1,387 / 2,091
真・最終章 七魔将編
美少女剣士ルナ
しおりを挟む
「胸に詰め物もしますか?」
「そうやな、何か詰め物はあるか?」
「スラミンとヒトミンを入れる?」
「爆乳になるだろうがっ」
「「ぷるぷるっ?」」
スラミンとヒトミンを取り出したコトミンに対してレナは突っ込み、とりあえずはこの姿ならば他の人間にもレナの正体は勘付かれる可能性は低い。但し、この格好でも「鑑定」「鑑定眼」などの能力を持つ鑑定士の職業の人間には気づかれる恐れがあり、その点は気を付けなければならない。
とりあえずは変装改め女装に成功したレナはこれからしばらくの間はルナとして過ごす事になる。この状態のルナならばアルドラに気に入られる可能性もあり、都市内部に簡単に入れる可能性もあった。
「アルドラは冒険都市に誰かが訪ねてきたとき、その相手が見目麗しい女性の場合は丁重に対応するように命令していたはずです。きっと今のルナ様なら問題はないでしょう」
「そうかな……」
「ですが、気を付けてほしいのは相手が出してきた飲み物は決して口にしないでください。その中にアルドラの血も混じっているかもしれません」
「血か……」
アルドラの血を飲み込めばどんな生物でも彼女の虜となり、逆らう事は出来ない。その血を除去する方法は精霊薬を飲むか、あるいはアルドラを倒さなければならない。
今までの話を聞いてルナは考え込み、この姿ならば都市内部に入るのは問題ないというが、念には念いを入れる必要があると判断し、コトミンが抱えているスラミンとヒトミンに視線を向けた。
「よし、お前等の力を借りるぞ」
「ぷるぷるっ?」
急に呼び出された2匹は不思議そうな表情を浮かべるが、この時にルナは一緒に持って来た荷物の中からある物を取り出す――
――それからしばらく時間が経過すると、ルナはある女性と共に冒険都市へと向かう。冒険都市の東西南北に存在する城門は現在は封鎖されているが、二人が近付くと城壁の上から兵士が声を掛けてきた。
「止まれ!!何者だ!?」
「……あんた、私の顔を知らないの?よく見なさい!!」
「何を言って……カ、カノン様!?」
兵士は驚いた様子でルナの傍にいる女性に視線を向け、それは紛れもなくアルドラから深淵の森に派遣されたカノンだった。彼女は元大将軍でもあり、顔を知っている兵士も多い。
慌てて兵士達は城門を開くと、大急ぎでカノンともう一人見知らぬ女性の前に集まる。カノンはそんな彼等を前にして魔銃を握りしめ、自慢げな表情を浮かべながらルナの肩に手を伸ばす。
「依頼通り、深淵の森の奴等は始末してきたわ。それとこいつは私の相棒よ、元は傭兵で腕は立つわ。アルドラさんに紹介するから通してちょうだい」
「な、なるほど!!分かりました、ではすぐに連絡してきますのでお待ちください!!」
カノンが連れてきたルナを見て兵士達は安心すると、彼等はアルドラに報告するために戻ろうとした。しかし、この時に城壁から思いもよらぬ人物が姿を現す。
「待ちなさい」
「っ……!?」
「シ、シズネ……」
姿を現したのはシズネであり、彼女はカノンの姿を見るなりに眉をしかめ、そして彼女が連れてきたルナに対して視線を鋭くさせる。ルナはシズネの姿を見て本当に操られているのだと知り、彼女に正体を見破られないのかと冷や汗を流す。
シズネはルナを観察し、この時に彼女はルナの膨らんだ胸元に視線を向けて眉をしかめ、改めてカノンに向き直る。カノンは緊張した様子で魔銃を握りしめ、その様子にシズネは疑問を抱く。
「貴女……どうして今まで連絡を怠っていたの?」
「そ、それは……あいつらを始末するのに手間取ったのよ」
「始末した、ね……アルドラ様の命令ではできる限りは生け捕りにするように命じたはずよ」
「そ、そんな余裕はなかったのよ……」
「それに少し気になるのだけど、貴女の声が変わってない?」
「……気のせいよ」
カノンはシズネの問いに対して冷や汗を流し、その一方でルナの方もシズネに気付かれないのかと焦りを抱く。シズネは腰に差している水筒に手を伸ばし、二人の様子を伺いながら水筒の蓋を開く。
「まあ、いいわ……長旅で疲れたでしょう、これを飲みなさい」
「え、いや……喉は乾いてないわ」
「貴女は別にいいわよ。でも、そっちの人は喉が渇いたでしょう?さっきから何も喋らないぐらいだから喉が渇いて話せないんじゃないかしら?」
「…………」
シズネの言葉にルナは水筒に視線を向け、恐らくはアルドラの血が混じった水筒である事は間違いない。しかし、ここで飲まなければシズネに怪しまれてしまい、計画がご破算になってしまう。
緊張した様子でルナは水筒を受け取ると、その中身をゆっくりと口元に近付ける。カノンはその様子をはらはらとした態度で見守るが、やがてルナは覚悟を決めた様に水筒を口に含むと一気に中身を飲み干し、それをシズネに帰した。
