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外伝 ~ヨツバ王国編~
オロナ鉱山の攻防
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「将軍、落ち着いて下さい。気持ちは分かりますが、ここは慎重に行動すべきかと……」
「いや、ジャンヌ君!!こういう場合は勢いの方が大事な事がある!!攻め時を見誤ると後で後悔する事になるからな!!俺の勘が告げている、ここは一気に攻め込むべきだとな!!」
「野生の勘……いや、将軍の勘という奴かい?」
「この時の将軍の勘が外れた事はありません。我々も将軍の指示に従います」
ギンタロウとその配下のキン、ギン、ドウの三人は一気にこのままオロナ鉱山を攻め上がり、人質を解放する事を提案する。他の者達は呆れてしまうが、戦力的には数は少ないとはいえ、現状ではレナ達の方が勝る。
「俺もおっさんの意見には賛成だぜ!!こんだけの面子がいれば大丈夫だろ?」
「待て、慎重に動かなければ人質が……」
「いや、ここはガロの言う通りだ。俺も攻勢に出るのは正しいと思う」
「ロウガ、お前もか!?」
「傭兵としての立場を言わせてもらうけど、奇襲を仕掛けるのなら勢いは大事よ。私も賛成ね」
「え、シズネまで!?」
ガロ、ロウガ、シズネはギンタロウの意見に賛成し、ガンモやジャンヌは慎重に動くべきだと反対するが、レナの様子を見たハンゾウが心配そうに告げた。
「しかし、慎重に動いて時間を掛け過ぎればレナ殿に負担が……」
「何をしているんですか皆さん!!ほら、早く行きますよ!!」
「ジャンヌ!?」
「ぬおっ!?いつの間にあんなに前へ!?」
「は、早い……あたしでさえ動きが見えなかったっす」
ハンゾウの言葉を聞いた瞬間に旋斧を抜き取ったジャンヌが誰よりも前に出ると、他の者達は戸惑いながらも戦闘体勢へ入る。レナが意識を失う前に兵士達を解放し、東壁街へ退散しなければならず、慎重に動くよりも短期決戦でオロナ鉱山を陥落させるために動き出す。
カゲマルの推定ではオロナ鉱山に増員された兵士は数百人程度、その一方でレナ達の人数は50人程度だった。万が一の場合に備えて東壁街の守備をおろそかにするわけにはいかず、移動の時間を考えても兵士達は連れ出せなかった。少数精鋭で戦う事になるが、この場に存在する誰もが一騎当千の強者である。
「よし、では先頭は俺が行かせてもらう!!全員、しっかりと付いてきてくれ!!」
「……あれ?ちょっと待って、おい、皆あれを見ろよ!!」
「どうしたダイン?何か見つけたのか……うおっ!?」
ギンタロウを先頭に全員が駆け出そうとした時、黒渦の中から誰かが身を乗り出そうとしている事にダインが気付き、全員が視線を向けるとそこには魔獣達と共にティナが黒渦から抜け出そうとする姿が存在した。
「ううっ……せ、狭いようっ」
「ウォンッ……」
「キュロロッ……」
「ブモォオオッ……」
「ヒヒンッ……」
「ぷるるんっ」
「ティナ王女!?どうしてここに!?」
「あ、皆……だ、誰か出るの手伝って~」
慌ててギンタロウ達は黒渦から抜け出そうとするティナと魔獣達の元へ駆け寄り、どうにか全員を引きずり出す。どうして留守を任せた彼女までここに現れたのかエリナが問う。
「どうしたんですかティナ様?庭の方でウル達と遊んでいたんじゃないですか?」
「あ、うん……それがね、急にウル君が走り出してこの黒い穴の中に入ろうとしたの」
「ウォンッ!!」
「ウルが?急にどうしたんだこいつ……?」
ウルは黒渦から抜け出すと周囲を見渡す様子を行い、岩に背中を預けてぐったりとしているレナの姿を見ると、慌てて駆けつけてレナの顔を舐めやる。
「キュ~ンッ……」
「うわ、ウル?お前まで来たのか……平気だよ、少し休めば大丈夫だって」
「ぷるるんっ」
「ぷるぷるっ」
スラミンとヒトミンもレナの身を案じるように身体に張り付き、それを見たティナは驚いた表情を浮かべてレナの元へ駆けつけた。
「レナたん!?どうしたの?何処か痛いの?悪い人達に怪我されたの?待っててね、すぐに治してあげるから!!」
「いや、少し疲れているだけで……」
ティナはレナに回復魔法を施そうとするが、生憎と体力に関しては魔法の類ではある程度しか回復する事は出来ず、どちらかというと回復薬の類の方が体力の回復には効果的である(あくまでも魔法と比べれば)。ティナは一向に自分の回復魔法でも顔色が良くならないレナを見て不安気な表情を浮かべる。
「あ、あれ?なんで良くならないの?いつもはこうすれば皆元気になるのに……まさか、毒!?」
「いや、だから休めば大丈夫だって……うわわっ!?」
「レナたん!?誰にやられたの?どんな悪い人にここまで酷い事されたの!?ねえ、教えてよ!!私が叱ってくるから!!」
「ちょ、ティナ様!!落ち着いて……」
「落ち着いてられないよこんなの!!あ、分かった……そういえばここには悪い兵士さんがいっぱいいるんだよね!!その人たちがレナたんをこんな目に遭わせたんだよね!?」
「いや、それは……あながち間違ってはいないのかな?」
