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剣鬼 闘技祭準備編
氷雨の総戦力
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レナが久しぶりにマリアと話し込む中、部屋の扉の外からノックされ、二人の返事を待たずに扉が開かれる。現れたのはレナが所属している黒虎のギルドマスターのバルであり、彼女は入って早々に部屋の惨状を見て驚く。
「おい、入るよ……うおっ!?な、何事だい!?」
「バル?」
「相変わらずね貴女は……部屋に入るのならちゃんと相手の返事ぐらい聞きなさい」
「うるさいね……あんたとあたしの仲だろ?」
バルは部屋の様子を見て戸惑いながらもレナがいる事に気付き、肩を叩きながら笑いかける。
「よう、久しぶりだね!!こっちの方はどんな感じだい?あんたがいなくなったからうちの受付嬢達が悲しがってるよ」
「まあまあかな……そっちの様子はどう?」
「相変わらずさ。うちの腑抜け共の中には闘技祭に参加しようとしている奴もいるけど、誰も試合に勝ち残れずに諦めちまった。嘆かわしいねぇっ」
「貴女が出ればいいんじゃないの?二代目の剣鬼が出場するというのなら大会も盛り上がるわよ」
「その呼び名は止めな!!あたしはアイラさんの代わりなんてなった覚えはないよ!!」
「二代目?」
マリアの言葉にバルは大きなため息を吐き出し、二人の会話は気になるがレナはそろそろ仲間の元に戻ろうとした時、部屋の外から他の人間が入り込む。
「よう、嬢ちゃん!!戻ってきたぜ?」
「失礼します」
「失礼するでござる」
「ただいま戻りました」
部屋の中に入って来たのは氷雨に所属する剣聖のシュン、ジャンヌと、マリアに仕える和国の忍者のハンゾウとカゲマルが訪れる。更に後ろには人影が存在し、こちらもレナが知っている顔だった。
「お~!!レナさんやないか!!さっきぶりやな!!」
「フェリスさん?」
「お久しぶりです」
ドルトン商会の会長を務めるフェリスと彼女の側近兼召使の巨人族のメイドのアリスが入る。彼等を見たレナはマリアに振り返ると、彼女はこの面子を呼び集めた理由を話す。
「私が皆を呼んだのよ。闘技祭の件で話し合う必要があるの」
「話し合うって……」
「この大会はもうただの武芸大会ではないわ」
マリアは真剣な表情を浮かべ、全員を見渡す。そこで彼女はロウガとハヤテの姿が見えない事に気付き、シュンとジャンヌに視線を向けると二人は首を振る。
「師匠からの伝言だ。今回は貴女に従えませんとさ」
「ロウガ様は動ける状態ではありません。傷の処置が遅かったことが原因なのか、意識がまだ目覚めません」
「そう……なら仕方ないわね」
二人の報告を聞いたマリアは溜息を吐き出し、特にシュンの言葉を聞いた時に寂しげな表情を浮かべる。しかし、すぐに気を取り直したように全員を見渡し、椅子に座るように促す。
「一先ずは座りなさい。話はそれからよ」
「それはええけど、一体何が起きたんですか?部屋の中が無茶苦茶やん」
「ちょっと甥と戯れていただけよ」
「いや、戯れって……何をしたんだよこれ?うわ、酷いな……これ、確か金貨50枚費やして書いて貰った肖像画だったんじゃないのか?」
「問題ないわ。新しく買えばいい物」
「そういう事ならうちの店に任せてくれます?すぐに一流の絵師を用意しますわ!!」
「商魂逞しいわね。レナは私の隣に座りなさい。貴方にも話を聞いて欲しいの」
「あ、うん……」
全員が椅子に座り込むと、マリアとレナだけはソファに腰掛け、集まった6人と向かいあう。まず彼女は自分の最も信頼する配下のカゲマルに問い質す。
「随分と予定よりも早く戻ってきたわね。首尾はどう?」
「はっ、既にあの御方はここに辿り着いています。やはり、長年の勘を取り戻すのには時間が掛かったそうですが、これならば自分も戦えると申しています」
「あの御方?」
「後で話すわ。今は話を聞いていてちょうだい」
マリアとカゲマルの会話にレナは疑問を口にすると、マリアが優しく注意する。そして次にマリアはハンゾウに顔を向ける。
「それで貴女は何の用事かしら?」
「あん?お前、嬢ちゃんに呼び出さたんじゃないのか?」
「違うでござる。だけど、重要な情報を掴んだので報告に参ったでござる」
ハンゾウは立ち上がるとマリアの元に近づき、彼女に黄色の魔石を差し出す。レナも見た事がある「収納石」と呼ばれる魔石であり、それを受け取ったマリアは笑顔を浮かべる。
「よくやったわ。移送部隊の被害は?」
「王妃の刺客と交戦したそうでござるが、死傷者は出ていないでござる」
「そう……負傷した人間には最高品質の回復薬を与えなさい。今後はこれは私が預かっておくわ」
「おいおい、何だよそれは?」
「後で説明してあげるわ」
