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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第3部《交錯する戦場》
10話 高き釣鐘のボス カーム
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「ぐぁぁあ!」
カームは、部屋の中に響く悲鳴に顔をしかめながら部下であるバランからの報告を聞いていた。
「……つまり彼らは戦争で魔族を優位にする為に帝国に破壊工作を仕掛けようとしたと言う事ですか」
「はい、ボ……いえ、シスターカームが捕らえた男に拷も……質問した結果、得た情報は以上です」
バランはカームの顔色を伺いながら報告を済ませる。
「あと3人、帝国領に魔族が入り込んでいるのですね……」
「はい、如何しますか?」
「私達は国軍では有りませんから国を護る義務などは有りません。
正義の味方でも有りませんから人々を護る志も有りません」
カームは言葉を切ると部屋の中にいる者達……カームが仕切る裏組織《高き釣鐘》の中でも戦闘力に秀でた者達の顔を見回す。
「…………ですが、此処は私達の、高き釣鐘の縄張りです。
舐めた真似をしてくれた魔族にはケジメが必要でしょう」
「「「………………!」」」
カームの殺気に荒事に慣れた男達も息を飲む。
「魔族を狩ります、情報を集めなさい」
「は、はい!」
集まっていた者達の中でも若い者達は慌てて飛び出して行った。
その姿を見送ったカームもソファから立ち上がり部屋の出口へ足を向ける。
「ああ、忘れるところでした」
部屋と廊下を隔てるドアを開けるべくドアノブに手を掛けたところで、カームは思い出した様に振り向いた。
視線は先程カームが腰掛けていたソファの向かい側、バランが立っている場所の後ろで手足を拘束された魔族に向けられている。
魔族は右腕と左足を鎖で繋がれ苦痛に呻いている。
何故、右腕と左足しか拘束されていないのか、簡単な問題だ。
存在しない場所に鎖を掛ける事は不可能だからだ。
魔族は身体の至るところに皮を剥がれた痕や焼けた鉄を押し当てられた痕が残っている。
「これは情報のお礼です」
パンッ!
「あがっ」
カームはいつの間にか抜いた魔法銃で魔族の眉間を撃ち抜いて見せた。
「…………恐ろしい『お礼』ですね」
「苦痛から解放し、光の神の下へと送り出してあげたのです。
慈悲ですよ」
顔を引きつらせたバランにカームは薄い笑みを浮かべて答えた。
薄暗い森の中、帝都からすぐ近くの森だ。
その森の中で地面に大の字で転がされた魔族の男は肩で息をしながら自分の状態を確認する、
左腕は肘から先が吹き飛ばされ、右腕は繋がっているが、しびれてナイフすら手に取る事は敵わない。
脇腹には大きな穴が開いて真っ赤な血がドクドクと流れ出している。
如何考えても致命傷だ。
他の仲間も既にやられてしまった。
残るは自分と上司のワルタだけである。
ならば、自分がやるべき事は一つワルタが異変に気付き安全な場所まで退避する時間を稼ぐ事だ。
「さぁ、神への祈りは済みましたか?」
あの悪魔の様な女が近づいて来た。
此処からは可能な限り時間を稼がなければならない。
「お、俺達が如何やって此処まで来たのか知りたいか?
俺はお前達の軍の秘密を知っているぞ?」
ブラフでも何でも使って時間を稼ぐ、少しでも会話を引き延ばせれば、それだけ任務の成功率が上がる。
「興味有りません」
パンッ!
カームが放った銃声が森の木々に溶ける頃、暗闇の中からバランが現れる。
道中、
魔物にでも出くわしたのか、返り血を浴びているが怪我などは無い。
「シスターカーム、最後の1人の居場所が分かりました」
「そうですか、では行きましょう」
「はい。
おい、死体を始末しておけ」
「はい!」
バランは連れていた部下に命令すると、カームを魔族の下に案内する。
カームの前には、魔族達の指揮官らしきメイド姿の女がナイフを構えている。
その身のこなしから今までの魔族より強い事は明らかだった。
「はぁあ!」
魔族は一足で間合いを詰めると、鋭くナイフを突き出してくる。
カームは予想以上のスピードに驚くが、ギリギリで避ける。
しかし、魔族の突き出したナイフは軌道を変え、避けたカームを追う。
ギンッ!
