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外伝 ~ヨツバ王国編~
王都奪還作戦
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――翌日の早朝、レナは全員を集めてこれからの方針を伝える。デブリ国王が復活を果たした以上、王都へ引き返すのは確定したが、問題なのはカレハがどのような反応を示すかであった。
「デブリ国王が戻ったとしても、カレハには叔母様とキラウが味方に付いている。だから王都へ戻る場合はこの二人を何とかしないといけない」
「片方は恐らく世界最強の魔術師、もう片方はメドゥーサの魔眼を持つ死霊使い、敵としては最悪な二人組だよな……」
「それに大臣の中にもカレハを崇拝する者も多いだろう。そうでなければカレハが代理とはいえ、国王の座に就けるはずがない」
「カレハよ……お主はそこまで堕ちたか」
自分の最初の娘が犯した凶行を知らされてデブリ国王は頭を抱え、カレハと血が繋がるアルンやノルの顔色も悪い。しかし、ティナだけは落ち込んでいる3人に声を掛ける。
「お父さん!!カレハお姉様を止めないと駄目だよ!!これ以上、カレハお姉様が誰かを傷つけるのを辞めさせないと!!」
「ティナ?」
「私は頭は良くないし、いつも人に頼ってばかりだけど……それでもカレハお姉様を止められるのは私達だけだと思う。何となくだけど、他の人じゃカレハお姉様を止める事は出来ないと思う」
ティナの言葉にデブリ国王は衝撃を受けた表情を浮かべ、他の二人も驚愕する。自分達が知らない間にティナが成長していた事を知り、もう彼女は甘やかされる立場の人間ではなく、ヨツバ王国の王女としてカレハの凶行を止めなければならないという使命感のような物を抱いていた。
カレハが国を乗っ取ったという事実に打ちひしがれたデブリ国王だったが、ティナの言葉を聞いて自分が落ち込んでいる場合ではないと判断し、気合を入れ直すように頬を叩く。
「うむ、ティナよ立派になったな。それでこそ我が娘だ……カレハは我等家族で止めなければならん」
「レナたん、お姉様の事は私達に任せて!!必ず止めて見せるからね!!」
「ティナがそういうなら……あ、でも気付いたんだけど夫婦になったのにレナたんというのはちょっとおかしいんじゃないかな?今度からは貴方か旦那様と呼ぶように」
「あ、それもそっか……分かった。じゃあ、これからは旦那様というね」
「「ぐぎぎっ……」」
「レナ殿、お戯れもそこまでにしておいた方がいいでござる。王都へ向かう前にデブリ国王とアルン王子を敵に回しかねないでござる」
レナの軽い冗談にティナは素直に従うとデブリ国王とアルン王子が何処から取り出したのかハンカチを噛みしめるが、カレハの件はヨツバ王族である彼等に任せるべきである。今回の騒動は全てヨツバ王族が引き起こした問題であり、カレハを止めるのは部外者のレナ達ではない。
王都へ引き返す方法はウルとアインとミノだけでは人数が多すぎるため、またレナの空間魔法を利用する事になる。幸いというべきか、古代龍が昨夜に王都の方角へ向けて移動を行い、最初に訪れた時よりもダークエルフの村は王都へ近づいてた。距離が縮まったお陰でレナの身体にあまり負担を掛けずに王都へ辿り着けると思われた。
「問題があるとすればやっぱり叔母様とキラウか……片方と戦うだけでも命が危ないのにこの二人を今の戦力で抑えきれるかな」
「せめて東壁街の者達と合流し、石像にされたシズネ殿たちを救い出せれば……」
「ツバサと連絡を取れれば良いのだが……北聖将の領地まで連絡を送る手段がない」
東壁街に残した冒険者達や魔の草原に残してきた石化された者達が合流できればいくらでも手はあるが、連絡を取る事も出来ない状況だった。時間に余裕さえあればどうにか北聖将の領地の守備を任されたツバサと連絡を取り、彼女に味方になって貰える可能性もあったが、王都の軍勢がいつ動き出すかも分からない状態では早々に王都へ向かう必要がある。
