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S級冒険者編
九尾の能力
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『アイリス、こいつの能力を正確に教えてくれ』
『驚きましたね、どうやらこの九尾は体内の魔力を利用して魔鎧術もどきを使えるようです。まさか、こんな生物がいるとは……』
『何で驚いてるんだよ。知らなかったの?』
『あのですね、確かに私はこの世界のありとあらゆる情報を知る事は出来ます。でも、それはこの世界の全ての生物の情報を常に管理してるわけじゃないです。私がこの生物の事を調べたい、という風に強く念じた時にその生物の情報を知る事が出来るんです』
『つまり……ググらないとアイリスも情報を掴めないというわけ?』
『まあ、だいたい合ってます。けど、まさか九尾がこんな能力まで秘めているとは……魔獣の思考は読みにくいとはいえ、盲点でしたね。しかし、この私が本気を出せば九尾の隠された能力など完璧に解明して見せましょう!!えっと、九尾で検索と……』
『本当にインターネット的な感覚で調べてたの!?』
九尾の能力に関してはアイリスが解析を行い、その間にレナは時間停止中に九尾の様子を伺う。魔鎧術のような能力を持つ相手など腐敗竜以来であり、どのような対処法で戦えばいいのかを考えているとアイリスの解析が終わったのか情報を教えてくれた。
『検索結果が出ましたよ!!どうやらこの九尾は長年の間、ありとあらゆる魔石を喰らいつづげた事で身体に複数の属性の魔力を身に宿したようです。その中には火竜や牙竜など個体も存在しますね』
『魔石を喰らい続けると魔力が宿るなんて有り得るの?』
『当然あり得ますよ。火竜だって火山の火属性の魔石を喰らい続けた事で独自の進化を果たした種ですからね。火竜の火炎の吐息だって体内の火竜の核から生み出しているんですから』
『なるほど……』
『そこにいるレミアだって幼少期に魔石を埋め込まれて現在の力を手に入れたという話はしましたよね?魔物の場合は魔石を喰らえば喰らう程に強くなります。それと同時に体内に今まで喰らった魔石を取り込んだ核が存在しますので、そこを突けば一発で倒せます。この核は心臓よりも重要な器官を果たしていますから弱点があるとすればそこでしょう』
『核、か……』
竜種などの生物には「核」と呼ばれる魔石が存在し、別名は「経験石」とも呼ばれている。これは一部の魔物にしか存在しない特殊な魔石であり、これを破壊すれば大量の経験値が手に入る。正に魔物にとっては命に等しい存在のため、九尾の核を破壊すれば倒せる事は出来るだろう。
『九尾の核はどこにある?』
『尻尾の付け根の部分です。尻尾の攻撃を回避して付け根に攻撃を与えればレナさんの馬鹿力なら一撃で葬れるはずですよ』
『それってあの9本の尻尾を回避しながら攻撃しろと言ってるわけ?』
『まあ、そこは頑張ってください。大丈夫です、レナさんなら出来ますって!!私の計算だと成功率は65%です!!』
『微妙な数字だな!!』
励ましの言葉と捉えるべきかよく分からない助言を与えるとアイリスは交信を遮断すると、再びレナは現実に戻されて九尾と向き合う。九尾は全身の毛を逆立たせながらレナ達を睨みつける一方、警戒するように近付かない。
「ぬうっ、何という速さだ!!牙竜よりも足が速いぞ!!」
「それにあの尻尾のせいで迂闊に近づけません……魔力を帯びているせいか、尻尾を攻撃するのも難しそうです」
「レナ様、どうしますか?」
「そうだな……叔母様、あの尻尾をどうにか出来る?」
「そうね、魔力を纏っているだけに私の魔法も相性は悪そうだけど……どうにかするわ」
マリアは九尾に視線を向けると、彼女は両手を差し出して空中に七色に光り輝く魔法陣を生み出す。それを見たレナはヨツバ王国にてカレハに操られていたマリアが発動した砲撃魔法の中でも「連射性」に優れた魔法だと気付く。
「マジック・アロー!!」
『ガウッ!?』
魔法陣から複数の属性の魔力の光弾が放たれ、九尾の元に目掛けて放出された。その数は尋常ではなく、九尾は回避行動に移ろうとしたがそれを予測してマリアは両手を使用して光弾の数を増やす。
「逃がさないわ。マジック・ランス!!」
『ガアアッ!?』
逃げ惑う九尾に対してマリアは光弾の形状を「槍」のように変化させると、追尾機能も備わっているのか光弾は逃げようとした九尾へと迫る。回避しても追跡してくる光の槍に対して九尾は尻尾を振り払い、器用に9つの尻尾を操作して光の槍を弾く。
通常の生物ならばマリアの生み出した魔法を弾くなど不可能だが、魔力を帯びた尻尾は魔法耐性も高いらしく、次々と放たれる魔槍を弾き返す。だが、それを見越してマリアは魔法陣の規模を大きくさせて攻撃の数を増やす。彼女も相応に魔力を消耗しているはずだが、余裕の笑みを浮かべて久々の強敵に対してマリアは笑みを浮かべた。
「この感覚久しぶりね……これだけ私を楽しませる相手は20年ぶりよ」
『グゥウッ……!?』
「おおっ……なんか、このまま叔母様が倒しそうな勢いだな」
全方位から放たれる魔槍に対して九尾は防御が手一杯で反撃する余裕もなく、徐々に尻尾で弾くことが出来なかった魔槍が九尾の肉体へと突き刺さる。このままマリアの攻勢で終わるかと思われた時、九尾は顎を開いて咆哮を放つ。
