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ティムの手紙 22
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Dear フレッド
やぁ!元気にしているかい。
驚いたかい?僕も驚いた!
本当は前線で戦い抜いた騎士に叙勲があること、なんと叙勲に僕も選ばれたんだと君に報告するつもりでいたんだ。
それがどうだ!
最後の戦いで英雄となった第三王子殿下が立太子なさると言う!
この驚きの前には僕の叙勲なんて霞んでしまうよ。
長年の信頼できる友人ならばと許可をいただいたから書くけども、実は王都に戻って以来少しだけ僕は第三王子殿下と懇意にさせていただいているんだ。
僕を先生と呼んでくださる御仁とは第三王子殿下のことさ。
実の兄弟のニックとも騎士団に入ってから疎遠になってしまった僕は、随分年下である第三王子殿下を恐れ多くも弟のように可愛がらせていただいている。
だからこの報は僕にとっても嬉しい限りだ。
ただ、第三王子殿下が王太子となるのを、第一王子殿下と第二王子殿下はどのようにお思いだろう。
僕が心配するなどおこがましいだろうけど、第三王子殿下から第二王子殿下のお話をよく伺うものだから、ついつい近しい方だと心配してしまうんだ。
一介の治癒士が思うことではないのだろうけどね。
不思議と第一王子殿下のお話は聞かないのだけど、それはご家族の事情があるんだろう。僕だってニックの話を進んでしたいかと言えばそんなことはないからね。
とにかく、僕は戦勝の式典に招かれることになった。
もしかしたらかつての夢は本当に正夢だったのかな?なんてね。
僕の晴れ姿を是非君に見てもらいたいよ。
また手紙を書くよ。
その時は叙勲と第三王子殿下の立太子で気が高ぶっているだろうから覚悟しておいてくれよ。
君の誇れる友人 ティム
P.S. また浮かれてるって?わかるだろう?勘弁してくれ!
やぁ!元気にしているかい。
驚いたかい?僕も驚いた!
本当は前線で戦い抜いた騎士に叙勲があること、なんと叙勲に僕も選ばれたんだと君に報告するつもりでいたんだ。
それがどうだ!
最後の戦いで英雄となった第三王子殿下が立太子なさると言う!
この驚きの前には僕の叙勲なんて霞んでしまうよ。
長年の信頼できる友人ならばと許可をいただいたから書くけども、実は王都に戻って以来少しだけ僕は第三王子殿下と懇意にさせていただいているんだ。
僕を先生と呼んでくださる御仁とは第三王子殿下のことさ。
実の兄弟のニックとも騎士団に入ってから疎遠になってしまった僕は、随分年下である第三王子殿下を恐れ多くも弟のように可愛がらせていただいている。
だからこの報は僕にとっても嬉しい限りだ。
ただ、第三王子殿下が王太子となるのを、第一王子殿下と第二王子殿下はどのようにお思いだろう。
僕が心配するなどおこがましいだろうけど、第三王子殿下から第二王子殿下のお話をよく伺うものだから、ついつい近しい方だと心配してしまうんだ。
一介の治癒士が思うことではないのだろうけどね。
不思議と第一王子殿下のお話は聞かないのだけど、それはご家族の事情があるんだろう。僕だってニックの話を進んでしたいかと言えばそんなことはないからね。
とにかく、僕は戦勝の式典に招かれることになった。
もしかしたらかつての夢は本当に正夢だったのかな?なんてね。
僕の晴れ姿を是非君に見てもらいたいよ。
また手紙を書くよ。
その時は叙勲と第三王子殿下の立太子で気が高ぶっているだろうから覚悟しておいてくれよ。
君の誇れる友人 ティム
P.S. また浮かれてるって?わかるだろう?勘弁してくれ!
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