1,663 / 2,091
真・最終章 七魔将編
秘密の抜け道
しおりを挟む
「まさか本当に隠し通路があるとは……今日の私の勘は冴えわたってますね」
「最初に転移する前にちゃんと説明していれば皆一緒に行動できたけどね」
「それは言わない約束です。でも、この大きさだとゴンゾウさんは通れませんね」
「むうっ……困ったな」
人間しか通れない大きさの通路を見てゴンゾウは困った表情を浮かべるが、その点に関してはレナが空間魔法を使用すればゴンゾウを連れ出す事を伝える。
「大丈夫だよ、ここに黒渦を残すからゴンちゃんも一緒に連れて行けるよ」
「おお、その手があったか」
「でもその方法はレナさんに負担が掛かりますし、それにこの階段の下に巨人族が通れる程の大きさの通路があるとは限りませんよ」
「まあ、そこは行ってみて確かめればいいでしょ」
ホネミンの言葉も一理あるが、まずは中を確かめる必要がある事を告げてレナ達は階段を下りる事にした。今回は階段を下りる役目はレナとダインとホネミンが行う。
「よし、行くぞ二人とも!!」
「じゃあ、行きますよダインさん」
「ちょ、なんでさらりと僕が入ってるんだよ!?」
「だって暗闇の方が影魔法も強化されるんでしょ?」
階段の下は何処まで続いているのか分からない程に深く、暗闇の中を移動するのならばダインの影魔法の本領が発揮される。彼の影魔法は闇の中で真の力を発揮し、それに暗視の技能も彼は持ち合わせているので同行は必須だった。
怯えるダインを連れてレナとホネミンは階段を降りようとした時、ここで忍者であるカゲマルも同行を申し出た。彼も暗視の技能は習得済みであり、何よりも自分が仕える主の大切な甥を一人だけ先に行かせるのは忠義に反する。
「俺も行くぞ、何かあったら俺を身代わりにして逃げても構わん」
「そんな事しないよ……」
「じゃあ、この4人で行きましょうか。他の皆さんは大人しくここで待っててくださいね、勝手に一人で行動したら駄目ですよ。ほら、アメちゃんあげるから大人しくしててください」
『は~い』
「子供かっ!?」
残りの面子にホネミンは本当に飴を手渡し、大人しく待機しているように注意する。この空間ではぐれると捜索するのに時間が掛かりそうなため、誰も離れないように玉座の間で待機を命じて置く。もしかしたら他の仲間達が到着する可能性を考慮して道標は既に残していた。
「よし、降りようか」
「ううっ……まあ、レナと一緒だから大丈夫か」
「ほらほら、行きますよ」
「俺が先行する」
カゲマルを先頭にレナ達は階段を降りようとした時、下の方から物音が鳴り響く。咄嗟に全員が階段から離れて身構えると、下の方から何者かが駆け上ってくる音が聞こえた。
「この音は!?」
「敵か!?」
「いや、違う……この気配は!?」
階段の前に全員が身構えていると、やがて二人の人物が姿を現わす。その人物はハンゾウとレミアであり、二人は階段を駆け上るとレナ達がいる事に驚く。
「おお、レナ殿!?それに兄者に他の皆も……無事だったでござるか!!」
「ご無事で何よりです、レナ王子!!」
「ハンゾウ!!それにレミアも無事だったか!!」
ハンゾウとレミアと合流できた事にレナ達は喜び、これで残された仲間はシズネ、マリア、ツバサ、ホムラ、ゴウライの5人だけとなった。どうやらレミアとハンゾウが飛ばされた空間は帝都の城の地下に通じていたらしく、二人はこれまでの苦労を語る。
レミアと合流できたハンゾウだったが、その途中で得体のしれない生物に襲われた事を語る。その生物はスライムのような変形能力を持ち、地下に存在する黄金の扉を守護するように守っていた事を話す。その話を聞いたホネミンは確信を抱く。
「御二人が存在した地下通路に魔物が居たという事は……私達が倒した白甲冑の他に魔物が居たという事になります。今までの空間では出現した魔物は一種類だけでしたが、ここには少なくとも二体の魔物が存在したという事です」
「それがどうかしたのか?」
「これまでの空間とは異なり、しかも黄金の扉に黄金の鍵ですよ?恐らくですが、ここが訓練場の最後の難関なんでしょう。きっと黄金の扉をレナさんが持っている鍵で開ければ……」
「この訓練場から脱出できる……かもしれないのか」
レナは空間魔法を発動させて先ほど白甲冑を倒した時に入手した黄金の鍵を取り出す。この鍵を使えばハンゾウ達が見つけた黄金の扉が開かれると思われ、早速向かおうとした。
「よし、その扉を開けてみよう」
「扉を開ければ元に戻れるのか!?」
「でも、他の人たちはまだ集まっていない」
「そうですね、マリア様やゴウライ様は……無事だとは思いますが、シズネ様やツバサ様が心配ですね」
「確かに全員が集まっていない状態で扉を開くと何が起きるか分かりませんね。まあ、多分ここが最終地点なんですから他の方々もその内来ますよ。きっと……」
「適当だな……でも、確かにここで待つしかないか」
この帝都が他の空間と違うのは明らかであり、今までの空間は二つの黒門しか存在しなかったが、レナ達が辿り着いたこの帝都は複数の黒門が出現している。この事から考えられるのは他の空間を突破した人間は最終的にこの帝都に辿り着けると思われる。
