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真・最終章 七魔将編
牙人将との再戦
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リボンは血溜まりに視線を向け、これ以上に進めば音を立てて狼男に気付かれてしまう。しかし、狼男が洞窟の奥ではなく、手前の方で眠っている事を知る事ができた。リボンはすぐに洞窟から抜け出すと、この情報を主人に送り届けるために駆け出そうとした。
だが、ここでリボンは過ちを犯した。それは逃げるために駆け出そうとした瞬間、ほんの僅かではあるが音を立ててしまった。狼男の存在を間近で確認したせいでリボンは焦ってしまい、洞窟の中で眠っていた狼男は起き上がる。
――グォオオオオオッ!!
洞窟内が振動するほどの凄まじい咆哮を放ち、その鳴き声を耳にしたリボンは一目散に駆け出す。狼男は地面に落ちている肉塊を踏み潰しながら外に抜け出すと、滝に目掛けて飛び込む。
「うおっ!?な、何だ!?」
「こいつは……!?」
「あ~出てきちゃったたね~」
滝を潜り抜けて姿を現した狼男は川辺に存在するレナ達を確認し、いきなり姿を現した狼男にレナ達は驚く。しかし、すぐに全員が武器を身構えて自ら姿を現した狼男と向かい合う。
「おい、こいつが七魔将で間違いないのか!?」
「はい!!こいつが牙人将で……あれ?」
「どうかしました?」
「いや、その……前に会った時より身体が大きくなっているような……」
「グルルルッ……!!」
狼男の姿を見てレナは冒険都市で見かけた時と比べ、体格が一回り程膨れ上がっている事に気付く。しかも両手には動物の牙のような物を握りしめており、それを見たウルは咆哮を放つ。
「ウォオオオンッ!!」
「ウガァアアアアッ!!」
2頭の巨狼がお互いに威嚇するように鳴き声を放ち、その声を聞いた瞬間に周辺の木々に止まっていた鳥たちが慌てて逃げ出す。牙人将ガオウは完全に理性を失い、最早元の姿に戻る事もできない状態だった。
満月の夜でもないのにガオウが狼男の姿のままなのは人間の姿の時に致命傷を負い、その怪我を治すために彼の中の獣の性質が強く現れ、並外れた生命力を発揮して生き延びる。しかし、その代償にガオウは人の姿に戻る能力を失い、野生の魔物のように自分の前に現れた敵を殺すだけの化物と化す。
「ウォンッ!!」
「ウガァッ!!」
ウルと狼男は同時に駆け出すと、空中に跳躍してお互いに体当たりを行う。2体はおのれの頭をぶつけあい、地上に降り立つとウルが先に狼男に目掛けて爪を放つ。
「ガアアッ!!」
「ガフッ!?」
「おおっ、やるじゃねえかワンコロ!!」
「いや……駄目だ!!」
白狼種の爪の切れ味は鋼鉄をも容易く切り裂く事ができるが、攻撃をまともに受けたにも関わらずに狼男には掠り傷程度の損傷しか与えられなかった。一方で攻撃を仕掛けたウルはまるでアダマンタイトのような魔法金属の塊に攻撃を仕掛けたかのような錯覚に襲われ、腕が痺れてしまう。
「キャインッ!?」
「ウガァッ!!」
「ウル!!危ない!!」
「任せて~」
攻撃を仕掛けたはずのウルが怯んでしまい、それを見た狼男はウルに喰らいつこうとした。だが、襲い掛かる寸前に樹精霊が地面に手を押し当てると、狼男の足元に蔓が伸びてきて足元を拘束する。
「うりゃあっ」
「ギャウッ!?」
「よし、動きを止めた!!」
蔓に拘束された狼男を見てレナはロウガとミレトに顔を見合わせると、3人は狼男が動けない内に攻撃を仕掛けようとした。しかし、狼男は迫りくる3人に対して口元を開くと凄まじい咆哮を再度放つ。
――グォオオオオッ!!
鼓膜が破れかねない程の大声量で狼男は叫び声をあげると、最初にこの場の誰よりも聴覚が優れたロウガは耐え切れずに獣耳を抑えて動きを止めてしまう。ミレトも耐えられずに耳元を抑えて膝を着き、ミイネも戻ってきたリボンを抱えて地面に伏せる。
防音の技能を持つレナでさえも狼男の咆哮に完全には耐えられず、視界が歪んでしまう。ただの咆哮でレナ達の動きを止めた狼男は自分の足元の蔓を引きちぎると、一番近くに立っていたレナの元に目掛けて駆け出す。
「ウガァアアッ!!」
「くっ!?」
「ウォンッ!!」
レナに狼男が襲い掛かろうとした瞬間、ウルが駆けつけてレナを庇うように彼に覆いかぶさる。狼男はウルがレナを庇ったのを見ても躊躇せず、その背中に目掛けて爪を振り下ろす。
「フンッ!!」
「ギャウッ!?」
「ウル!?」
狼男の鋭い爪がウルの背中に突き刺さり、彼の毛皮が血で染まる。レナはウルに覆いかぶされているので助ける事ができず、狼男は背中から腕を引き抜くと血が噴き出す。
「グォオオオッ!!」
「ガハァッ!?」
「ウル、離れろ!!くそっ……止めろぉっ!!」
自分を庇って狼男の攻撃を受けるウルを見てレナは必死に声をかけるが、まだ体の感覚が戻らずに上手く力を出せない。このままではウルが殺されかねず、なんとかして彼を助けようとレナはアイリスと交信した。
だが、ここでリボンは過ちを犯した。それは逃げるために駆け出そうとした瞬間、ほんの僅かではあるが音を立ててしまった。狼男の存在を間近で確認したせいでリボンは焦ってしまい、洞窟の中で眠っていた狼男は起き上がる。
――グォオオオオオッ!!
