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真・闘技祭編
私を怒らせないでくれるかしら?
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「キバ国王……いえ、キバと呼ばせてもらうわ。相変わらず貴方は何処でも女を侍らせているのね?」
「まあね~良かったらマリアちゃんも今夜はどう?可愛がってあげるよ?」
「なっ……」
「……言葉を慎め、キバ国王よ。仮にも私の前で臣下を口説くのは無礼と思わぬのか?」
あのマリアを相手に堂々としかも人前で口説いてきたキバに大してナオは絶句するが、デブリがすぐに目つきを鋭くさせて注意を行う。しかし、そんな彼の視線を浴びてもキバは動じた様子を見せず、むしろ彼に対して挑発的な態度で言い放つ。
「おじいちゃんは相変わらずだね~冗談が通じないんだから」
「貴様……我が王を侮辱するか」
「落ち着け、クレナイ将軍……この男は昔からこんな奴だ」
クレナイがキバの発言を聞いて腰の剣に手を伸ばすが、すぐにそれをギガンが引き留めた。しかし、クレナイの方はキバに対して睨みつける事を止めず、その一方で他の国王や将軍達も騒ぎ出す。
「やれやれ、噂に名高い六聖将もこんな軽い挑発に乗るとは……おっと、失敬」
「ほう、貴様は喧嘩を売っているのか?」
「落ち着いて下さい!!こんな事で言い争うのは……」
「下がっていろ、人間の女王。私はお前の指図は受けん」
ヨシテルの傍に控えている側近の剣士が嘲笑すると、すぐにホムラが反応して武器に手を伸ばす。それをナオが慌てて引き留めようとしたが彼女は止まらず、武器を手にして立ち上がろうとした。
流石に武器を持ち出してきたホムラに大して他の者達も黙ってはいられず、自国の国王を守るために動きだそうとする。会議室が一転して一触即発の雰囲気に変化しようとした時、突如として部屋の中の気温が一気に氷点下にまで下がったかのように冷気に覆われる。
「――いい加減にしてくれないかしら、私を怒らせないでちょうだい」
司会役のマリアがいつの間にか手元に魔法陣を生み出し、杖も魔石も無しに彼女は部屋の中を一瞬にして凍り付かせ、会議室に存在した全ての者達は彼女の放つ冷気を浴びて視線を向ける。
マリアが使用したのは水属性の広域魔法の「ブリザード」であるが、本来は広範囲に発動させる魔法を彼女は規模を縮小化させる事で効果を強化させ、一瞬にして部屋の中を氷漬けにした。そのあまりの冷気に全員の身体が凍え付き、動き出そうとした武人たちも身体が凍る感覚に襲われて上手く動けない。
「これ以上、くだらない言葉を口にしたら許さないわよ……いいわね?」
「は、はい……ごめんなさい」
「う、うむ……気を付けよう」
「分かりました……」
「あ、あの……身体が凍り付きそうなのですが」
各国の王も本気で激怒したマリアを前にして言い返す事も出来ず、彼等の返事を聞いたマリアは指を鳴らすと魔法陣が消え去り、一瞬にして部屋の中に留まっていた冷気が消散して元に戻る。お陰で凍え付きそうだった者達は安堵の表情を浮かべるが、同時に彼等はマリアの行動に冷や汗を流す。
(この女……本気で我々を氷漬けにするつもりだったのか)
(彼女の言葉に嘘は感じられなかった……もしもあのまま放置していたら非常にまずかったですね)
(やっぱり、マリアちゃんはやばいな……下手に手を出したら国が滅びそう)
(ハヅキめ……何という娘を産んだのだ。これではあのレナという小僧の方がまだ可愛げがあるではないか)
(こ、怖かった……)
普通ならばマリアの行動は許される事ではなく、今すぐに罰せられてもおかしくはない危険行為である。だが、ここで彼女を怒らせるような真似をしたら今度こそどうなるのか分からず、あのホムラでさえも冷や汗を掻いて黙り込む。
