不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ

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真・最終章 七魔将編

魔物狩り

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――ゴンゾウとホネミンとカゲマルが合流してからしばらくした後、彼等の元には現れた。ゴンゾウが転移する前に彼は魔物を倒していないのに次の空間の黒門が出現した理由、それは彼以外の存在が魔物を倒したのが原因だった。

魔物を倒すのは訓練場に挑む者ばかりではなく、魔物を倒すための存在も作り出されていた。実を言えば他の大迷宮でも侵入者(冒険者)よりも魔物を率先して狙って倒す存在が居り、それらは通称は「魔物狩り」と呼ばれる。魔物狩りは大迷宮によって種類が異なるが、今回の訓練場に出現した魔物狩りは金属生命体と言うべき存在だという。

三人の前に現れた魔物は最初はゴーレムのような姿をしていた。しかし、その実はスライムのように身体を変形させる能力を持ち、三人の攻撃をどれだけ受けてもすぐに元に戻ってしまう。しかも魔法に対して強い耐性を誇り、三人は倒しきれずに逃げるしかなかった。


「つまり、金属のスライムみたいな奴にやられたの?」
「そうですね、もうあんなのターミー〇ーターですよ。二作品目に出てくる奴です」
「止めろっ」


合流した三人からレナ達は話を聞き、とりあえずは三人の怪我の治療を行う。ゴンゾウはティナが治療を行い、カゲマルはコトミンが治療する間、レナはホネミンに回復魔法を施して詳しい話を聞く。


(そういう魔物に心当たりはないの?)
(う~ん……昔の文献で帝国の英雄が魔王なる存在を倒したと書いてありました。その魔王はあらゆる魔法を吸収して倍増して撃ち返す能力を持つスライムのような生き物だったとか)
(そんな化物がいたのか……どうやって倒したの?)
(いいえ、倒しきれないと判断した帝国の英雄は氷の魔法で閉じ込めて遥か彼方へ吹き飛ばしたそうです。宇宙まで飛ばしたんじゃないですかね)
(いやいやいや……そんな真似できるわけないじゃん)
(まあ、そうですよね)


ホネミンが調べた限りではかつて異世界から召喚された人間の中に金属生命体を倒した者もいたらしいが、倒し方があまりにも凄すぎてレナ達に同じ真似はできない。そもそもこの空間は勇者が作り出した空間であり、宇宙まで飛ばす事はできない。


「はい、もう大丈夫だよ~」
「おおっ、助かったぞ」
「治療終わった」
「すまない……」
「ほら、もう治ったよ」
「う~ん、やっぱり疲れましたね。私は戦闘タイプじゃないのに」


三人の治療が追えると玉座の間の扉が開き、城下町の偵察に向かっていたダイン達も丁度戻ってきた。彼等は他の仲間や先ほどホネミン達を襲撃した魔物狩りが侵入していないのか捜索しに向かったが、結局は誰も見つからなかった。


「城下町を探してみたけど、やっぱり僕達以外にここには人は居ないよ」
「外に出てみようとしましたが、城門は固く閉じられていました。城壁をよじ登ろうとしたのですが、途中で見えない天井のような物に阻まれて……」
「建物の中を調べてみたけど、殆どが中は空っぽだったよ。家具も何もなかった」
「まあ、そうですね。ここはあくまでも疑似空間、本来は人が住めるような環境じゃありませんから」


レナ達が現在存在するのはバルトロス帝国の帝都を再現した空間だが、生憎とこの場所には人は住んでいない。帝都の外の世界は存在せず、見えない壁や天井に阻まれている以上はここからは抜け出せない。

問題があるとすればレナ達は黒門を閉じたせいで次の空間に転移する事はできず、これまでに経由した空間にしか戻れない。ホネミン達が存在した空間の扉は閉じてしまい、一応は開けばまた入れるかもしれないがその時は魔物狩りと遭遇する可能性もある。


「これからどうする?ホネミン達の空間に戻れない以上は俺達が通った空間を戻るしかないのかな?」
「いえ、もう少し街を探してみましょう。他の黒門があるかもしれません」
「え?でも私達も城下町を結構探し回ったけど見当たらなかったけど……」
「この空間は明らかに他の空間とは雰囲気が異なります。レナさんが倒した魔物は鍵を持っていたんでしょう?」
「この鍵?」


帝都の城でレナは倒した魔物から回収した鍵を取り出し、言われてみればこれまでの魔物は倒しても何も得られなかったが、この空間の主だけは鍵を体内に所有していた。そもそも他の空間は自然界を模して作り出されているのにこの帝都だけは人が作り出した都市を模している事が気にかかり、もう少し捜査するべきだとホネミンは語る。


「ここにはまだ秘密があると思います。もうちょっと調べてみましょう」
「調べると言っても何処を調べれば……」
「こういう城には秘密の抜け道とかが会ったりするんですよ。例えば玉座の下とか……」
「これか?」


ホネミンの話を聞いてゴンゾウが玉座に手を伸ばすと、彼は力尽くで玉座を持ち上げた。すると驚くべき事に玉座の下に階段が出現し、人間が通れる程の大きさだった。まさか本当に隠し通路があるとは思わず、全員が驚いた表情を浮かべて階段を覗き込む。
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