「最初に転移する前にちゃんと説明していれば皆一緒に行動できたけどね」
「それは言わない約束です。でも、この大きさだとゴンゾウさんは通れませんね」
「むうっ……困ったな」
人間しか通れない大きさの通路を見てゴンゾウは困った表情を浮かべるが、その点に関してはレナが空間魔法を使用すればゴンゾウを連れ出す事を伝える。
「大丈夫だよ、ここに黒渦を残すからゴンちゃんも一緒に連れて行けるよ」
「おお、その手があったか」
「でもその方法はレナさんに負担が掛かりますし、それにこの階段の下に巨人族が通れる程の大きさの通路があるとは限りませんよ」
「まあ、そこは行ってみて確かめればいいでしょ」
ホネミンの言葉も一理あるが、まずは中を確かめる必要がある事を告げてレナ達は階段を下りる事にした。今回は階段を下りる役目はレナとダインとホネミンが行う。
「よし、行くぞ二人とも!!」
「じゃあ、行きますよダインさん」
「ちょ、なんでさらりと僕が入ってるんだよ!?」
「だって暗闇の方が影魔法も強化されるんでしょ?」
階段の下は何処まで続いているのか分からない程に深く、暗闇の中を移動するのならばダインの影魔法の本領が発揮される。彼の影魔法は闇の中で真の力を発揮し、それに暗視の技能も彼は持ち合わせているので同行は必須だった。
怯えるダインを連れてレナとホネミンは階段を降りようとした時、ここで忍者であるカゲマルも同行を申し出た。彼も暗視の技能は習得済みであり、何よりも自分が仕える主の大切な甥を一人だけ先に行かせるのは忠義に反する。
「俺も行くぞ、何かあったら俺を身代わりにして逃げても構わん」
「そんな事しないよ……」
「じゃあ、この4人で行きましょうか。他の皆さんは大人しくここで待っててくださいね、勝手に一人で行動したら駄目ですよ。ほら、アメちゃんあげるから大人しくしててください」
『は~い』
「子供かっ!?」
残りの面子にホネミンは本当に飴を手渡し、大人しく待機しているように注意する。この空間ではぐれると捜索するのに時間が掛かりそうなため、誰も離れないように玉座の間で待機を命じて置く。もしかしたら他の仲間達が到着する可能性を考慮して道標は既に残していた。
「よし、降りようか」
「ううっ……まあ、レナと一緒だから大丈夫か」
「ほらほら、行きますよ」
「俺が先行する」
カゲマルを先頭にレナ達は階段を降りようとした時、下の方から物音が鳴り響く。咄嗟に全員が階段から離れて身構えると、下の方から何者かが駆け上ってくる音が聞こえた。
「この音は!?」
「敵か!?」
「いや、違う……この気配は!?」
階段の前に全員が身構えていると、やがて二人の人物が姿を現わす。その人物はハンゾウとレミアであり、二人は階段を駆け上るとレナ達がいる事に驚く。
「おお、レナ殿!?それに兄者に他の皆も……無事だったでござるか!!」
「ご無事で何よりです、レナ王子!!」
「ハンゾウ!!それにレミアも無事だったか!!」
ハンゾウとレミアと合流できた事にレナ達は喜び、これで残された仲間はシズネ、マリア、ツバサ、ホムラ、ゴウライの5人だけとなった。どうやらレミアとハンゾウが飛ばされた空間は帝都の城の地下に通じていたらしく、二人はこれまでの苦労を語る。
レミアと合流できたハンゾウだったが、その途中で得体のしれない生物に襲われた事を語る。その生物はスライムのような変形能力を持ち、地下に存在する黄金の扉を守護するように守っていた事を話す。その話を聞いたホネミンは確信を抱く。
「御二人が存在した地下通路に魔物が居たという事は……私達が倒した白甲冑の他に魔物が居たという事になります。今までの空間では出現した魔物は一種類だけでしたが、ここには少なくとも二体の魔物が存在したという事です」
「それがどうかしたのか?」
「これまでの空間とは異なり、しかも黄金の扉に黄金の鍵ですよ?恐らくですが、ここが訓練場の最後の難関なんでしょう。きっと黄金の扉をレナさんが持っている鍵で開ければ……」
「この訓練場から脱出できる……かもしれないのか」
レナは空間魔法を発動させて先ほど白甲冑を倒した時に入手した黄金の鍵を取り出す。この鍵を使えばハンゾウ達が見つけた黄金の扉が開かれると思われ、早速向かおうとした。
「よし、その扉を開けてみよう」
「扉を開ければ元に戻れるのか!?」
「でも、他の人たちはまだ集まっていない」
「そうですね、マリア様やゴウライ様は……無事だとは思いますが、シズネ様やツバサ様が心配ですね」
「確かに全員が集まっていない状態で扉を開くと何が起きるか分かりませんね。まあ、多分ここが最終地点なんですから他の方々もその内来ますよ。きっと……」
「適当だな……でも、確かにここで待つしかないか」
この帝都が他の空間と違うのは明らかであり、今までの空間は二つの黒門しか存在しなかったが、レナ達が辿り着いたこの帝都は複数の黒門が出現している。この事から考えられるのは他の空間を突破した人間は最終的にこの帝都に辿り着けると思われる。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。