この世界でも最強の魔術師であるマリアの実力は冗談抜きで「兵器」と称しても過言ではなく、仮に100人の腕利きの魔術師を集めてマリアに挑んだとしても、彼女に勝てる可能性はない。はっきり言って彼女に敵う戦力など世界中を探しても存在するかどうか怪しい。
その後の会議は何事も起きずに終了し、各国の王族は一晩だけ王城で宿泊すると、冒険都市へ向けて出発を行う。次に彼等が巡り合う機会は闘技祭の本選開催日であり、要約すると改築された第二闘技場の観客席にて彼等は再び集まる。
――各国の代表選手はバルトロス王国側は代表枠として「レナ」「シズネ」「レミア」「ジャンヌ」そして一般参加枠として「シェル」「ダイン」「バル」の7名が参加する予定だった。
ヨツバ王国側は六聖将の「ツバサ」「ホムラ」「クレナイ」「ゴウライ」剣聖である「シュン」と「ハヤテ」の両名も参加し、更に一般枠としてもう一人参加する予定である。
巨人国側の代表枠の選手は「ギガン」「ゴンゾウ」「ムサシ」あとの一人は巨人族の猛者と名高い「ダイゴ」だった。彼は闘技場でかつてレナと戦った事もある戦士だが、レナに敗北してからは一から腕を磨きなおし、遂に代表枠を勝ち取るほどの猛者へと成長したという。
獣人国側からは剣聖の「ロウガ」と彼の弟子の「ガロ」そして国王でありながら参加を表明した「キバ」あとの1名はキバが最近になって知り合ったとある「戦士」を参加させる事を発表した。
和国は代表枠に「カンエン」「ヨクヒ」の2名、更に和国の剣士の中でも最強と名高い「リョセン」という名の武人が参加するらしく、他にも「カゲマル」や「ハンゾウ」といった強者も一般枠を勝ち取って参加を表明していた。だが、和国の4人目の代表枠に関しては協議中らしく、最後の一人は闘技祭の開催日に発表する事を宣言していた。
闘技祭の開催日まであと3日に迫り、バルトロス王国側の代表枠であるレナはウルと共に深淵の森へと戻り、かつて自分を救ってくれたゴブリンの墓参りを行う――
「まあね~良かったらマリアちゃんも今夜はどう?可愛がってあげるよ?」
「なっ……」
「……言葉を慎め、キバ国王よ。仮にも私の前で臣下を口説くのは無礼と思わぬのか?」
あのマリアを相手に堂々としかも人前で口説いてきたキバに大してナオは絶句するが、デブリがすぐに目つきを鋭くさせて注意を行う。しかし、そんな彼の視線を浴びてもキバは動じた様子を見せず、むしろ彼に対して挑発的な態度で言い放つ。
「おじいちゃんは相変わらずだね~冗談が通じないんだから」
「貴様……我が王を侮辱するか」
「落ち着け、クレナイ将軍……この男は昔からこんな奴だ」
クレナイがキバの発言を聞いて腰の剣に手を伸ばすが、すぐにそれをギガンが引き留めた。しかし、クレナイの方はキバに対して睨みつける事を止めず、その一方で他の国王や将軍達も騒ぎ出す。
「やれやれ、噂に名高い六聖将もこんな軽い挑発に乗るとは……おっと、失敬」
「ほう、貴様は喧嘩を売っているのか?」
「落ち着いて下さい!!こんな事で言い争うのは……」
「下がっていろ、人間の女王。私はお前の指図は受けん」
ヨシテルの傍に控えている側近の剣士が嘲笑すると、すぐにホムラが反応して武器に手を伸ばす。それをナオが慌てて引き留めようとしたが彼女は止まらず、武器を手にして立ち上がろうとした。
流石に武器を持ち出してきたホムラに大して他の者達も黙ってはいられず、自国の国王を守るために動きだそうとする。会議室が一転して一触即発の雰囲気に変化しようとした時、突如として部屋の中の気温が一気に氷点下にまで下がったかのように冷気に覆われる。
「――いい加減にしてくれないかしら、私を怒らせないでちょうだい」
