1,119 / 2,091
真・闘技祭 本選編
鉄壁の騎士
しおりを挟む
「うおりゃあああっ!!」
「ぬううっ……!!」
『す、凄い!!ソル選手、あのハルナ選手の猛攻を耐え凌いでいます!!』
『いや、本当に凄い!!ソル選手、何者なんですか!?』
電撃を帯びたハルナの拳を受け続けてもソルはびくともせず、巨人族さえも殴り飛ばす腕力を誇るハルナの打撃を受けても退かない。しかも彼の身に付けている大盾の方も相当な衝撃を受けているのに凹みもせず、遂には攻撃を仕掛けるハルナの方が疲れてきた。
「はあっ、はっ……くそ、硬いな!!」
「無理をするな、生身の拳ではこの盾は破壊できないぞ」
「そう言われると余計に壊したくなるな……これならどうだ!!」
ハルナは今度は空中に跳びあがると、飛び蹴りを大盾に向けて放つ。拳では埒が明かないので足技に切り替えたようだが、その攻撃に対してソルは大盾を振り上げて彼女を弾き飛ばす。
「甘い!!」
「うわっ!?」
「貰ったぞ!!」
不用意に空中に飛び上がった事で大盾に弾かれたハルナは体勢を反転させると、そんな彼女に向けてソルはランスを放つ。誰もがハルナの肉体がランスに貫かれると想像した時、彼女は笑みを浮かべて突き出してきたランスを両手で受け止める。
「ふぎぎぎっ!!」
「ぬおっ!?」
空中にてハルナはランスを受け止めると、驚異的な握力と腕力で身体に突き刺さるのを阻止する。更に彼女はランスに乗り上げると、まるで新体操の選手の様に身体を捻らせながら空中に跳躍し、ソルの背後へと移動を行う。
ソルが振り返る前にハルナは彼の身体を掴み上げると、持ち前の怪力を生かして持ち上げる。そして後方へと向けて彼の身体を頭から地上へと落とす。
「ジャーマンスープレックス!!」
「ぐおおおっ!?」
『き、決まったぁっ!!』
ハルナによってソルは頭から石畳に叩きつけられ、流石に気絶したのか動かなくなり、その様子を確認するとハルナは握り拳を作って勝利を喜ぶ。だが、安心している暇はなく、そんな背後から近づく人影が存在した。
『居合二式……嵐!!』
「うわっ!?」
再びハヤテが鞘から剣を引き抜くと、竜巻の如く魔力を纏わせた一撃を放つ。咄嗟にハルナは回避する事に成功したが、ハヤテが剣を繰り出した方向に竜巻が放たれ、観客席へと向かう。観客は悲鳴を上げるが即座に結界石が発動して魔法障壁が防ぐ。
「またお前か、チビっ子!!」
『誰がチビだ!!牛女め!!』
「否定はしねえよ!!」
ハルナは外見こそ人間にしか見えないが種族的にはミノタウロスであるため、牛女という呼称は否定しない。ハヤテは剣を鞘に戻そうとすると、ハルナは電流を帯びて彼女が見切れない速度で殴りつけようとした。
「この1発で終わらせ……!?」
「……そこかっ!!」
相手の背後へと回って殴り飛ばそうとしたハルナだったが、ハヤテは最初から目を閉じた状態で「心眼」を発動させ、ハルナの動きを見極める。どんなに移動速度を上回っていても剣聖であるハヤテは心の目でハルナの動きを察知し、迎撃の耐性を取る。
不用意に攻撃を仕掛けるのはまずいと判断したハルナは咄嗟に彼女の間合いに近付くのを辞めると、ここで傍観していたヨシテルも動き出す。彼は鞘に刀を収めた状態でゆっくりと近づき、ハルナはハヤテとヨシテルに囲まれる形になった。
(まずいな、どうする!?このままだとやられる……何か方法はないのか!!)
速度に頼り切った攻撃だけではハヤテやヨシテルには通じないと判断したハルナは周囲を見渡し、この状況の打開策を考える。そして彼女の視界に倒れているソルが目に入ると、彼女はソルが装備していた大盾に視線を向け、ある方法を思いつく。
「借りるぞ、おっさん!!」
「っ!?」
大盾を手にしたハルナはハヤテに視線を向けると、大盾に身を隠した状態で突っ込む。自分の攻撃を耐え切ったソルの大盾ならば彼女が居合を繰り出しても斬り裂く事は出来ず、しかも心眼を発動させるためにハヤテは目を閉じていたのでハルナの気配は感じる事が出来ても彼女が何を取り出したのかまでは分からない。
それでもハヤテが出来る事は迎撃しかなく、彼女は鞘に刀を収めるとハルナが持つ大盾ごと斬り裂くために精神を集中させる。ハヤテも剣聖である以上はレナと同様に「一刀両断」の戦技も習得しており、更に彼女の場合は精霊魔法を組み合わせる事でより発展した剣技を生み出している。
「――奥義、神風!!」
ハヤテが姉を越えるために生み出した最強の剣技を放ち、ハルナが所有していた大盾が切断され、強烈な風圧が発生する。その威力は風の聖痕を所有するレナであろうとも生み出せない程の強い衝撃を誇り、誰もがハルナが切り裂かれたと思った。
「うおおおおっ!!」
「なっ!?」
「空にっ!?」
しかし、ハルナは攻撃の寸前に大盾を犠牲にして空へと飛びあがると、空中からハヤテの元へ向かう。奥義を繰り出した後だったのでハルナは反応出来ず、そんな彼女に対してハルナは拳を繰り出す。
