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真・闘技祭 予選編
聖痕の所有者同士の戦闘
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「んっ……そっちの男の方は森人族の血が混じってるな」
「え、そんな事まで分かるのか?」
「ああ、あいつらの臭いは独特だからな。そっちの姉ちゃんは……ん?人間、か?」
「……人間です」
少女の言葉にレミアはむっとした表情を浮かべるが、一方で少女の方はレミアの言葉に首を傾げる。厳密に言えばレミアは人間の中でも特別な家系であるため、異界人(地球人)の血を継いでいる。それはレナも同じなのだが、レミアの場合は生まれが特殊なので普通の人間とは言い難い存在だった。
だが、相手の種族が何であろうと少女には関係なく、彼女はレナとレミアを確認してどちらも只者ではない事を直感で感じ取る。特にレミアが所有する聖剣を見て興味を抱き、彼女は試しに腕を伸ばす。
「まずは小手調べだ……喰らえっ!!」
「くっ!?」
「レミア!!」
腕を伸ばした瞬間、少女から電流が放出されてレミアの元へと向かう。それに対してレミアは咄嗟に聖剣を翳して電流を受け止めると、刀身に電流が帯びる。普通の金属ならば感電していただろうが、聖剣の刀身にはレミアの魔力が纏った状態であるため、すぐに彼女は刃を振り払って電流を掻き返す。
「はああっ!!」
「へえっ、やるじゃん」
「今のは……電撃?」
レナは少女の使用した電流を見て初級魔法の「電撃」を思い出す。電撃は身体に電流を纏う程度の初級魔法なのだが、少女の場合は電流を纏う所か体外へと放出させていた。そんなレナの言葉を聞いて少女は首を振って否定した。
「ああ、よく勘違いされるけど私は魔術師じゃないよ。子供の頃、雷に打たれてからこの力に芽生えたんだよ」
「雷に打たれた!?よく生きてたな……」
「まあ、打たれた時は死ぬかと思ったけど、お陰でこの力を手に入れたから気にしてないよ。さてと……次はお前だ!!」
「レナさん!!」
少女はレナの方に掌を向けると、今度はレナに向けて電撃を放つ。それに対してレミアは声をかけるが、レナは既に迎撃の体勢を整えていた。少女が掌を構えた時点でレナは退魔刀に手を伸ばし、電流が放たれる刹那に刃を振り下ろす。
退魔刀を振りかざす瞬間、魔刀術を発動させてレナは刀身に「蒼の炎」を纏わせ、正面から迫る電撃を弾き返す。魔力で覆われた刃は少女が放出した電流を打ち破り、周囲に拡散して消え去る。その光景を見た者はまるでレナが雷を切ったようにしか見えず、その反応速度にレミアと少女は驚く。
「す、凄い……」
「うわ、格好いい!?何だ、今の……俺の電撃を斬ったのか!?」
「……俺?」
「あ、やべ……俺じゃなくて私だった。今の無しね」
素の一人称は「私」ではなく「俺」なのか少女は自分の口を慌てて塞ぎ、そんな少女を見てレナは不思議に思うが、退魔刀に視線を向けて手応えを感じとる。アイラの言う通りに魔刀術ならば敵の「魔法」を斬る事が出来るらしく、鏡刀に頼らずとも魔法が切れる事を確信した。
(ありがとう、母上……これなら思う存分に戦えそうだ)
魔刀術を発動させた退魔刀を構え、左手には鏡刀を装備した状態でレナは少女と向かい合う。攻撃を仕掛けた時点で彼女がこちらに敵意をあるのは間違いなく、レナは戦闘態勢に入った。隣に立つレミアも警戒心を強め、彼女はレナの隣で聖剣を構える。
少女の方は自分と向かい合う二人を見て笑みを浮かべ、両腕から電流を迸らせる。その光景を見たレナとレミアは同時に動き出そうとした瞬間、レナの治療を受けていたシュンが身体を起き上げると、剣を振り抜く。
「おらぁっ!!」
「シュンさん!?」
「何を……!?」
シュンは剣を振り抜いた瞬間、風の斬撃が放たれて少女の方へと向かう。そのシュンの行動にレナは驚くが、一方で少女の方は迫りくる風の刃に対して特に防御や回避を行う様子も見せず、正面から受け付けた。
鋼鉄程度ならば簡単に切り裂くシュンの斬撃を少女は真正面から受けた事にレナ達は驚き、彼女の身体が切り裂かれたのかと思った。しかし、実際の所は風の斬撃は少女の肉体に触れる寸前に拡散し、消えてしまう。攻撃が触れる寸前、少女の肉体全身に電流が走り、少女の肉体を守ったように見えた。
「ちっ……やっぱり、この程度の攻撃は通じなかったか」
「今のは……まさか、魔鎧術!?」
「あ~びっくりした、何だ。そこの森人族のおっさんはまだ戦えたのか」
自分の攻撃が通じなかった事にシュンは舌打ちし、一方で少女の方は少し驚いた表情を浮かべながらも風の斬撃が拡散した時に発生した土煙を振り払う。その姿を見てレナは少女が全身に雷属性の魔力で構成した「鎧」を身に付けたのだと悟り、迂闊に攻撃を仕掛けていたらまずかった事を悟る。
先に少女と交戦していたシュンは彼女に幾度か攻撃を仕掛けたが、そのどれもが彼女の身体に纏う「魔鎧術」によって阻まれてしまう。風の斬撃で相手を斬り付けようとしても魔力の密度を高めた魔鎧術の前では無意味であり、遂には隙を突かれて反撃を受けてしまい、今に至る。仮にレナとレミアが何も知らずに少女に攻撃を加えていたら返り討ちに遭っていたかもしれない。
