965 / 2,091
真・闘技祭編
六聖将の集結
しおりを挟む
――レナ達が巨塔の大迷宮を完全制覇してから約一か月後、ヨツバ王国の王都にて使者が赴く。使者はあくまでもヨツバ王国の国王に手紙を託すように頼まれただけであり、すぐに帰還してしまったが、その手紙の内容を見たヨツバ王国の国王は本来は各地の領地の守護を命じている将軍達を呼び寄せる。
北聖将「ハシラ」最も他国から侵攻を受けやすいヨツバ王国の北方区域の警備を任される程の実力を持ち、自身も弓の達人であり、エリナの師匠でもある男。六聖将の中でも国王からの信頼は厚い。
東聖将「ギンタロウ」エリナの叔父にして魔人族のケンタウロスでありながら六聖将の座を任せられる程の強者、平地での戦闘では最も戦力となり得るケンタウロス族の兵士を従えている。
西聖将「ホムラ」六聖将の中で最も危険で広大な領地を任された女将。その強さは計り知れず、彼女以外に西の領地を治められる者はいないと呼ばれている。ダークエルフの戦士を従える最強の武人。
南聖将「白虎」先代の魔物使いのレイビの代わりに南聖将の座を与えられた人虎。六聖将の座に就いてから日は浅いが、確かな実力を持っており、レイビの亡き今は南方の領地を管理している。
護衛将「ツバサ」王国の守護神の異名を持ち、その剣技も剣聖である妹のハヤテにも勝ると言われている。ミドリ家の当主にしてハヅキ家とは友好的な関係を築いてきた。
守備将「クレナイ」六聖将最強の称号を持つヨツバ王国一の剣士。実力、忠誠心、経歴、全てにおいて他の六聖将を上回り、国王も武力に一点に関しては彼以上の存在はいないと思っていた。
この6名の将軍を前にすれば国王の側近達でさえも緊張を隠しきれず、どうして各地の重要な領地の管理を任されている彼等が呼び出されたのか兵士達は疑問を抱く。一方で国王の方は集まった面子を見て満足そうに頷いた。
「ふふふ……こうして六聖将が全員集まるのは何時ぶりかのう」
「16年前にティナ様が生まれて以来でございますね」
「おお、そうだったのう。あの時は本当に儂の人生最高の日だった。だが、そのティナはもう……ぐぬぬっ」
「国王よ、さっさと用件を言え。こちらも暇ではない」
「……ホムラよ、国王様に対してその口ぶりはなんだ」
国王はティナの事を思い出して現在は彼女がこの地にいない事に悲しみ、同時にティナの結婚相手であるレナを思い出して悔しがる。そんな彼に対して用事を早く済ませるようにホムラが告げると、ハシラが眉を顰めて彼女を咎める。
しかし、西聖将の立場であるホムラは厳密に言えば別に国王の配下とは言いきれない。彼女は六聖将の中でも特別な立場に存在し、ヨツバ王国に与するとはいえ、別に国王の臣下になったつもりはない。
「ハシラ、お前と私では立場が違う。その事はお前も知っているだろう」
「……先代と比べて随分と小生意気な娘が西聖将の座に就いたな」
「ほう、いい度胸だ。ここで死にたいのか?」
「こらこら、喧嘩は止めんかっ!!」
先代と口にしたハシラに対してホムラは鋭い視線を向けると、ギンタロウが二人の間に割って入る。するとハシラもホムラも面倒そうな表情を浮かべ、国王はすぐに仲裁する。
「よい、儂の前だからと言って辺に気を配る必要はない。ホムラの言う通りに本題に入ろうではないか」
「うむ、我々全員を呼び出すという事は余程の事態なのだろうな!!それで、一体何が起きたのですかな?」
「何かが起きた、というよりも起きる、と言った方が正しいかもしれんな……先日、バルトロス王国のナオ女王から連絡が届いた」
「連絡ですか?」
バルトロス王国という言葉にツバサは反応し、ヨツバ王国は先日にバルトロス王国から派遣された冒険者によって国の危機が救われた。つまり、バルトロス王国に大きな貸しを与えてしまったといった方がいい。
そのバルトロス王国の方から連絡が届いたという話に六聖将の表情が一変し、かの国からどのような連絡が届いたのかと身構える。すると国王真剣な表情を浮かべ、手紙の内容を伝えた。
「今から一か月後、バルトロス王国にて闘技祭が再開される事が決まった。お主等は闘技祭の事は耳にしているか?」
「闘技祭?何だそれは……」
闘技祭の話は世界各国にも知れ渡っているが、西聖将であるホムラだけは外の情報は滅多に届かないため、闘技祭の詳細を知らない。そんな彼女に対してツバサが噂で聞いた話の範囲の闘技祭の詳細を伝える。
「闘技祭とはバルトロス王国で行われた大規模の武術祭です。国内だけには問わず、国外からも腕に自信がある武人が集まり、試合形式で競い合いを行ったそうです」
「ほう、要するに武人を集めて誰が一番なのかを決めるという事か。面白い、そんな大会が開かれていたのか」
「その闘技祭が再開されるという事は……国王様、まさか再びあの国へ赴き、闘技祭の観戦をするつもりですか?」
