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外伝 ~ヨツバ王国編~
レイビの実力
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「ガキ共が……この俺を誰だと思っていやがる!!南聖将のレイビ様だぞ!!」
「ふんっ……虎の威を借りる狐、ではなく狼の威を借りる鼠の間違いではないのか?」
「よく言った!!なら全員殺してやる!!フェンリル、お前は下がっていろ!!」
「ガウッ……」
カゲマルの挑発に対してレイビはフェンリルを下がらせると、取り囲む3人を睨みつける。まさかフェンリルに戦わせずに自らレイビが出向いてくるとはカゲマル達も予想外だったが、仕留めるには絶好の好機だと判断し、アヤメが先に動き出す。
「愚かな……覚悟!!」
「待て、アヤメ!!迂闊に近づくな!!」
「もう遅い!!喰らいやがれっ!!」
アヤメは短刀を両手に構えてレイビに接近した瞬間、自分に迫るアヤメに対してレイビは袖の下に隠していた収納石から「緑色の鞭」を取り出し、彼女に振り払う。咄嗟にアヤメは鞭を回避する事に成功したが、鞭が振り払った瞬間に強風が発生し、空中に跳躍したアヤメは体勢を崩して墜落してしまう。
「あぐっ!?」
「アヤメ!!おのれ、小癪な……ぬあっ!?」
「ちっ!!」
「おらおら、どうした!?その程度かガキがぁっ!!」
さらにレイビは反対の腕からも鞭を取り出すと周囲に向けて振り回し、他の二人にも攻撃を行う。鞭自体は回避する事が出来ても振り払った後に発生する謎の突風によって体勢を崩されるため、次の攻撃を躱す事が出来ず、ハンゾウとカゲマルは身体に鞭を受けてしまう。
「あうっ!?」
「ぐうっ!?」
「あ、兄上!!姉上!!」
「動くんじゃねえっ1!」
自分を助けようと動いた二人が攻撃を受けた光景を見てアヤメは咄嗟にレイビに向かおうとしたが、すかさずにレイビは鞭を振り払って彼女の足元の砂を巻き上げる。
「うあっ……!?」
「ふんっ、偉そうに言っていた割にはこの程度か。六聖将を舐めんじゃねえぞガキ共がっ!!」
「い、一体何が……」
3人を圧倒するレイビは両手の鞭を振り回すだけで強風が発生し、周囲に砂煙が舞う。ただの鞭ではなく、恐らくは魔道具の一種であるとは思われるが振り回すだけで突風が発生する鞭などカゲマル達は知らない。
――レイビの扱う鞭は元々は魔物の調教用に彼自身が開発した鞭であり、原材料は全てアトラス大森林の野生の植物で構成されていた。特別な蔓を解した後、特殊な樹液に満たし、次に鞭の表面に樹皮を張り付けて手元で握り締める部分を生み出す。更にレイビは制作の際、貴重な風属性の魔水晶の粉末を蔓の内部に仕込んでいる。
この鞭の名前をレイビは「風鞭」と呼び、彼はこれを利用して魔物を捕獲する際や調教する時のみに使用する。この風鞭の最大の長所は鞭が振り払った後に強風が発生するという点にあり、敵がもしも鞭を躱したとしてもその後に発生する風圧に関しては避ける事は出来ず、回避したあとに突風が襲いかかれば大抵の相手は隙を生む。
攻守共に優れた武器である事は間違いなく、レイビはこの鞭を完全に使いこなし、更に両手で使用する事で隙を失くす。もしもレイビに攻撃を仕掛けるとしたら鞭を回避し、更に突風で体勢を崩されない方法を考えるしかない。
(ちっ……あの鞭、相当に厄介だ。それに威力も馬鹿に出来ん)
カゲマルは鞭を受けた自分の腕を確認し、特殊な布で構成された黒装束が容易く引きちぎられ、更に肉が抉れていた。それだけでも痛々しいのだが、傷跡の部分に樹液のような物が張り付いているので粘着き、治療も上手く行えない。流石に腐っても六聖将を名乗るだけはあり、レイビはフェンリルを従えてなくてもカゲマル達を相手に圧倒出来る実力を誇っていた。
「おい、さっきの威勢はどうした!!さっさとかかってこい!!」
「この男……!!」
「待て、早まるなアヤメ!!」
尊敬する姉弟子と兄弟子を傷つけられたアヤメは怒りを露わにして自分の身が傷つく事も構わずにレイビに向かおうとしたが、それを見てカゲマルが咄嗟に彼女を止める。その様子を見てレイビは即座に鞭を振るう。
「馬鹿が!!死ねっ!!」
「ガアアッ!!」
「なっ!?」
だが、レイビが攻撃を仕掛ける前にレイビの元にフェンリルが訪れ、唐突にレイビの身体に覆いかぶさる。フェンリルの行動にレイビは驚いたが、その直後にレイビの視界に自分に向けて迫りくる「矢」を捉える。
「ガウッ!!」
「うおっ……な、何だ?」
迫りくる矢をフェンリルが右腕を振り翳して破壊すると、何処から攻撃されたのか分からないレイビはフェンリルの巨体に身を隠しながら様子を伺う。少なくともカゲマル達以外に人影は確認出来ないが、フェンリルは敵の居所を掴んだのか攻撃を行う。
「ガアアッ!!」
「何だ?前からだと……!?」
フェンリルの反応に気付いてレイビは前方の山道に視線を向けると、そこには人間が通れる程の大きさの「黒渦」が何時の間にか存在する事に気付き、内部から数人の人間が姿を現す。
※本日は遂にコミカライズ版の第五話の更新です!!レナが初めて初級魔法を覚える回です!!
