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真・闘技祭 予選編
強敵同士
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――同時刻、冒険都市の北部でも激しい戦闘が繰り広げられていた。S級冒険者にして巨人国の代表枠の選手として参加していたムサシの元に仮面を装備したバルが激しい剣戟の欧州を繰り広げる。
「おらぁっ!!」
「ふんっ!!」
バルとムサシは互いに大剣を交わす度に周囲に金属音が鳴り響き、バルの身体は後方へと押し返される。単純な腕力は巨人族であるムサシに分があるが、それでもバルのほうも逃げはせずに正面から打ち合う。
「こなくそぉっ!!」
「むっ……まだ来るか」
「はっ、舐めんじゃないよ!!」
いくら吹き飛ばされようとバルは諦めずに向かってくる姿にムサシは驚き、普通の剣士ならば彼女の敵ではない。だが、バルもこの二か月の間に実戦の勘を取り戻し、更に今の彼女はとある事情で全盛期に近い体力と筋力を取り戻していた。
――現在のバルの肉体はとある薬剤師から受け取った「薬剤」のお陰で一時的に肉体が若返っており、彼女の肉体が最も鍛え上げられていた時代にまで若がっている。この薬を渡した人間はレナの知り合いだと名乗り、大会に出場するバルのために調合したという。
彼女は薬の力を借りて強くなる事には少々躊躇ったが、一時的にとはいえ自分の全盛期だった頃の力を取り戻し、さらに姫のために役立つためにと彼女は薬剤を口に含む。その結果、彼女の肉体は一時的に全盛期の力を取り戻していた。
(本当に凄い薬だね!!まさか、今のあたしがS級冒険者を相手に戦えるなんて……あのホネミンとかいう森人族には感謝しないとね!!)
バルに薬を渡したのはお金に困っていたホネミンであり、彼女はレナの知り合いであるバルに目を付けて「若返り薬」を渡す条件として当分の日銭分の金銭を要求する。最初は胡散臭い女だと思って警戒していたバルだったが、薬の効果は本物で彼女はS級冒険者のムサシを相手に互角以上にやり合う。
「撃剣!!」
「くっ!?」
隙を突いてバルは戦技を繰り出し、ムサシの大剣を弾く。そして彼女は若いころはよく使用していた足技を放つ。
「前蹴り!!」
「ぐふっ!?」
足刀を的確にムサシの急所に叩き込み、相手に膝を付かせる事に成功する。それを確認したバルはここが好機だと判断して大剣を振りかざし、自分の得意とする撃剣の戦技で止めを刺そうとした。
しかし、バルの攻撃に対してムサシは損傷を受けながらも目元を見開き、彼女は両腕の筋肉を肥大化させると、渾身の一撃を放つ。二人の刃が激突した瞬間、激しい金属音と共にバルの肉体が吹き飛ぶ。
「かあっ!!」
「ぐあああっ!?」
ムサシの一撃を受けたバルは砕けた大剣と共に地面に倒れ込む。その様子を見てムサシは腹部を抑えながらもどうにか立ち上がり、額の汗を拭う。
「ふうっ……まさか、人間の剣士にここまで手こずるとは……あの少年以来だ」
素直にムサシはバルの強さに感心する一方、今まで意識した事はなかったが人間の中にはレナやバルのように他にも強い剣士がいるのかと考える。倒れたバルを一瞥し、彼女は当初の目的通りに予選を突破するために魔物を探し出そうとした時、足元に衝撃波が走った。
何が起きたのかとムサシは即座にその場を離れて大剣を構えると、彼女の前に刀を構えたシュンが現れ、正面からムサシと向き合う。互いに顔を合わせるのは初めてのはずだが、即座にムサシは相手が「剣聖」である事を見抜く。
「剣聖か……」
「はっ、こいつは大物だな……大方、巨人族の代表枠の選手といったところか。見た目から察するに……S級冒険者のムサシだな?」
「そちらは?」
「シュンだ。お察しの通り、俺も剣聖だ」
「なるほど……風の剣聖か」
ムサシとシュンは互いに強敵だと認めると、二人は武器を構える。まさか予選でここまでの大物と戦う事になるとは思わなかったが、ムサシとしては続けて強敵と戦える事に満足していた。
一方でシュンの方はバルとの戦闘で負傷したムサシを見て戦う事に躊躇したが、既に相手が臨戦態勢に入った以上は退くわけにはいかず、刀に風の魔力を纏わせる。ゴウライやレナのように相手が「剛剣」の達人だと見抜いたシュンはこのムサシを勝つことが出来れば自分は他の二人にも後れを取らないと確信する。
「いくぞ、ムサシ!!」
「来い、シュン!!」
二人の剣の刃が交じり合い、ここでS級冒険者同士の激しい戦闘が繰り広げられるかと思われた時、地上に強烈な振動が走った。突如として地面が激しく揺れ動き、二人は慌てて体勢を整えようとした。
「な、何だ!?地震か!?」
「くっ……!?」
