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真・最終章 七魔将編
奇策
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「ねえ、叔母様……聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「何かしら?」
「この転移魔法で一度に転移できる範囲と人数は限られてるんだよね。それなら炎龍に転移魔法を仕掛けたらどうなるの?」
「……炎龍に?」
「どういう意味だ?」
レナの発言にマリアも隣に立っていたカゲマルも首を傾げるが、質問の内容は変えずにレナは問い質す。
「だから炎龍に触れた状態で水晶札を使用したらどうなるの?炎龍は転移するの?それとも転移魔法の効果範囲の部分だけが転移するの?」
「……それは試した事はないから何とも言えないわね」
「そもそも炎龍を何処へ飛ばすつもりだ。まさか、ここへ誘き寄せるつもりか?」
「そ、それはいくら何でも無茶っすよ……」
マリアもレナの言葉を聞いて考え込み、彼女も転移魔法をそのように利用した事は一度もなかった。一方で仲間達はレナが炎龍を何処へ転移させるつもりなのか気にかかり、もしも人が暮らす地域に転移させたら取り返しのつかない事態に陥る。
炎龍を倒す場合は人が暮らしていない地域で戦うしかなく、そのために転移魔法で炎龍を飛ばすにしても場所を選ばなければならない。そしてレナが考えた人に迷惑を掛けずに戦える場所は心当たりがあった。
「ホネミン、あの船は動かす事ができる?」
「え、船?」
「潜水船だよ」
海底王国へ向かう際にホネミンが調達した潜水船を利用できればレナが思い描いた作戦は実行できる。もしも炎龍の転移に成功すれば地上での被害を減らせ、場合によっては炎龍を弱体化させる事もできるかもしれない。
「レナさんが何を考えているのか分かりませんけど、その方法で勝てると思うんですよね?」
「うん、多分だけどね」
「多分って……不安な言い方だな」
「相手が炎龍だとどんな作戦を思いついても絶対に上手くいくなんて考えられないからね」
「まあ、言いたい事は分かるけどさ……」
レナが思いついた作戦に対して仲間達は本当に上手くいくのかと思ったが、もしも彼の作戦通りに上手くいけば炎龍を弱体化させ、更には強力な味方を得られる。そのためにはコトミンとシズネの力が必要だった。
「コトミン、シズネ、この作戦のためには二人の力が必要なんだ」
「分かった。説得してみる」
「仕方ないわね……やってあげるわ」
「待て、お前達!!勝手に話を進めるな?」
「いいえ、私もレナの意見に賛成だわ」
同行するクレナイはレナの提案に反対するが、マリアは彼の考える作戦に賛同する。もしも炎龍の転移に失敗したとしても当初の予定通りに地上での作戦を実行すればいいだけの話であり、特に支障はない。
「レナ、貴方の作戦に賭けましょう」
「マリア様、本気ですか?」
「いくらレナ殿の提案だからといって安易に決めるのは……」
「失礼ね、別に依怙贔屓で決めたわけじゃないわ。それにレナの作戦が上手くいけば私としても都合がいい。あの場所で戦えるのならば炎龍を封じる魔法も使える」
「そんな魔法があるのでござるか!?」
「あるわ。だけど熱帯で使用すると効果は弱まるから試すつもりはなかったけど、もしも作戦通りに上手く炎龍をあの場所に転移できれば何とかなるかもしれない」
マリアもレナの作戦に賛成したのは自分の最上級魔法の中でも炎龍を封じ込める可能性が高い魔法があるからであり、彼女の扱う最上級魔法は火山のような熱帯地域では効果が半減するので作戦では使用するつもりはなかった。しかし、レナが提示した場所ならば最大限に最上級魔法の効果を発揮できる。
問題があるとすれば炎龍の転移に失敗した場合であり、その時は当初の作戦通りに地上で炎龍を倒すしかない。しかし、もしも転移に成功すればレナ達は心強い味方と共に炎龍との戦闘に励む事ができた。
「ウル、地上に居る間はお前の足が頼りだ。だけど転移の時は俺達から急いで離れるんだぞ」
「クゥ~ンッ……」
「いえ、大丈夫ですよ。ウルさんも一緒に転移できるように私が何とかしましょう」
「え、できるの?」
「魔鎧術の神髄を見せてあげますよ」
転移に成功すればレナ達は炎龍と共にとある場所に転移するため、魔鎧術が扱えるレナとホネミンはともかく、ウルの身も危険に晒される。それを見越してホネミンがウルを何とか守るらしく、ここは彼女を信じる事にした。
「それとスラミンとヒトミンさんも一緒に来てもらいましょう。私達が逃げ出す時に役立ってもらいます」
「え?スラミン達も一緒に?」
「「ぷるるんっ?」」
スラミンとヒトミンも同行させる事にレナは驚くが、ホネミンによれば炎龍と共に転移した後はすぐに離脱しなければならず、その場合はこの2匹の協力が必要だった。そして彼女が飼っているプルミンに関しても重要な役割を与える。
「プルミンにも手伝ってもらいますよ。貴方には一番大切な役目を与えます」
「ぷるっくりん(任せんしゃい)」
「な、何だこのスライム達は……本当に大丈夫か?」
「大丈夫、スラミン達はできる子」
