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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
149話 戦争の足音
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「失礼します」
クルスは、執務室に入ると机で書類と格闘していたシルバリエの前まで歩いて行く。
「どうかしたのか?」
「はい、グレース様から報告が入りました」
「聞こう」
「はっ!
グレース様がコルダール様の配下に偵察を命じた所、コルダール様の配下が命令を無視し、人間の町を襲撃、これを命令違反としてグレース様が粛清したそうです」
「そうか、その一件でコルダールとグレースの配下はどうなった?」
「コルダール様は元々少なかった配下を先の勇者討伐で失った上、今回のグレース様の粛清によってほとんどの配下を失っております。
残っているのは精鋭が数名のみでしょう。
グレース様の配下は粛清に当たって一切の被害はなかった様です」
「そうか、やはりグレースの配下は精強だな。
コルダールの配下は予定通りか」
「はい、あの様な無法者の集まりならば、秩序を重んじるグレース様の下に付ければこうなるのは必然でしょう」
「グレースやリセルシアの配下を削るのはそろそろ限界だな」
「そうですね、任務上の事故などに見せかけての勢力削減は難しいと思います」
「となると人間との戦争で一気に潰すしかないな」
シルバリエは引き出しからスクロールを取り出してクルスに差し出した。
クルスはスクロールを受け取り尋ねる。
「これは?」
「ミルミット王国への転移魔法陣と変身の魔方陣だ。
これを使って予定通り人間との戦争に備え、例の計画を実行に移せ」
「はっ!」
シルバリエの命令を受けたクルスは執務室を後にするのだった。
===========================
わたしは店の奥の倉庫に置いてあるディメンションボックスから作り置きして置いたポーションを取り出して行きます。
目的のポーションを手にしたわたしはうりばの方に戻りました。
「お待たせしましたリュミナスさん、カナンさん」
「おう」
「ありがとう、ユウ」
わたしは頼まれていたポーションと魔力回復ポーション、解毒ポーションをリュミナスさん達に渡し、お金を受け取ります。
「そう言えば、魔族との戦争があるらしいな」
「ああ、ギルドで義勇兵を募集していたわね」
「わたしも国王様から指名依頼を受けましたね」
「「………………」」
リュミナスさんとカナンさんは急に遠い目に変わりました。
「ん、どうしたのですか?」
「いや、お前さんはいつの間にかとんでもない奴になったなっと思ってな」
「そうよね、あっという間にAランクだしね」
「リュミナスさんだってAランクではないですか」
「お前な、俺がAランクになるのにどれくらいかかったと思ってるんだ?」
「それで、ユウは王国軍に従軍するの?」
「いいえ、わたしは軍の指揮下には入りませんよ。
国王様の直属として、ある程度の自由裁量が許されていますから、戦争が始まる直前に連絡を貰って合流する事になっています」
「「…………そうか」」
===========================
俺は城のテラスでシアと紅茶を飲んでいた。
今、国王である父上は連合の結成の為にグリント帝国に行っている。
国王代理としての責任がある為、あまりゆっくりとする訳には行かない。
こうしてシアとお茶を飲む時間を取れたのも久しぶりだ。
コンコン
そこにノックの音が入った。
「なんだ?」
「御休息の所、失礼します」
「何かあったのですか?」
シアはメイドに先を促した。
「はい、レオンハルト殿下とシンシア様にお客様がお見えになりました」
「「客?」」
俺とシアはメイドに案内されて応接室に向かった。
応接室にノックをし、返事を聞いて扉を開く。
部屋に居たのは1人の男だった。
「やあ、久しぶりだね、レオくん、シアさん」
「ああ、久しぶりだな」
「お久しぶりですわ」
俺達は久しぶりにあったクルスと握手を交わすのだった。
===========================
グリント帝国の宮廷の奥、厳重な警備が敷かれた会議室では連日連夜、各国の国王や重臣による会議が続いていた。
「うむ、では次の議題だ」
会議を取りまとめているのは主催国であるグリント帝国の皇帝、ハイランドである。
「次の議題は連合軍の総大将に付いてだ」
連合軍を率いる総大将に付いてまた長い長い話し合いが始まった。
そして、数時間後、ついに結論がでる。
「では、魔族との戦争での総指揮官はSランク冒険者、リゼッタ・A・ドラゴンとする」
魔族との戦争はすぐそこまで迫っていた。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 完
クルスは、執務室に入ると机で書類と格闘していたシルバリエの前まで歩いて行く。
「どうかしたのか?」
「はい、グレース様から報告が入りました」
「聞こう」
「はっ!
