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真・最終章 七魔将編
下水道からの侵入
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「ゴンちゃんは下水道を通る時はかり狭いと思うけど……大丈夫?」
「ああ、足手まといにはならない」
「まあ、どうしても無理そうな時は俺が空間魔法で避難させればいいか……ミレトも平気?」
「はい、大丈夫です……連れて行ってください」
ゴンゾウの場合は下水道を移動するには体格が大きすぎるので通路を通り抜ける際は苦労するかもしれないが、これ以上にレナばかりに負担を掛けたくはないという思いから同行を申し込む。ミレトも彼と同じ気持ちであり、同行を願う。
二人の気持ちを汲み取ってレナは下水道に通じる出入口まで二人を空間魔法で移動させ、共に草原へと戻る。ゴンゾウとミレトは黒渦を通り過ぎた途端に草原に出てきた事に驚く。
「凄い、本当に草原だ……まるで転移魔法ですね」
「流石はレナだな」
「そんなに褒められると照れるな……よし、行くよ」
ウルと後退してゴンゾウとミレトを連れたレナは下水道の出入口を潜り抜け、二人と共に中に入り込む。だが、ここで下水道に入った途端に悪臭に襲われ、3人とも鼻を摘まむ。
「うわ、臭っ!?前の時はこんなに臭くなかったのに……」
「消臭石が入れ替えられていないのか?」
「ここは大分、人が通っていないようですね……」
以前にレナ達が下水道を潜り抜けた時は悪臭を吸い込む魔石が通路内に配置されていたお陰で臭いは臭くはなかったが、この場所は大分人の出入りがなく、通路内の魔石の入れ替えも行われていない様子だった。
ちなみに下水道で設置された「消臭石」という魔石は魔物が近付いた時に悪臭を放つ腐敗石と同じ魔石であり、下衆同などの汚い場所で悪臭を吸い上げ続ける事で腐敗石と化す。つまり、腐敗石の生産は下水道で行われている事になる。
「この先を進むのは辛いな……ごめんね、二人とも。もっと後から呼び出せばよかったよ」
「気にするな……我慢して進めばいい」
「ううっ……」
レナは臭いが感じられない場所に移動してから二人を呼び出すべきかと考えるが、とりあえずは先に進むしかない。移動の際中、余計な会話は一切に挟まずにレナ達は進む。
下水道内には見張りは立てていないのか、あるいは下水道からわざわざ敵が侵入してくるとは思ってもいないのか、何事もなくレナ達は下水道を通じて冒険都市の地下まで辿り着く。消臭石が配置されている場所まで辿り着いたらしく、もう臭いは感じられなくなった。
「ふうっ、ここら辺はもう臭くないな……二人とも、大丈夫?」
「ああ、大分楽になった」
「でも、こんな複雑な通路……迷わずに進めるんですか?」
「大丈夫、何とかする四」
冒険都市の下水道は複雑に入り組んでおり、地図も無しに進むのは難しい。しかし、レナの場合はアイリスという心強い味方が存在し、定期的に彼女と交信を行って先に進む。
『アイリス、ここからどうやって進めばいい』
『……あ、はい。そこの通路を左に曲がって下さい』
『あれ……なんか、また反応が遅くない?』
『そうですか?』
アイリスと交信した時、何故か微妙に返事が遅くなり、レナは違和感を抱く。特にアイリスがふざけているわけでもなく、何故か返信が遅い時があった。
「よし、こっちの通路を左に曲がろう」
「左だな……ん?どうしたミレト?」
「え?あ、いや……すいません、ちょっと立ち眩みがして……」
「大丈夫?」
「はい、問題ないです」
レナが左に進もうとした時、何故かミレトは頭を抑え、その様子に気付いたゴンゾウが心配そうに声を掛ける。ミレトは若干混乱した様子だが、特に体調が悪いわけではないのかレナ達の後に続く。その後、何度かレナは交信した後、遂に目的地の近くにある地上の出入口に辿り着いた。
「よし、この梯子を上がればフェリス商会の建物の近くに入り込めるはずだ。でも、地上に出るとなると急いで行動しないといけない」
「むうっ……素早く行動するのか」
「大丈夫ですよ、今の所は地上の方から気配を感じませんから」
巨人族のゴンゾウは体格や体重の問題から素早い行動を苦手とするが、ミレトは気配感知を発動させて地上の様子を伺い、特に人間の気配を感じない事を伝える。レナの魔力感知も気配感知も同様の結果を示し、今の内ならば地上に出る好機だった。
3人は梯子を登って遂に地上に出ると、周囲の様子を観察してレナはフェリス商会の建物の様子を伺う。。フェリス商会は地球の「高層ビル」を参考にして作られた建物であり、見た限りでは灯りの類は付いていない。出入口の扉は締まっており、3人は早急に移動を行う。
「鍵はどうだ?」
「流石に掛かっている……けど、この程度なら問題ない」
扉に手を触れたレナは鍵が掛けられている事に気付き、即座に錬金術師の能力を利用して鍵を開くと、扉を開いて先に二人を通す。レナは周囲を見渡して誰にも見られていない事を確認し、内側から扉に鍵を掛ける。中は薄暗く、窓から差す月の光だけが頼りだった。