収納石をマリアは受け取ると、彼女は立ち上がって自分の机の引き出しに入っていた小箱に収め、引き出しの中に戻す。中身が気になったレナは後でアイリスに尋ねる事を決めると、マリアは今度はフェリスに話しかける。
「おい、入るよ……うおっ!?な、何事だい!?」
「バル?」
「相変わらずね貴女は……部屋に入るのならちゃんと相手の返事ぐらい聞きなさい」
「うるさいね……あんたとあたしの仲だろ?」
バルは部屋の様子を見て戸惑いながらもレナがいる事に気付き、肩を叩きながら笑いかける。
「よう、久しぶりだね!!こっちの方はどんな感じだい?あんたがいなくなったからうちの受付嬢達が悲しがってるよ」
「まあまあかな……そっちの様子はどう?」
「相変わらずさ。うちの腑抜け共の中には闘技祭に参加しようとしている奴もいるけど、誰も試合に勝ち残れずに諦めちまった。嘆かわしいねぇっ」
「貴女が出ればいいんじゃないの?二代目の剣鬼が出場するというのなら大会も盛り上がるわよ」
「その呼び名は止めな!!あたしはアイラさんの代わりなんてなった覚えはないよ!!」
「二代目?」
マリアの言葉にバルは大きなため息を吐き出し、二人の会話は気になるがレナはそろそろ仲間の元に戻ろうとした時、部屋の外から他の人間が入り込む。
「よう、嬢ちゃん!!戻ってきたぜ?」
「失礼します」
「失礼するでござる」
「ただいま戻りました」
部屋の中に入って来たのは氷雨に所属する剣聖のシュン、ジャンヌと、マリアに仕える和国の忍者のハンゾウとカゲマルが訪れる。更に後ろには人影が存在し、こちらもレナが知っている顔だった。
「お~!!レナさんやないか!!さっきぶりやな!!」
「フェリスさん?」
「お久しぶりです」
ドルトン商会の会長を務めるフェリスと彼女の側近兼召使の巨人族のメイドのアリスが入る。彼等を見たレナはマリアに振り返ると、彼女はこの面子を呼び集めた理由を話す。
「私が皆を呼んだのよ。闘技祭の件で話し合う必要があるの」
「話し合うって……」
「この大会はもうただの武芸大会ではないわ」
マリアは真剣な表情を浮かべ、全員を見渡す。そこで彼女はロウガとハヤテの姿が見えない事に気付き、シュンとジャンヌに視線を向けると二人は首を振る。
「師匠からの伝言だ。今回は貴女に従えませんとさ」
「ロウガ様は動ける状態ではありません。傷の処置が遅かったことが原因なのか、意識がまだ目覚めません」
「そう……なら仕方ないわね」
二人の報告を聞いたマリアは溜息を吐き出し、特にシュンの言葉を聞いた時に寂しげな表情を浮かべる。しかし、すぐに気を取り直したように全員を見渡し、椅子に座るように促す。
「一先ずは座りなさい。話はそれからよ」
「それはええけど、一体何が起きたんですか?部屋の中が無茶苦茶やん」
「ちょっと甥と戯れていただけよ」
「いや、戯れって……何をしたんだよこれ?うわ、酷いな……これ、確か金貨50枚費やして書いて貰った肖像画だったんじゃないのか?」
「問題ないわ。新しく買えばいい物」
「そういう事ならうちの店に任せてくれます?すぐに一流の絵師を用意しますわ!!」
「商魂逞しいわね。レナは私の隣に座りなさい。貴方にも話を聞いて欲しいの」
「あ、うん……」
全員が椅子に座り込むと、マリアとレナだけはソファに腰掛け、集まった6人と向かいあう。まず彼女は自分の最も信頼する配下のカゲマルに問い質す。
「随分と予定よりも早く戻ってきたわね。首尾はどう?」
「はっ、既にあの御方はここに辿り着いています。やはり、長年の勘を取り戻すのには時間が掛かったそうですが、これならば自分も戦えると申しています」
「あの御方?」
「後で話すわ。今は話を聞いていてちょうだい」
マリアとカゲマルの会話にレナは疑問を口にすると、マリアが優しく注意する。そして次にマリアはハンゾウに顔を向ける。
「それで貴女は何の用事かしら?」
「あん?お前、嬢ちゃんに呼び出さたんじゃないのか?」
「違うでござる。だけど、重要な情報を掴んだので報告に参ったでござる」
ハンゾウは立ち上がるとマリアの元に近づき、彼女に黄色の魔石を差し出す。レナも見た事がある「収納石」と呼ばれる魔石であり、それを受け取ったマリアは笑顔を浮かべる。
「よくやったわ。移送部隊の被害は?」
「王妃の刺客と交戦したそうでござるが、死傷者は出ていないでござる」
「そう……負傷した人間には最高品質の回復薬を与えなさい。今後はこれは私が預かっておくわ」
「おいおい、何だよそれは?」
「後で説明してあげるわ」
収納石をマリアは受け取ると、彼女は立ち上がって自分の机の引き出しに入っていた小箱に収め、引き出しの中に戻す。中身が気になったレナは後でアイリスに尋ねる事を決めると、マリアは今度はフェリスに話しかける。
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