ティナの言葉に誰もはっきりとは否定出来ず、確かにレナがここまで衰弱した理由はこの地に人質にされている兵士達を救い出すためであり、ここを守護する兵士達も原因の一つではあった。
「いや、ジャンヌ君!!こういう場合は勢いの方が大事な事がある!!攻め時を見誤ると後で後悔する事になるからな!!俺の勘が告げている、ここは一気に攻め込むべきだとな!!」
「野生の勘……いや、将軍の勘という奴かい?」
「この時の将軍の勘が外れた事はありません。我々も将軍の指示に従います」
ギンタロウとその配下のキン、ギン、ドウの三人は一気にこのままオロナ鉱山を攻め上がり、人質を解放する事を提案する。他の者達は呆れてしまうが、戦力的には数は少ないとはいえ、現状ではレナ達の方が勝る。
「俺もおっさんの意見には賛成だぜ!!こんだけの面子がいれば大丈夫だろ?」
「待て、慎重に動かなければ人質が……」
「いや、ここはガロの言う通りだ。俺も攻勢に出るのは正しいと思う」
「ロウガ、お前もか!?」
「傭兵としての立場を言わせてもらうけど、奇襲を仕掛けるのなら勢いは大事よ。私も賛成ね」
「え、シズネまで!?」
ガロ、ロウガ、シズネはギンタロウの意見に賛成し、ガンモやジャンヌは慎重に動くべきだと反対するが、レナの様子を見たハンゾウが心配そうに告げた。
「しかし、慎重に動いて時間を掛け過ぎればレナ殿に負担が……」
「何をしているんですか皆さん!!ほら、早く行きますよ!!」
「ジャンヌ!?」
「ぬおっ!?いつの間にあんなに前へ!?」
「は、早い……あたしでさえ動きが見えなかったっす」
ハンゾウの言葉を聞いた瞬間に旋斧を抜き取ったジャンヌが誰よりも前に出ると、他の者達は戸惑いながらも戦闘体勢へ入る。レナが意識を失う前に兵士達を解放し、東壁街へ退散しなければならず、慎重に動くよりも短期決戦でオロナ鉱山を陥落させるために動き出す。
カゲマルの推定ではオロナ鉱山に増員された兵士は数百人程度、その一方でレナ達の人数は50人程度だった。万が一の場合に備えて東壁街の守備をおろそかにするわけにはいかず、移動の時間を考えても兵士達は連れ出せなかった。少数精鋭で戦う事になるが、この場に存在する誰もが一騎当千の強者である。
「よし、では先頭は俺が行かせてもらう!!全員、しっかりと付いてきてくれ!!」
「……あれ?ちょっと待って、おい、皆あれを見ろよ!!」
「どうしたダイン?何か見つけたのか……うおっ!?」
ギンタロウを先頭に全員が駆け出そうとした時、黒渦の中から誰かが身を乗り出そうとしている事にダインが気付き、全員が視線を向けるとそこには魔獣達と共にティナが黒渦から抜け出そうとする姿が存在した。
「ううっ……せ、狭いようっ」
「ウォンッ……」
「キュロロッ……」
「ブモォオオッ……」
「ヒヒンッ……」
「ぷるるんっ」
「ティナ王女!?どうしてここに!?」
「あ、皆……だ、誰か出るの手伝って~」
慌ててギンタロウ達は黒渦から抜け出そうとするティナと魔獣達の元へ駆け寄り、どうにか全員を引きずり出す。どうして留守を任せた彼女までここに現れたのかエリナが問う。
「どうしたんですかティナ様?庭の方でウル達と遊んでいたんじゃないですか?」
「あ、うん……それがね、急にウル君が走り出してこの黒い穴の中に入ろうとしたの」
「ウォンッ!!」
「ウルが?急にどうしたんだこいつ……?」
ウルは黒渦から抜け出すと周囲を見渡す様子を行い、岩に背中を預けてぐったりとしているレナの姿を見ると、慌てて駆けつけてレナの顔を舐めやる。
「キュ~ンッ……」
「うわ、ウル?お前まで来たのか……平気だよ、少し休めば大丈夫だって」
「ぷるるんっ」
「ぷるぷるっ」
スラミンとヒトミンもレナの身を案じるように身体に張り付き、それを見たティナは驚いた表情を浮かべてレナの元へ駆けつけた。
「レナたん!?どうしたの?何処か痛いの?悪い人達に怪我されたの?待っててね、すぐに治してあげるから!!」
「いや、少し疲れているだけで……」
ティナはレナに回復魔法を施そうとするが、生憎と体力に関しては魔法の類ではある程度しか回復する事は出来ず、どちらかというと回復薬の類の方が体力の回復には効果的である(あくまでも魔法と比べれば)。ティナは一向に自分の回復魔法でも顔色が良くならないレナを見て不安気な表情を浮かべる。
「あ、あれ?なんで良くならないの?いつもはこうすれば皆元気になるのに……まさか、毒!?」
「いや、だから休めば大丈夫だって……うわわっ!?」
「レナたん!?誰にやられたの?どんな悪い人にここまで酷い事されたの!?ねえ、教えてよ!!私が叱ってくるから!!」
「ちょ、ティナ様!!落ち着いて……」
「落ち着いてられないよこんなの!!あ、分かった……そういえばここには悪い兵士さんがいっぱいいるんだよね!!その人たちがレナたんをこんな目に遭わせたんだよね!?」
「いや、それは……あながち間違ってはいないのかな?」
ティナの言葉に誰もはっきりとは否定出来ず、確かにレナがここまで衰弱した理由はこの地に人質にされている兵士達を救い出すためであり、ここを守護する兵士達も原因の一つではあった。
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