グレース様がコルダール様の配下に偵察を命じた所、コルダール様の配下が命令を無視し、人間の町を襲撃、これを命令違反としてグレース様が粛清したそうです」
「そうか、その一件でコルダールとグレースの配下はどうなった?」
「コルダール様は元々少なかった配下を先の勇者討伐で失った上、今回のグレース様の粛清によってほとんどの配下を失っております。
残っているのは精鋭が数名のみでしょう。
グレース様の配下は粛清に当たって一切の被害はなかった様です」
「そうか、やはりグレースの配下は精強だな。
コルダールの配下は予定通りか」
「はい、あの様な無法者の集まりならば、秩序を重んじるグレース様の下に付ければこうなるのは必然でしょう」
「グレースやリセルシアの配下を削るのはそろそろ限界だな」
「そうですね、任務上の事故などに見せかけての勢力削減は難しいと思います」
「となると人間との戦争で一気に潰すしかないな」
シルバリエは引き出しからスクロールを取り出してクルスに差し出した。
クルスはスクロールを受け取り尋ねる。
「これは?」
「ミルミット王国への転移魔法陣と変身の魔方陣だ。
これを使って予定通り人間との戦争に備え、例の計画を実行に移せ」
「はっ!」
シルバリエの命令を受けたクルスは執務室を後にするのだった。
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わたしは店の奥の倉庫に置いてあるディメンションボックスから作り置きして置いたポーションを取り出して行きます。
目的のポーションを手にしたわたしはうりばの方に戻りました。
「お待たせしましたリュミナスさん、カナンさん」
「おう」
「ありがとう、ユウ」
わたしは頼まれていたポーションと魔力回復ポーション、解毒ポーションをリュミナスさん達に渡し、お金を受け取ります。
「そう言えば、魔族との戦争があるらしいな」
「ああ、ギルドで義勇兵を募集していたわね」
「わたしも国王様から指名依頼を受けましたね」
「「………………」」
リュミナスさんとカナンさんは急に遠い目に変わりました。
「ん、どうしたのですか?」
「いや、お前さんはいつの間にかとんでもない奴になったなっと思ってな」
「そうよね、あっという間にAランクだしね」
「リュミナスさんだってAランクではないですか」
「お前な、俺がAランクになるのにどれくらいかかったと思ってるんだ?」
「それで、ユウは王国軍に従軍するの?」
「いいえ、わたしは軍の指揮下には入りませんよ。
国王様の直属として、ある程度の自由裁量が許されていますから、戦争が始まる直前に連絡を貰って合流する事になっています」
「「…………そうか」」
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俺は城のテラスでシアと紅茶を飲んでいた。
今、国王である父上は連合の結成の為にグリント帝国に行っている。
国王代理としての責任がある為、あまりゆっくりとする訳には行かない。
こうしてシアとお茶を飲む時間を取れたのも久しぶりだ。
コンコン
そこにノックの音が入った。
「なんだ?」
「御休息の所、失礼します」
「何かあったのですか?」
シアはメイドに先を促した。
「はい、レオンハルト殿下とシンシア様にお客様がお見えになりました」
「「客?」」
俺とシアはメイドに案内されて応接室に向かった。
応接室にノックをし、返事を聞いて扉を開く。
部屋に居たのは1人の男だった。
「やあ、久しぶりだね、レオくん、シアさん」
「ああ、久しぶりだな」
「お久しぶりですわ」
俺達は久しぶりにあったクルスと握手を交わすのだった。
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グリント帝国の宮廷の奥、厳重な警備が敷かれた会議室では連日連夜、各国の国王や重臣による会議が続いていた。
「うむ、では次の議題だ」
会議を取りまとめているのは主催国であるグリント帝国の皇帝、ハイランドである。
「次の議題は連合軍の総大将に付いてだ」
連合軍を率いる総大将に付いてまた長い長い話し合いが始まった。
そして、数時間後、ついに結論がでる。
「では、魔族との戦争での総指揮官はSランク冒険者、リゼッタ・A・ドラゴンとする」
魔族との戦争はすぐそこまで迫っていた。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 完
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