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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第3部《交錯する戦場》
1話 人類連合軍総指揮官リゼッタ・A・ドラゴン
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グリント帝国最大の迷宮都市、アリアドネと魔境との間に造られたミノス砦の会議室には、各国の軍を率いて来た指揮官達が来る魔族との開戦に備えて日々議論を交わしていた。
人間国家は、グリント帝国を盟主として人類連合を結成していた。
各国は国軍の約半数と自国で集めた冒険者や傭兵などで構成された義勇軍を開戦場と目されているグリント帝国へと集めていた。
人類連合軍の総指揮官を要請されたSランク冒険者、リゼッタ・A・ドラゴンはコレを受諾、ミノス砦にて対魔族軍の指揮を執っていた。
リゼッタは、各国から集めた冒険者を実力や特性によって再編成すると、周囲の魔物の討伐や旧イザール神聖国領の監視に努めていた。
ミノス砦に詰めているリゼッタ達前線の指揮官とは別に、迷宮都市アリアドネでは、各国の国王や国王代理などの要人により大局での戦略会議が交わされている。
コン、コン
リゼッタと各国の指揮官が居た部屋にノックの音が飛び込んでは来た。
「開いてるわよ」
重苦しい会議室に詰め込まれて、暑苦しい軍人の顰めっ面に晒されて若干不機嫌になっているリゼッタの声がノックに答える。
「扉の施錠の有無では無く、入室の許可を求めたのですよ」
扉を開けて1人の青年が入室して来た。
リゼッタが適当に選んだと言う彼女の副官だ。
「それで、何か有ったのクルス?」
「はい、旧イザール神聖国の偵察に出ていた冒険者が帰還しました」
ざわっ!
リゼッタの副官、クルスの言葉に居合わせた各国の指揮官はにわかに色めき立つ。
今まで偵察に出した軍の偵察部隊はことごとく壊滅していたからだ。
コレは別に軍の偵察部隊が無能だと言うわけではない。
旧イザール神聖国領は現在強力な魔物が闊歩する魔境と化している。
その為、基本的に人間を相手に戦う事を想定し訓練を積み重ね、連携によって行動する軍の偵察部隊では魔境との相性が悪かったのだ。
リゼッタが編成した冒険者を中心にした偵察部隊は少数精鋭であり、魔境での活動、魔物との戦闘などの経験も豊富なメンバーだった。
「そう、それで?」
「はい、魔族は旧イザール神聖国の聖都に巨大な砦を築いています。
そして帝国側、このミノス砦の前に布陣した人類連合軍と相対する形で軍を布陣しています。
すでにかなりの兵が集結している様です」
「そう、進軍の予想は?」
「おそらく10日後までには進軍を開始すると思われます」
リゼッタは立ち上がると好戦的な笑みを浮かべて指示を飛ばす。
「アリアドネの国王共に伝えなさい。
我々連合軍は明後日の朝、旧イザール神聖国領内の平原まで進軍するわ。
あなた達は軍を纏めて進軍の準備にかかるのよ。
各国に駐留している後詰の兵をミノス砦に集めて防衛に当てなさい。
このミノス砦は人類の最終防衛ラインよ!
何が有っても堅守すること。
ぼけっとしてないで仕事をしなさい!
さぁ、戦争が始まるわよ!」
各国の国王によって任命され、精鋭を預かってやって来た指揮官達に取って、リゼッタは自分の娘とそう変わらない若造である。
しかし、居並ぶ歴戦の指揮官達に命令を下すその姿は、まさに伝説の英雄と言っても良い、圧倒的なカリスマを持っていた。
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各国は国軍の約半数と自国で集めた冒険者や傭兵などで構成された義勇軍を開戦場と目されているグリント帝国へと集めていた。
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リゼッタは、各国から集めた冒険者を実力や特性によって再編成すると、周囲の魔物の討伐や旧イザール神聖国領の監視に努めていた。
ミノス砦に詰めているリゼッタ達前線の指揮官とは別に、迷宮都市アリアドネでは、各国の国王や国王代理などの要人により大局での戦略会議が交わされている。
コン、コン
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「開いてるわよ」
重苦しい会議室に詰め込まれて、暑苦しい軍人の顰めっ面に晒されて若干不機嫌になっているリゼッタの声がノックに答える。
「扉の施錠の有無では無く、入室の許可を求めたのですよ」
扉を開けて1人の青年が入室して来た。
リゼッタが適当に選んだと言う彼女の副官だ。
「それで、何か有ったのクルス?」
「はい、旧イザール神聖国の偵察に出ていた冒険者が帰還しました」
ざわっ!
リゼッタの副官、クルスの言葉に居合わせた各国の指揮官はにわかに色めき立つ。
今まで偵察に出した軍の偵察部隊はことごとく壊滅していたからだ。
コレは別に軍の偵察部隊が無能だと言うわけではない。
旧イザール神聖国領は現在強力な魔物が闊歩する魔境と化している。
その為、基本的に人間を相手に戦う事を想定し訓練を積み重ね、連携によって行動する軍の偵察部隊では魔境との相性が悪かったのだ。
リゼッタが編成した冒険者を中心にした偵察部隊は少数精鋭であり、魔境での活動、魔物との戦闘などの経験も豊富なメンバーだった。
「そう、それで?」
「はい、魔族は旧イザール神聖国の聖都に巨大な砦を築いています。
そして帝国側、このミノス砦の前に布陣した人類連合軍と相対する形で軍を布陣しています。
すでにかなりの兵が集結している様です」
「そう、進軍の予想は?」
「おそらく10日後までには進軍を開始すると思われます」
リゼッタは立ち上がると好戦的な笑みを浮かべて指示を飛ばす。
「アリアドネの国王共に伝えなさい。
我々連合軍は明後日の朝、旧イザール神聖国領内の平原まで進軍するわ。
あなた達は軍を纏めて進軍の準備にかかるのよ。
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何が有っても堅守すること。
ぼけっとしてないで仕事をしなさい!
さぁ、戦争が始まるわよ!」
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しかし、居並ぶ歴戦の指揮官達に命令を下すその姿は、まさに伝説の英雄と言っても良い、圧倒的なカリスマを持っていた。
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