1,567 / 2,091
真・最終章 七魔将編
聖剣リヴァイアサンの伝説
しおりを挟む
「竜種を倒したね……それが本当だったら魚人王とやらはたいしたものね」
「ふん、お前等人間には到底信じられないだろう。だが、あの御方は聖剣リヴァイアサンを扱えるんだ」
「聖剣!?」
「おいおい、そいつは聖剣の使い手なのか?」
バクの言葉に全員が驚き、同時に聖剣の使い手ならば竜種を倒せる力を持っていてもおかしくはない。竜種は恐ろしい生物だが、聖剣はこの世界においては最強の兵器であり、かつて聖剣で竜種を討伐した者もいる(レナも含まれる)。
魚人王なる存在は聖剣を使用して竜種を屠り、そして同族を集めて現在は滅びた海底王国に住処を作った。彼の目的は人魚姫を探し出して自分の妻として迎え、大海を支配していずれは地上にも進出するつもりだとバクは語る。
「想像してみろ、10年後にはあの御方は海を支配してこの地上をも征服するだろう!!あの御方にはそれだけの力がある!!想像してみろ、10年後に我々に支配される自分達の姿を!!我等魚人こそが至高の種族だ!!」
「随分と自信あるじゃないかい、だけど人間を甘く見過ぎだよ」
「森人族も甘く見過ぎだぜ」
「巨人族もな」
「ダークエルフもだ!!」
「皆、話が進まないから一旦静かにしてくれる?」
自分達の種族に誇りを持つ者はバクの言葉に黙っていられずに言い返すが、とりあえずは話を聞かなければならないので全員黙らせるとレナは魚人王の存在をもう少し詳し尋ねた。
「その魚人王は何者?何処から来た?」
「魚人王の素性など誰も知らない……だが、唐突に散り散りに暮らしていた俺達の元に配下を引き連れてやってきた。自分に従えば巨万の富と永遠の安らぎを与えてくれるとな。俺達、魚人はお前達に迫害される身だ。だからこそ俺達が安全に暮らせる住処を用意するといったあの御方の言葉を信じて俺達は命懸けで戦っている」
「迫害……されてたの?」
「そういえばシークの奴も元々は獣人国の貴族に捕まっていたな……」
「可哀想だけど魚人は獣人国では魔物と同一視されているわ。バルトロス王国やヨツバ王国でも似たような物ね」
魚人は人種としては認められず、魔人族と同列に扱われている。そのために魚人を殺したり、あるいは捕まえたとしても犯罪になる事はない。実際にシークの場合は元は獣人国の貴族に捕まっていた所を脱出し、後にレナ達に保護される。
魚人王は世界中に散らばっている同族を集めて自分達の国を築こうとしており、そのために彼は人魚姫の存在を探していた。人魚姫は言ってみれば海底王国を支配していた人魚族の末裔を差しており、コトミンが人魚姫だとバク達は確信していた。
「どうしてわざわざコトミンを探していた?そもそも人魚姫って何なんだ?」
「ふん、何も知らなかったのか?あの娘は海底王国を治めた王族の子孫ならば、精霊を操る力を有しているはずだ」
「精霊魔法の事ね」
「伝承によれば人魚族の王族は必ず身体の何処かに紋様が浮かび上がり、その紋様の力を利用すれば無限に水の精霊を呼び出す事ができる。そして水の精霊を封じ込めて作り出されたのが宝玉だ」
「宝玉……でも、それはお前が持っているんだろう?」
レナはバクが所有していた宝玉を思い出し、未だに宝玉はバクの体内に存在する。その重要な宝玉をバクが飲み込んでいる以上は脅威にはならないはずだが、バクは笑みを浮かべた。
「確かに俺は宝玉を持っている。だが、これは試作品だ」
「試作品?何を言っているの?」
「本物の宝玉は海底王国の神殿に封じられている。俺が持っている宝玉は最初に作り出された失敗作、本物はもっと凄い力を秘めているはずだ」
「あれが失敗作……!?」
バクの言葉が事実ならばレナ達にとっては衝撃的な内容であり、川を氾濫させるほどの力を発揮する宝玉が偽物だと聞かされて驚かないはずがない。もしも本物の宝玉が偽物の宝玉よりも力を持っていた場合、聖剣に匹敵する兵器になりえない。
「宝玉と聖剣、それさえ手に入れば魚人王に敵はいない。仮に地上に存在する聖剣の使い手が集まった所で勝負にもならん」
「言い切るじゃない、だけど貴方達の目的は失敗に終わったわよ。だって貴方達の探している聖痕の継承者は……この私よ」
「な、何だと!?」
シズネはコトミンから受け継いだ聖痕を見せつけると、バクは驚愕の表情を浮かべた。コトミンこそ人魚姫で聖痕の継承者だと信じていただけに動揺は大きく、バクはとんでもない失敗をしてしまった。
しかし、コトミンが人魚姫と呼ばれる特別な存在で魚人王が探し続けていた話を聞き、レナは一刻も早く彼女を取り戻す必要があると考えた。魚人王の狙いが人魚姫を伴侶として迎える事ならば黙って見過ごすわけにはいかず、バクの鼻頭を掴んで無理やりに立ち上がらせる。
「答えろ!!お前等の住処の場所を!!」
「あいてててっ!?」
「正直に言わないとこのままフカヒレにするぞ!!ウルの晩御飯だ!!」
「は、離せ!!」
「お前が話せ!!」
「そういう意味じゃ……いででででっ!?」
レナは力尽くでバクから海底王国の詳しい居場所を聞き出し、海底王国へ向かう手段を話し合う――
※その頃のコトミン
コトミン「( ゚Д゚)モグモグ」←縄で縛られている状態で生魚を食べている
