不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ

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S級冒険者編

S級冒険者〈ライオネル〉

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(この少年、一見は普通の人間の少年にしか見えないが、只者ではない……この齢でどれほどの修羅場をくぐり抜けてきたのだ……!?)


警備隊長はレナと向き合うだけで身体の震えを抑えるのが精いっぱいであり、まるで大型の竜種と遭遇したような感覚に陥る。レナには自覚はないが、フェンリルを倒してから大幅に力を増しており、武人であるならばレナの異変に気付かずはずがない。

最も本人はあまり自覚はなく、彼の仲間達でさえもレナと行動を共にし過ぎたせいで感覚が麻痺して気付いている様子はない。だが、初対面の人間(特に武に通じる者)にとってはレナが普通に接しても威圧感を放つので恐れを抱かずにはいられなかった。


(これがS級冒険者殿なのか……なるほど、流石はあの剣鬼アイラの子供か)


レナの母親であるアイラも有名な元S級冒険者であり、他国にも名前は広がっていた。警備隊長も若い頃に一度だけアイラを見たことがあるため、レナの姿を見てアイラの面影を感じた。最も二人とも性格自体は温厚で優しいのだが、戦闘になると一切の容赦をしない事から「剣鬼」という仇名を名付けられたのだが。


「……ライオネル様がお待ちになっています。どうぞ、こちらの馬車へ乗ってください」
「ライオネル?」
「この地方の領主にして現役のS級冒険者である男よ。私も直接会うのは久しぶりね……元気にしているかしら」


マリアの言葉を聞いてレナは領主を勤めるという言葉に貴族かと思い、貴族がS級冒険者を勤めている事に不思議に思うが、よくよく考えれば自分も王子なのに冒険者をやっているので人の事は言えなかった――




――馬車に揺られながらしばらく時間が経過すると、領主の屋敷の前に辿り着き、レナ達は降りると最初に出迎えたのは数十人のメイドたちだった。全員が獣人族らしく、見目麗しい女性達が恭しく迎え入れる。


「お待ちしておりました、マリア様」
「相変わらずねここは……前に来たときよりもメイドの数が増えているわね」
「はい、今年は例年よりも新人が多く入りましたので……」


マリアの元に一番の年長者と思われるメイドが訪れると、深々と頭を下げた。そのメイドの対応を見てマリアが彼女と知り合いである事を知り、レナも一応は頭を下げようとするとカゲマルに止められた。


「無暗に頭を下げるな、相手はただの使用人だ」
「え?でも……」
「それよりも前を見ろ、やかましい男が出てくるぞ」


カゲマルの言葉を聞いてレナは屋敷に視線を向けると、扉が勢いよく開かれ、中から獅子の鬣を想像させる髪形をした大男が現れた。身長は2メートル近くは存在し、巨人族の如く筋骨隆々とした肉体、更に両腕には右腕には巨大な鍵爪と左腕には大盾を装着した男が現れた。

その大男が現れた瞬間にメイドたちは道を開き、恐らくはこの屋敷の主人と思われる獅子を想像させる風貌の大男はマリアの前まで歩み寄ると、口元に笑みを浮かべて話しかける。


「久しいな、生意気小娘よ!!元気にしていたか?」
「相変わらずねライオネル……貴方も元気そうでなによりだわ。それに前よりも少し大きくなったかしら?」
「がははっ!!最近は牙竜の肉ばかり食っていたからな!!」
「あの……」


マリアにライオネルと呼ばれた大男は親し気に話しかけ、その様子を見ていたレナがマリアに尋ねようとした時、ライオネルは目元を鋭くさせ、レナの存在を確認すると鼻を引く付かせ、驚いた表情を浮かべる。


「むっ……その坊主、まさかお前の息子か!?いや、微妙に臭いは似ているが……どちらかというとアイラの奴と似ているな」
「あ、はい。アイラは俺の母親で息子のレナと申します」
「ほう!!アイラの奴、息子がいたのか!!そういえば噂で聞いたような……」
「それよりも貴方、女性の臭いを嗅ぐ趣味があるのかしら?しかも姉さんの臭いをずっと覚えているなんて……いやらしいわね」
「な、何を言うか!!相変わらず無礼な小娘だな!!」
「年齢は貴方とそれほど変わらないでしょう」


レナを庇うようにマリアが距離を置くとライオネルは心外な表情を浮かべるが、すぐに気を取り直したように尋ねる。

 
「それでマリアよ、例のS級冒険者というのはまさかその子供か?」
「ええ、そうよ。姉さんの子供にして私の甥でもあるこのレナがS級冒険者として認められたわ」
「ど、どうも……」
「ふむ……確かに只者ではなさそうだ。アイラと雰囲気が良く似ている……だが、友人の息子だとしても俺は易々と認めるつもりはないぞ」


ライオネルはレナの姿を見降ろして普通の人間ではない事は悟るが、それでも自分と同格のS級冒険者と認める事は出来ず、メイドたちを下がらせてマリアに顔を向けた。


「マリア、事前に話はしているのか?言っておくが、俺は手加減は出来んぞ。自分の甥が最悪の場合、死ぬ事になっても構わないのか?」
「ええ、やれるものやらやってみなさい。貴方如きではむりでしょうけどね」
「はっ!!相変わらず豪胆な女だ!!少しアイラと似てきたか?まあいい、来い小僧!!お前の力を見極めてやる!!」
「あ、はい……結局こうなるんですね」


友人の息子であろうとライオネルは簡単にはレナの事をS級冒険者とは認める事は出来ず、彼は人を下がらせると屋敷の中でも障害物が比較的に少ない場所に移動すると、レナと向かい合う。






※ちなみにライオネルは最弱職のあのかませ……いや、とある将軍の子孫です。


アイリス「不遇職の第四巻の表示を見て気付いたんですけど、レナさんはアホ毛が性感帯なんですね。ウルに舐められて気持ちよさそうな表情を浮かべて……(^ω^)フフフ」
レナ「なんでそうなるんだよ……(;´・ω・)」
アイリス「それと地球で暮らしていたレナさんの飼っていた犬は犬種はなんですか?チワワとか?」
レナ「ウル(地球で飼っていた犬の方)は雑種だったかな……あともう1匹ルウという犬も飼ってたよ。犬種はチベタン・マスティフだったかな」
アイリス「マジですか!?虎をも殺すと言われる犬種じゃないですか!!」

驚愕の新事実!!




ルノ「最弱職が3巻で終わったのは表紙でスラミンにアホ毛を食べられたせいかも……(´・ω・`)」
スラミン「ぷるるんっ(正直すまなかった)」(´・ω・)ノヨシヨシ
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