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外伝 ~ヨツバ王国編~
迫りくる最強の軍隊
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――南聖将のレイビとフェンリルの討伐を果たしてから数日の時が経過し、王都へ偵察のために派遣させていた緑影の人員から東壁街へ報告が届く。その内容は防護将であるツバサが北聖将軍の代わりに指揮を行うために北方領地へ出向し、守備将であるクレナイは精鋭5000の軍隊を引き連れて東壁街へ向けて出発を開始したという。
報告を受けたギンタロウは真っ先に全員を呼び集め、東壁街へ迫りくるクレナイと5000の兵士の対応を相談する。相手は六聖将筆頭を務め、単純な武力ならば間違いなくヨツバ王国最強の将が遂に出向いた事にギンタロウも緊張を隠せない。
「君達の予想通り、遂にクレナイが動いた!!奴が出向いてくるという事は我々も相応の覚悟をしなければならん!!クレナイの率いる軍隊は奴の直属の配下達だ、つまりこの国最強の精鋭部隊といっても過言ではない!!」
「そんなに警戒する程の相手なのか?確かに数は我々よりも勝るが、こちらにも3000の兵士がいるのだろう?それに我々も付いている、そこまで恐れる必要があるのか?」
ギンタロウの言葉にガンモが口を挟み、確かに数の上ではクレナイが率いる軍隊の方が上だが、先日に訪れた1万の北聖将軍でさえも東聖将の軍隊とバルトロス王国から駆けつけた冒険者の協力によって撃退には成功している。しかし、ギンタロウによると北聖将軍の兵士とクレナイの率いる軍隊の兵士は質が違うという。
「クレナイの率いる部隊は間違いなく奴の直属の配下だ!!そして奴の配下は全員が騎士職の兵士で統一されている!!」
「5000人の騎士職の軍隊だと!?」
「それは厄介だね……よりにもよって上級職の奴等で構成されているのかい」
騎士職とはミナやミドルのような攻撃に特化した「槍騎士」防御に特化した「盾騎士」他にもゴウライのような「重騎士」の3つの騎士系統の職業の事を意味する。この騎士という職業は普通の「剣士」よりも上位に位置する戦闘職として扱われており、普通の兵士よりも厄介な相手となる。
「しかも奴等の軍隊の平均レベルは50を超える。一方でこちらの兵士の平均レベルはせいぜいが40……勿論、レベルが戦闘の勝敗を決めるというわけではないが、地力という点ではクレナイの軍隊が一歩上回るだろう」
「平均レベルが50!?じゃあ、殆どの奴等がレベル50級の騎士という事か!?」
「僕とあんまり変わらないなんて……」
クレナイの率いる兵士のほぼ全員がレベルが50を超える猛者だと判明し、同じ槍騎士であるミナも対して変わらないレベルを持つ事になる。しかも全員が森人族なので精霊魔法の類も扱える者も多数存在し、戦闘に発展する事になれば東聖将軍側が大きく不利になるだろう。
緑影の報告によればクレナイの率いる軍隊が到着するまであまり猶予はなく、防衛戦となれば持ちこたえられるかもしれないが、籠城するとなると兵糧に関して問題が起きる。クレナイの軍隊は王都の方から必要な物資は運び出されるだろうが、東壁街には大勢の民衆も存在するので軍隊に取り囲まれてしまえば先に食料が尽きるのは間違いない。
「北聖将に南聖将を撃退したかと思えば今度は守備将か……だが、何故王都の守備を任せられている六聖将の二人をわざわざ王都の外へ派遣させたのだ?どうして西聖将を動かさない?」
王都の防衛を任せられているはずの防護将と守備将が王都を離れた事にロウガは疑問を抱き、西方の土地を管理する西聖将を派遣する方が妥当ではないかと考えるが、ギンタロウは首を振る。
「西聖将は動く事は有り得ん。彼等は重要な土地を守っているからな。そもそも西聖将は六聖将の中で唯一国王からの命令を拒否する権利を持つからな!!」
「何だって!?そんな馬鹿な話があるかい!!主君に逆らう事が許される将軍なんているはずがないだろう!?」
ギンタロウの言葉に一時期はバルトロス王国の将軍を務めていた事もあるバルが驚愕の声を上げるが、ギンタロウによると西聖将は六聖将の中でも特別な立場らしく、ヨツバ王国を掌握しているカレハでさえも彼等を動かす事は出来ないという。
「西聖将が守護している土地は特別な場所でな、彼等は無暗にその土地から離れる事は出来ない。それはヨツバ王国の王族も容認している!!六聖将であるこの俺でさえも西聖将と顔を合わせた事は一度もないからな!!」
「何だいそれはっ!?一体どういう立場なんだいそいつは!?」
「いや、動かない西聖将の話はどうでもいいだろう。西聖将が出向かないとなればこちら側としては都合が良い、ならば今の我々がするべき事は守備将の軍隊の対応を考えるべきだ」
