒動を聞きつけてこちらに駆け寄ってきたが、ゴーレムのサイを見て皆唖然としている。
「こ、こいつはいったいなんだ!?」
「た、たすけてくれぇっ!」
「うわっ! こっちにくんな!」
「逃げるぞ!!」
男たちは拠点と商品を置いて逃げようとする。だが、その出入り口はもう塞がれていた。
オルランドとジルが選別してくれた冒険者達が拠点に突入し、次々と男たちを捕まえていく。
その姿をみて、もう自分の役目は終わっただろうとノアはゴーレムを土に戻した。
「ノアッ!」
「ああ、オルランド。突入してくれるの早かっ」
ノアがすべてを言いきらないうちに、オルランドは強くノアの身体を抱きしめた。
「オルランド……?」
「無事で良かった……ノア」
その声色から本気でノアを心配してくれていたことが伝わる。
「けがはないか? ひどいことはされなかったか? 怖い思いをしただろう。助けに来るのが遅くなってすまなかった」
「あ、いや……全然遅くないよ。ケガもしていないし」
「そうか」
ノアの返事を聞いてオルランドがほっとしたように微笑んだ。その距離の近さと彼の身体の熱さにノアは鼓動が早くなっていくのを感じた。
(なんだこれ……なんで、俺ドキドキして……)
「ノア」
オルランドがノアの名前を呼び、更に顔を近づけて来る。ノアは未だにバクバクと煩い心臓の音から目を逸らすように瞼を閉じて…………。
「お前ら、状況と場所を考えろ」
「っ!?」
「……良いところだったのに」
あきれ顔のジルにそう言われて、ノアは流されかけていた自分に気づき、オルランドの胸に手を当ててぐいっーっと距離を取った。
そんなノアを見て、キスし損ねたオルランドは拗ねた声を出すが、ノアはそれどころじゃない。
(あっぶねぇえええええ! そのまま流されて人前でキスするところだったー!!)
先ほどとは違う意味で心臓に負担がかかったノアなのだった。
ノアは人通りの少ない道を、夕方に一人で歩くことになった。初日は空振り。二日目はナンパされて終わったが、三日目のことである。
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しかし、馬車がどこかに停まると、再び男に担がれてどこかの建物に入ったのだろう。急に触れる空気が温かくなった。
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ノアを担いでいる男の声が聞こえてきた。どうやらここが拠点で間違いないようだ。男の他にも数名の気配を感じる。
「へぇ、この間の女優より?」
「おう。見てみるか?」
麻袋が下ろされ、しゅるりと紐を取る音がする。ノアはどうしようか迷った末にリアクションを取るのが面倒だったので気絶するフリをすることにした。
目と口を覆っていた布が外されると口笛が聴こえてきた。
「ほぉー……確かに美人だな。でもこいつ男じゃないか?」
「は? あー……言われてみりゃ、そうだな。胸ないし」
「まぁいいじゃねぇか。野郎のΩは妊娠にも強いって言うんで女より高値が付くこともあるんだぜ? この顔ならβの女の10倍の値で売れるぞ」
「そりゃあ景気のいい話だな」
下衆な会話に思わず反吐が出そうになるのをノアはなんとか堪える。
「そいつは独房に突っ込んどけ」
「独房には女優がいるんじゃなかったか?」
「あいつなら今朝連れて行かれたよ」
「随分早いな。もう買い手が見つかったのか?」
「いやどうもそういう訳じゃないらしい……あの女優、余計なことを知ってしまったんだと」
「へぇ……てっきり顔出しのΩだから、ご指名だったのかと思ったが、最初から攫った理由は口封じが目的だったのか」
「何を知ったのかは知らねぇがな」
(女優って……もしかしてミラさんのことか。じゃあ彼女はもうここにはいない……間に合わなかったのか)
内心、落胆するノアを担いで男が独房に連れて行く。
「ほらよ……もう気絶したフリしなくていいぜ?」
「……」
独房に着くと、ノアを担いでいた男が鼻で笑うのがわかった。
「バレバレなんだよ。俺らは仕事柄、意識のない人間を運ぶのは日常茶飯事でね。気を失っているか、意識保っているのかは、すぐにわかる」
「……最低な仕事だな」
これ以上演技していても仕方がないだろうと、ノアは目を開ける。そこは薄暗い洞穴の中の独房で、とてもじめじめとしていた。
ノアを見下ろす男は、声からしてノアを攫ってきた張本人だろう。品定めするようにノアの全身を舐めるように見ている。
「どこの商家か貴族の坊ちゃんだか知らねぇが、災難だったな。お忍びで遊びに来てたのか? 残念ながらもうお前は自由に外を歩く権利を失った」
男は自分を睨みつけるノアを見てニヤニヤと笑いながら告げる。
「お前はこれからどこかの金持ちに売り飛ばされる。優しいご主人様だといいなぁ? 運が悪いと毎日拷問にあうかもしれないぜ。悪趣味な金持ちってたくさんいるからなぁ……まぁどの道、飽きられたら捨てられちまうんだ。せいぜい媚び売って可愛がって貰わないと……」
男はそう言いながらノアの顎を掴み、顔を近づける。
「そんな風に睨みつけて生意気な態度取っていると、ご主人様の加虐心を煽るだけだぜ?」
「ご忠告どうもありがとう……なんて礼を言うと思ったか?」
「あ?」
「ただ、お前らがどうしようもないクズだって教えてくれたことには感謝するよ……おかげで、なんの迷いもなくぶん殴ることが出来る」
「お前が俺をぶん殴る? ははははっ! おもしれぇ! やれるならやってみろよ!」
本来ならば、ノアはここでオルランド達の救援を待つ予定だった。しかし、男の態度にいい加減堪忍袋の緒が切れたノアは容赦なく全力を出すことにした。
(この狭さだとロボットは無理だな。洞穴が壊れる可能性がある……となると)
「なぁ知っているか? サイの体重って約3トンぐらいあるんだけど……」
ノアはこの世界には存在の動物を語りながら地面に手を合わせて魔力を込める。
「時速50キロで突進出来るんだってよ!」
魔法に必要なのはイメージ力。前世でのノアはかなりの動物好きで休日はよく動物園に行ったり、某チャンネルを家で観賞することが多かった。
そのおかげかかなりの再現率で立派な角の生えたサイを土で作り出すことに成功した。
「ひっ、な、なんだ!? なんなんだテメェは!!」
「だから『サイ』だよ……行け! 突進だ!」
人形を作りだしたことはあるが、作ったゴーレムに命令をするのはこれが初めてだった。機能するのか不安だったが、ゴーレムのサイはノアの命令を受けて忠実に動いた。
つまり、男相手に全力の突進をしたのである。
「ひぃいいいいい!?」
男は情けない声をあげながら咄嗟に躱した。彼の身体の数センチ横の壁にサイの角が突き刺さる。
「は、ハハハハっ、ば、バカめ、壁に突き刺さってもう動けま……い!?」
サイが頭を軽く振っただけで、壁は一気に崩れた。そして再び男に向かって突進するために、前足を踏み出す。
「ひ、ひぃいいいいい!?」
「なんだなんだ!?」
「さっきの振動はなんだ!?」
「なにがあった!?」
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「ノアッ!」
「ああ、オルランド。突入してくれるの早かっ」
ノアがすべてを言いきらないうちに、オルランドは強くノアの身体を抱きしめた。
「オルランド……?」
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「っ!?」
「……良いところだったのに」
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