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真・闘技祭編
協力関係
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「……前々から思っていたけれど、貴女は露出狂なの?そんな防御が薄い恰好をして戦えるのかしら?」
「ふん、言ってなさい。どんな格好をしようと要は相手が近づく前に倒せば問題ないのよ。それにこの格好の方が色々と便利よ。ほら、こうして胸元を動かすと大抵の男はそっちに目を向けて反応が遅れるからね」
シズネの嫌味に大してシェルも負けずにわざとらしく自分の胸元を揺らすと、彼女は悔し気な表情を浮かべる。実際にシェルの話はあながち嘘ではなく、大抵の男性ならば彼女の格好に目を奪われてまともに戦闘に集中できない。その隙を狙ってシェルは相手を撃って勝った事も多い。
別にシェル自身も自分が恥ずかしい恰好をしている事は理解しているが、羞恥心よりも相手の注意を身体に引いて隙を生み出すという利点を考えれば十分に我慢できた。それに彼女自身も露出が多い方が動きやすく、思う存分に動く事が出来る。
「し、しかし……その恰好で戦えば逆に目立ちすぎるのではないでしょうか?」
「問題ないわよ。むしろ、目立つ事が私の目的よ。こんな格好で戦えば嫌でも人目に付くでしょう?そして闘技祭で大活躍すれば私の事を引き抜こうとする国も出てくるかもしれない」
「あら?という事はシェルちゃんはこの国から出ていくつもり?」
「その通りよ。まあ、正直に言えば前のように私を厚遇してくれるのなら残ってあげてもいいわ」
「それは……無理かな」
シェルはレミアとは違い、イレアビトに完全に加担していた。しかも王子であるレナの命を狙った事もあるため、闘技祭の件がなければナオも彼女を牢から出す事はなかっただろう。シェル自身も自分の行為がどれだけまずい事は理解しているため、彼女はバルトロス王国に残るつもりはない。
「まあ、闘技祭の間までは大人しく言う事を聞いてあげるわ。どうせ逃げても犯罪者として指名手配されるのは目に見えているし……」
「貴女、元々は大将軍だったのに国に対する忠義心もなかったの?」
「あるわけないでしょそんな物?だいたい、それを言ったらミドルの奴はどうなのよ。あいつだって私以上にこの国に仕えているのに結局は主人を裏切って王妃を選んだんじゃない」
「それは……」
痛い所を付かれたシズネはそれ以上に何も言えず、シェルとしては別にバルトロス王国に対して微塵の忠誠心も抱いていない。彼女は自分に大きな利を与える存在ならばどんな相手でも従う。だからこそ闘技祭で活躍すれば自由と莫大な報酬を与える事を約束したナオに従う。
「まあ、仕事である以上は依頼人の希望通りに働いてあげるわ。闘技祭が終わるまでの間、仲良くしましょう」
「あらあら……これはちょっと困った子が来たわね」
「……彼女は本当に信用できるのですか?」
「腕は確かだよ」
シェルの発言にはアイラでさえも困った表情を浮かべ、ジャンヌに至っては疑惑の視線を向ける。しかし、バルトロス王国側で闘技祭に参加する人間の中ではカノンは間違いなく指折りの実力者である事は間違いない。
次の闘技祭では各国の強敵が以前の大会よりも大勢集まる事が予想され、そんな猛者を倒してバルトロス王国の代表が優勝するためにはシェルの存在は非常に心強い。しかし、そのシェル自身が信用するに値する人物かと問われると、素直に信用できる人間とは言い切れない。
『アイリス、話を聞いてた?』
『聞いてましたよ。まあ、大丈夫ですよ。シェルは今のところはバルトロス王国へ従う事に決めています。もしも裏切りそうな気配があったら私が忠告しますので今は彼女を信用しましょう』
『助かるよ、相棒』
アイリスの言葉にレナはとりあえずはシェルの事を信用すると決め、一先ずは彼女の元に赴いて手を差し出す。その行為にシェルは驚くが、レナは淡々と告げる。
「分かったよ。なら、闘技祭の間まではよろしく頼むよ」
「あら、中々話が分かるじゃない。王子様?そういう男は私は好きよ」
「……まあ、私も傭兵であるから貴女の言い分は理解できたわ。仕事として真面目に取り組むのなら信用してあげるわ」
二人が握手を交わす前にシズネが割り込み、先に彼女はシェルに手を差し出す。その行為にシェルはわざとらしく笑みを浮かべ、握手を行うと同時にシズネの身体を引き寄せて囁く。
「ええ、よろしく頼むわ……王子の愛人さん」
「……殺されたいのかしら?」
「お、落ち着いてください二人とも!!」
「あらあら、喧嘩は駄目よ」
一触即発の雰囲気を放つ二人に気づいたジャンヌとアイラが間に割って入り、二人は互いを睨み合いながらも離れる。その様子を見て本当にこんな調子で大丈夫なのかとレナは不安を抱くが、とりあえずは正式にシェルも装備が整ったようなので共に訓練が受けられる事になった。
最もシェルはここへ訪れたのはあくまでも自分の準備が整ったこと告げるためらしく、彼女は魔刀術も魔鎧術も覚えるつもりはないのかその場を足早に立ち去ってしまう。見張りも付けずに彼女を自由に行動させるのは問題ないのかと思うが、一応は仕事して引き受けた以上はシェルも逃げるつもりはないらしく、当面は大人しく従う事を宣言してその場を立ち去った――