地面の謎の振動に二人は驚き、立っている事も出来ずに膝を崩す。やがて二人の元に黒い影が差し込み、雲が太陽の光を遮断したのかと二人は顔を見上げると、そこにはとんでもない大きさの巨人族の剣士が存在した。
「おらぁっ!!」
「ふんっ!!」
バルとムサシは互いに大剣を交わす度に周囲に金属音が鳴り響き、バルの身体は後方へと押し返される。単純な腕力は巨人族であるムサシに分があるが、それでもバルのほうも逃げはせずに正面から打ち合う。
「こなくそぉっ!!」
「むっ……まだ来るか」
「はっ、舐めんじゃないよ!!」
いくら吹き飛ばされようとバルは諦めずに向かってくる姿にムサシは驚き、普通の剣士ならば彼女の敵ではない。だが、バルもこの二か月の間に実戦の勘を取り戻し、更に今の彼女はとある事情で全盛期に近い体力と筋力を取り戻していた。
――現在のバルの肉体はとある薬剤師から受け取った「薬剤」のお陰で一時的に肉体が若返っており、彼女の肉体が最も鍛え上げられていた時代にまで若がっている。この薬を渡した人間はレナの知り合いだと名乗り、大会に出場するバルのために調合したという。
彼女は薬の力を借りて強くなる事には少々躊躇ったが、一時的にとはいえ自分の全盛期だった頃の力を取り戻し、さらに姫のために役立つためにと彼女は薬剤を口に含む。その結果、彼女の肉体は一時的に全盛期の力を取り戻していた。
(本当に凄い薬だね!!まさか、今のあたしがS級冒険者を相手に戦えるなんて……あのホネミンとかいう森人族には感謝しないとね!!)
バルに薬を渡したのはお金に困っていたホネミンであり、彼女はレナの知り合いであるバルに目を付けて「若返り薬」を渡す条件として当分の日銭分の金銭を要求する。最初は胡散臭い女だと思って警戒していたバルだったが、薬の効果は本物で彼女はS級冒険者のムサシを相手に互角以上にやり合う。
「撃剣!!」
「くっ!?」
隙を突いてバルは戦技を繰り出し、ムサシの大剣を弾く。そして彼女は若いころはよく使用していた足技を放つ。
「前蹴り!!」
「ぐふっ!?」
足刀を的確にムサシの急所に叩き込み、相手に膝を付かせる事に成功する。それを確認したバルはここが好機だと判断して大剣を振りかざし、自分の得意とする撃剣の戦技で止めを刺そうとした。
しかし、バルの攻撃に対してムサシは損傷を受けながらも目元を見開き、彼女は両腕の筋肉を肥大化させると、渾身の一撃を放つ。二人の刃が激突した瞬間、激しい金属音と共にバルの肉体が吹き飛ぶ。
「かあっ!!」
「ぐあああっ!?」
ムサシの一撃を受けたバルは砕けた大剣と共に地面に倒れ込む。その様子を見てムサシは腹部を抑えながらもどうにか立ち上がり、額の汗を拭う。
「ふうっ……まさか、人間の剣士にここまで手こずるとは……あの少年以来だ」
素直にムサシはバルの強さに感心する一方、今まで意識した事はなかったが人間の中にはレナやバルのように他にも強い剣士がいるのかと考える。倒れたバルを一瞥し、彼女は当初の目的通りに予選を突破するために魔物を探し出そうとした時、足元に衝撃波が走った。
何が起きたのかとムサシは即座にその場を離れて大剣を構えると、彼女の前に刀を構えたシュンが現れ、正面からムサシと向き合う。互いに顔を合わせるのは初めてのはずだが、即座にムサシは相手が「剣聖」である事を見抜く。
「剣聖か……」
「はっ、こいつは大物だな……大方、巨人族の代表枠の選手といったところか。見た目から察するに……S級冒険者のムサシだな?」
「そちらは?」
「シュンだ。お察しの通り、俺も剣聖だ」
「なるほど……風の剣聖か」
ムサシとシュンは互いに強敵だと認めると、二人は武器を構える。まさか予選でここまでの大物と戦う事になるとは思わなかったが、ムサシとしては続けて強敵と戦える事に満足していた。
一方でシュンの方はバルとの戦闘で負傷したムサシを見て戦う事に躊躇したが、既に相手が臨戦態勢に入った以上は退くわけにはいかず、刀に風の魔力を纏わせる。ゴウライやレナのように相手が「剛剣」の達人だと見抜いたシュンはこのムサシを勝つことが出来れば自分は他の二人にも後れを取らないと確信する。
「いくぞ、ムサシ!!」
「来い、シュン!!」
二人の剣の刃が交じり合い、ここでS級冒険者同士の激しい戦闘が繰り広げられるかと思われた時、地上に強烈な振動が走った。突如として地面が激しく揺れ動き、二人は慌てて体勢を整えようとした。
「な、何だ!?地震か!?」
「くっ……!?」
地面の謎の振動に二人は驚き、立っている事も出来ずに膝を崩す。やがて二人の元に黒い影が差し込み、雲が太陽の光を遮断したのかと二人は顔を見上げると、そこにはとんでもない大きさの巨人族の剣士が存在した。
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