警戒するべきはキラウの「石化の魔眼」であり、メドゥーサでさえ真似できない方法でキラウは数千人の兵士を一度に石像化させた。厄介な事に現在のキラウが操る死霊人形も彼女の魔眼と同等の力を持つと思われるため、何らかの対策を取らないと抵抗する暇もなく石化されてしまう。
「ちなみにこの中で心眼を使える人はいる?」
「拙者が扱えるでござる」
「あたしも使えます」
「そうか、となるとあの「2人」を加えれば5人か」
魔眼に対抗するには心眼を利用して瞼を閉じた状態で戦うしかなく、そうなるとレナを除けばハンゾウとエリナ、そして現在は席を外している「2人」となる。また、キラウとマリア以外にも敵となり得る存在として「ハヤテ」に関してはどうするべきかも話し合う。
「拙者としてはハヤテ殿の動向が気になるでござる。仮にあの方が本当にカレハ王女に従っていた場合、戦闘は避けられないでござる」
「居合の剣聖……クレナイ将軍やツバサ将軍に次ぐ最強の剣士が相手っすか」
「最悪の場合、ハヤテは俺が抑えるしかないか。となると、肝心の叔母様に対抗するのは……」
「……私を見るな、言っただろう。お前達に協力するつもりはない」
レナは律儀に話し合いが終わるまで待機してくれる「ホムラ」に視線を向け、彼女が加われば戦力は一気に増大化するのだが、生憎と彼女は共に戦うつもりはなかった。
※6月の下旬に漫画1巻の発売が決定しました!!
カタナヅキ「まさか漫画で見れるなんて……ううっ(´;ω;`)ブワッ」
レナ「泣くなよ(´・ω・)」
カタナヅキ「そしておまけで新作の「解析の勇者」も投稿します!!こちらは文字変換シリーズの最新作です!!」
アイリス「シリーズって……また書いたんですか?懲りない人ですね( ̄ω ̄)ヤレヤレ」
カタナヅキ「そういうなよぅっ……今回はちゃんと設定も見直して書いたんだぞ(;´・ω・)あ、初日という事で10話投稿です(`ω´)b」
「デブリ国王が戻ったとしても、カレハには叔母様とキラウが味方に付いている。だから王都へ戻る場合はこの二人を何とかしないといけない」
「片方は恐らく世界最強の魔術師、もう片方はメドゥーサの魔眼を持つ死霊使い、敵としては最悪な二人組だよな……」
「それに大臣の中にもカレハを崇拝する者も多いだろう。そうでなければカレハが代理とはいえ、国王の座に就けるはずがない」
「カレハよ……お主はそこまで堕ちたか」
自分の最初の娘が犯した凶行を知らされてデブリ国王は頭を抱え、カレハと血が繋がるアルンやノルの顔色も悪い。しかし、ティナだけは落ち込んでいる3人に声を掛ける。
「お父さん!!カレハお姉様を止めないと駄目だよ!!これ以上、カレハお姉様が誰かを傷つけるのを辞めさせないと!!」
「ティナ?」
「私は頭は良くないし、いつも人に頼ってばかりだけど……それでもカレハお姉様を止められるのは私達だけだと思う。何となくだけど、他の人じゃカレハお姉様を止める事は出来ないと思う」
ティナの言葉にデブリ国王は衝撃を受けた表情を浮かべ、他の二人も驚愕する。自分達が知らない間にティナが成長していた事を知り、もう彼女は甘やかされる立場の人間ではなく、ヨツバ王国の王女としてカレハの凶行を止めなければならないという使命感のような物を抱いていた。
カレハが国を乗っ取ったという事実に打ちひしがれたデブリ国王だったが、ティナの言葉を聞いて自分が落ち込んでいる場合ではないと判断し、気合を入れ直すように頬を叩く。
「うむ、ティナよ立派になったな。それでこそ我が娘だ……カレハは我等家族で止めなければならん」
「レナたん、お姉様の事は私達に任せて!!必ず止めて見せるからね!!」