『驚きましたね、どうやらこの九尾は体内の魔力を利用して魔鎧術もどきを使えるようです。まさか、こんな生物がいるとは……』
『何で驚いてるんだよ。知らなかったの?』
『あのですね、確かに私はこの世界のありとあらゆる情報を知る事は出来ます。でも、それはこの世界の全ての生物の情報を常に管理してるわけじゃないです。私がこの生物の事を調べたい、という風に強く念じた時にその生物の情報を知る事が出来るんです』
『つまり……ググらないとアイリスも情報を掴めないというわけ?』
『まあ、だいたい合ってます。けど、まさか九尾がこんな能力まで秘めているとは……魔獣の思考は読みにくいとはいえ、盲点でしたね。しかし、この私が本気を出せば九尾の隠された能力など完璧に解明して見せましょう!!えっと、九尾で検索と……』
『本当にインターネット的な感覚で調べてたの!?』
九尾の能力に関してはアイリスが解析を行い、その間にレナは時間停止中に九尾の様子を伺う。魔鎧術のような能力を持つ相手など腐敗竜以来であり、どのような対処法で戦えばいいのかを考えているとアイリスの解析が終わったのか情報を教えてくれた。
『検索結果が出ましたよ!!どうやらこの九尾は長年の間、ありとあらゆる魔石を喰らいつづげた事で身体に複数の属性の魔力を身に宿したようです。その中には火竜や牙竜など個体も存在しますね』
『魔石を喰らい続けると魔力が宿るなんて有り得るの?』
『当然あり得ますよ。火竜だって火山の火属性の魔石を喰らい続けた事で独自の進化を果たした種ですからね。火竜の火炎の吐息だって体内の火竜の核から生み出しているんですから』
『なるほど……』
『そこにいるレミアだって幼少期に魔石を埋め込まれて現在の力を手に入れたという話はしましたよね?魔物の場合は魔石を喰らえば喰らう程に強くなります。それと同時に体内に今まで喰らった魔石を取り込んだ核が存在しますので、そこを突けば一発で倒せます。この核は心臓よりも重要な器官を果たしていますから弱点があるとすればそこでしょう』
『核、か……』
竜種などの生物には「核」と呼ばれる魔石が存在し、別名は「経験石」とも呼ばれている。これは一部の魔物にしか存在しない特殊な魔石であり、これを破壊すれば大量の経験値が手に入る。正に魔物にとっては命に等しい存在のため、九尾の核を破壊すれば倒せる事は出来るだろう。
『九尾の核はどこにある?』
『尻尾の付け根の部分です。尻尾の攻撃を回避して付け根に攻撃を与えればレナさんの馬鹿力なら一撃で葬れるはずですよ』
『それってあの9本の尻尾を回避しながら攻撃しろと言ってるわけ?』
『まあ、そこは頑張ってください。大丈夫です、レナさんなら出来ますって!!私の計算だと成功率は65%です!!』
『微妙な数字だな!!』
励ましの言葉と捉えるべきかよく分からない助言を与えるとアイリスは交信を遮断すると、再びレナは現実に戻されて九尾と向き合う。九尾は全身の毛を逆立たせながらレナ達を睨みつける一方、警戒するように近付かない。
「ぬうっ、何という速さだ!!牙竜よりも足が速いぞ!!」
「それにあの尻尾のせいで迂闊に近づけません……魔力を帯びているせいか、尻尾を攻撃するのも難しそうです」
「レナ様、どうしますか?」
「そうだな……叔母様、あの尻尾をどうにか出来る?」
「そうね、魔力を纏っているだけに私の魔法も相性は悪そうだけど……どうにかするわ」
マリアは九尾に視線を向けると、彼女は両手を差し出して空中に七色に光り輝く魔法陣を生み出す。それを見たレナはヨツバ王国にてカレハに操られていたマリアが発動した砲撃魔法の中でも「連射性」に優れた魔法だと気付く。
「マジック・アロー!!」
『ガウッ!?』
魔法陣から複数の属性の魔力の光弾が放たれ、九尾の元に目掛けて放出された。その数は尋常ではなく、九尾は回避行動に移ろうとしたがそれを予測してマリアは両手を使用して光弾の数を増やす。
「逃がさないわ。マジック・ランス!!」
『ガアアッ!?』
逃げ惑う九尾に対してマリアは光弾の形状を「槍」のように変化させると、追尾機能も備わっているのか光弾は逃げようとした九尾へと迫る。回避しても追跡してくる光の槍に対して九尾は尻尾を振り払い、器用に9つの尻尾を操作して光の槍を弾く。
通常の生物ならばマリアの生み出した魔法を弾くなど不可能だが、魔力を帯びた尻尾は魔法耐性も高いらしく、次々と放たれる魔槍を弾き返す。だが、それを見越してマリアは魔法陣の規模を大きくさせて攻撃の数を増やす。彼女も相応に魔力を消耗しているはずだが、余裕の笑みを浮かべて久々の強敵に対してマリアは笑みを浮かべた。
「この感覚久しぶりね……これだけ私を楽しませる相手は20年ぶりよ」
『グゥウッ……!?』
「おおっ……なんか、このまま叔母様が倒しそうな勢いだな」
全方位から放たれる魔槍に対して九尾は防御が手一杯で反撃する余裕もなく、徐々に尻尾で弾くことが出来なかった魔槍が九尾の肉体へと突き刺さる。このままマリアの攻勢で終わるかと思われた時、九尾は顎を開いて咆哮を放つ。
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