「え、そんな事まで分かるのか?」
「ああ、あいつらの臭いは独特だからな。そっちの姉ちゃんは……ん?人間、か?」
「……人間です」
少女の言葉にレミアはむっとした表情を浮かべるが、一方で少女の方はレミアの言葉に首を傾げる。厳密に言えばレミアは人間の中でも特別な家系であるため、異界人(地球人)の血を継いでいる。それはレナも同じなのだが、レミアの場合は生まれが特殊なので普通の人間とは言い難い存在だった。
だが、相手の種族が何であろうと少女には関係なく、彼女はレナとレミアを確認してどちらも只者ではない事を直感で感じ取る。特にレミアが所有する聖剣を見て興味を抱き、彼女は試しに腕を伸ばす。
「まずは小手調べだ……喰らえっ!!」
「くっ!?」
「レミア!!」
腕を伸ばした瞬間、少女から電流が放出されてレミアの元へと向かう。それに対してレミアは咄嗟に聖剣を翳して電流を受け止めると、刀身に電流が帯びる。普通の金属ならば感電していただろうが、聖剣の刀身にはレミアの魔力が纏った状態であるため、すぐに彼女は刃を振り払って電流を掻き返す。
「はああっ!!」
「へえっ、やるじゃん」
「今のは……電撃?」
レナは少女の使用した電流を見て初級魔法の「電撃」を思い出す。電撃は身体に電流を纏う程度の初級魔法なのだが、少女の場合は電流を纏う所か体外へと放出させていた。そんなレナの言葉を聞いて少女は首を振って否定した。
「ああ、よく勘違いされるけど私は魔術師じゃないよ。子供の頃、雷に打たれてからこの力に芽生えたんだよ」
「雷に打たれた!?よく生きてたな……」
「まあ、打たれた時は死ぬかと思ったけど、お陰でこの力を手に入れたから気にしてないよ。さてと……次はお前だ!!」
「レナさん!!」
少女はレナの方に掌を向けると、今度はレナに向けて電撃を放つ。それに対してレミアは声をかけるが、レナは既に迎撃の体勢を整えていた。少女が掌を構えた時点でレナは退魔刀に手を伸ばし、電流が放たれる刹那に刃を振り下ろす。
退魔刀を振りかざす瞬間、魔刀術を発動させてレナは刀身に「蒼の炎」を纏わせ、正面から迫る電撃を弾き返す。魔力で覆われた刃は少女が放出した電流を打ち破り、周囲に拡散して消え去る。その光景を見た者はまるでレナが雷を切ったようにしか見えず、その反応速度にレミアと少女は驚く。
「す、凄い……」
「うわ、格好いい!?何だ、今の……俺の電撃を斬ったのか!?」
「……俺?」
「あ、やべ……俺じゃなくて私だった。今の無しね」
素の一人称は「私」ではなく「俺」なのか少女は自分の口を慌てて塞ぎ、そんな少女を見てレナは不思議に思うが、退魔刀に視線を向けて手応えを感じとる。アイラの言う通りに魔刀術ならば敵の「魔法」を斬る事が出来るらしく、鏡刀に頼らずとも魔法が切れる事を確信した。
(ありがとう、母上……これなら思う存分に戦えそうだ)
魔刀術を発動させた退魔刀を構え、左手には鏡刀を装備した状態でレナは少女と向かい合う。攻撃を仕掛けた時点で彼女がこちらに敵意をあるのは間違いなく、レナは戦闘態勢に入った。隣に立つレミアも警戒心を強め、彼女はレナの隣で聖剣を構える。
少女の方は自分と向かい合う二人を見て笑みを浮かべ、両腕から電流を迸らせる。その光景を見たレナとレミアは同時に動き出そうとした瞬間、レナの治療を受けていたシュンが身体を起き上げると、剣を振り抜く。
「おらぁっ!!」
「シュンさん!?」
「何を……!?」
シュンは剣を振り抜いた瞬間、風の斬撃が放たれて少女の方へと向かう。そのシュンの行動にレナは驚くが、一方で少女の方は迫りくる風の刃に対して特に防御や回避を行う様子も見せず、正面から受け付けた。
鋼鉄程度ならば簡単に切り裂くシュンの斬撃を少女は真正面から受けた事にレナ達は驚き、彼女の身体が切り裂かれたのかと思った。しかし、実際の所は風の斬撃は少女の肉体に触れる寸前に拡散し、消えてしまう。攻撃が触れる寸前、少女の肉体全身に電流が走り、少女の肉体を守ったように見えた。
「ちっ……やっぱり、この程度の攻撃は通じなかったか」
「今のは……まさか、魔鎧術!?」
「あ~びっくりした、何だ。そこの森人族のおっさんはまだ戦えたのか」
自分の攻撃が通じなかった事にシュンは舌打ちし、一方で少女の方は少し驚いた表情を浮かべながらも風の斬撃が拡散した時に発生した土煙を振り払う。その姿を見てレナは少女が全身に雷属性の魔力で構成した「鎧」を身に付けたのだと悟り、迂闊に攻撃を仕掛けていたらまずかった事を悟る。
先に少女と交戦していたシュンは彼女に幾度か攻撃を仕掛けたが、そのどれもが彼女の身体に纏う「魔鎧術」によって阻まれてしまう。風の斬撃で相手を斬り付けようとしても魔力の密度を高めた魔鎧術の前では無意味であり、遂には隙を突かれて反撃を受けてしまい、今に至る。仮にレナとレミアが何も知らずに少女に攻撃を加えていたら返り討ちに遭っていたかもしれない。
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