果たして君はこの手紙を読んで何を思うだろう？

ティムの手紙 18

Dear フレッド

やぁ、元気かい。
しばらく間をあけてすまなかった。

今僕は王都にいる。
第三王子殿下が戦争を終わらせてくれたよ。
前の手紙ではちょっと驚かせてしまったかな？
僕は恥ずかしながら最後の最後でやってしまったよ。
膠着状態の戦地で再三魔術士として打診されていたことが僕を思い上がらせていたらしい。
情けない限りだ、笑ってくれて構わないぜ。
いや、クールに見せて情に厚かった君のことだからどうやって僕を慰めようと困惑するかもしれないね。

僕は出来ることやった。そして出来なかったことをやってしまった結果ではあるけれど、そのことに後悔はないよ！
君によくやったと褒めてもらえるのが最高の慰めかな。
そして流石誇れる友人だと言ってもらえると嬉しいね。
王都の治癒師に積極的に反対の腕を使うことを推奨されているんだ。
患者の気持ちに寄り添う治癒師はやっぱり僕の目指す道だった。
また手紙を書くよ。
利き腕ではないから文字が乱れているけれど、そこは大目に見ておいて欲しい。

いつまでも君の友人でいたい ティム