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真・最終章 七魔将編
強制転移再び
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「いけません!!皆さん、すぐに近くの人と手を握って下さい!!」
「手を?」
「どういう……」
「いいから早く!!」
ホネミンの焦った声を聞いて只事ではないと判断し、転移台に立っている者達は一番近くにいる者に手を伸ばす。レナも近くに立っている者に手を伸ばそうとした時、紋様の輝きが強まっていく。
(この感覚、まさか!?)
転移魔法を発動する際に何度も味わった感覚が襲い掛かり、あまりの光量にレナは目が眩む。それでも気配を頼りに一番近くに居る者の腕を掴む。誰かは分からぬが確かにレナは腕を掴むと、転移台に光の柱が誕生して全員を飲み込む――
――転移魔法が発動する際に味わう浮遊感が消えると、やっと目が見えてきたレナが最初に見た光景は青空だった。どうやら転移の際に倒れてしまったらしく、身体を起き上げて周囲の様子を伺う。
「ここは……何処だ?草原、かな?」
レナが倒れていた場所は延々と草原が広がる場所であり、目を凝らしても草原以外には何も存在しない。山さえも見当たらず、美しい青空と草原だけが広がる場所にレナは立っていた。
「どうなってるんだ?」
「……あの、レナさん。そろそろ離してくれますか?」
「わっ!?」
声が聞こえたレナは振り返るとそこにはジャンヌの姿があった。どうやらレナが転移の直前に掴んだのは彼女だったらしく、レナに腕を掴まれた彼女は頬を赤く染める。慌ててレナは腕を離すと、ジャンヌも周囲の光景を確認して戸惑う。
「こ、ここは……何処なのでしょうか?」
「分からない。多分だけど、大迷宮に近い空間に飛ばされたと思う」
「え?大迷宮?ここは外ではないのですか?」
「空を見てみなよ」
ジャンヌはレナの指摘に不思議に思って空を見上げると、すぐに彼女も違和感を抱く。空には雲一つない美しい青空だけが広がっており、本来ならば必ず存在するはずの物がない事に気付いた。
「太陽が……ない!?」
「そう、多分ここは大迷宮のように人工的に作り出された空間だと思う」
「そ、そんな……では、ここがホネミン様の言っていた勇者様の訓練場ですか?」
「多分ね」
レナの言葉にジャンヌは警戒心を抱き、ここが大迷宮と同じ空間ならば決して安心はできない。彼女も何度か大迷宮には挑んだ事があり、大迷宮に生息する魔物の危険性は十分に承知していた。ましてやここは勇者が訓練場に利用していた場所だとすれば他の大迷宮よりも危険な魔物が潜んでいる可能性も大きい。
しかし、ジャンヌの警戒とは裏腹に草原にはレナ達以外には特に人影は見当たらず、魔物の姿も見えない。転移の際にレナはジャンヌの腕を掴んだので一緒に転移したらしいが、他の者はもしかしたら別の場所に転移した可能性が高い。
「皆の姿は見えないな……ちょっと待ってて、魔力感知で確かめるから」
「は、はい」
気配感知よりも範囲が広い魔力感知の技能でレナは他に飛ばされた人間が本当にいないのかを確かめようとすると、この時にジャンヌは落ちている自分の武器に気付く。彼女は地面に倒れていた旋斧を拾い上げようとした時、レナは何かに気付いたようにジャンヌに振り返る。
「ジャンヌ!!そこから離れろ!!」
「えっ!?」
「早くこっちに来い!!」
武器を拾い上げた途端に名前を呼ばれたジャンヌは驚いて振り返ると、レナは彼女に腕を伸ばす。伸ばされた腕にジャンヌは咄嗟に腕を伸ばしたが、その前に地面に生えていた雑草が伸びて彼女の身体を拘束した。
「きゃあっ!?」
「くそっ!!」
草原に生えていた雑草は植物の蔓のように変化するとジャンヌの身体を拘束し、更にはレナにも迫った。咄嗟にレナは上空に跳躍すると、氷塊の魔法を利用して空中に足場を作り出す。
「ジャンヌ!!平気か!?」
「くっ……だ、駄目です!!引きちぎれません!!」
ジャンヌは地面から出現した蔓に捕らえられてしまい、力ずくで引きちぎろうとしたがびくともしなかった。彼女は剣聖の中でもゴウライに次ぐ怪力を誇るが、その彼女の腕力を以てしても蔓を引きちぎる事はできなかった。
彼女を拘束した蔓はどうやらただの植物ではなく、恐らくは植物型の魔物の類と思うが蔓を操る本体は地中に埋まっているのか姿は見えない。しかし、魔力感知で蔓を操る存在を感知したレナは地中に隠れている敵を正確に捉える。
(かなり深い場所に潜ってるな。ここから攻撃するとジャンヌを巻き込む……まずはジャンヌを救わないと!!)
敵は蔓で拘束したジャンヌを地中に引きずり込もうとしているらしく、彼女は武器を手放した途端に地面に倒れ込む。ジャンヌは苦し気な表情を浮かべるが、それを見たレナは空間魔法を発動させて鏡刀を取り出す。
「ジャンヌ!!目を閉じろ!!」
「は、はい!!」
地上に向けて落下したレナは鏡刀を構えると、ジャンヌの身体に目掛けて振り払う。鏡刀の刃で見事にジャンヌの身体を拘束する蔓だけを切り裂き、ある程度は切り払うと彼女の身体を掴んで空中に作り上げた氷塊の上に移動を行う。
「手を?」
「どういう……」
「いいから早く!!」
ホネミンの焦った声を聞いて只事ではないと判断し、転移台に立っている者達は一番近くにいる者に手を伸ばす。レナも近くに立っている者に手を伸ばそうとした時、紋様の輝きが強まっていく。
(この感覚、まさか!?)