カームは魔族のナイフをスペルキャスターで受け止める。
魔族の戦術は単純だ。
遠距離武器を相手にするのだから距離を詰めて絶え間無く攻撃を加えるのが定石と言うものだ。
「舐められた物ですね」
「 ⁉︎ 」
本来なら接近戦ではスペルキャスターよりもナイフの方が有効だ。
引き金を引く分、ナイフよりも動作が遅れでしまう為だ。
「がっ!」
カームは手にしていたスペルキャスターを魔族のこめかみに振り下ろした。
顎に、額に、関節に、次々にスペルキャスターのグリップを叩き込む。
古代魔法文明の遺産である遺物級の魔法銃『顔無し』をただの鈍器として魔族に打ち込んで行く。
「ぐっ!」
魔族はたまらずカームから一歩距離を取る。
すると、荒々しく腕を振るっていたカームは、一転して冷静な射撃に切り替える。
「マテリアルシールド」
魔族はすぐさま物理障壁を作り出した。
カームの石の弾丸は防御魔法に弾かれる。
それを見たカームは素早くノーフェイスに取り付けられた魔石を懐から取り出した魔石と交換した。
バリンッ!
魔族の物理障壁が砕け散る。
先程まで石の弾丸を吐き出していたノーフェイスから放たれたのは魔力を帯びた風の塊だった。
「なに⁉︎
多種類の弾丸を撃てるスペルキャスターだと!」
魔族は驚愕する。
通常、スペルキャスター放てる弾丸の種類は固定である。
多種類の攻撃が可能だと言う事は戦術のバリエーションの幅が広いという事だ。
カームは岩弾、水弾、風弾、毒弾を織り交ぜて打ち続ける
「遣り難いな」
魔族は呟く。
物理、魔法どちらの障壁を張っても直ぐに破壊されてしまう。
辺りを見回し、何とか逃走出来ないか周囲を探る。
「…………囲まれているな」
押し殺しているが辺りには何者かが潜んでいる気配がある事に気付く。
「倒すしか無いか」
魔族は再びカームの懐に踏み込んで来た。
戦技を使った鋭い踏ま込みだ。
カームはすぐに打撃に切り替える。
「木霊打ち!」
魔族の短剣とノーフェイスが打ち合う。
するとカームのノーフェイスだけが大きく打ち返される。
「な⁉︎」
「死ね!」
魔族はナイフを切り返しカームの喉を狙って突き出す。
パンッ!
しかし、魔族のナイフはカームに届く事は無かった。
カームの左手に収まった顔無しよりも一回り小さな魔法銃によって胸を撃ち抜かれた魔族は、口から血の塊を吐き出し膝を着く。
「そ、それは……ごぼっ、卑怯……でしょ」
「卑怯?
そうですよ、私は卑怯で残忍な悪い人間です」
「ごほ、リセル……様、わ……ま……」
「はい、さようなら」
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ!
「お疲れ様です」
カームはバランから手拭いを受け取る。
「バラン、後始末は任せますね」
「はい」
バランと部下をその場に残し、カームは孤児院に戻るべく闇深い森の中に消えて行った。
カームは、部屋の中に響く悲鳴に顔をしかめながら部下であるバランからの報告を聞いていた。
「……つまり彼らは戦争で魔族を優位にする為に帝国に破壊工作を仕掛けようとしたと言う事ですか」
「はい、ボ……いえ、シスターカームが捕らえた男に拷も……質問した結果、得た情報は以上です」
バランはカームの顔色を伺いながら報告を済ませる。
「あと3人、帝国領に魔族が入り込んでいるのですね……」
「はい、如何しますか?」
「私達は国軍では有りませんから国を護る義務などは有りません。
正義の味方でも有りませんから人々を護る志も有りません」
カームは言葉を切ると部屋の中にいる者達……カームが仕切る裏組織《高き釣鐘》の中でも戦闘力に秀でた者達の顔を見回す。
「…………ですが、此処は私達の、高き釣鐘の縄張りです。
舐めた真似をしてくれた魔族にはケジメが必要でしょう」
「「「………………!」」」
カームの殺気に荒事に慣れた男達も息を飲む。
「魔族を狩ります、情報を集めなさい」
「は、はい!」
集まっていた者達の中でも若い者達は慌てて飛び出して行った。
その姿を見送ったカームもソファから立ち上がり部屋の出口へ足を向ける。
「ああ、忘れるところでした」
部屋と廊下を隔てるドアを開けるべくドアノブに手を掛けたところで、カームは思い出した様に振り向いた。
視線は先程カームが腰掛けていたソファの向かい側、バランが立っている場所の後ろで手足を拘束された魔族に向けられている。
魔族は右腕と左足を鎖で繋がれ苦痛に呻いている。
何故、右腕と左足しか拘束されていないのか、簡単な問題だ。
存在しない場所に鎖を掛ける事は不可能だからだ。
魔族は身体の至るところに皮を剥がれた痕や焼けた鉄を押し当てられた痕が残っている。
「これは情報のお礼です」
パンッ!
