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真・闘技祭編
アイラの魔刀術
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「――という訳で母上、魔刀術を教えてください」
「あらあら!!まさか、レナちゃんに私が剣を教える日が来るなんて……夢みたいだわ!!」
「あの、レナちゃんは出来れば辞めてくれませんかね……」
「はっ、ごめんなさい。つい昔の癖で……」
現在は王城で暮らしているアイラの元にレナは訪れると、彼女は自分に魔刀術を教えて欲しいという息子の言葉に感動する。レナが生まれた時は職業が魔術師だと知っていたため、彼女から剣技を直接手ほどきを受ける事はなかった。
アリアがレナに色々と指導していた事は当然知っていたが、剣技に関してはアイラは敢えてレナに教える事はなかった。体を鍛える名目で剣の練習を行う事に関してはアイラも反対はしなかったが、本来は魔術師であるレナが本職の剣士の指導を受けても剣技を受け継ぐ事は出来ないと判断したからである。
しかし、現在のレナは立派に成長して今では剣聖を相手に互角に戦える程の力を身に付けたため、アイラの方も息子に遂に自分の剣技を教える日がやってきた事に感動を覚えた。
「よし、そういう事ならお母さんも張り切っちゃうわ!!シオンちゃんとリアナちゃんも今は旅行に出かけているし、一人で寂しかったから丁度良かったわ」
「え、あの二人はいないの?」
シオンとリアナはナオの妹であり、レナからすれば義理の妹になる。二人は王妃に非常に可愛がられ、彼女の死後は悲しみに暮れていた。そんな二人を面倒を見ていたのがアイラだが、彼女によると二人は旅行に出かけたという。
「サクラ王妃様が亡くなってからずっと元気がなかったのだけど、最近はよく出かけるようになったの。ナオちゃんは心配しているようだけど、あの子達も立ち直ろうとしているわ。今は確か和国の方へ旅行に出かけたはずよ」
「そっか……まあ、顔を合わせにくいから丁度良かったかな」
「もう、そんな事を言ったらだめよ。王妃様が死んでしまったのは悲しいけど、レナちゃんのせいじゃないわ。あの二人もサクラ王妃様が死んだのはレナちゃんのせいじゃないと分かっているわ」
「……それはどうかな」
アイラは自分を追放に追い込んだサクラ王妃(イレアビト)に関しては恨みは抱いておらず、本来ならば彼女の人生を狂わせた相手の娘達(義理だが)を立派に育て上げようとしていた。シオンとリアナもそんな彼女だからこそ懐き、現在では少しずつではあるが元気を取り戻しているという。
イレアビトに忠誠を誓っていた他の子供たちに関してはそれぞれが衝撃が大きく、中には廃人と化してしまった者もいた。彼等の処置に関しては元々の両親たちが引き取って面倒を見ているが、そもそもイレアビトに人質代わりに送り込んでいた子供たちなのであまり上手くはいっていない様子だった。
『イレアビトに従った子供達に関しては同情してはいけませんよ。因果応報……彼等は自分の意思でイレアビトに従い、この国を支配しようとしたんです。そのために多くの犠牲者を生み出しています。むしろ、殺されないだけでも有難いと思うべきです』
『それは……仕方ない事なのかな』
『まあ、子供の頃の洗脳教育を受けてイレアビトの手駒として生かされていたような物ですからね。絶対の忠誠を誓った相手がいなくなった事でこれからどんな風に生きていけば分からないのか戸惑ってはいるでしょう。彼等が立ち直るのか、それとも別の道を辿るのかは彼等次第です』
厳しいようだがアイリスはイレアビトの配下に関してはレナに対して不用意に接触しないように促す。いくらイレアビトに従うように教育されていたとはいえ、彼等は数多くの無実の人間を危険に晒した。その事に関してはレナも理解しているし、そもそも自分が関わったところで彼等が救えるとは思っていない。
しかし、自分の行動でイレアビトが死ぬことになったのは紛れもない事実であり、彼等の人生を狂わせたのはレナである事に変わりはない。そしてレナが最も気にかけているのはイレアビトとミドルの息子であり、本来ならば王子として迎え入れるはずの子供だった。
『イレアビトの息子はどうなったの?』
『……それは聞かない方がいいですよ』
アイリスに聞いてもイレアビトの息子に関しては何も答えてくれず、普段の彼女ならばどんな事でも答えてくれるのだが、この息子に対してだけは何も情報を教えてくれない。死んだのか、生きているのかさえも彼女は伝えない。
『私から言える事はただ一つ、あの子供は決して弱くはありません。ただ、それだけです』
『どういう意味だよ……』
『まあ、レナさんが気にしても仕方ないという事ですよ。さあさあ、訓練に集中してください』
『たくっ、変な奴だな』
頑なにイレアビトの息子に関してだけは何も教えないアイリスにレナは疑問を抱きながらも、アイラから魔刀術の技術を教わることにした。
※イレアビトの息子のレアに関しては実は次の物語の主人公として再登場を考えていました。しかし、思った以上にレナの物語が長くなってあくまでも構想だけで本当に描く日が来るかは分かりません(´・ω・)
