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S級冒険者編
白騎士
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『……やはり、お強いですね。私をこの姿に追い詰めたのはミドル様以来です』
「へえっ……それがレミアの奥の手か」
『別に奥の手という程ではありませんが、この姿になった私に勝てる人はそうはいませんよ』
レミアは額の「十字架」を想像させる聖痕を光り輝かせ、甲冑の騎士へと変身を果たす。正確に言えば白く光り輝く魔力を鎧のように変形させ、右手には聖槍、左手には盾を作り出す。その恰好を見てレナは退魔刀と大太刀を構えると、どのように攻め込むのかを考える。
(見た限り、鎧を纏って防御力を上げた感じか……それに魔力で構成された鎧となると、重さ自体はないかもしれない)
外見は甲冑なので相当な重量があるように見えるが、実際にはレミアが纏っているのは彼女の体内から発した魔力が鎧の形を為しているだけに過ぎず、重量自体は存在しないと考えるべきだろう。魔力の密度を高めれば硬質化し、本物の鎧の如く硬度を上昇させる事は出来る。但し、その魔力の鎧に重量が存在するのかは不明だった。
レナの予想は間違い名ではなく、甲冑の騎士に変貌しながらもレミアは素早い動作でレナの元へ向かう。最初は縮地を使うべきかと考えたが、レミアも同じ能力を扱えるのならば縮地で距離を取っても追撃される。そう考えたレナは正面から彼女と打ち合う事にした。
『刺突!!』
「加速剣撃、旋風!!」
手元に紅色の魔力を纏わせたレナは退魔刀を振り翳すと、レミアが突き刺してきた聖槍を弾き返す。単純な身体能力は支援魔法で強化したレナの方が圧倒的に上回り、更に重力を加えればレミアに劣る道理はない。実際に攻撃を先に仕掛けたはずのレミアの方が逆に吹き飛び、彼女はどうにか体勢を立て直す。
『くっ!?なんという剛剣……なるほど、そういえばバル将軍の弟子でしたね』
「バルを知ってるの?」
『ええ、彼女が将軍だった時代には何度も手合わせをしてもらいました。最も、私は負けたことはありませんが!!』
ほんのわずかな期間ではあるが、レミアはバルが将軍だった時代に稽古を受けていた事もある。但し、全盛期に近い強さを誇っていたバルを相手にしてもレミアは負けた事はなく、そもそも彼女に勝てた人間は後にも先にもミドルしか存在しない。
ミドルの場合は神速の如き槍捌きでレミアを追い詰め、彼女に反撃の隙も与えない。但し、剛剣を得意とするレナの場合は攻撃の動作が槍使いよりも長く、それだけに思い一撃を繰り出せるのだが、レミアとしてはミドルよりもレナの方が相手にしやすかった。
『刺突・閃!!』
「くっ!?」
先ほどよりも速度を上昇させた槍を放つと、今度はレナの方も受けるわけにはいかず、攻撃を寸前に回避した。それを見たレミアは左手の盾を構えると、体勢を崩したレナに放つ。
『ここまでです!!』
「っ!?」
左手に装着された円盤型の盾が変形すると、槍の形に変化してレナの元へ放たれる。ここでレナはレミアの纏う鎧の正体が魔力で構成された物だと思い出し、魔力を自由自在に変形させる事が出来るレミアならば盾を槍に変えて攻撃に利用するな簡単な事だと思い知る。
『はあああっ!!』
「ぐあっ!?」
予想外の一撃にレナは咄嗟に大太刀で槍の先端を受けるが、勢いよく踏み込んだレミアの一撃によって身体が吹き飛ぶ。それを見たレミアは攻撃が入ったと確信したが、一方で空中に吹き飛ばされたレナの方は目つきを鋭くさせ、何事もないように地面に着地した。
「……流石だね、今のはシズネの突きといい勝負だったよ」
『なっ……今のを受けてまだ動けますか。流石ですね』
「よし、じゃあ俺もそろそろ……本気で行くぞ」
レナはレミアと向き合うと、何を考えたのか退魔刀を地面に突き刺す。その行為にレミアは戸惑い、レナが大剣を最も得意とする武器だと知っているだけに退魔刀を手放したレナの行動に動揺する。しかし、レナは大太刀を両手で握り締めるとレミアを睨みつけ、凄まじい気迫を放つ。
(な、何という気迫……まるで、大型の猛獣を想像させる殺気……!!)
レナと向き合うだけでレミアは身体が震え、細胞そのものがレナという存在を恐れているかのように感じた。しかし、ここで退くわけにはいかずにレミアは迎撃の体勢を取る。
『聖盾!!』
両腕を重ね合わせたレミアは両手の槍を組み合わせ、大盾を作り出す。そして地面に突きたてて正面からの攻撃に備えた。まるで重戦車のように身構えるレミアに大してレナは大太刀を構えると、ゆっくりと歩み寄る。その行為にレミアは動く事が出来ず、次にレナがどのような攻撃を繰り出すのかを様子を伺う。
(……このまま近付けば、体当たりで吹き飛ばす事も出来る。いくらレナ様の攻撃が重くとも、私の聖盾ならば一撃は耐え切れるはず……!!)
