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ダイン 監獄都市編
試合すんの!?こんな時に!?
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「ダインさん、起きてください。もう朝ですよ」
「う、ううんっ……まだ眠い」
「ギギィッ(起きろや)」
「はぐぅっ!?」
ミイネに揺り起こされ、ゴブに平手打ちされたダインは驚いて身体を起き上げると、自分が遺跡の中にいる事に気付く。目を覚ましたばかりであまり頭が動かなかったが、すぐに昨日の出来事を思い出す。
「あ、そうか……僕達、もう外に出たんだっけ」
「そうですよ。ほら、ご飯の準備は出来てますよ。ちなみに作ったのはゴブさんです」
「ギギィッ!!」
「お前、料理も作れるの!?本当に凄い奴だな……」
鍋を掻きまわしながら調理を行うゴブの姿にダインは驚き、どうやら眠っている間に簡単なスープを作ってくれたらしい。人数分のコップを用意してその中に注ぎ込むと、スプーンと共に渡す。
こんな時にゆっくりと食事している場合かと思いながらもダインは受け取り、スープの香りを嗅いだ途端に空腹に襲われる。冷静に考えれば昨日の昼から何も食べていない事を思い出し、夢中に食らいつく。
「う、美味い!?」
「ゴブさんの料理は美味しいですよ。将来は料理人になるのが夢ですからね」
「ゴブリンが料理人って……いや、美味しいけどさ」
「ギギィッ♪」
渡されたスープを味わいながらダインは外の様子を伺い、流石にこの場所には看守の兵士達も滅多に立ち寄る事はないらしく、隠れ家としては最適の場所だった。だが、これからの事を考えるといつまでもここにはいられない。
「それでこれからどうするんだよ?ずっとここに隠れているわけにもいかないんだろ?」
「ええ、その通りです。いずれは監獄都市に戻る必要がありますね、僕達を嵌めた三巨頭に仕返しする必要もありますし……ダインさんもあの二人の事は気になるんでしょう?」
「そうだった!!爺さんとおっさん、大丈夫なのか!?」
ダインは自分を助けるために捕まったマサルとドルトンの事を思い出し、あの二人は三巨頭の派閥の囚人に捕まってしまった。今頃ひどい目に遭わされていないのかと心配するが、そんな彼を落ち着かせるようにミイネは告げた。
「大丈夫ですよ、あの二人が殺される事はありません」
「ど、どうしてそんな事が言えるんだよ?」
「僕達の味方をしてくれたからです。きっと、僕達の情報を引き出そうとするために今すぐに殺す事はないでしょう」
「でも、情報も何もあいつはら何も知らないんだぞ?酷い事をされてたらどうするんだよ……」
「かといって作戦も立てずに監獄都市に戻っても捕まるだけです。助けるにしてもちゃんと作戦を立てないといけませんが……その前に僕達がするべき事があります」
「するべき事?」
ミイネの言葉にダインは訝し気な表情を浮かべ、この状況で自分達が何をするべきなのか分からず、考え込む。そんなダインにミイネは衝撃的な言葉を告げた。
「試合ですよ。今日は試合の日ですから、闘技区に向かいますよ」
「……はあっ!?」
告げられた内容にダインは今日一番の大声を上げ、そんな彼にミイネは耳元を抑えながらも説明を続けた。彼女によると今日はダインが闘技者として最初に試合を行う日であり、闘技者であり続けるには必ず指定された試合に出場しなければならない。
「忘れたんですか?もうダインさんはただの囚人ではありません、闘技者なんですよ」
「いや、試合って……僕、追われている立場なんだぞ!?そんなもんに出場する暇なんて……」
「追っているのはあくまでも囚人です。僕達を狙うのは三巨頭の派閥に与する囚人のみ、闘技区の看守に狙われる理由はありません」
「でもさ、こんな時に試合に出てどうするんだよ!?」
「こんな時だからこそですよ。闘技区に参加する闘技者の中には三巨頭に所属する囚人もいます。そいつらから情報を聞き出すために闘技区へ向かいましょう」
「いやいや、待ち伏せされてたらどうするんだよ!?」
「待ち伏せは絶対に不可能です。闘技区を管理しているミノル看守長は囚人なんかに絶対になびきません。それに闘技区に入れる囚人は試合が決定した闘技者か、その闘技者の主人しか入る事は許されませんから大勢の囚人が待ち伏せする事は不可能ですよ」
闘技区は他の地区とは異なり、ミノルと呼ばれているミノタウロスの看守長が完全に管理していた。監獄都市の外部に存在する闘技区においては流石の三巨頭も勢力も手が出せず、狙われる可能性は皆無だった。
しかし、今回のダインの対戦相手は三巨頭の派閥に属する闘技者である場合、その闘技者との試合の後に拘束し、現在の監獄都市の状況を把握できる。そのため、ダインはどうしても今日の試合に出場し、その闘技者と戦う必要があった。
「僕達の目的は外の世界の人間の目に留まり、引き抜かれる事で外へ脱出するのが目的です。そのためにはダインさんも闘技者として活躍しないといけないんですよ」
「それでもさ……」
「他に方法もありませんし、それに今回は馬車がないんですから徒歩で向かいますよ。ほら、早く移動しないと間に合いませんよ」
