1,003 / 2,091
真・闘技祭編
大剣の剣士の正体は?
しおりを挟む
「な~んだっ、ならお父さんに会ったらすぐに帰れるんだね。もう、クレナイおじさん、驚かさないでよ」
「「「クレナイおじさん!?」」」
「いや……陛下からは闘技祭の開催までの間は共に過ごしたいと言われているのだが」
「え~……それは困るよ。色々と準備しないといけないし……それにミノちゃんやアインちゃんを連れて行くとなると大変だと思うよ?」
自分を強制的に連れ戻しに来たのではないと分かるとティナは安心した表情を浮かべ、あろうことか自国の大将軍(正確には匹敵する地位)のクレナイをおじさん呼ばわりする彼女に周囲の人間に戦慄が走る。だが、クレナイの方は特に起こった様子はなく、確かにティナの年齢からみれば自分はおじさんと言われても不自然ではない。
ティナは人間の年齢では成人年齢を迎えているが、ヨツバ王国の平均年齢から考慮すれば彼女はまだまだ子供である。100才を越えた辺りから成人扱いされるため、流石のクレナイも子供相手にしかも仕えるべき王族のティナに大して無碍な態度は取れなかった。
最も今回の呼び出しの件に関してはクレナイも引くに引けず、国王から王命としてティナを迎えに来るように言われている。そのため、彼はどうしてもティナを説得して連れてくる必要があったのだが、ここで問題なのはミノとアインを連れて行こうとするティナに彼は苦言を呈する。
「いや……護衛は必要ない。この俺がいる限り、ティナ王女に危害を加えようとする者は何者であろうと排除しよう」
「えっ?護衛?ミノちゃんとアインちゃんは私のお友達だから護衛じゃないよ?それに私が連れてきたのにレナたんの家に置いていくなんて出来ないよ」
「それは……そうでござるな」
「流石に私一人で面倒は見切れない。ちゃんと飼い主なら責任もって連れ帰るべき」
「けど、確か陛下が宿泊している宿はペット禁止だったわね。そもそも、ミノタウロスとサイクロプスを受け入れてくれる宿屋がこの都市にあるかどうか……」
「ぬうっ……」
思いもよらぬティナの正論にクレナイは渋い表情を浮かべ、マリアの方に視線を向けるが彼女だって頼られても困る。ちなみに前回にヨツバ王族一行が宿泊した宿屋はサイクロプスのアインを受け入れてくれたが、地竜の襲撃の際に建物が潰れて現在は廃業していた。そのため、現在利用している宿屋がミノタウロスとサイクロプスを受け入れてくれるのか確認は取れていない。
「……仕方ないわね、それならうちのギルドで預かりましょう。冒険者はたくさんいるから、魔物の扱いには慣れているわ」
「本気でござるかマリア殿!?」
「大丈夫だよ~二人ともいい子だから、きっとすぐに皆とも仲良くなるよ」
「魔物を狩る冒険者が魔物と仲を深めるのか……」
「仕方ないわね、そういう理由なら私も何も言わないわ。但し、ちゃんと用事が終えたら帰ってくるのよティナちゃん?」
「は~い、お義母さん!!」
アイラの言葉にティナは笑顔を浮かべてアイラに抱き着き、彼女の母親は早くに亡くなっているため、自分の事を娘の様に可愛がるアイラには懐いていた。一方でその様子を見ていたコトミンは少しだけ羨む視線を向ける。
コトミンの場合は元々は母親と一緒に暮らしていたが、ある時に住処をはぐれて戻れなくなったため、現在は母親が何処に住んでいるのかも分からない。最後に母親と別れたのは5年程の前の出来事であり、大喧嘩して彼女は家出した。流石に5年も経過すると母親にも会いたい気持ちはあるが、住処が分からない以上は元に戻る事は出来ず、結局今日至るまで人間の国で暮らしていた。