魚人「こいつ、どれだけ食うんだ……」
「ふん、お前等人間には到底信じられないだろう。だが、あの御方は聖剣リヴァイアサンを扱えるんだ」
「聖剣!?」
「おいおい、そいつは聖剣の使い手なのか?」
バクの言葉に全員が驚き、同時に聖剣の使い手ならば竜種を倒せる力を持っていてもおかしくはない。竜種は恐ろしい生物だが、聖剣はこの世界においては最強の兵器であり、かつて聖剣で竜種を討伐した者もいる(レナも含まれる)。
魚人王なる存在は聖剣を使用して竜種を屠り、そして同族を集めて現在は滅びた海底王国に住処を作った。彼の目的は人魚姫を探し出して自分の妻として迎え、大海を支配していずれは地上にも進出するつもりだとバクは語る。
「想像してみろ、10年後にはあの御方は海を支配してこの地上をも征服するだろう!!あの御方にはそれだけの力がある!!想像してみろ、10年後に我々に支配される自分達の姿を!!我等魚人こそが至高の種族だ!!」
「随分と自信あるじゃないかい、だけど人間を甘く見過ぎだよ」
「森人族も甘く見過ぎだぜ」
「巨人族もな」
「ダークエルフもだ!!」
「皆、話が進まないから一旦静かにしてくれる?」
自分達の種族に誇りを持つ者はバクの言葉に黙っていられずに言い返すが、とりあえずは話を聞かなければならないので全員黙らせるとレナは魚人王の存在をもう少し詳し尋ねた。
「その魚人王は何者?何処から来た?」
「魚人王の素性など誰も知らない……だが、唐突に散り散りに暮らしていた俺達の元に配下を引き連れてやってきた。自分に従えば巨万の富と永遠の安らぎを与えてくれるとな。俺達、魚人はお前達に迫害される身だ。だからこそ俺達が安全に暮らせる住処を用意するといったあの御方の言葉を信じて俺達は命懸けで戦っている」
「迫害……されてたの?」
「そういえばシークの奴も元々は獣人国の貴族に捕まっていたな……」
「可哀想だけど魚人は獣人国では魔物と同一視されているわ。バルトロス王国やヨツバ王国でも似たような物ね」
魚人は人種としては認められず、魔人族と同列に扱われている。そのために魚人を殺したり、あるいは捕まえたとしても犯罪になる事はない。実際にシークの場合は元は獣人国の貴族に捕まっていた所を脱出し、後にレナ達に保護される。
魚人王は世界中に散らばっている同族を集めて自分達の国を築こうとしており、そのために彼は人魚姫の存在を探していた。人魚姫は言ってみれば海底王国を支配していた人魚族の末裔を差しており、コトミンが人魚姫だとバク達は確信していた。
「どうしてわざわざコトミンを探していた?そもそも人魚姫って何なんだ?」
「ふん、何も知らなかったのか?あの娘は海底王国を治めた王族の子孫ならば、精霊を操る力を有しているはずだ」
「精霊魔法の事ね」
「伝承によれば人魚族の王族は必ず身体の何処かに紋様が浮かび上がり、その紋様の力を利用すれば無限に水の精霊を呼び出す事ができる。そして水の精霊を封じ込めて作り出されたのが宝玉だ」
「宝玉……でも、それはお前が持っているんだろう?」
レナはバクが所有していた宝玉を思い出し、未だに宝玉はバクの体内に存在する。その重要な宝玉をバクが飲み込んでいる以上は脅威にはならないはずだが、バクは笑みを浮かべた。
「確かに俺は宝玉を持っている。だが、これは試作品だ」
「試作品?何を言っているの?」
「本物の宝玉は海底王国の神殿に封じられている。俺が持っている宝玉は最初に作り出された失敗作、本物はもっと凄い力を秘めているはずだ」
「あれが失敗作……!?」
バクの言葉が事実ならばレナ達にとっては衝撃的な内容であり、川を氾濫させるほどの力を発揮する宝玉が偽物だと聞かされて驚かないはずがない。もしも本物の宝玉が偽物の宝玉よりも力を持っていた場合、聖剣に匹敵する兵器になりえない。
「宝玉と聖剣、それさえ手に入れば魚人王に敵はいない。仮に地上に存在する聖剣の使い手が集まった所で勝負にもならん」
「言い切るじゃない、だけど貴方達の目的は失敗に終わったわよ。だって貴方達の探している聖痕の継承者は……この私よ」
「な、何だと!?」
シズネはコトミンから受け継いだ聖痕を見せつけると、バクは驚愕の表情を浮かべた。コトミンこそ人魚姫で聖痕の継承者だと信じていただけに動揺は大きく、バクはとんでもない失敗をしてしまった。
しかし、コトミンが人魚姫と呼ばれる特別な存在で魚人王が探し続けていた話を聞き、レナは一刻も早く彼女を取り戻す必要があると考えた。魚人王の狙いが人魚姫を伴侶として迎える事ならば黙って見過ごすわけにはいかず、バクの鼻頭を掴んで無理やりに立ち上がらせる。
「答えろ!!お前等の住処の場所を!!」
「あいてててっ!?」
「正直に言わないとこのままフカヒレにするぞ!!ウルの晩御飯だ!!」
「は、離せ!!」
「お前が話せ!!」
「そういう意味じゃ……いででででっ!?」
レナは力尽くでバクから海底王国の詳しい居場所を聞き出し、海底王国へ向かう手段を話し合う――
※その頃のコトミン
コトミン「( ゚Д゚)モグモグ」←縄で縛られている状態で生魚を食べている
魚人「こいつ、どれだけ食うんだ……」
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。