「あがっ」
カームはいつの間にか抜いた魔法銃で魔族の眉間を撃ち抜いて見せた。
「…………恐ろしい『お礼』ですね」
「苦痛から解放し、光の神の下へと送り出してあげたのです。
慈悲ですよ」
顔を引きつらせたバランにカームは薄い笑みを浮かべて答えた。
薄暗い森の中、帝都からすぐ近くの森だ。
その森の中で地面に大の字で転がされた魔族の男は肩で息をしながら自分の状態を確認する、
左腕は肘から先が吹き飛ばされ、右腕は繋がっているが、しびれてナイフすら手に取る事は敵わない。
脇腹には大きな穴が開いて真っ赤な血がドクドクと流れ出している。
如何考えても致命傷だ。
他の仲間も既にやられてしまった。
残るは自分と上司のワルタだけである。
ならば、自分がやるべき事は一つワルタが異変に気付き安全な場所まで退避する時間を稼ぐ事だ。
「さぁ、神への祈りは済みましたか?」
あの悪魔の様な女が近づいて来た。
此処からは可能な限り時間を稼がなければならない。
「お、俺達が如何やって此処まで来たのか知りたいか?
俺はお前達の軍の秘密を知っているぞ?」
ブラフでも何でも使って時間を稼ぐ、少しでも会話を引き延ばせれば、それだけ任務の成功率が上がる。
「興味有りません」
パンッ!
カームが放った銃声が森の木々に溶ける頃、暗闇の中からバランが現れる。
道中、
魔物にでも出くわしたのか、返り血を浴びているが怪我などは無い。
「シスターカーム、最後の1人の居場所が分かりました」
「そうですか、では行きましょう」
「はい。
おい、死体を始末しておけ」
「はい!」
バランは連れていた部下に命令すると、カームを魔族の下に案内する。
カームの前には、魔族達の指揮官らしきメイド姿の女がナイフを構えている。
その身のこなしから今までの魔族より強い事は明らかだった。
「はぁあ!」
魔族は一足で間合いを詰めると、鋭くナイフを突き出してくる。
カームは予想以上のスピードに驚くが、ギリギリで避ける。
しかし、魔族の突き出したナイフは軌道を変え、避けたカームを追う。
ギンッ!
カームは魔族のナイフをスペルキャスターで受け止める。
魔族の戦術は単純だ。
遠距離武器を相手にするのだから距離を詰めて絶え間無く攻撃を加えるのが定石と言うものだ。
「舐められた物ですね」
「 ⁉︎ 」
本来なら接近戦ではスペルキャスターよりもナイフの方が有効だ。
引き金を引く分、ナイフよりも動作が遅れでしまう為だ。
「がっ!」
カームは手にしていたスペルキャスターを魔族のこめかみに振り下ろした。
顎に、額に、関節に、次々にスペルキャスターのグリップを叩き込む。
古代魔法文明の遺産である遺物級の魔法銃『顔無し』をただの鈍器として魔族に打ち込んで行く。
「ぐっ!」
魔族はたまらずカームから一歩距離を取る。
すると、荒々しく腕を振るっていたカームは、一転して冷静な射撃に切り替える。
「マテリアルシールド」
魔族はすぐさま物理障壁を作り出した。
カームの石の弾丸は防御魔法に弾かれる。
それを見たカームは素早くノーフェイスに取り付けられた魔石を懐から取り出した魔石と交換した。
バリンッ!
魔族の物理障壁が砕け散る。
先程まで石の弾丸を吐き出していたノーフェイスから放たれたのは魔力を帯びた風の塊だった。
「なに⁉︎
多種類の弾丸を撃てるスペルキャスターだと!」
魔族は驚愕する。
通常、スペルキャスター放てる弾丸の種類は固定である。
多種類の攻撃が可能だと言う事は戦術のバリエーションの幅が広いという事だ。
カームは岩弾、水弾、風弾、毒弾を織り交ぜて打ち続ける
「遣り難いな」
魔族は呟く。
物理、魔法どちらの障壁を張っても直ぐに破壊されてしまう。
辺りを見回し、何とか逃走出来ないか周囲を探る。
「…………囲まれているな」
押し殺しているが辺りには何者かが潜んでいる気配がある事に気付く。
「倒すしか無いか」
魔族は再びカームの懐に踏み込んで来た。
戦技を使った鋭い踏ま込みだ。
カームはすぐに打撃に切り替える。
「木霊打ち!」
魔族の短剣とノーフェイスが打ち合う。
するとカームのノーフェイスだけが大きく打ち返される。
「な⁉︎」
「死ね!」
魔族はナイフを切り返しカームの喉を狙って突き出す。
パンッ!
しかし、魔族のナイフはカームに届く事は無かった。
カームの左手に収まった顔無しよりも一回り小さな魔法銃によって胸を撃ち抜かれた魔族は、口から血の塊を吐き出し膝を着く。
「そ、それは……ごぼっ、卑怯……でしょ」
「卑怯?
そうですよ、私は卑怯で残忍な悪い人間です」
「ごほ、リセル……様、わ……ま……」
「はい、さようなら」
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ!
「お疲れ様です」
カームはバランから手拭いを受け取る。
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「はい」
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ケイトは彼らを失いたくなかった。
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「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
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