「ギギィッ!!」
既にミイネとゴブは食事を終え、出発の準備を整える。そんな二人に対してダインは頭を抱え、仕方なく今は二人の指示に従って行動するしかなかった――
「う、ううんっ……まだ眠い」
「ギギィッ(起きろや)」
「はぐぅっ!?」
ミイネに揺り起こされ、ゴブに平手打ちされたダインは驚いて身体を起き上げると、自分が遺跡の中にいる事に気付く。目を覚ましたばかりであまり頭が動かなかったが、すぐに昨日の出来事を思い出す。
「あ、そうか……僕達、もう外に出たんだっけ」
「そうですよ。ほら、ご飯の準備は出来てますよ。ちなみに作ったのはゴブさんです」
「ギギィッ!!」
「お前、料理も作れるの!?本当に凄い奴だな……」
鍋を掻きまわしながら調理を行うゴブの姿にダインは驚き、どうやら眠っている間に簡単なスープを作ってくれたらしい。人数分のコップを用意してその中に注ぎ込むと、スプーンと共に渡す。
こんな時にゆっくりと食事している場合かと思いながらもダインは受け取り、スープの香りを嗅いだ途端に空腹に襲われる。冷静に考えれば昨日の昼から何も食べていない事を思い出し、夢中に食らいつく。
「う、美味い!?」
「ゴブさんの料理は美味しいですよ。将来は料理人になるのが夢ですからね」
「ゴブリンが料理人って……いや、美味しいけどさ」
「ギギィッ♪」
渡されたスープを味わいながらダインは外の様子を伺い、流石にこの場所には看守の兵士達も滅多に立ち寄る事はないらしく、隠れ家としては最適の場所だった。だが、これからの事を考えるといつまでもここにはいられない。
「それでこれからどうするんだよ?ずっとここに隠れているわけにもいかないんだろ?」
「ええ、その通りです。いずれは監獄都市に戻る必要がありますね、僕達を嵌めた三巨頭に仕返しする必要もありますし……ダインさんもあの二人の事は気になるんでしょう?」
「そうだった!!爺さんとおっさん、大丈夫なのか!?」
ダインは自分を助けるために捕まったマサルとドルトンの事を思い出し、あの二人は三巨頭の派閥の囚人に捕まってしまった。今頃ひどい目に遭わされていないのかと心配するが、そんな彼を落ち着かせるようにミイネは告げた。
「大丈夫ですよ、あの二人が殺される事はありません」
「ど、どうしてそんな事が言えるんだよ?」
「僕達の味方をしてくれたからです。きっと、僕達の情報を引き出そうとするために今すぐに殺す事はないでしょう」
「でも、情報も何もあいつはら何も知らないんだぞ?酷い事をされてたらどうするんだよ……」
「かといって作戦も立てずに監獄都市に戻っても捕まるだけです。助けるにしてもちゃんと作戦を立てないといけませんが……その前に僕達がするべき事があります」
「するべき事?」
ミイネの言葉にダインは訝し気な表情を浮かべ、この状況で自分達が何をするべきなのか分からず、考え込む。そんなダインにミイネは衝撃的な言葉を告げた。
「試合ですよ。今日は試合の日ですから、闘技区に向かいますよ」
「……はあっ!?」
告げられた内容にダインは今日一番の大声を上げ、そんな彼にミイネは耳元を抑えながらも説明を続けた。彼女によると今日はダインが闘技者として最初に試合を行う日であり、闘技者であり続けるには必ず指定された試合に出場しなければならない。
「忘れたんですか?もうダインさんはただの囚人ではありません、闘技者なんですよ」
「いや、試合って……僕、追われている立場なんだぞ!?そんなもんに出場する暇なんて……」
「追っているのはあくまでも囚人です。僕達を狙うのは三巨頭の派閥に与する囚人のみ、闘技区の看守に狙われる理由はありません」
「でもさ、こんな時に試合に出てどうするんだよ!?」
「こんな時だからこそですよ。闘技区に参加する闘技者の中には三巨頭に所属する囚人もいます。そいつらから情報を聞き出すために闘技区へ向かいましょう」
「いやいや、待ち伏せされてたらどうするんだよ!?」
「待ち伏せは絶対に不可能です。闘技区を管理しているミノル看守長は囚人なんかに絶対になびきません。それに闘技区に入れる囚人は試合が決定した闘技者か、その闘技者の主人しか入る事は許されませんから大勢の囚人が待ち伏せする事は不可能ですよ」
闘技区は他の地区とは異なり、ミノルと呼ばれているミノタウロスの看守長が完全に管理していた。監獄都市の外部に存在する闘技区においては流石の三巨頭も勢力も手が出せず、狙われる可能性は皆無だった。
しかし、今回のダインの対戦相手は三巨頭の派閥に属する闘技者である場合、その闘技者との試合の後に拘束し、現在の監獄都市の状況を把握できる。そのため、ダインはどうしても今日の試合に出場し、その闘技者と戦う必要があった。
「僕達の目的は外の世界の人間の目に留まり、引き抜かれる事で外へ脱出するのが目的です。そのためにはダインさんも闘技者として活躍しないといけないんですよ」
「それでもさ……」
「他に方法もありませんし、それに今回は馬車がないんですから徒歩で向かいますよ。ほら、早く移動しないと間に合いませんよ」
「ギギィッ!!」
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