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S級冒険者編
宝箱の中身は……
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「まあ、多分開いても大丈夫だろ……念のために何が飛び出してもいいように気を付けるか」
髑髏のマークが刻まれた宝箱をレナは恐る恐る触れると、こちらの宝箱には鍵が掛けられている事に気づき、錬金術師の能力で解除を行う。そして中身を開こうとしたとき、何が飛び出してきてもいいようにレナは背中の大剣を握りしめながら蓋を開く。
結果から言えば宝箱の中身は空洞で何も入っておらず、それを見てレナは拍子抜けしてしまう。自分が警戒しながら開いたにも関わらずに中身が何もない事に残念に思うが、ここでレナは宝箱の底の方に光り輝く何かを発見した。
「何だこれ、宝石の……欠片?」
宝箱の隅に指先に収まる程度の大きさの破片が存在し、不思議な事にパズルのピースのような形をしていた。この世界には宝石が存在しないので魔石の欠片だと思われるが、それにしては妙な形をしている事が気になったレナは一応は回収しておく。
続けて他の宝箱を確認した結果、どうやら髑髏のマークが刻まれている宝箱にはそれぞれ別の色合いの魔石の欠片が入っている事が判明し、部屋の中に存在した髑髏のマークの宝箱を確認すると、全部で7つの魔石の欠片が存在する事が判明する。
「この欠片がホネミンが言っていた報酬なのか?でも、こんな欠片を集めても何の意味があるんだ?」
魔石の欠片を眺めながらレナは形を確認すると、ここで全ての欠片が別々の色合いである事、同時にパズルのピースのような形をしている事に気づいた。恐らく七色に分かれているのは魔石の属性が別々である事、ピースの形をしているのは何処かに当てはめるためだと気づく。
欠片同士ではどのような組み合わせでも上手く当てはまらず、欠片同士を合体させて何かを作り出すというわけではないらしい。こういう時にアイリスと交信できれば欠片の正体を教えてもらえるのだが、生憎と今回は彼女には頼れない。
「この欠片に何の意味があるのか……とりあえず、他の宝箱を片っ端から開けてみるか」
レナは×印が記された以外の宝箱を開けていくと、その殆どが中身が空洞か、あるいはどうでもいいものが保管されていた。恐らくはホネミンが使用したと思われる大量の無色の魔石も存在し、こんな物を保管してどうするのだと思いながらもレナは宝箱の中から気になるものだけを探し出す。
結果として宝箱の中でレナが気になった物は一つしか存在せず、最後に開いた宝箱に中に入っていた石板だった。この石板は恐ろし気な怪物に立ち向かう剣士の姿が刻まれ、ところどころの部分が欠けていた。一見するだけでは長い年月で石板が老朽化して崩れてしまったようにしか見えないが、欠けている部分を確認すると先ほどレナが発見した魔石の欠片が取り付けられそうだった。
「なるほど、これを当てはめれば何か起きるのか」
石板に回収した欠片をはめ込んでいくと、予想通りと言うべきか欠片はぴったりと当てはまる。そして全ての欠片を取り付けた瞬間、石板の中央部分が割れて開き、中に隠されていた鍵が出現する。
「鍵?まだ何がギミックがあるのか?」
いい加減にさっさと報酬を受け取りたいと思ったレナだが、手に入れた黄金の輝きを放つ鍵を取りだし、とりあえずは鉤の大きさに当てはまる鍵穴を探す事にした。しかし、既に全ての宝箱は開いているので鍵を当てはめる物など見当たらないが、ここでレナは観察眼の能力を発揮して部屋の様子を伺う。
観察眼を発動した結果、壁際のほうによくよく観察しないと分からなかったが鍵穴らしき窪みが存在する事を見抜く。その鍵穴にレナは鍵を差し込むと、部屋の壁が振動した瞬間、二つに割れて新しい通路が出現した。その様子を見てレナは感心するが、一方で壁にめり込んだ鍵を見て呆れてしまった。
「いや、こんな鍵がなくても俺の能力で開けたと思うけど……」
わざわざここまで苦労して見つけ出した鍵だが、別に扉の仕掛けが分かっていればレナは錬金術師の能力で解除を行う事は出来たはずだった。最も鍵の存在を知らなければ部屋の中に鍵穴がある事も気づく事は出来なかったため、あまり気にせずにレナは通路の奥へと進むと、やがて大きな宝箱が設置されている台座を発見した。
今度こそ目当てのお宝である事を願って宝箱を開くと、そこには大量の魔石が保管されていた。色合いから察するに品質も高く、各属性の大量の魔石が宝箱の中に入っているのを確認したレナは事前に約束していたホネミンの報酬だと見抜くと、早速回収を行う。
「おお、凄いな……なんか、初めてこの世界にきて冒険者らしい行動を取った気がする」