「ふんっ……虎の威を借りる狐、ではなく狼の威を借りる鼠の間違いではないのか?」
「よく言った!!なら全員殺してやる!!フェンリル、お前は下がっていろ!!」
「ガウッ……」
カゲマルの挑発に対してレイビはフェンリルを下がらせると、取り囲む3人を睨みつける。まさかフェンリルに戦わせずに自らレイビが出向いてくるとはカゲマル達も予想外だったが、仕留めるには絶好の好機だと判断し、アヤメが先に動き出す。
「愚かな……覚悟!!」
「待て、アヤメ!!迂闊に近づくな!!」
「もう遅い!!喰らいやがれっ!!」
アヤメは短刀を両手に構えてレイビに接近した瞬間、自分に迫るアヤメに対してレイビは袖の下に隠していた収納石から「緑色の鞭」を取り出し、彼女に振り払う。咄嗟にアヤメは鞭を回避する事に成功したが、鞭が振り払った瞬間に強風が発生し、空中に跳躍したアヤメは体勢を崩して墜落してしまう。
「あぐっ!?」
「アヤメ!!おのれ、小癪な……ぬあっ!?」
「ちっ!!」
「おらおら、どうした!?その程度かガキがぁっ!!」
さらにレイビは反対の腕からも鞭を取り出すと周囲に向けて振り回し、他の二人にも攻撃を行う。鞭自体は回避する事が出来ても振り払った後に発生する謎の突風によって体勢を崩されるため、次の攻撃を躱す事が出来ず、ハンゾウとカゲマルは身体に鞭を受けてしまう。
「あうっ!?」
「ぐうっ!?」
「あ、兄上!!姉上!!」
「動くんじゃねえっ1!」
自分を助けようと動いた二人が攻撃を受けた光景を見てアヤメは咄嗟にレイビに向かおうとしたが、すかさずにレイビは鞭を振り払って彼女の足元の砂を巻き上げる。
「うあっ……!?」
「ふんっ、偉そうに言っていた割にはこの程度か。六聖将を舐めんじゃねえぞガキ共がっ!!」
「い、一体何が……」
3人を圧倒するレイビは両手の鞭を振り回すだけで強風が発生し、周囲に砂煙が舞う。ただの鞭ではなく、恐らくは魔道具の一種であるとは思われるが振り回すだけで突風が発生する鞭などカゲマル達は知らない。
――レイビの扱う鞭は元々は魔物の調教用に彼自身が開発した鞭であり、原材料は全てアトラス大森林の野生の植物で構成されていた。特別な蔓を解した後、特殊な樹液に満たし、次に鞭の表面に樹皮を張り付けて手元で握り締める部分を生み出す。更にレイビは制作の際、貴重な風属性の魔水晶の粉末を蔓の内部に仕込んでいる。
この鞭の名前をレイビは「風鞭」と呼び、彼はこれを利用して魔物を捕獲する際や調教する時のみに使用する。この風鞭の最大の長所は鞭が振り払った後に強風が発生するという点にあり、敵がもしも鞭を躱したとしてもその後に発生する風圧に関しては避ける事は出来ず、回避したあとに突風が襲いかかれば大抵の相手は隙を生む。
攻守共に優れた武器である事は間違いなく、レイビはこの鞭を完全に使いこなし、更に両手で使用する事で隙を失くす。もしもレイビに攻撃を仕掛けるとしたら鞭を回避し、更に突風で体勢を崩されない方法を考えるしかない。
(ちっ……あの鞭、相当に厄介だ。それに威力も馬鹿に出来ん)
カゲマルは鞭を受けた自分の腕を確認し、特殊な布で構成された黒装束が容易く引きちぎられ、更に肉が抉れていた。それだけでも痛々しいのだが、傷跡の部分に樹液のような物が張り付いているので粘着き、治療も上手く行えない。流石に腐っても六聖将を名乗るだけはあり、レイビはフェンリルを従えてなくてもカゲマル達を相手に圧倒出来る実力を誇っていた。
「おい、さっきの威勢はどうした!!さっさとかかってこい!!」
「この男……!!」
「待て、早まるなアヤメ!!」
尊敬する姉弟子と兄弟子を傷つけられたアヤメは怒りを露わにして自分の身が傷つく事も構わずにレイビに向かおうとしたが、それを見てカゲマルが咄嗟に彼女を止める。その様子を見てレイビは即座に鞭を振るう。
「馬鹿が!!死ねっ!!」
「ガアアッ!!」
「なっ!?」
だが、レイビが攻撃を仕掛ける前にレイビの元にフェンリルが訪れ、唐突にレイビの身体に覆いかぶさる。フェンリルの行動にレイビは驚いたが、その直後にレイビの視界に自分に向けて迫りくる「矢」を捉える。
「ガウッ!!」
「うおっ……な、何だ?」
迫りくる矢をフェンリルが右腕を振り翳して破壊すると、何処から攻撃されたのか分からないレイビはフェンリルの巨体に身を隠しながら様子を伺う。少なくともカゲマル達以外に人影は確認出来ないが、フェンリルは敵の居所を掴んだのか攻撃を行う。
「ガアアッ!!」
「何だ?前からだと……!?」
フェンリルの反応に気付いてレイビは前方の山道に視線を向けると、そこには人間が通れる程の大きさの「黒渦」が何時の間にか存在する事に気付き、内部から数人の人間が姿を現す。
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