「そうやな、何か詰め物はあるか?」
「スラミンとヒトミンを入れる?」
「爆乳になるだろうがっ」
「「ぷるぷるっ?」」
スラミンとヒトミンを取り出したコトミンに対してレナは突っ込み、とりあえずはこの姿ならば他の人間にもレナの正体は勘付かれる可能性は低い。但し、この格好でも「鑑定」「鑑定眼」などの能力を持つ鑑定士の職業の人間には気づかれる恐れがあり、その点は気を付けなければならない。
とりあえずは変装改め女装に成功したレナはこれからしばらくの間はルナとして過ごす事になる。この状態のルナならばアルドラに気に入られる可能性もあり、都市内部に簡単に入れる可能性もあった。
「アルドラは冒険都市に誰かが訪ねてきたとき、その相手が見目麗しい女性の場合は丁重に対応するように命令していたはずです。きっと今のルナ様なら問題はないでしょう」
「そうかな……」
「ですが、気を付けてほしいのは相手が出してきた飲み物は決して口にしないでください。その中にアルドラの血も混じっているかもしれません」
「血か……」
アルドラの血を飲み込めばどんな生物でも彼女の虜となり、逆らう事は出来ない。その血を除去する方法は精霊薬を飲むか、あるいはアルドラを倒さなければならない。
今までの話を聞いてルナは考え込み、この姿ならば都市内部に入るのは問題ないというが、念には念いを入れる必要があると判断し、コトミンが抱えているスラミンとヒトミンに視線を向けた。
「よし、お前等の力を借りるぞ」
「ぷるぷるっ?」
急に呼び出された2匹は不思議そうな表情を浮かべるが、この時にルナは一緒に持って来た荷物の中からある物を取り出す――
――それからしばらく時間が経過すると、ルナはある女性と共に冒険都市へと向かう。冒険都市の東西南北に存在する城門は現在は封鎖されているが、二人が近付くと城壁の上から兵士が声を掛けてきた。
「止まれ!!何者だ!?」
「……あんた、私の顔を知らないの?よく見なさい!!」
「何を言って……カ、カノン様!?」
兵士は驚いた様子でルナの傍にいる女性に視線を向け、それは紛れもなくアルドラから深淵の森に派遣されたカノンだった。彼女は元大将軍でもあり、顔を知っている兵士も多い。
慌てて兵士達は城門を開くと、大急ぎでカノンともう一人見知らぬ女性の前に集まる。カノンはそんな彼等を前にして魔銃を握りしめ、自慢げな表情を浮かべながらルナの肩に手を伸ばす。
「依頼通り、深淵の森の奴等は始末してきたわ。それとこいつは私の相棒よ、元は傭兵で腕は立つわ。アルドラさんに紹介するから通してちょうだい」
「な、なるほど!!分かりました、ではすぐに連絡してきますのでお待ちください!!」
カノンが連れてきたルナを見て兵士達は安心すると、彼等はアルドラに報告するために戻ろうとした。しかし、この時に城壁から思いもよらぬ人物が姿を現す。
「待ちなさい」
「っ……!?」
「シ、シズネ……」
姿を現したのはシズネであり、彼女はカノンの姿を見るなりに眉をしかめ、そして彼女が連れてきたルナに対して視線を鋭くさせる。ルナはシズネの姿を見て本当に操られているのだと知り、彼女に正体を見破られないのかと冷や汗を流す。
シズネはルナを観察し、この時に彼女はルナの膨らんだ胸元に視線を向けて眉をしかめ、改めてカノンに向き直る。カノンは緊張した様子で魔銃を握りしめ、その様子にシズネは疑問を抱く。
「貴女……どうして今まで連絡を怠っていたの?」
「そ、それは……あいつらを始末するのに手間取ったのよ」
「始末した、ね……アルドラ様の命令ではできる限りは生け捕りにするように命じたはずよ」
「そ、そんな余裕はなかったのよ……」
「それに少し気になるのだけど、貴女の声が変わってない?」
「……気のせいよ」
カノンはシズネの問いに対して冷や汗を流し、その一方でルナの方もシズネに気付かれないのかと焦りを抱く。シズネは腰に差している水筒に手を伸ばし、二人の様子を伺いながら水筒の蓋を開く。
「まあ、いいわ……長旅で疲れたでしょう、これを飲みなさい」
「え、いや……喉は乾いてないわ」
「貴女は別にいいわよ。でも、そっちの人は喉が渇いたでしょう?さっきから何も喋らないぐらいだから喉が渇いて話せないんじゃないかしら?」
「…………」
シズネの言葉にルナは水筒に視線を向け、恐らくはアルドラの血が混じった水筒である事は間違いない。しかし、ここで飲まなければシズネに怪しまれてしまい、計画がご破算になってしまう。
緊張した様子でルナは水筒を受け取ると、その中身をゆっくりと口元に近付ける。カノンはその様子をはらはらとした態度で見守るが、やがてルナは覚悟を決めた様に水筒を口に含むと一気に中身を飲み干し、それをシズネに帰した。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。