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真・最終章 七魔将編
黒門
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『だぁあああっ!!』
「っ……!?」
魔鎧術によって抱きしめたジャンヌごと蒼炎に包まれたレナは樹精霊に突っ込むと、それを見た樹精霊は一瞬だけ怯えた様子を浮かべた。植物であるが故にレナが蒼の炎を纏った姿を見て恐怖心を抱き、急いで地面の中に潜ろうとした。
「じゅあっ……」
『逃がすかっ!!』
樹精霊が地中に潜る前にレナは退魔刀を振りかざし、蒼炎を纏った刃で樹精霊に放つ。樹精霊は逃げる前に肉体を切断され、草原中に悲鳴が響き渡る。
「あぁああああっ!?」
『ふうっ……終わりだ』
樹精霊が斬られた瞬間に草原でうごめいていた蔓が動きを止め、やがて彼果てていく。どうやら草原の植物は樹精霊が操っていたらしく、草原は急速的に枯れ果てていく光景を見てレナはジャンヌを下ろす。
草原の植物が完全に枯れ果てると切り裂かれた樹精霊も崩れ去り、やがて大地は枯葉のような色合いに変化した。その光景を見てレナは少しだけ罪悪感を抱くが、樹精霊を倒さなければ死んでいたのは自分達の方である。
「か、勝ったのでしょうか」
「……反応は消えたよ」
崩れは果てた樹精霊を見てジャンヌはレナに不安そうに尋ねると、レナは樹精霊の反応が完全に消えた事を伝える。やがて樹精霊が崩れた場所から地面が盛り上がり、巨大な建造物が出現した。
「こ、これは!?」
「……扉?」
地中から出現した建造物は巨大な漆黒の扉であり、それを見たレナは驚きながらも扉を確認しに近付く。扉というよりも門という方が正しく、全体が黒色に染まった門を見てレナは試しに触れてみる。
「これは……アダマンタイトか?」
「えっ!?あの伝説の魔法金属の!?」
「そういえば前にも似たようなのを見た事あるな。何処だっけ……そうだ、深淵の森の遺跡だ」
レナは触れただけで「黒門」の正体がアダマンタイト製だと気が付き、かつて深淵の森にある遺跡でもアダマンタイト製の金属の建物を見つけた事を思い出す。あの時は鬼武者なる神器が封印されていたが、こちらの黒門は扉の表面に複雑な紋様が記されていた。
草原に出現した黒門を見てレナは考え込み、試しに扉を開こうとすると扉の隙間から光が放たれる。扉を完全に開くと光の膜のような物が覆っており、試しにレナは膜に触れようとすると吸い込まれるように腕が光の膜の中に埋まる。
「これは……多分、転移魔法の一種だね。別の空間に繋がっている」
「別の空間?ど、どういうことですか?」
「分かりやすく言えばどこでも〇アかな」
「どこ……な、なんですかそれは?」
地球人ではないジャンヌはレナの言葉を理解できなかったが、レナは黒門が転移装置の一種だと判断し、これを潜り抜ければ別の場所へ転移すると確信した。レナは黒門の前に立つと、覚悟を決めてジャンヌに先に入る事を伝える。
「中に入ってみる。ジャンヌは俺が戻ってくるまでここで待機してて」
「えっ!?お待ちください、それなら私が……」
「いや、ここは俺が先に行く。大丈夫、ここに黒渦を残しておくからもしもの時はすぐに帰ってくるヨ」
レナは説明しながら黒渦を作り出し、仮に黒門を潜り抜けて全く別の空間に飛ばされたとしても戻る事ができた。樹精霊を倒した事で現れた黒門に視線を向け、ここが勇者の訓練場ならばこの黒門は勇者が設計した代物である事に間違いない。
「すぐに戻ってくるからジャンヌはここで待機してて」
「は、はい……分かりました」
「それじゃあ……行ってきます!!」
勢いをつけてレナは黒門に飛び込むと、転移魔法を発動した時のように視界が光に包まれて次の瞬間には別の空間に移動していた。
(ここは……空!?)