「あらあら!!まさか、レナちゃんに私が剣を教える日が来るなんて……夢みたいだわ!!」
「あの、レナちゃんは出来れば辞めてくれませんかね……」
「はっ、ごめんなさい。つい昔の癖で……」
現在は王城で暮らしているアイラの元にレナは訪れると、彼女は自分に魔刀術を教えて欲しいという息子の言葉に感動する。レナが生まれた時は職業が魔術師だと知っていたため、彼女から剣技を直接手ほどきを受ける事はなかった。
アリアがレナに色々と指導していた事は当然知っていたが、剣技に関してはアイラは敢えてレナに教える事はなかった。体を鍛える名目で剣の練習を行う事に関してはアイラも反対はしなかったが、本来は魔術師であるレナが本職の剣士の指導を受けても剣技を受け継ぐ事は出来ないと判断したからである。
しかし、現在のレナは立派に成長して今では剣聖を相手に互角に戦える程の力を身に付けたため、アイラの方も息子に遂に自分の剣技を教える日がやってきた事に感動を覚えた。
「よし、そういう事ならお母さんも張り切っちゃうわ!!シオンちゃんとリアナちゃんも今は旅行に出かけているし、一人で寂しかったから丁度良かったわ」
「え、あの二人はいないの?」
シオンとリアナはナオの妹であり、レナからすれば義理の妹になる。二人は王妃に非常に可愛がられ、彼女の死後は悲しみに暮れていた。そんな二人を面倒を見ていたのがアイラだが、彼女によると二人は旅行に出かけたという。
「サクラ王妃様が亡くなってからずっと元気がなかったのだけど、最近はよく出かけるようになったの。ナオちゃんは心配しているようだけど、あの子達も立ち直ろうとしているわ。今は確か和国の方へ旅行に出かけたはずよ」
「そっか……まあ、顔を合わせにくいから丁度良かったかな」
「もう、そんな事を言ったらだめよ。王妃様が死んでしまったのは悲しいけど、レナちゃんのせいじゃないわ。あの二人もサクラ王妃様が死んだのはレナちゃんのせいじゃないと分かっているわ」
「……それはどうかな」
アイラは自分を追放に追い込んだサクラ王妃(イレアビト)に関しては恨みは抱いておらず、本来ならば彼女の人生を狂わせた相手の娘達(義理だが)を立派に育て上げようとしていた。シオンとリアナもそんな彼女だからこそ懐き、現在では少しずつではあるが元気を取り戻しているという。
イレアビトに忠誠を誓っていた他の子供たちに関してはそれぞれが衝撃が大きく、中には廃人と化してしまった者もいた。彼等の処置に関しては元々の両親たちが引き取って面倒を見ているが、そもそもイレアビトに人質代わりに送り込んでいた子供たちなのであまり上手くはいっていない様子だった。
『イレアビトに従った子供達に関しては同情してはいけませんよ。因果応報……彼等は自分の意思でイレアビトに従い、この国を支配しようとしたんです。そのために多くの犠牲者を生み出しています。むしろ、殺されないだけでも有難いと思うべきです』
『それは……仕方ない事なのかな』
『まあ、子供の頃の洗脳教育を受けてイレアビトの手駒として生かされていたような物ですからね。絶対の忠誠を誓った相手がいなくなった事でこれからどんな風に生きていけば分からないのか戸惑ってはいるでしょう。彼等が立ち直るのか、それとも別の道を辿るのかは彼等次第です』
厳しいようだがアイリスはイレアビトの配下に関してはレナに対して不用意に接触しないように促す。いくらイレアビトに従うように教育されていたとはいえ、彼等は数多くの無実の人間を危険に晒した。その事に関してはレナも理解しているし、そもそも自分が関わったところで彼等が救えるとは思っていない。
しかし、自分の行動でイレアビトが死ぬことになったのは紛れもない事実であり、彼等の人生を狂わせたのはレナである事に変わりはない。そしてレナが最も気にかけているのはイレアビトとミドルの息子であり、本来ならば王子として迎え入れるはずの子供だった。
『イレアビトの息子はどうなったの?』
『……それは聞かない方がいいですよ』
アイリスに聞いてもイレアビトの息子に関しては何も答えてくれず、普段の彼女ならばどんな事でも答えてくれるのだが、この息子に対してだけは何も情報を教えてくれない。死んだのか、生きているのかさえも彼女は伝えない。
『私から言える事はただ一つ、あの子供は決して弱くはありません。ただ、それだけです』
『どういう意味だよ……』
『まあ、レナさんが気にしても仕方ないという事ですよ。さあさあ、訓練に集中してください』
『たくっ、変な奴だな』
頑なにイレアビトの息子に関してだけは何も教えないアイリスにレナは疑問を抱きながらも、アイラから魔刀術の技術を教わることにした。
※イレアビトの息子のレアに関しては実は次の物語の主人公として再登場を考えていました。しかし、思った以上にレナの物語が長くなってあくまでも構想だけで本当に描く日が来るかは分かりません(´・ω・)
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