「ふん、言ってなさい。どんな格好をしようと要は相手が近づく前に倒せば問題ないのよ。それにこの格好の方が色々と便利よ。ほら、こうして胸元を動かすと大抵の男はそっちに目を向けて反応が遅れるからね」
シズネの嫌味に大してシェルも負けずにわざとらしく自分の胸元を揺らすと、彼女は悔し気な表情を浮かべる。実際にシェルの話はあながち嘘ではなく、大抵の男性ならば彼女の格好に目を奪われてまともに戦闘に集中できない。その隙を狙ってシェルは相手を撃って勝った事も多い。
別にシェル自身も自分が恥ずかしい恰好をしている事は理解しているが、羞恥心よりも相手の注意を身体に引いて隙を生み出すという利点を考えれば十分に我慢できた。それに彼女自身も露出が多い方が動きやすく、思う存分に動く事が出来る。
「し、しかし……その恰好で戦えば逆に目立ちすぎるのではないでしょうか?」
「問題ないわよ。むしろ、目立つ事が私の目的よ。こんな格好で戦えば嫌でも人目に付くでしょう?そして闘技祭で大活躍すれば私の事を引き抜こうとする国も出てくるかもしれない」
「あら?という事はシェルちゃんはこの国から出ていくつもり?」
「その通りよ。まあ、正直に言えば前のように私を厚遇してくれるのなら残ってあげてもいいわ」
「それは……無理かな」
シェルはレミアとは違い、イレアビトに完全に加担していた。しかも王子であるレナの命を狙った事もあるため、闘技祭の件がなければナオも彼女を牢から出す事はなかっただろう。シェル自身も自分の行為がどれだけまずい事は理解しているため、彼女はバルトロス王国に残るつもりはない。
「まあ、闘技祭の間までは大人しく言う事を聞いてあげるわ。どうせ逃げても犯罪者として指名手配されるのは目に見えているし……」
「貴女、元々は大将軍だったのに国に対する忠義心もなかったの?」
「あるわけないでしょそんな物?だいたい、それを言ったらミドルの奴はどうなのよ。あいつだって私以上にこの国に仕えているのに結局は主人を裏切って王妃を選んだんじゃない」
「それは……」
痛い所を付かれたシズネはそれ以上に何も言えず、シェルとしては別にバルトロス王国に対して微塵の忠誠心も抱いていない。彼女は自分に大きな利を与える存在ならばどんな相手でも従う。だからこそ闘技祭で活躍すれば自由と莫大な報酬を与える事を約束したナオに従う。
「まあ、仕事である以上は依頼人の希望通りに働いてあげるわ。闘技祭が終わるまでの間、仲良くしましょう」
「あらあら……これはちょっと困った子が来たわね」
「……彼女は本当に信用できるのですか?」
「腕は確かだよ」
シェルの発言にはアイラでさえも困った表情を浮かべ、ジャンヌに至っては疑惑の視線を向ける。しかし、バルトロス王国側で闘技祭に参加する人間の中ではカノンは間違いなく指折りの実力者である事は間違いない。
次の闘技祭では各国の強敵が以前の大会よりも大勢集まる事が予想され、そんな猛者を倒してバルトロス王国の代表が優勝するためにはシェルの存在は非常に心強い。しかし、そのシェル自身が信用するに値する人物かと問われると、素直に信用できる人間とは言い切れない。
『アイリス、話を聞いてた?』
『聞いてましたよ。まあ、大丈夫ですよ。シェルは今のところはバルトロス王国へ従う事に決めています。もしも裏切りそうな気配があったら私が忠告しますので今は彼女を信用しましょう』
『助かるよ、相棒』
アイリスの言葉にレナはとりあえずはシェルの事を信用すると決め、一先ずは彼女の元に赴いて手を差し出す。その行為にシェルは驚くが、レナは淡々と告げる。
「分かったよ。なら、闘技祭の間まではよろしく頼むよ」
「あら、中々話が分かるじゃない。王子様?そういう男は私は好きよ」
「……まあ、私も傭兵であるから貴女の言い分は理解できたわ。仕事として真面目に取り組むのなら信用してあげるわ」
二人が握手を交わす前にシズネが割り込み、先に彼女はシェルに手を差し出す。その行為にシェルはわざとらしく笑みを浮かべ、握手を行うと同時にシズネの身体を引き寄せて囁く。
「ええ、よろしく頼むわ……王子の愛人さん」
「……殺されたいのかしら?」
「お、落ち着いてください二人とも!!」
「あらあら、喧嘩は駄目よ」
一触即発の雰囲気を放つ二人に気づいたジャンヌとアイラが間に割って入り、二人は互いを睨み合いながらも離れる。その様子を見て本当にこんな調子で大丈夫なのかとレナは不安を抱くが、とりあえずは正式にシェルも装備が整ったようなので共に訓練が受けられる事になった。
最もシェルはここへ訪れたのはあくまでも自分の準備が整ったこと告げるためらしく、彼女は魔刀術も魔鎧術も覚えるつもりはないのかその場を足早に立ち去ってしまう。見張りも付けずに彼女を自由に行動させるのは問題ないのかと思うが、一応は仕事して引き受けた以上はシェルも逃げるつもりはないらしく、当面は大人しく従う事を宣言してその場を立ち去った――
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