「そうですね……あの、気になる事があるのですがクレナイ殿はハシラ殿のように説得は出来ないのでしょうか?こちらにはティナ王女様や他の王族の方々も石像の状態ではありますが存在します。王族の皆様を見せればクレナイ殿もカレハ王女の元から離れるのでは……」
「むっ……確かにそれは悪くない考えかもしれんな」
ジャンヌの提案にギンタロウは考え込み、クレナイもハシラと同様にデブリ国王に対して忠誠を誓う男のため、もしかしたら戦闘を避ける事が出来るかもしれない。
報告を受けたギンタロウは真っ先に全員を呼び集め、東壁街へ迫りくるクレナイと5000の兵士の対応を相談する。相手は六聖将筆頭を務め、単純な武力ならば間違いなくヨツバ王国最強の将が遂に出向いた事にギンタロウも緊張を隠せない。
「君達の予想通り、遂にクレナイが動いた!!奴が出向いてくるという事は我々も相応の覚悟をしなければならん!!クレナイの率いる軍隊は奴の直属の配下達だ、つまりこの国最強の精鋭部隊といっても過言ではない!!」
「そんなに警戒する程の相手なのか?確かに数は我々よりも勝るが、こちらにも3000の兵士がいるのだろう?それに我々も付いている、そこまで恐れる必要があるのか?」
ギンタロウの言葉にガンモが口を挟み、確かに数の上ではクレナイが率いる軍隊の方が上だが、先日に訪れた1万の北聖将軍でさえも東聖将の軍隊とバルトロス王国から駆けつけた冒険者の協力によって撃退には成功している。しかし、ギンタロウによると北聖将軍の兵士とクレナイの率いる軍隊の兵士は質が違うという。
「クレナイの率いる部隊は間違いなく奴の直属の配下だ!!そして奴の配下は全員が騎士職の兵士で統一されている!!」
「5000人の騎士職の軍隊だと!?」
「それは厄介だね……よりにもよって上級職の奴等で構成されているのかい」
騎士職とはミナやミドルのような攻撃に特化した「槍騎士」防御に特化した「盾騎士」他にもゴウライのような「重騎士」の3つの騎士系統の職業の事を意味する。この騎士という職業は普通の「剣士」よりも上位に位置する戦闘職として扱われており、普通の兵士よりも厄介な相手となる。
「しかも奴等の軍隊の平均レベルは50を超える。一方でこちらの兵士の平均レベルはせいぜいが40……勿論、レベルが戦闘の勝敗を決めるというわけではないが、地力という点ではクレナイの軍隊が一歩上回るだろう」
「平均レベルが50!?じゃあ、殆どの奴等がレベル50級の騎士という事か!?」
「僕とあんまり変わらないなんて……」
クレナイの率いる兵士のほぼ全員がレベルが50を超える猛者だと判明し、同じ槍騎士であるミナも対して変わらないレベルを持つ事になる。しかも全員が森人族なので精霊魔法の類も扱える者も多数存在し、戦闘に発展する事になれば東聖将軍側が大きく不利になるだろう。
緑影の報告によればクレナイの率いる軍隊が到着するまであまり猶予はなく、防衛戦となれば持ちこたえられるかもしれないが、籠城するとなると兵糧に関して問題が起きる。クレナイの軍隊は王都の方から必要な物資は運び出されるだろうが、東壁街には大勢の民衆も存在するので軍隊に取り囲まれてしまえば先に食料が尽きるのは間違いない。
「北聖将に南聖将を撃退したかと思えば今度は守備将か……だが、何故王都の守備を任せられている六聖将の二人をわざわざ王都の外へ派遣させたのだ?どうして西聖将を動かさない?」
王都の防衛を任せられているはずの防護将と守備将が王都を離れた事にロウガは疑問を抱き、西方の土地を管理する西聖将を派遣する方が妥当ではないかと考えるが、ギンタロウは首を振る。
「西聖将は動く事は有り得ん。彼等は重要な土地を守っているからな。そもそも西聖将は六聖将の中で唯一国王からの命令を拒否する権利を持つからな!!」
「何だって!?そんな馬鹿な話があるかい!!主君に逆らう事が許される将軍なんているはずがないだろう!?」
ギンタロウの言葉に一時期はバルトロス王国の将軍を務めていた事もあるバルが驚愕の声を上げるが、ギンタロウによると西聖将は六聖将の中でも特別な立場らしく、ヨツバ王国を掌握しているカレハでさえも彼等を動かす事は出来ないという。
「西聖将が守護している土地は特別な場所でな、彼等は無暗にその土地から離れる事は出来ない。それはヨツバ王国の王族も容認している!!六聖将であるこの俺でさえも西聖将と顔を合わせた事は一度もないからな!!」
「何だいそれはっ!?一体どういう立場なんだいそいつは!?」
「いや、動かない西聖将の話はどうでもいいだろう。西聖将が出向かないとなればこちら側としては都合が良い、ならば今の我々がするべき事は守備将の軍隊の対応を考えるべきだ」
「そうですね……あの、気になる事があるのですがクレナイ殿はハシラ殿のように説得は出来ないのでしょうか?こちらにはティナ王女様や他の王族の方々も石像の状態ではありますが存在します。王族の皆様を見せればクレナイ殿もカレハ王女の元から離れるのでは……」
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