転移魔法を発動する際に何度も味わった感覚が襲い掛かり、あまりの光量にレナは目が眩む。それでも気配を頼りに一番近くに居る者の腕を掴む。誰かは分からぬが確かにレナは腕を掴むと、転移台に光の柱が誕生して全員を飲み込む――
――転移魔法が発動する際に味わう浮遊感が消えると、やっと目が見えてきたレナが最初に見た光景は青空だった。どうやら転移の際に倒れてしまったらしく、身体を起き上げて周囲の様子を伺う。
「ここは……何処だ?草原、かな?」
レナが倒れていた場所は延々と草原が広がる場所であり、目を凝らしても草原以外には何も存在しない。山さえも見当たらず、美しい青空と草原だけが広がる場所にレナは立っていた。
「どうなってるんだ?」
「……あの、レナさん。そろそろ離してくれますか?」
「わっ!?」
声が聞こえたレナは振り返るとそこにはジャンヌの姿があった。どうやらレナが転移の直前に掴んだのは彼女だったらしく、レナに腕を掴まれた彼女は頬を赤く染める。慌ててレナは腕を離すと、ジャンヌも周囲の光景を確認して戸惑う。
「こ、ここは……何処なのでしょうか?」
「分からない。多分だけど、大迷宮に近い空間に飛ばされたと思う」
「え?大迷宮?ここは外ではないのですか?」
「空を見てみなよ」
ジャンヌはレナの指摘に不思議に思って空を見上げると、すぐに彼女も違和感を抱く。空には雲一つない美しい青空だけが広がっており、本来ならば必ず存在するはずの物がない事に気付いた。
「太陽が……ない!?」
「そう、多分ここは大迷宮のように人工的に作り出された空間だと思う」
「そ、そんな……では、ここがホネミン様の言っていた勇者様の訓練場ですか?」
「多分ね」
レナの言葉にジャンヌは警戒心を抱き、ここが大迷宮と同じ空間ならば決して安心はできない。彼女も何度か大迷宮には挑んだ事があり、大迷宮に生息する魔物の危険性は十分に承知していた。ましてやここは勇者が訓練場に利用していた場所だとすれば他の大迷宮よりも危険な魔物が潜んでいる可能性も大きい。
しかし、ジャンヌの警戒とは裏腹に草原にはレナ達以外には特に人影は見当たらず、魔物の姿も見えない。転移の際にレナはジャンヌの腕を掴んだので一緒に転移したらしいが、他の者はもしかしたら別の場所に転移した可能性が高い。
「皆の姿は見えないな……ちょっと待ってて、魔力感知で確かめるから」
「は、はい」
気配感知よりも範囲が広い魔力感知の技能でレナは他に飛ばされた人間が本当にいないのかを確かめようとすると、この時にジャンヌは落ちている自分の武器に気付く。彼女は地面に倒れていた旋斧を拾い上げようとした時、レナは何かに気付いたようにジャンヌに振り返る。
「ジャンヌ!!そこから離れろ!!」
「えっ!?」
「早くこっちに来い!!」
武器を拾い上げた途端に名前を呼ばれたジャンヌは驚いて振り返ると、レナは彼女に腕を伸ばす。伸ばされた腕にジャンヌは咄嗟に腕を伸ばしたが、その前に地面に生えていた雑草が伸びて彼女の身体を拘束した。
「きゃあっ!?」
「くそっ!!」
草原に生えていた雑草は植物の蔓のように変化するとジャンヌの身体を拘束し、更にはレナにも迫った。咄嗟にレナは上空に跳躍すると、氷塊の魔法を利用して空中に足場を作り出す。
「ジャンヌ!!平気か!?」
「くっ……だ、駄目です!!引きちぎれません!!」
ジャンヌは地面から出現した蔓に捕らえられてしまい、力ずくで引きちぎろうとしたがびくともしなかった。彼女は剣聖の中でもゴウライに次ぐ怪力を誇るが、その彼女の腕力を以てしても蔓を引きちぎる事はできなかった。
彼女を拘束した蔓はどうやらただの植物ではなく、恐らくは植物型の魔物の類と思うが蔓を操る本体は地中に埋まっているのか姿は見えない。しかし、魔力感知で蔓を操る存在を感知したレナは地中に隠れている敵を正確に捉える。
(かなり深い場所に潜ってるな。ここから攻撃するとジャンヌを巻き込む……まずはジャンヌを救わないと!!)
敵は蔓で拘束したジャンヌを地中に引きずり込もうとしているらしく、彼女は武器を手放した途端に地面に倒れ込む。ジャンヌは苦し気な表情を浮かべるが、それを見たレナは空間魔法を発動させて鏡刀を取り出す。
「ジャンヌ!!目を閉じろ!!」
「は、はい!!」
地上に向けて落下したレナは鏡刀を構えると、ジャンヌの身体に目掛けて振り払う。鏡刀の刃で見事にジャンヌの身体を拘束する蔓だけを切り裂き、ある程度は切り払うと彼女の身体を掴んで空中に作り上げた氷塊の上に移動を行う。
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