「ぬううっ……!!」
『す、凄い!!ソル選手、あのハルナ選手の猛攻を耐え凌いでいます!!』
『いや、本当に凄い!!ソル選手、何者なんですか!?』
電撃を帯びたハルナの拳を受け続けてもソルはびくともせず、巨人族さえも殴り飛ばす腕力を誇るハルナの打撃を受けても退かない。しかも彼の身に付けている大盾の方も相当な衝撃を受けているのに凹みもせず、遂には攻撃を仕掛けるハルナの方が疲れてきた。
「はあっ、はっ……くそ、硬いな!!」
「無理をするな、生身の拳ではこの盾は破壊できないぞ」
「そう言われると余計に壊したくなるな……これならどうだ!!」
ハルナは今度は空中に跳びあがると、飛び蹴りを大盾に向けて放つ。拳では埒が明かないので足技に切り替えたようだが、その攻撃に対してソルは大盾を振り上げて彼女を弾き飛ばす。
「甘い!!」
「うわっ!?」
「貰ったぞ!!」
不用意に空中に飛び上がった事で大盾に弾かれたハルナは体勢を反転させると、そんな彼女に向けてソルはランスを放つ。誰もがハルナの肉体がランスに貫かれると想像した時、彼女は笑みを浮かべて突き出してきたランスを両手で受け止める。
「ふぎぎぎっ!!」
「ぬおっ!?」
空中にてハルナはランスを受け止めると、驚異的な握力と腕力で身体に突き刺さるのを阻止する。更に彼女はランスに乗り上げると、まるで新体操の選手の様に身体を捻らせながら空中に跳躍し、ソルの背後へと移動を行う。
ソルが振り返る前にハルナは彼の身体を掴み上げると、持ち前の怪力を生かして持ち上げる。そして後方へと向けて彼の身体を頭から地上へと落とす。
「ジャーマンスープレックス!!」
「ぐおおおっ!?」
『き、決まったぁっ!!』
ハルナによってソルは頭から石畳に叩きつけられ、流石に気絶したのか動かなくなり、その様子を確認するとハルナは握り拳を作って勝利を喜ぶ。だが、安心している暇はなく、そんな背後から近づく人影が存在した。
『居合二式……嵐!!』
「うわっ!?」
再びハヤテが鞘から剣を引き抜くと、竜巻の如く魔力を纏わせた一撃を放つ。咄嗟にハルナは回避する事に成功したが、ハヤテが剣を繰り出した方向に竜巻が放たれ、観客席へと向かう。観客は悲鳴を上げるが即座に結界石が発動して魔法障壁が防ぐ。
「またお前か、チビっ子!!」
『誰がチビだ!!牛女め!!』
「否定はしねえよ!!」
ハルナは外見こそ人間にしか見えないが種族的にはミノタウロスであるため、牛女という呼称は否定しない。ハヤテは剣を鞘に戻そうとすると、ハルナは電流を帯びて彼女が見切れない速度で殴りつけようとした。
「この1発で終わらせ……!?」
「……そこかっ!!」
相手の背後へと回って殴り飛ばそうとしたハルナだったが、ハヤテは最初から目を閉じた状態で「心眼」を発動させ、ハルナの動きを見極める。どんなに移動速度を上回っていても剣聖であるハヤテは心の目でハルナの動きを察知し、迎撃の耐性を取る。
不用意に攻撃を仕掛けるのはまずいと判断したハルナは咄嗟に彼女の間合いに近付くのを辞めると、ここで傍観していたヨシテルも動き出す。彼は鞘に刀を収めた状態でゆっくりと近づき、ハルナはハヤテとヨシテルに囲まれる形になった。
(まずいな、どうする!?このままだとやられる……何か方法はないのか!!)
速度に頼り切った攻撃だけではハヤテやヨシテルには通じないと判断したハルナは周囲を見渡し、この状況の打開策を考える。そして彼女の視界に倒れているソルが目に入ると、彼女はソルが装備していた大盾に視線を向け、ある方法を思いつく。
「借りるぞ、おっさん!!」
「っ!?」
大盾を手にしたハルナはハヤテに視線を向けると、大盾に身を隠した状態で突っ込む。自分の攻撃を耐え切ったソルの大盾ならば彼女が居合を繰り出しても斬り裂く事は出来ず、しかも心眼を発動させるためにハヤテは目を閉じていたのでハルナの気配は感じる事が出来ても彼女が何を取り出したのかまでは分からない。
それでもハヤテが出来る事は迎撃しかなく、彼女は鞘に刀を収めるとハルナが持つ大盾ごと斬り裂くために精神を集中させる。ハヤテも剣聖である以上はレナと同様に「一刀両断」の戦技も習得しており、更に彼女の場合は精霊魔法を組み合わせる事でより発展した剣技を生み出している。
「――奥義、神風!!」
ハヤテが姉を越えるために生み出した最強の剣技を放ち、ハルナが所有していた大盾が切断され、強烈な風圧が発生する。その威力は風の聖痕を所有するレナであろうとも生み出せない程の強い衝撃を誇り、誰もがハルナが切り裂かれたと思った。
「うおおおおっ!!」
「なっ!?」
「空にっ!?」
しかし、ハルナは攻撃の寸前に大盾を犠牲にして空へと飛びあがると、空中からハヤテの元へ向かう。奥義を繰り出した後だったのでハルナは反応出来ず、そんな彼女に対してハルナは拳を繰り出す。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。