「ティナがそういうなら……あ、でも気付いたんだけど夫婦になったのにレナたんというのはちょっとおかしいんじゃないかな?今度からは貴方か旦那様と呼ぶように」
「あ、それもそっか……分かった。じゃあ、これからは旦那様というね」
「「ぐぎぎっ……」」
「レナ殿、お戯れもそこまでにしておいた方がいいでござる。王都へ向かう前にデブリ国王とアルン王子を敵に回しかねないでござる」
レナの軽い冗談にティナは素直に従うとデブリ国王とアルン王子が何処から取り出したのかハンカチを噛みしめるが、カレハの件はヨツバ王族である彼等に任せるべきである。今回の騒動は全てヨツバ王族が引き起こした問題であり、カレハを止めるのは部外者のレナ達ではない。
王都へ引き返す方法はウルとアインとミノだけでは人数が多すぎるため、またレナの空間魔法を利用する事になる。幸いというべきか、古代龍が昨夜に王都の方角へ向けて移動を行い、最初に訪れた時よりもダークエルフの村は王都へ近づいてた。距離が縮まったお陰でレナの身体にあまり負担を掛けずに王都へ辿り着けると思われた。
「問題があるとすればやっぱり叔母様とキラウか……片方と戦うだけでも命が危ないのにこの二人を今の戦力で抑えきれるかな」
「せめて東壁街の者達と合流し、石像にされたシズネ殿たちを救い出せれば……」
「ツバサと連絡を取れれば良いのだが……北聖将の領地まで連絡を送る手段がない」
東壁街に残した冒険者達や魔の草原に残してきた石化された者達が合流できればいくらでも手はあるが、連絡を取る事も出来ない状況だった。時間に余裕さえあればどうにか北聖将の領地の守備を任されたツバサと連絡を取り、彼女に味方になって貰える可能性もあったが、王都の軍勢がいつ動き出すかも分からない状態では早々に王都へ向かう必要がある。
警戒するべきはキラウの「石化の魔眼」であり、メドゥーサでさえ真似できない方法でキラウは数千人の兵士を一度に石像化させた。厄介な事に現在のキラウが操る死霊人形も彼女の魔眼と同等の力を持つと思われるため、何らかの対策を取らないと抵抗する暇もなく石化されてしまう。
「ちなみにこの中で心眼を使える人はいる?」
「拙者が扱えるでござる」
「あたしも使えます」
「そうか、となるとあの「2人」を加えれば5人か」
魔眼に対抗するには心眼を利用して瞼を閉じた状態で戦うしかなく、そうなるとレナを除けばハンゾウとエリナ、そして現在は席を外している「2人」となる。また、キラウとマリア以外にも敵となり得る存在として「ハヤテ」に関してはどうするべきかも話し合う。
「拙者としてはハヤテ殿の動向が気になるでござる。仮にあの方が本当にカレハ王女に従っていた場合、戦闘は避けられないでござる」
「居合の剣聖……クレナイ将軍やツバサ将軍に次ぐ最強の剣士が相手っすか」
「最悪の場合、ハヤテは俺が抑えるしかないか。となると、肝心の叔母様に対抗するのは……」
「……私を見るな、言っただろう。お前達に協力するつもりはない」
レナは律儀に話し合いが終わるまで待機してくれる「ホムラ」に視線を向け、彼女が加われば戦力は一気に増大化するのだが、生憎と彼女は共に戦うつもりはなかった。
※6月の下旬に漫画1巻の発売が決定しました!!
カタナヅキ「まさか漫画で見れるなんて……ううっ(´;ω;`)ブワッ」
レナ「泣くなよ(´・ω・)」
カタナヅキ「そしておまけで新作の「解析の勇者」も投稿します!!こちらは文字変換シリーズの最新作です!!」
アイリス「シリーズって……また書いたんですか?懲りない人ですね( ̄ω ̄)ヤレヤレ」
カタナヅキ「そういうなよぅっ……今回はちゃんと設定も見直して書いたんだぞ(;´・ω・)あ、初日という事で10話投稿です(`ω´)b」
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