ハシラはかつてデブリ国王がバルトロス王国の闘技祭の観戦のためにバルトロス王国へと赴き、当時王国を支配していたキラウに拘束された事を思い出す。前回の時と同じ流れなので彼は不安を抱くが、国王はだからこそ六聖将を呼び出したという。
北聖将「ハシラ」最も他国から侵攻を受けやすいヨツバ王国の北方区域の警備を任される程の実力を持ち、自身も弓の達人であり、エリナの師匠でもある男。六聖将の中でも国王からの信頼は厚い。
東聖将「ギンタロウ」エリナの叔父にして魔人族のケンタウロスでありながら六聖将の座を任せられる程の強者、平地での戦闘では最も戦力となり得るケンタウロス族の兵士を従えている。
西聖将「ホムラ」六聖将の中で最も危険で広大な領地を任された女将。その強さは計り知れず、彼女以外に西の領地を治められる者はいないと呼ばれている。ダークエルフの戦士を従える最強の武人。
南聖将「白虎」先代の魔物使いのレイビの代わりに南聖将の座を与えられた人虎。六聖将の座に就いてから日は浅いが、確かな実力を持っており、レイビの亡き今は南方の領地を管理している。
護衛将「ツバサ」王国の守護神の異名を持ち、その剣技も剣聖である妹のハヤテにも勝ると言われている。ミドリ家の当主にしてハヅキ家とは友好的な関係を築いてきた。
守備将「クレナイ」六聖将最強の称号を持つヨツバ王国一の剣士。実力、忠誠心、経歴、全てにおいて他の六聖将を上回り、国王も武力に一点に関しては彼以上の存在はいないと思っていた。
この6名の将軍を前にすれば国王の側近達でさえも緊張を隠しきれず、どうして各地の重要な領地の管理を任されている彼等が呼び出されたのか兵士達は疑問を抱く。一方で国王の方は集まった面子を見て満足そうに頷いた。
「ふふふ……こうして六聖将が全員集まるのは何時ぶりかのう」
「16年前にティナ様が生まれて以来でございますね」
「おお、そうだったのう。あの時は本当に儂の人生最高の日だった。だが、そのティナはもう……ぐぬぬっ」
「国王よ、さっさと用件を言え。こちらも暇ではない」
「……ホムラよ、国王様に対してその口ぶりはなんだ」
国王はティナの事を思い出して現在は彼女がこの地にいない事に悲しみ、同時にティナの結婚相手であるレナを思い出して悔しがる。そんな彼に対して用事を早く済ませるようにホムラが告げると、ハシラが眉を顰めて彼女を咎める。
しかし、西聖将の立場であるホムラは厳密に言えば別に国王の配下とは言いきれない。彼女は六聖将の中でも特別な立場に存在し、ヨツバ王国に与するとはいえ、別に国王の臣下になったつもりはない。
「ハシラ、お前と私では立場が違う。その事はお前も知っているだろう」
「……先代と比べて随分と小生意気な娘が西聖将の座に就いたな」
「ほう、いい度胸だ。ここで死にたいのか?」
「こらこら、喧嘩は止めんかっ!!」
先代と口にしたハシラに対してホムラは鋭い視線を向けると、ギンタロウが二人の間に割って入る。するとハシラもホムラも面倒そうな表情を浮かべ、国王はすぐに仲裁する。
「よい、儂の前だからと言って辺に気を配る必要はない。ホムラの言う通りに本題に入ろうではないか」
「うむ、我々全員を呼び出すという事は余程の事態なのだろうな!!それで、一体何が起きたのですかな?」
「何かが起きた、というよりも起きる、と言った方が正しいかもしれんな……先日、バルトロス王国のナオ女王から連絡が届いた」
「連絡ですか?」
バルトロス王国という言葉にツバサは反応し、ヨツバ王国は先日にバルトロス王国から派遣された冒険者によって国の危機が救われた。つまり、バルトロス王国に大きな貸しを与えてしまったといった方がいい。
そのバルトロス王国の方から連絡が届いたという話に六聖将の表情が一変し、かの国からどのような連絡が届いたのかと身構える。すると国王真剣な表情を浮かべ、手紙の内容を伝えた。
「今から一か月後、バルトロス王国にて闘技祭が再開される事が決まった。お主等は闘技祭の事は耳にしているか?」
「闘技祭?何だそれは……」
闘技祭の話は世界各国にも知れ渡っているが、西聖将であるホムラだけは外の情報は滅多に届かないため、闘技祭の詳細を知らない。そんな彼女に対してツバサが噂で聞いた話の範囲の闘技祭の詳細を伝える。
「闘技祭とはバルトロス王国で行われた大規模の武術祭です。国内だけには問わず、国外からも腕に自信がある武人が集まり、試合形式で競い合いを行ったそうです」
「ほう、要するに武人を集めて誰が一番なのかを決めるという事か。面白い、そんな大会が開かれていたのか」
「その闘技祭が再開されるという事は……国王様、まさか再びあの国へ赴き、闘技祭の観戦をするつもりですか?」
ハシラはかつてデブリ国王がバルトロス王国の闘技祭の観戦のためにバルトロス王国へと赴き、当時王国を支配していたキラウに拘束された事を思い出す。前回の時と同じ流れなので彼は不安を抱くが、国王はだからこそ六聖将を呼び出したという。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。