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外伝 ~ヨツバ王国編~
西聖将の役割
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「ホムラさん、どうか落ち着いてください。この人達は本当に敵じゃなくて……」
「黙れ、私に指図するな。たかが王国四騎士如きが……」
「ホムラちゃん、機嫌治してよ~」
「ええい、纏わりつくな王女!!」
「わわっ!?」
ホムラはティナを振り払い、クロと名付けているバイコーンの背中に乗り込む。そんなホムラの態度にハンゾウは眉をしかめ、注意する。
「お待ちくだされ西聖将殿、自分が使える国の王女に対してそのような態度はいくらなんでも失礼ではないのでござるか?いくら六聖将といっても、臣下であるならば王族に対しての最低芸の礼儀は……」
「臣下だと?ふざけた事を抜かすな、私はこんなガキに仕えたつもりはない」
ハンゾウに対してホムラは辛辣に返答し、ティナとエリナの方に振り向いて気に入らなそうに舌打ちを行う。そんな彼女の傍若無人な態度にレナ達は戸惑うが、エリナが慌てて説明を行う。
「皆さん、落ち着いてくださいっす!!西聖将は六聖将の中でも特別な存在で、そもそもヨツバ王族の臣下ではないんです!!」
「はあっ!?どういう事だよ?六聖将といっても将軍なんだろ?なのに国に仕えていないって……」
「西聖将が仕えるのは王族ではなく、ヨツバ王国その物なんです。つまり、西聖将が忠誠を誓う相手は王ではなく、国その物なんです」
「そういう事だ。だから王族であろうと私の邪魔をするならティナ王女、お前だろうと容赦はしない」
「ううっ……」
ホムラの言葉にティナは落ち込み、その反応を見てレナ達は不思議に思う。ギンタロウの場合はティナが幼少期の頃から懐いているので砕けた口調を使ってはいたが、それでも最低限の礼儀は守っていた。しかし、ホムラの場合は完全にティナに対して礼儀など弁えていない。
将軍でありながら王族ではなく、国に忠誠を誓うという言葉にレナはどういう意味なのかをエリナに問う前にアイリスと交信を行う。
『アイリス、西聖将はヨツバ王国の間ではどんな立場なの?』
『そうですね、西聖将はヨツバ王国の将軍ではありますが、同時に独立した存在でもあるんです。西聖将の領地は例え、ヨツバ王国の関係者であろうと踏み入る事は許されていません。つまり、ヨツバ王国内で西側の領地は完全に西聖将が管理してるんです』
『え?なにそれ、そんなのヨツバ王国内に別の国があるような物じゃないの?』
『実際、そんな感じです。西聖将はある事を条件に西側の領地の完全な支配を任されています。そのある事というのがヨツバ王国にとっても重要な役目を果たしているので王族であろうと西聖将を指図する事は出来ません』
アイリス曰く、西聖将はヨツバ王国内で最も重要な役割を担っているため、その対価として西側の領地の独立をみとめられているという。だから西聖将は六聖将の一角、というよりはヨツバ王国内に存在する別の国の支配者という傾向が強い。
ヨツバ王国に仕える身でありながら王族の命令であろうと断ることができる立場にある西聖将は、非常に特別な存在である一方で途轍もない重要な役目を与えられている。その役目というのが実はレナにも無関係ではなかった。
『西聖将に与えられた役目というのは過去に召喚された勇者、つまりは地球人が関わっています』
『勇者!?それって確か、過去に地球から召喚された人間たちの事だよね?』
『はい、レナさんやホネミンさんと違って転生ではなく、転移で訪れた人間たちの事です。彼等は地球人の姿のまま特別な力を宿した状態でこの世界に訪れ、様々な偉業を果たしています。そして彼等の中には次世代に召喚される勇者のために武器や道具を残して死亡したり、あるいは元の世界へ戻った人がいます。西聖将の役割とは過去に召喚された勇者の遺物が残された「神殿」の管理を任されています』
『神殿……それって、前に深淵の森の遺跡や大迷宮で訪れたああいう場所?』
『そうです。西聖将の領地にも過去に召喚された勇者が作り出した施設が残っています。そして彼等の役目はその施設を守ることです』
西聖将の領地内にも勇者と呼ばれる存在が残した「神殿」という名前の施設が残っている事を知ったレナは驚き、西聖将が守護する神殿にはかつてヨツバ王国が危機に陥った時、それを救った勇者たちが残した「聖遺物」が残っているという。
『西聖将の領地には400年ぐらい前に召喚された勇者とその時代の人間が作り出した施設が存在します。その施設には精霊薬を作り出す機能を持つ機器が保管され、現在も稼働中なんです。西聖将が与えられた役目はその施設を何としても守護する事なんです』
『けど、独立を認めるなんていくらなんでもやりすぎじゃないの?』
『そこは仕方がない事なんですよ。実はダークエルフは一時期迫害の対象にされた時期がありまして、そんな彼等を守るために勇者は生前にダークエルフを集め、この地の管理を任せるようにデブリ国王に頼んだんです』