クレナイはスラミン、ヒトミン、プルミンの青赤黄のスライム達を見て不安げな表情を浮かべるが、この作戦の要は彼等といっても過言ではない。
※クレナイ「スライム……可愛いな」
仲間「!?」
「何かしら?」
「この転移魔法で一度に転移できる範囲と人数は限られてるんだよね。それなら炎龍に転移魔法を仕掛けたらどうなるの?」
「……炎龍に?」
「どういう意味だ?」
レナの発言にマリアも隣に立っていたカゲマルも首を傾げるが、質問の内容は変えずにレナは問い質す。
「だから炎龍に触れた状態で水晶札を使用したらどうなるの?炎龍は転移するの?それとも転移魔法の効果範囲の部分だけが転移するの?」
「……それは試した事はないから何とも言えないわね」
「そもそも炎龍を何処へ飛ばすつもりだ。まさか、ここへ誘き寄せるつもりか?」
「そ、それはいくら何でも無茶っすよ……」
マリアもレナの言葉を聞いて考え込み、彼女も転移魔法をそのように利用した事は一度もなかった。一方で仲間達はレナが炎龍を何処へ転移させるつもりなのか気にかかり、もしも人が暮らす地域に転移させたら取り返しのつかない事態に陥る。
炎龍を倒す場合は人が暮らしていない地域で戦うしかなく、そのために転移魔法で炎龍を飛ばすにしても場所を選ばなければならない。そしてレナが考えた人に迷惑を掛けずに戦える場所は心当たりがあった。
「ホネミン、あの船は動かす事ができる?」
「え、船?」
「潜水船だよ」
海底王国へ向かう際にホネミンが調達した潜水船を利用できればレナが思い描いた作戦は実行できる。もしも炎龍の転移に成功すれば地上での被害を減らせ、場合によっては炎龍を弱体化させる事もできるかもしれない。
「レナさんが何を考えているのか分かりませんけど、その方法で勝てると思うんですよね?」
「うん、多分だけどね」
「多分って……不安な言い方だな」
「相手が炎龍だとどんな作戦を思いついても絶対に上手くいくなんて考えられないからね」
「まあ、言いたい事は分かるけどさ……」
レナが思いついた作戦に対して仲間達は本当に上手くいくのかと思ったが、もしも彼の作戦通りに上手くいけば炎龍を弱体化させ、更には強力な味方を得られる。そのためにはコトミンとシズネの力が必要だった。
「コトミン、シズネ、この作戦のためには二人の力が必要なんだ」
「分かった。説得してみる」
「仕方ないわね……やってあげるわ」
「待て、お前達!!勝手に話を進めるな?」
「いいえ、私もレナの意見に賛成だわ」
同行するクレナイはレナの提案に反対するが、マリアは彼の考える作戦に賛同する。もしも炎龍の転移に失敗したとしても当初の予定通りに地上での作戦を実行すればいいだけの話であり、特に支障はない。
「レナ、貴方の作戦に賭けましょう」
「マリア様、本気ですか?」
「いくらレナ殿の提案だからといって安易に決めるのは……」
「失礼ね、別に依怙贔屓で決めたわけじゃないわ。それにレナの作戦が上手くいけば私としても都合がいい。あの場所で戦えるのならば炎龍を封じる魔法も使える」
「そんな魔法があるのでござるか!?」
「あるわ。だけど熱帯で使用すると効果は弱まるから試すつもりはなかったけど、もしも作戦通りに上手く炎龍をあの場所に転移できれば何とかなるかもしれない」
マリアもレナの作戦に賛成したのは自分の最上級魔法の中でも炎龍を封じ込める可能性が高い魔法があるからであり、彼女の扱う最上級魔法は火山のような熱帯地域では効果が半減するので作戦では使用するつもりはなかった。しかし、レナが提示した場所ならば最大限に最上級魔法の効果を発揮できる。
問題があるとすれば炎龍の転移に失敗した場合であり、その時は当初の作戦通りに地上で炎龍を倒すしかない。しかし、もしも転移に成功すればレナ達は心強い味方と共に炎龍との戦闘に励む事ができた。
「ウル、地上に居る間はお前の足が頼りだ。だけど転移の時は俺達から急いで離れるんだぞ」
「クゥ~ンッ……」
「いえ、大丈夫ですよ。ウルさんも一緒に転移できるように私が何とかしましょう」
「え、できるの?」
「魔鎧術の神髄を見せてあげますよ」
転移に成功すればレナ達は炎龍と共にとある場所に転移するため、魔鎧術が扱えるレナとホネミンはともかく、ウルの身も危険に晒される。それを見越してホネミンがウルを何とか守るらしく、ここは彼女を信じる事にした。
「それとスラミンとヒトミンさんも一緒に来てもらいましょう。私達が逃げ出す時に役立ってもらいます」
「え?スラミン達も一緒に?」
「「ぷるるんっ?」」
スラミンとヒトミンも同行させる事にレナは驚くが、ホネミンによれば炎龍と共に転移した後はすぐに離脱しなければならず、その場合はこの2匹の協力が必要だった。そして彼女が飼っているプルミンに関しても重要な役割を与える。
「プルミンにも手伝ってもらいますよ。貴方には一番大切な役目を与えます」
「ぷるっくりん(任せんしゃい)」
「な、何だこのスライム達は……本当に大丈夫か?」
「大丈夫、スラミン達はできる子」
クレナイはスラミン、ヒトミン、プルミンの青赤黄のスライム達を見て不安げな表情を浮かべるが、この作戦の要は彼等といっても過言ではない。
※クレナイ「スライム……可愛いな」
仲間「!?」
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