「私もお母さんに会いたくなってきた」
「あら?そういえばコトミンちゃんのお母さんは何処にいるのかしら?娘さんが結婚した事を知らせないと……」
「ちょっと待てぇっ!!何でほのぼのと会話してるんだお前ら!!私の事は無しかっ!!」
ここで今まで話に入れなかったヨクヒが騒ぎ出し、ここで全員が彼女が居た事を思い出す。ヨクヒは頭を抑えながらもクレナイに視線を向け、自分を一発で気絶に追い込んだ彼に対して敵対心を抱く。
「くそ、さっきはよくもやったな……あたしと勝負だ、おっさん!!」
「力の差も分からないのか……止めておけ、小娘。お前がいくら挑もうと俺には勝てん」
「何だと!?ん、その大剣は……そうか、最近闘技場で活躍している大剣の剣士はお前だったのか!?」
「そういえば私も噂は聞いているわね。なんでも、鬼の様に強い剣士が闘技場で活躍していると……クレナイ将軍、貴方が闘技場に出場していたの?」
ヨクヒの言葉にマリアは思い出したように呟き、まさか闘技場で最近連勝している人物の正体がクレナイなのかと尋ねると、彼は訝し気な表情を浮かべて否定した。
「……何の話だ、俺がここへ到着したのは昨日の話だ。それはお前も知っているはずだろうマリア?」
「そういえばそうね……だとしたら、闘技場で勝ち上がっている大剣の剣士とはいったい誰の事かしら?はっ……ま、まさか姉さん……!?」
「えっ!?ち、違うわよ。だいたい、私は大剣なんて扱わないし……」
「なら、いったい誰が……?」
マリアが衝撃の表情を浮かべてアイラに振り返るが、彼女は慌てて否定を行う。流石に今回の大会に関してはアイラも出場するのは控えており、ナオに泣いて頼まれたので前回のように大会に出場は諦めていた。
※ホネミン「次は18時です!!」( ゚Д゚)つつつ←邪魔をする作者を殴り飛ばす
カタナヅキ「はぐっ!?」(´;ω;`)
「「「クレナイおじさん!?」」」
「いや……陛下からは闘技祭の開催までの間は共に過ごしたいと言われているのだが」
「え~……それは困るよ。色々と準備しないといけないし……それにミノちゃんやアインちゃんを連れて行くとなると大変だと思うよ?」
自分を強制的に連れ戻しに来たのではないと分かるとティナは安心した表情を浮かべ、あろうことか自国の大将軍(正確には匹敵する地位)のクレナイをおじさん呼ばわりする彼女に周囲の人間に戦慄が走る。だが、クレナイの方は特に起こった様子はなく、確かにティナの年齢からみれば自分はおじさんと言われても不自然ではない。
ティナは人間の年齢では成人年齢を迎えているが、ヨツバ王国の平均年齢から考慮すれば彼女はまだまだ子供である。100才を越えた辺りから成人扱いされるため、流石のクレナイも子供相手にしかも仕えるべき王族のティナに大して無碍な態度は取れなかった。
最も今回の呼び出しの件に関してはクレナイも引くに引けず、国王から王命としてティナを迎えに来るように言われている。そのため、彼はどうしてもティナを説得して連れてくる必要があったのだが、ここで問題なのはミノとアインを連れて行こうとするティナに彼は苦言を呈する。
「いや……護衛は必要ない。この俺がいる限り、ティナ王女に危害を加えようとする者は何者であろうと排除しよう」
「えっ?護衛?ミノちゃんとアインちゃんは私のお友達だから護衛じゃないよ?それに私が連れてきたのにレナたんの家に置いていくなんて出来ないよ」
「それは……そうでござるな」
「流石に私一人で面倒は見切れない。ちゃんと飼い主なら責任もって連れ帰るべき」
「けど、確か陛下が宿泊している宿はペット禁止だったわね。そもそも、ミノタウロスとサイクロプスを受け入れてくれる宿屋がこの都市にあるかどうか……」