洞窟内が振動するほどの凄まじい咆哮を放ち、その鳴き声を耳にしたリボンは一目散に駆け出す。狼男は地面に落ちている肉塊を踏み潰しながら外に抜け出すと、滝に目掛けて飛び込む。
「うおっ!?な、何だ!?」
「こいつは……!?」
「あ~出てきちゃったたね~」
滝を潜り抜けて姿を現した狼男は川辺に存在するレナ達を確認し、いきなり姿を現した狼男にレナ達は驚く。しかし、すぐに全員が武器を身構えて自ら姿を現した狼男と向かい合う。
「おい、こいつが七魔将で間違いないのか!?」
「はい!!こいつが牙人将で……あれ?」
「どうかしました?」
「いや、その……前に会った時より身体が大きくなっているような……」
「グルルルッ……!!」
狼男の姿を見てレナは冒険都市で見かけた時と比べ、体格が一回り程膨れ上がっている事に気付く。しかも両手には動物の牙のような物を握りしめており、それを見たウルは咆哮を放つ。
「ウォオオオンッ!!」
「ウガァアアアアッ!!」
2頭の巨狼がお互いに威嚇するように鳴き声を放ち、その声を聞いた瞬間に周辺の木々に止まっていた鳥たちが慌てて逃げ出す。牙人将ガオウは完全に理性を失い、最早元の姿に戻る事もできない状態だった。
満月の夜でもないのにガオウが狼男の姿のままなのは人間の姿の時に致命傷を負い、その怪我を治すために彼の中の獣の性質が強く現れ、並外れた生命力を発揮して生き延びる。しかし、その代償にガオウは人の姿に戻る能力を失い、野生の魔物のように自分の前に現れた敵を殺すだけの化物と化す。
「ウォンッ!!」
「ウガァッ!!」
ウルと狼男は同時に駆け出すと、空中に跳躍してお互いに体当たりを行う。2体はおのれの頭をぶつけあい、地上に降り立つとウルが先に狼男に目掛けて爪を放つ。
「ガアアッ!!」
「ガフッ!?」
「おおっ、やるじゃねえかワンコロ!!」
「いや……駄目だ!!」
白狼種の爪の切れ味は鋼鉄をも容易く切り裂く事ができるが、攻撃をまともに受けたにも関わらずに狼男には掠り傷程度の損傷しか与えられなかった。一方で攻撃を仕掛けたウルはまるでアダマンタイトのような魔法金属の塊に攻撃を仕掛けたかのような錯覚に襲われ、腕が痺れてしまう。
「キャインッ!?」
「ウガァッ!!」
「ウル!!危ない!!」
「任せて~」
攻撃を仕掛けたはずのウルが怯んでしまい、それを見た狼男はウルに喰らいつこうとした。だが、襲い掛かる寸前に樹精霊が地面に手を押し当てると、狼男の足元に蔓が伸びてきて足元を拘束する。
「うりゃあっ」
「ギャウッ!?」
「よし、動きを止めた!!」
蔓に拘束された狼男を見てレナはロウガとミレトに顔を見合わせると、3人は狼男が動けない内に攻撃を仕掛けようとした。しかし、狼男は迫りくる3人に対して口元を開くと凄まじい咆哮を再度放つ。
――グォオオオオッ!!
鼓膜が破れかねない程の大声量で狼男は叫び声をあげると、最初にこの場の誰よりも聴覚が優れたロウガは耐え切れずに獣耳を抑えて動きを止めてしまう。ミレトも耐えられずに耳元を抑えて膝を着き、ミイネも戻ってきたリボンを抱えて地面に伏せる。
防音の技能を持つレナでさえも狼男の咆哮に完全には耐えられず、視界が歪んでしまう。ただの咆哮でレナ達の動きを止めた狼男は自分の足元の蔓を引きちぎると、一番近くに立っていたレナの元に目掛けて駆け出す。
「ウガァアアッ!!」
「くっ!?」
「ウォンッ!!」
レナに狼男が襲い掛かろうとした瞬間、ウルが駆けつけてレナを庇うように彼に覆いかぶさる。狼男はウルがレナを庇ったのを見ても躊躇せず、その背中に目掛けて爪を振り下ろす。
「フンッ!!」
「ギャウッ!?」
「ウル!?」
狼男の鋭い爪がウルの背中に突き刺さり、彼の毛皮が血で染まる。レナはウルに覆いかぶされているので助ける事ができず、狼男は背中から腕を引き抜くと血が噴き出す。
「グォオオオッ!!」
「ガハァッ!?」
「ウル、離れろ!!くそっ……止めろぉっ!!」
自分を庇って狼男の攻撃を受けるウルを見てレナは必死に声をかけるが、まだ体の感覚が戻らずに上手く力を出せない。このままではウルが殺されかねず、なんとかして彼を助けようとレナはアイリスと交信した。
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