司会役のマリアがいつの間にか手元に魔法陣を生み出し、杖も魔石も無しに彼女は部屋の中を一瞬にして凍り付かせ、会議室に存在した全ての者達は彼女の放つ冷気を浴びて視線を向ける。
マリアが使用したのは水属性の広域魔法の「ブリザード」であるが、本来は広範囲に発動させる魔法を彼女は規模を縮小化させる事で効果を強化させ、一瞬にして部屋の中を氷漬けにした。そのあまりの冷気に全員の身体が凍え付き、動き出そうとした武人たちも身体が凍る感覚に襲われて上手く動けない。
「これ以上、くだらない言葉を口にしたら許さないわよ……いいわね?」
「は、はい……ごめんなさい」
「う、うむ……気を付けよう」
「分かりました……」
「あ、あの……身体が凍り付きそうなのですが」
各国の王も本気で激怒したマリアを前にして言い返す事も出来ず、彼等の返事を聞いたマリアは指を鳴らすと魔法陣が消え去り、一瞬にして部屋の中に留まっていた冷気が消散して元に戻る。お陰で凍え付きそうだった者達は安堵の表情を浮かべるが、同時に彼等はマリアの行動に冷や汗を流す。
(この女……本気で我々を氷漬けにするつもりだったのか)
(彼女の言葉に嘘は感じられなかった……もしもあのまま放置していたら非常にまずかったですね)
(やっぱり、マリアちゃんはやばいな……下手に手を出したら国が滅びそう)
(ハヅキめ……何という娘を産んだのだ。これではあのレナという小僧の方がまだ可愛げがあるではないか)
(こ、怖かった……)
普通ならばマリアの行動は許される事ではなく、今すぐに罰せられてもおかしくはない危険行為である。だが、ここで彼女を怒らせるような真似をしたら今度こそどうなるのか分からず、あのホムラでさえも冷や汗を掻いて黙り込む。
この世界でも最強の魔術師であるマリアの実力は冗談抜きで「兵器」と称しても過言ではなく、仮に100人の腕利きの魔術師を集めてマリアに挑んだとしても、彼女に勝てる可能性はない。はっきり言って彼女に敵う戦力など世界中を探しても存在するかどうか怪しい。
その後の会議は何事も起きずに終了し、各国の王族は一晩だけ王城で宿泊すると、冒険都市へ向けて出発を行う。次に彼等が巡り合う機会は闘技祭の本選開催日であり、要約すると改築された第二闘技場の観客席にて彼等は再び集まる。
――各国の代表選手はバルトロス王国側は代表枠として「レナ」「シズネ」「レミア」「ジャンヌ」そして一般参加枠として「シェル」「ダイン」「バル」の7名が参加する予定だった。
ヨツバ王国側は六聖将の「ツバサ」「ホムラ」「クレナイ」「ゴウライ」剣聖である「シュン」と「ハヤテ」の両名も参加し、更に一般枠としてもう一人参加する予定である。
巨人国側の代表枠の選手は「ギガン」「ゴンゾウ」「ムサシ」あとの一人は巨人族の猛者と名高い「ダイゴ」だった。彼は闘技場でかつてレナと戦った事もある戦士だが、レナに敗北してからは一から腕を磨きなおし、遂に代表枠を勝ち取るほどの猛者へと成長したという。
獣人国側からは剣聖の「ロウガ」と彼の弟子の「ガロ」そして国王でありながら参加を表明した「キバ」あとの1名はキバが最近になって知り合ったとある「戦士」を参加させる事を発表した。
和国は代表枠に「カンエン」「ヨクヒ」の2名、更に和国の剣士の中でも最強と名高い「リョセン」という名の武人が参加するらしく、他にも「カゲマル」や「ハンゾウ」といった強者も一般枠を勝ち取って参加を表明していた。だが、和国の4人目の代表枠に関しては協議中らしく、最後の一人は闘技祭の開催日に発表する事を宣言していた。
闘技祭の開催日まであと3日に迫り、バルトロス王国側の代表枠であるレナはウルと共に深淵の森へと戻り、かつて自分を救ってくれたゴブリンの墓参りを行う――
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