「ぬうっ……」
思いもよらぬティナの正論にクレナイは渋い表情を浮かべ、マリアの方に視線を向けるが彼女だって頼られても困る。ちなみに前回にヨツバ王族一行が宿泊した宿屋はサイクロプスのアインを受け入れてくれたが、地竜の襲撃の際に建物が潰れて現在は廃業していた。そのため、現在利用している宿屋がミノタウロスとサイクロプスを受け入れてくれるのか確認は取れていない。
「……仕方ないわね、それならうちのギルドで預かりましょう。冒険者はたくさんいるから、魔物の扱いには慣れているわ」
「本気でござるかマリア殿!?」
「大丈夫だよ~二人ともいい子だから、きっとすぐに皆とも仲良くなるよ」
「魔物を狩る冒険者が魔物と仲を深めるのか……」
「仕方ないわね、そういう理由なら私も何も言わないわ。但し、ちゃんと用事が終えたら帰ってくるのよティナちゃん?」
「は~い、お義母さん!!」
アイラの言葉にティナは笑顔を浮かべてアイラに抱き着き、彼女の母親は早くに亡くなっているため、自分の事を娘の様に可愛がるアイラには懐いていた。一方でその様子を見ていたコトミンは少しだけ羨む視線を向ける。
コトミンの場合は元々は母親と一緒に暮らしていたが、ある時に住処をはぐれて戻れなくなったため、現在は母親が何処に住んでいるのかも分からない。最後に母親と別れたのは5年程の前の出来事であり、大喧嘩して彼女は家出した。流石に5年も経過すると母親にも会いたい気持ちはあるが、住処が分からない以上は元に戻る事は出来ず、結局今日至るまで人間の国で暮らしていた。
「私もお母さんに会いたくなってきた」
「あら?そういえばコトミンちゃんのお母さんは何処にいるのかしら?娘さんが結婚した事を知らせないと……」
「ちょっと待てぇっ!!何でほのぼのと会話してるんだお前ら!!私の事は無しかっ!!」
ここで今まで話に入れなかったヨクヒが騒ぎ出し、ここで全員が彼女が居た事を思い出す。ヨクヒは頭を抑えながらもクレナイに視線を向け、自分を一発で気絶に追い込んだ彼に対して敵対心を抱く。
「くそ、さっきはよくもやったな……あたしと勝負だ、おっさん!!」
「力の差も分からないのか……止めておけ、小娘。お前がいくら挑もうと俺には勝てん」
「何だと!?ん、その大剣は……そうか、最近闘技場で活躍している大剣の剣士はお前だったのか!?」
「そういえば私も噂は聞いているわね。なんでも、鬼の様に強い剣士が闘技場で活躍していると……クレナイ将軍、貴方が闘技場に出場していたの?」
ヨクヒの言葉にマリアは思い出したように呟き、まさか闘技場で最近連勝している人物の正体がクレナイなのかと尋ねると、彼は訝し気な表情を浮かべて否定した。
「……何の話だ、俺がここへ到着したのは昨日の話だ。それはお前も知っているはずだろうマリア?」
「そういえばそうね……だとしたら、闘技場で勝ち上がっている大剣の剣士とはいったい誰の事かしら?はっ……ま、まさか姉さん……!?」
「えっ!?ち、違うわよ。だいたい、私は大剣なんて扱わないし……」
「なら、いったい誰が……?」
マリアが衝撃の表情を浮かべてアイラに振り返るが、彼女は慌てて否定を行う。流石に今回の大会に関してはアイラも出場するのは控えており、ナオに泣いて頼まれたので前回のように大会に出場は諦めていた。
※ホネミン「次は18時です!!」( ゚Д゚)つつつ←邪魔をする作者を殴り飛ばす
カタナヅキ「はぐっ!?」(´;ω;`)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。