「ああ、足手まといにはならない」
「まあ、どうしても無理そうな時は俺が空間魔法で避難させればいいか……ミレトも平気?」
「はい、大丈夫です……連れて行ってください」
ゴンゾウの場合は下水道を移動するには体格が大きすぎるので通路を通り抜ける際は苦労するかもしれないが、これ以上にレナばかりに負担を掛けたくはないという思いから同行を申し込む。ミレトも彼と同じ気持ちであり、同行を願う。
二人の気持ちを汲み取ってレナは下水道に通じる出入口まで二人を空間魔法で移動させ、共に草原へと戻る。ゴンゾウとミレトは黒渦を通り過ぎた途端に草原に出てきた事に驚く。
「凄い、本当に草原だ……まるで転移魔法ですね」
「流石はレナだな」
「そんなに褒められると照れるな……よし、行くよ」
ウルと後退してゴンゾウとミレトを連れたレナは下水道の出入口を潜り抜け、二人と共に中に入り込む。だが、ここで下水道に入った途端に悪臭に襲われ、3人とも鼻を摘まむ。
「うわ、臭っ!?前の時はこんなに臭くなかったのに……」
「消臭石が入れ替えられていないのか?」
「ここは大分、人が通っていないようですね……」
以前にレナ達が下水道を潜り抜けた時は悪臭を吸い込む魔石が通路内に配置されていたお陰で臭いは臭くはなかったが、この場所は大分人の出入りがなく、通路内の魔石の入れ替えも行われていない様子だった。
ちなみに下水道で設置された「消臭石」という魔石は魔物が近付いた時に悪臭を放つ腐敗石と同じ魔石であり、下衆同などの汚い場所で悪臭を吸い上げ続ける事で腐敗石と化す。つまり、腐敗石の生産は下水道で行われている事になる。
「この先を進むのは辛いな……ごめんね、二人とも。もっと後から呼び出せばよかったよ」
「気にするな……我慢して進めばいい」
「ううっ……」
レナは臭いが感じられない場所に移動してから二人を呼び出すべきかと考えるが、とりあえずは先に進むしかない。移動の際中、余計な会話は一切に挟まずにレナ達は進む。
下水道内には見張りは立てていないのか、あるいは下水道からわざわざ敵が侵入してくるとは思ってもいないのか、何事もなくレナ達は下水道を通じて冒険都市の地下まで辿り着く。消臭石が配置されている場所まで辿り着いたらしく、もう臭いは感じられなくなった。
「ふうっ、ここら辺はもう臭くないな……二人とも、大丈夫?」
「ああ、大分楽になった」
「でも、こんな複雑な通路……迷わずに進めるんですか?」
「大丈夫、何とかする四」
冒険都市の下水道は複雑に入り組んでおり、地図も無しに進むのは難しい。しかし、レナの場合はアイリスという心強い味方が存在し、定期的に彼女と交信を行って先に進む。
『アイリス、ここからどうやって進めばいい』
『……あ、はい。そこの通路を左に曲がって下さい』
『あれ……なんか、また反応が遅くない?』
『そうですか?』
アイリスと交信した時、何故か微妙に返事が遅くなり、レナは違和感を抱く。特にアイリスがふざけているわけでもなく、何故か返信が遅い時があった。
「よし、こっちの通路を左に曲がろう」
「左だな……ん?どうしたミレト?」
「え?あ、いや……すいません、ちょっと立ち眩みがして……」
「大丈夫?」
「はい、問題ないです」
レナが左に進もうとした時、何故かミレトは頭を抑え、その様子に気付いたゴンゾウが心配そうに声を掛ける。ミレトは若干混乱した様子だが、特に体調が悪いわけではないのかレナ達の後に続く。その後、何度かレナは交信した後、遂に目的地の近くにある地上の出入口に辿り着いた。
「よし、この梯子を上がればフェリス商会の建物の近くに入り込めるはずだ。でも、地上に出るとなると急いで行動しないといけない」
「むうっ……素早く行動するのか」
「大丈夫ですよ、今の所は地上の方から気配を感じませんから」
巨人族のゴンゾウは体格や体重の問題から素早い行動を苦手とするが、ミレトは気配感知を発動させて地上の様子を伺い、特に人間の気配を感じない事を伝える。レナの魔力感知も気配感知も同様の結果を示し、今の内ならば地上に出る好機だった。
3人は梯子を登って遂に地上に出ると、周囲の様子を観察してレナはフェリス商会の建物の様子を伺う。。フェリス商会は地球の「高層ビル」を参考にして作られた建物であり、見た限りでは灯りの類は付いていない。出入口の扉は締まっており、3人は早急に移動を行う。
「鍵はどうだ?」
「流石に掛かっている……けど、この程度なら問題ない」
扉に手を触れたレナは鍵が掛けられている事に気付き、即座に錬金術師の能力を利用して鍵を開くと、扉を開いて先に二人を通す。レナは周囲を見渡して誰にも見られていない事を確認し、内側から扉に鍵を掛ける。中は薄暗く、窓から差す月の光だけが頼りだった。
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