大盾で防御を固めた状態のレミアは冷や汗を流しながらもレナの行動を伺うと、彼はゆっくりと大太刀から片手を手放すと、地面に向けて掌を振り下ろした。
「へえっ……それがレミアの奥の手か」
『別に奥の手という程ではありませんが、この姿になった私に勝てる人はそうはいませんよ』
レミアは額の「十字架」を想像させる聖痕を光り輝かせ、甲冑の騎士へと変身を果たす。正確に言えば白く光り輝く魔力を鎧のように変形させ、右手には聖槍、左手には盾を作り出す。その恰好を見てレナは退魔刀と大太刀を構えると、どのように攻め込むのかを考える。
(見た限り、鎧を纏って防御力を上げた感じか……それに魔力で構成された鎧となると、重さ自体はないかもしれない)
外見は甲冑なので相当な重量があるように見えるが、実際にはレミアが纏っているのは彼女の体内から発した魔力が鎧の形を為しているだけに過ぎず、重量自体は存在しないと考えるべきだろう。魔力の密度を高めれば硬質化し、本物の鎧の如く硬度を上昇させる事は出来る。但し、その魔力の鎧に重量が存在するのかは不明だった。
レナの予想は間違い名ではなく、甲冑の騎士に変貌しながらもレミアは素早い動作でレナの元へ向かう。最初は縮地を使うべきかと考えたが、レミアも同じ能力を扱えるのならば縮地で距離を取っても追撃される。そう考えたレナは正面から彼女と打ち合う事にした。
『刺突!!』
「加速剣撃、旋風!!」
手元に紅色の魔力を纏わせたレナは退魔刀を振り翳すと、レミアが突き刺してきた聖槍を弾き返す。単純な身体能力は支援魔法で強化したレナの方が圧倒的に上回り、更に重力を加えればレミアに劣る道理はない。実際に攻撃を先に仕掛けたはずのレミアの方が逆に吹き飛び、彼女はどうにか体勢を立て直す。
『くっ!?なんという剛剣……なるほど、そういえばバル将軍の弟子でしたね』
「バルを知ってるの?」
『ええ、彼女が将軍だった時代には何度も手合わせをしてもらいました。最も、私は負けたことはありませんが!!』
ほんのわずかな期間ではあるが、レミアはバルが将軍だった時代に稽古を受けていた事もある。但し、全盛期に近い強さを誇っていたバルを相手にしてもレミアは負けた事はなく、そもそも彼女に勝てた人間は後にも先にもミドルしか存在しない。
ミドルの場合は神速の如き槍捌きでレミアを追い詰め、彼女に反撃の隙も与えない。但し、剛剣を得意とするレナの場合は攻撃の動作が槍使いよりも長く、それだけに思い一撃を繰り出せるのだが、レミアとしてはミドルよりもレナの方が相手にしやすかった。
『刺突・閃!!』
「くっ!?」
先ほどよりも速度を上昇させた槍を放つと、今度はレナの方も受けるわけにはいかず、攻撃を寸前に回避した。それを見たレミアは左手の盾を構えると、体勢を崩したレナに放つ。
『ここまでです!!』
「っ!?」
左手に装着された円盤型の盾が変形すると、槍の形に変化してレナの元へ放たれる。ここでレナはレミアの纏う鎧の正体が魔力で構成された物だと思い出し、魔力を自由自在に変形させる事が出来るレミアならば盾を槍に変えて攻撃に利用するな簡単な事だと思い知る。
『はあああっ!!』
「ぐあっ!?」
予想外の一撃にレナは咄嗟に大太刀で槍の先端を受けるが、勢いよく踏み込んだレミアの一撃によって身体が吹き飛ぶ。それを見たレミアは攻撃が入ったと確信したが、一方で空中に吹き飛ばされたレナの方は目つきを鋭くさせ、何事もないように地面に着地した。
「……流石だね、今のはシズネの突きといい勝負だったよ」
『なっ……今のを受けてまだ動けますか。流石ですね』
「よし、じゃあ俺もそろそろ……本気で行くぞ」
レナはレミアと向き合うと、何を考えたのか退魔刀を地面に突き刺す。その行為にレミアは戸惑い、レナが大剣を最も得意とする武器だと知っているだけに退魔刀を手放したレナの行動に動揺する。しかし、レナは大太刀を両手で握り締めるとレミアを睨みつけ、凄まじい気迫を放つ。
(な、何という気迫……まるで、大型の猛獣を想像させる殺気……!!)
レナと向き合うだけでレミアは身体が震え、細胞そのものがレナという存在を恐れているかのように感じた。しかし、ここで退くわけにはいかずにレミアは迎撃の体勢を取る。
『聖盾!!』
両腕を重ね合わせたレミアは両手の槍を組み合わせ、大盾を作り出す。そして地面に突きたてて正面からの攻撃に備えた。まるで重戦車のように身構えるレミアに大してレナは大太刀を構えると、ゆっくりと歩み寄る。その行為にレミアは動く事が出来ず、次にレナがどのような攻撃を繰り出すのかを様子を伺う。
(……このまま近付けば、体当たりで吹き飛ばす事も出来る。いくらレナ様の攻撃が重くとも、私の聖盾ならば一撃は耐え切れるはず……!!)
大盾で防御を固めた状態のレミアは冷や汗を流しながらもレナの行動を伺うと、彼はゆっくりと大太刀から片手を手放すと、地面に向けて掌を振り下ろした。
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