1,048 / 2,091
真・闘技祭 予選編
ハルナの宣戦布告
しおりを挟む
『予選終了ぉおおおっ!!現時点を持ちまして合格者が規定人数に到達しました!!街中で戦闘を行っている選手は速やかに帰還して下さい!!また、街で放たれている魔物は魔物使いの方で処理をしますので放置してください!!』
ラビットの言葉に闘技場の前にまで迫っていた参加者は膝を崩し、呆然とした表情を浮かべる。あと少しで本選に出場できるという所でハルナとレミアが先に合格したという事実に理解が追いつかない。
しかし、この結果に納得していないのはレミアも同じであった。彼女はハルナを睨みつけ、どうして自分を助けるような真似をしたのかと目で問い質す。ハルナの方はレミアの方に顔を向けると、笑顔を浮かべた。
「あんたとの決着もまだ付いてないだろ?次は本選で戦おうぜ」
「このっ……!!」
「はいはい、落ち着いて下さいね。もう予選は終了しているんですから、これ以上の面倒事は御免ですよ」
レミアはハルナの言葉にプライドを傷つけられるが、それに対してホネミンが間に割って入り、彼女に肩を貸して立ち上がらせる。レミアは自分がハルナに助けられて合格したという事実に悔しく思い、一方でハルナは強敵となり得るレミアを助けた事に何の後悔もしておらず、それどころか周囲に集まった合格者を見て笑みを抑えきれなかった。
「はっ!!あんたらが俺よりも先に合格した奴等か……中々の面構えだな」
「何だ?この生意気なガキは……」
「……我等を誰だと思っている?」
「…………」
挑発にもとれるハルナの発言に合格者した者達はそれぞれの反応を示し、生意気なハルナの態度に不満を露にする者、様子を観察する者、小馬鹿にした表情を浮かべる者もいた。ハルナはそんな彼等を見て数名に目星を付ける。
(1、2、3、4、5……感じる、感じるぞ。こいつらの中に俺と同じような力を持っている奴がいるな)
ハルナはレナ、レミア、ゴウライ、ホムラ、ダインに視線を向け、彼等が自分と同じく聖痕の所有者である事に気付く。一方でレナ達の方も聖痕が疼きだし、それぞれの聖痕が浮き出る。これでこの場所には6人の聖痕の所有者が集った。
だが、ここでハルナは5人の他にもう一人だけ力を感じ取り、不思議に思った彼女は自分達以外にもあと一人だけ聖痕の所有者がいるのではないかと見渡す。そんなハルナの態度にレナ達は不思議に思うが、ここでホムラがハルナの元へ近寄る。
「……お前も聖痕を宿しているな」
「うおっ……何か凄いのが出てきたな」
ホムラの迫力にレミアは圧倒され、彼女の放つ気迫だけで危険性を感じ取る。レナもゴウライもヨシテルとも違う雰囲気を纏うホムラにハルナも警戒心を抱く。その姿を見てハヤテの姉であるツバサがホムラの肩を掴む。
「止めなさい、ホムラ。ここで騒ぎを起こせばヨツバ王国の名に傷が付きます」
「……お前、私の事を何だと思ってるんだ。ただ、様子を見ただけだろう」
「それならばいいのですが……」
ツバサの言葉にホムラはあからさまに眉を顰め、別に彼女は今ここでハルナに手を出そうと近づいたわけではなく、本人は少し彼女の様子を見ようと近づいただけに過ぎない。顔が怖かったので勘違いされても仕方がないが、一方でハルナの方はツバサを見てヨシテルと似たような雰囲気を纏っている事に気付く。
(この女も只者じゃなさそうだな……ははっ、今日だけでとんでもない奴等ばっかり出会ったな)
ハルナは自分達の前に存在する常識を超えたレベルの強者達を前にして高揚感が収まらず、今まで彼女は自分に匹敵する力の持ち主とは出会った事がなかった。だが、今日はレミアやレナを初めに数多くの「強敵」と遭遇した事で彼女は興奮を抑えきれず、今すぐにでも彼等と戦いたいという欲求を抱く。
しかし、楽しみは後で取っておきたいと考えたハルナはここで腕を天高く伸ばす。そのハルナの行為に合格者達は目を見張り、堂々とハルナは宣言した。
「いいか、よく聞けよお前等……優勝するのはこの俺だ!!お前ら全員一人残らずぶっ飛ばす!!」
『…………!!』
各国の代表、大陸からかき集められた猛者たちを前にしてハルナは堂々と宣戦布告を行い、その彼女の言葉に合格者達は顔色を変える。ハルナの宣言に怒りを抱くもの、嘲笑する者、興味を抱いた表情を浮かべる者、そんな彼女に対してレナは歩み寄り、淡々と告げる。
「――いや、本選は合格者同士で戦う試合方式だから全員とは戦えないよ?」
「えっ……そうなの?」