『なんか、重い話になって来たな……』
『まあ、その辺は長くなるので省きます』
アイリスによると西聖将が領地の支配を任されるまでには色々なドラマがあったらしいが、現時点では話す必要はないと判断して交信を打ち切る。
「黙れ、私に指図するな。たかが王国四騎士如きが……」
「ホムラちゃん、機嫌治してよ~」
「ええい、纏わりつくな王女!!」
「わわっ!?」
ホムラはティナを振り払い、クロと名付けているバイコーンの背中に乗り込む。そんなホムラの態度にハンゾウは眉をしかめ、注意する。
「お待ちくだされ西聖将殿、自分が使える国の王女に対してそのような態度はいくらなんでも失礼ではないのでござるか?いくら六聖将といっても、臣下であるならば王族に対しての最低芸の礼儀は……」
「臣下だと?ふざけた事を抜かすな、私はこんなガキに仕えたつもりはない」
ハンゾウに対してホムラは辛辣に返答し、ティナとエリナの方に振り向いて気に入らなそうに舌打ちを行う。そんな彼女の傍若無人な態度にレナ達は戸惑うが、エリナが慌てて説明を行う。
「皆さん、落ち着いてくださいっす!!西聖将は六聖将の中でも特別な存在で、そもそもヨツバ王族の臣下ではないんです!!」
「はあっ!?どういう事だよ?六聖将といっても将軍なんだろ?なのに国に仕えていないって……」
「西聖将が仕えるのは王族ではなく、ヨツバ王国その物なんです。つまり、西聖将が忠誠を誓う相手は王ではなく、国その物なんです」
「そういう事だ。だから王族であろうと私の邪魔をするならティナ王女、お前だろうと容赦はしない」
「ううっ……」
ホムラの言葉にティナは落ち込み、その反応を見てレナ達は不思議に思う。ギンタロウの場合はティナが幼少期の頃から懐いているので砕けた口調を使ってはいたが、それでも最低限の礼儀は守っていた。しかし、ホムラの場合は完全にティナに対して礼儀など弁えていない。
将軍でありながら王族ではなく、国に忠誠を誓うという言葉にレナはどういう意味なのかをエリナに問う前にアイリスと交信を行う。
『アイリス、西聖将はヨツバ王国の間ではどんな立場なの?』
『そうですね、西聖将はヨツバ王国の将軍ではありますが、同時に独立した存在でもあるんです。西聖将の領地は例え、ヨツバ王国の関係者であろうと踏み入る事は許されていません。つまり、ヨツバ王国内で西側の領地は完全に西聖将が管理してるんです』
『え?なにそれ、そんなのヨツバ王国内に別の国があるような物じゃないの?』
『実際、そんな感じです。西聖将はある事を条件に西側の領地の完全な支配を任されています。そのある事というのがヨツバ王国にとっても重要な役目を果たしているので王族であろうと西聖将を指図する事は出来ません』
アイリス曰く、西聖将はヨツバ王国内で最も重要な役割を担っているため、その対価として西側の領地の独立をみとめられているという。だから西聖将は六聖将の一角、というよりはヨツバ王国内に存在する別の国の支配者という傾向が強い。
ヨツバ王国に仕える身でありながら王族の命令であろうと断ることができる立場にある西聖将は、非常に特別な存在である一方で途轍もない重要な役目を与えられている。その役目というのが実はレナにも無関係ではなかった。
『西聖将に与えられた役目というのは過去に召喚された勇者、つまりは地球人が関わっています』
『勇者!?それって確か、過去に地球から召喚された人間たちの事だよね?』
『はい、レナさんやホネミンさんと違って転生ではなく、転移で訪れた人間たちの事です。彼等は地球人の姿のまま特別な力を宿した状態でこの世界に訪れ、様々な偉業を果たしています。そして彼等の中には次世代に召喚される勇者のために武器や道具を残して死亡したり、あるいは元の世界へ戻った人がいます。西聖将の役割とは過去に召喚された勇者の遺物が残された「神殿」の管理を任されています』
『神殿……それって、前に深淵の森の遺跡や大迷宮で訪れたああいう場所?』
『そうです。西聖将の領地にも過去に召喚された勇者が作り出した施設が残っています。そして彼等の役目はその施設を守ることです』
西聖将の領地内にも勇者と呼ばれる存在が残した「神殿」という名前の施設が残っている事を知ったレナは驚き、西聖将が守護する神殿にはかつてヨツバ王国が危機に陥った時、それを救った勇者たちが残した「聖遺物」が残っているという。
『西聖将の領地には400年ぐらい前に召喚された勇者とその時代の人間が作り出した施設が存在します。その施設には精霊薬を作り出す機能を持つ機器が保管され、現在も稼働中なんです。西聖将が与えられた役目はその施設を何としても守護する事なんです』
『けど、独立を認めるなんていくらなんでもやりすぎじゃないの?』
『そこは仕方がない事なんですよ。実はダークエルフは一時期迫害の対象にされた時期がありまして、そんな彼等を守るために勇者は生前にダークエルフを集め、この地の管理を任せるようにデブリ国王に頼んだんです』
『なんか、重い話になって来たな……』
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