今までレナは冒険者でありながら碌に冒険者らしい仕事をしていないことを思い出し、普通の冒険者ならばこのような大迷宮でなぞ解きを行い、宝を手に入れたりするのだが、よくよく考えればレナは討伐系の仕事ばかりを引き受けて今回のような宝探しのような事は行っていないことを改めて思い知る。
髑髏のマークが刻まれた宝箱をレナは恐る恐る触れると、こちらの宝箱には鍵が掛けられている事に気づき、錬金術師の能力で解除を行う。そして中身を開こうとしたとき、何が飛び出してきてもいいようにレナは背中の大剣を握りしめながら蓋を開く。
結果から言えば宝箱の中身は空洞で何も入っておらず、それを見てレナは拍子抜けしてしまう。自分が警戒しながら開いたにも関わらずに中身が何もない事に残念に思うが、ここでレナは宝箱の底の方に光り輝く何かを発見した。
「何だこれ、宝石の……欠片?」
宝箱の隅に指先に収まる程度の大きさの破片が存在し、不思議な事にパズルのピースのような形をしていた。この世界には宝石が存在しないので魔石の欠片だと思われるが、それにしては妙な形をしている事が気になったレナは一応は回収しておく。
続けて他の宝箱を確認した結果、どうやら髑髏のマークが刻まれている宝箱にはそれぞれ別の色合いの魔石の欠片が入っている事が判明し、部屋の中に存在した髑髏のマークの宝箱を確認すると、全部で7つの魔石の欠片が存在する事が判明する。
「この欠片がホネミンが言っていた報酬なのか?でも、こんな欠片を集めても何の意味があるんだ?」
魔石の欠片を眺めながらレナは形を確認すると、ここで全ての欠片が別々の色合いである事、同時にパズルのピースのような形をしている事に気づいた。恐らく七色に分かれているのは魔石の属性が別々である事、ピースの形をしているのは何処かに当てはめるためだと気づく。
欠片同士ではどのような組み合わせでも上手く当てはまらず、欠片同士を合体させて何かを作り出すというわけではないらしい。こういう時にアイリスと交信できれば欠片の正体を教えてもらえるのだが、生憎と今回は彼女には頼れない。
「この欠片に何の意味があるのか……とりあえず、他の宝箱を片っ端から開けてみるか」
レナは×印が記された以外の宝箱を開けていくと、その殆どが中身が空洞か、あるいはどうでもいいものが保管されていた。恐らくはホネミンが使用したと思われる大量の無色の魔石も存在し、こんな物を保管してどうするのだと思いながらもレナは宝箱の中から気になるものだけを探し出す。
結果として宝箱の中でレナが気になった物は一つしか存在せず、最後に開いた宝箱に中に入っていた石板だった。この石板は恐ろし気な怪物に立ち向かう剣士の姿が刻まれ、ところどころの部分が欠けていた。一見するだけでは長い年月で石板が老朽化して崩れてしまったようにしか見えないが、欠けている部分を確認すると先ほどレナが発見した魔石の欠片が取り付けられそうだった。
「なるほど、これを当てはめれば何か起きるのか」
石板に回収した欠片をはめ込んでいくと、予想通りと言うべきか欠片はぴったりと当てはまる。そして全ての欠片を取り付けた瞬間、石板の中央部分が割れて開き、中に隠されていた鍵が出現する。
「鍵?まだ何がギミックがあるのか?」
いい加減にさっさと報酬を受け取りたいと思ったレナだが、手に入れた黄金の輝きを放つ鍵を取りだし、とりあえずは鉤の大きさに当てはまる鍵穴を探す事にした。しかし、既に全ての宝箱は開いているので鍵を当てはめる物など見当たらないが、ここでレナは観察眼の能力を発揮して部屋の様子を伺う。
観察眼を発動した結果、壁際のほうによくよく観察しないと分からなかったが鍵穴らしき窪みが存在する事を見抜く。その鍵穴にレナは鍵を差し込むと、部屋の壁が振動した瞬間、二つに割れて新しい通路が出現した。その様子を見てレナは感心するが、一方で壁にめり込んだ鍵を見て呆れてしまった。
「いや、こんな鍵がなくても俺の能力で開けたと思うけど……」
わざわざここまで苦労して見つけ出した鍵だが、別に扉の仕掛けが分かっていればレナは錬金術師の能力で解除を行う事は出来たはずだった。最も鍵の存在を知らなければ部屋の中に鍵穴がある事も気づく事は出来なかったため、あまり気にせずにレナは通路の奥へと進むと、やがて大きな宝箱が設置されている台座を発見した。
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「おお、凄いな……なんか、初めてこの世界にきて冒険者らしい行動を取った気がする」
今までレナは冒険者でありながら碌に冒険者らしい仕事をしていないことを思い出し、普通の冒険者ならばこのような大迷宮でなぞ解きを行い、宝を手に入れたりするのだが、よくよく考えればレナは討伐系の仕事ばかりを引き受けて今回のような宝探しのような事は行っていないことを改めて思い知る。
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