黒門を潜り抜けた瞬間、レナは自分が空の上に放り出された事に気付く。彼の視界には火山のような風景が映し出され、最悪な事にレナは火山の真上に転移した。
「おい、嘘だろ!?」
このままでは火山の火口に真っ逆さまに落ちてしまい、慌ててレナは風の精霊を呼び寄せて空を飛ぼうとした。しかし、その前にレナの背後から接近する影があった。
「クエエエッ!!」
「うわっ!?」
後ろから鳥のような鳴き声が響き渡り、驚いたレナは顔を向けるとそこには空中を移動する生物の姿を発見した。獅子の胴体にワシの頭と翼が生えた魔獣であり、それを見たレナは即座に「グリフォン」と呼ばれる魔物だと知る。
グリフォンは火山に向けて降下するレナの元に接近し、彼が火山に落ちる前に口元に咥えた。そしてレナを加えた状態で滑降し、彼を火山の火口付近の地面に放り込む。
「クエエッ!!」
「うわぁっ!?」
グリフォンに下ろされたというよりは落とされたレナは地面に転がり込み、痛みを堪えながらも起き上がるとグリフォンは涎を垂らしながら彼に接近する。どうやら空から落ちてきたレナを助けたわけではないらしく、獲物として認識して地面に下ろしただけらしい。
「っ……!?」
魔鎧術によって抱きしめたジャンヌごと蒼炎に包まれたレナは樹精霊に突っ込むと、それを見た樹精霊は一瞬だけ怯えた様子を浮かべた。植物であるが故にレナが蒼の炎を纏った姿を見て恐怖心を抱き、急いで地面の中に潜ろうとした。
「じゅあっ……」
『逃がすかっ!!』
樹精霊が地中に潜る前にレナは退魔刀を振りかざし、蒼炎を纏った刃で樹精霊に放つ。樹精霊は逃げる前に肉体を切断され、草原中に悲鳴が響き渡る。
「あぁああああっ!?」
『ふうっ……終わりだ』
樹精霊が斬られた瞬間に草原でうごめいていた蔓が動きを止め、やがて彼果てていく。どうやら草原の植物は樹精霊が操っていたらしく、草原は急速的に枯れ果てていく光景を見てレナはジャンヌを下ろす。
草原の植物が完全に枯れ果てると切り裂かれた樹精霊も崩れ去り、やがて大地は枯葉のような色合いに変化した。その光景を見てレナは少しだけ罪悪感を抱くが、樹精霊を倒さなければ死んでいたのは自分達の方である。
「か、勝ったのでしょうか」
「……反応は消えたよ」
崩れは果てた樹精霊を見てジャンヌはレナに不安そうに尋ねると、レナは樹精霊の反応が完全に消えた事を伝える。やがて樹精霊が崩れた場所から地面が盛り上がり、巨大な建造物が出現した。
「こ、これは!?」
「……扉?」
地中から出現した建造物は巨大な漆黒の扉であり、それを見たレナは驚きながらも扉を確認しに近付く。扉というよりも門という方が正しく、全体が黒色に染まった門を見てレナは試しに触れてみる。
「これは……アダマンタイトか?」
「えっ!?あの伝説の魔法金属の!?」
「そういえば前にも似たようなのを見た事あるな。何処だっけ……そうだ、深淵の森の遺跡だ」
レナは触れただけで「黒門」の正体がアダマンタイト製だと気が付き、かつて深淵の森にある遺跡でもアダマンタイト製の金属の建物を見つけた事を思い出す。あの時は鬼武者なる神器が封印されていたが、こちらの黒門は扉の表面に複雑な紋様が記されていた。
草原に出現した黒門を見てレナは考え込み、試しに扉を開こうとすると扉の隙間から光が放たれる。扉を完全に開くと光の膜のような物が覆っており、試しにレナは膜に触れようとすると吸い込まれるように腕が光の膜の中に埋まる。
「これは……多分、転移魔法の一種だね。別の空間に繋がっている」
「別の空間?ど、どういうことですか?」
「分かりやすく言えばどこでも〇アかな」
「どこ……な、なんですかそれは?」
地球人ではないジャンヌはレナの言葉を理解できなかったが、レナは黒門が転移装置の一種だと判断し、これを潜り抜ければ別の場所へ転移すると確信した。レナは黒門の前に立つと、覚悟を決めてジャンヌに先に入る事を伝える。
「中に入ってみる。ジャンヌは俺が戻ってくるまでここで待機してて」
「えっ!?お待ちください、それなら私が……」
「いや、ここは俺が先に行く。大丈夫、ここに黒渦を残しておくからもしもの時はすぐに帰ってくるヨ」
レナは説明しながら黒渦を作り出し、仮に黒門を潜り抜けて全く別の空間に飛ばされたとしても戻る事ができた。樹精霊を倒した事で現れた黒門に視線を向け、ここが勇者の訓練場ならばこの黒門は勇者が設計した代物である事に間違いない。
「すぐに戻ってくるからジャンヌはここで待機してて」
「は、はい……分かりました」
「それじゃあ……行ってきます!!」
勢いをつけてレナは黒門に飛び込むと、転移魔法を発動した時のように視界が光に包まれて次の瞬間には別の空間に移動していた。
(ここは……空!?)
黒門を潜り抜けた瞬間、レナは自分が空の上に放り出された事に気付く。彼の視界には火山のような風景が映し出され、最悪な事にレナは火山の真上に転移した。
「おい、嘘だろ!?」
このままでは火山の火口に真っ逆さまに落ちてしまい、慌ててレナは風の精霊を呼び寄せて空を飛ぼうとした。しかし、その前にレナの背後から接近する影があった。
「クエエエッ!!」
「うわっ!?」
後ろから鳥のような鳴き声が響き渡り、驚いたレナは顔を向けるとそこには空中を移動する生物の姿を発見した。獅子の胴体にワシの頭と翼が生えた魔獣であり、それを見たレナは即座に「グリフォン」と呼ばれる魔物だと知る。
グリフォンは火山に向けて降下するレナの元に接近し、彼が火山に落ちる前に口元に咥えた。そしてレナを加えた状態で滑降し、彼を火山の火口付近の地面に放り込む。
「クエエッ!!」
「うわぁっ!?」
グリフォンに下ろされたというよりは落とされたレナは地面に転がり込み、痛みを堪えながらも起き上がるとグリフォンは涎を垂らしながら彼に接近する。どうやら空から落ちてきたレナを助けたわけではないらしく、獲物として認識して地面に下ろしただけらしい。
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