本選の規則を理解していなかったハルナはレナの言葉に呆気に取られ、そんな彼女の反応に殆どの人間は呆れと困惑の表情を浮かべるしかなかった――
ラビットの言葉に闘技場の前にまで迫っていた参加者は膝を崩し、呆然とした表情を浮かべる。あと少しで本選に出場できるという所でハルナとレミアが先に合格したという事実に理解が追いつかない。
しかし、この結果に納得していないのはレミアも同じであった。彼女はハルナを睨みつけ、どうして自分を助けるような真似をしたのかと目で問い質す。ハルナの方はレミアの方に顔を向けると、笑顔を浮かべた。
「あんたとの決着もまだ付いてないだろ?次は本選で戦おうぜ」
「このっ……!!」
「はいはい、落ち着いて下さいね。もう予選は終了しているんですから、これ以上の面倒事は御免ですよ」
レミアはハルナの言葉にプライドを傷つけられるが、それに対してホネミンが間に割って入り、彼女に肩を貸して立ち上がらせる。レミアは自分がハルナに助けられて合格したという事実に悔しく思い、一方でハルナは強敵となり得るレミアを助けた事に何の後悔もしておらず、それどころか周囲に集まった合格者を見て笑みを抑えきれなかった。
「はっ!!あんたらが俺よりも先に合格した奴等か……中々の面構えだな」
「何だ?この生意気なガキは……」
「……我等を誰だと思っている?」
「…………」
挑発にもとれるハルナの発言に合格者した者達はそれぞれの反応を示し、生意気なハルナの態度に不満を露にする者、様子を観察する者、小馬鹿にした表情を浮かべる者もいた。ハルナはそんな彼等を見て数名に目星を付ける。
(1、2、3、4、5……感じる、感じるぞ。こいつらの中に俺と同じような力を持っている奴がいるな)
ハルナはレナ、レミア、ゴウライ、ホムラ、ダインに視線を向け、彼等が自分と同じく聖痕の所有者である事に気付く。一方でレナ達の方も聖痕が疼きだし、それぞれの聖痕が浮き出る。これでこの場所には6人の聖痕の所有者が集った。
だが、ここでハルナは5人の他にもう一人だけ力を感じ取り、不思議に思った彼女は自分達以外にもあと一人だけ聖痕の所有者がいるのではないかと見渡す。そんなハルナの態度にレナ達は不思議に思うが、ここでホムラがハルナの元へ近寄る。
「……お前も聖痕を宿しているな」
「うおっ……何か凄いのが出てきたな」
ホムラの迫力にレミアは圧倒され、彼女の放つ気迫だけで危険性を感じ取る。レナもゴウライもヨシテルとも違う雰囲気を纏うホムラにハルナも警戒心を抱く。その姿を見てハヤテの姉であるツバサがホムラの肩を掴む。
「止めなさい、ホムラ。ここで騒ぎを起こせばヨツバ王国の名に傷が付きます」
「……お前、私の事を何だと思ってるんだ。ただ、様子を見ただけだろう」
「それならばいいのですが……」
ツバサの言葉にホムラはあからさまに眉を顰め、別に彼女は今ここでハルナに手を出そうと近づいたわけではなく、本人は少し彼女の様子を見ようと近づいただけに過ぎない。顔が怖かったので勘違いされても仕方がないが、一方でハルナの方はツバサを見てヨシテルと似たような雰囲気を纏っている事に気付く。
(この女も只者じゃなさそうだな……ははっ、今日だけでとんでもない奴等ばっかり出会ったな)
ハルナは自分達の前に存在する常識を超えたレベルの強者達を前にして高揚感が収まらず、今まで彼女は自分に匹敵する力の持ち主とは出会った事がなかった。だが、今日はレミアやレナを初めに数多くの「強敵」と遭遇した事で彼女は興奮を抑えきれず、今すぐにでも彼等と戦いたいという欲求を抱く。
しかし、楽しみは後で取っておきたいと考えたハルナはここで腕を天高く伸ばす。そのハルナの行為に合格者達は目を見張り、堂々とハルナは宣言した。
「いいか、よく聞けよお前等……優勝するのはこの俺だ!!お前ら全員一人残らずぶっ飛ばす!!」
『…………!!』
各国の代表、大陸からかき集められた猛者たちを前にしてハルナは堂々と宣戦布告を行い、その彼女の言葉に合格者達は顔色を変える。ハルナの宣言に怒りを抱くもの、嘲笑する者、興味を抱いた表情を浮かべる者、そんな彼女に対してレナは歩み寄り、淡々と告げる。
「――いや、本選は合格者同士で戦う試合方式だから全員とは戦えないよ?」
「えっ……そうなの?」
本選の規則を理解していなかったハルナはレナの言葉に呆気に取られ、そんな彼女の反応に殆どの人間は呆れと困惑の表情を浮かべるしかなかった――
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。