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蛇足編
閑話 《ゴールドスライムVS冒険者集団》
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「しかも襲った馬車の荷物を吸収した瞬間、ゴールドスライムに変化したんだ!!」
「ゴールドスライム!?あの有名な!?」
「……ちょっと待ちなさい、荷物を吸収した?」
「ま、まさか……」
ゴールドスライムが現れたと聞いてアイラは驚いたが、マリアはスライムが荷物を吸収したという部分に引っかかった。嫌な予感がしながらもマリアはシュンから襲われた馬車の詳細を尋ねる。
「ちなみに襲われた馬車はまさか……ドルトン商会のかしら?」
「あれ?なんで嬢ちゃんが知ってんだ?」
「ば、馬鹿なっ……」
「マリア殿、まさか!?」
シュンによればスライムが襲った馬車はドルトン商会の物だと判明し、荷物を吸収してゴールドスライムへと変化した。それを聞いてマリアは頭を抑え、カゲマルとハンゾウだけは事情を察した。アイラとシュンは三人の取り乱し様に首を傾げた。
「マリア?どうして襲われた馬車がそのドルトン商会の物だと分かったのかしら?」
「まさか何か心当たりがあるのか?」
「……あると言えばあるけれど、今はそのスライムを捕獲するのに全力を尽くしましょう」
「はっ!!すぐに街に待機している冒険者全員でゴールドスライムの捕獲に当たります!!」
「黒虎の牙竜も応援を頼むでござる!!」
ゴールドスライムを捕まえるとなれば人手が必要であり、カゲマルとハンゾウは急いで動き出した。二人が迅速に行動に移すと、アイラはそれを見て自分も手伝おうとした。
「ゴールドスライムの捕獲なら私も手伝うわ。一度見て見たかったの」
「おお、アイラ嬢ちゃんが一緒なら心強い……」
「駄目よ!!姉さんはここに居て!!これは冒険者の仕事なのよ!!」
「嬢ちゃん!?急にどうした!?」
出向こうとするアイラをマリアは必死に引き留め、シュンはいつものマリアらしからぬ慌てように戸惑う。しかし、アイラも流石にマリアの言葉に疑問を抱く。
「ねえ、マリア……私に何か隠しごとをしていない?怒らないから正直に答えなさい」
「い、いえないわ……」
「なら私の顔をはっきりと見なさい」
「いったい何だってんだ……?」
マリアはアイラに詰め寄られる中、シュンは何が何だか分からない表情で二人を見つめる――
――その後、街中の冒険者がゴールドスライムを追い掛け回す事態に陥った。ゴールドスライムは巨体に似合わずに俊敏で一流の冒険者でも追いつけず、街中を駆け巡った。
「おい、そっちに行ったぞ!!」
「違う、それは残像だ!!」
「何処へ行きやがった!?」
「くそっ、早過ぎる!?」
「プキンッ!!プキキンッ!!」
巨体でありながらゴールドスライムの移動速度はシルバースライムにも匹敵し、並の冒険者では眼で追うこともできなかった。それでも腕の立つ冒険者に何度か追い詰められることもあった。
「へへっ、まさかこんな大物と出くわすなんてな!!」
「ガロ、逃がすなよ!!」
「プキンッ!?」
氷雨の冒険者の中でも上位に位置するガロと相方のモリモがゴールドスライムを行き止まりの路地裏まで追い詰め、二人はゴールドスライムが逃げられないように身構えた。ゴールドスライムは追い詰めたところで屋根の上にいる仲間に合図を出す。
「よし、今だ!!」
「おらぁっ!!」
「捕まえた!!」
「プキンッ!?」
ゴールドスライムに目掛けて屋根に待ち構えていた獣人族の冒険者が網を放り込む。ただの網ではなく、魔物が逃げられないように設計された網であり、ゴールドスライムの全身を拘束する。普通のスライムならば形を変形して逃げ出すが、ゴールドスライムの場合は体内に遺物があるので網目から抜け出すほとの小さな姿に変身できない。
冒険者達の連携でゴールドスライムは拘束され、ガロとモリモは網に絡まったゴールドスライムの元へ向かう。彼等は大物を捕まえたことで興奮が収まらない。
「やったぜ!!遂に俺達の力だけで捕まえられたな!!」
「へっ、これで剣聖の奴等にもデカい顔もできないな」
「それにしてもゴールドスライムなんて初めて見たぞ……でもこいつは元々はただのスライムだったんだろ?馬車の荷物を飲み込んだ途端に変身したとか……」
「あん?じゃあ、運んでいた馬車には黄金でも積まれていたのか?」
「プキキンッ……!!」
自分の前で話し合うガロとモリモに大してゴールドスライムは怒った表情を浮かべ、身体を光らせて形を変化し始めた。それを見た屋根の上の冒険者は慌てて二人に注意した。
「お、おい!!何だか様子がおかしいぞ!?」
「大丈夫だよ、網で捕まえてるんだからなにもできやしな……うおっ!?」
「な、何だこりゃあっ!?」
「プキキーンッ!!」
ゴールドスライムの姿がビキニアーマーを装着した人間の女性のような姿に変化すると、両腕の部分を刃物のように変形させて網を切り裂く。大型の魔物でも捕縛できる特製の網を簡単に切り付け、ゴールドスライムは空中に跳んだ。
「ゴールドスライム!?あの有名な!?」
「……ちょっと待ちなさい、荷物を吸収した?」
「ま、まさか……」
ゴールドスライムが現れたと聞いてアイラは驚いたが、マリアはスライムが荷物を吸収したという部分に引っかかった。嫌な予感がしながらもマリアはシュンから襲われた馬車の詳細を尋ねる。
「ちなみに襲われた馬車はまさか……ドルトン商会のかしら?」
「あれ?なんで嬢ちゃんが知ってんだ?」
「ば、馬鹿なっ……」
「マリア殿、まさか!?」
シュンによればスライムが襲った馬車はドルトン商会の物だと判明し、荷物を吸収してゴールドスライムへと変化した。それを聞いてマリアは頭を抑え、カゲマルとハンゾウだけは事情を察した。アイラとシュンは三人の取り乱し様に首を傾げた。
「マリア?どうして襲われた馬車がそのドルトン商会の物だと分かったのかしら?」
「まさか何か心当たりがあるのか?」
「……あると言えばあるけれど、今はそのスライムを捕獲するのに全力を尽くしましょう」
「はっ!!すぐに街に待機している冒険者全員でゴールドスライムの捕獲に当たります!!」
「黒虎の牙竜も応援を頼むでござる!!」
ゴールドスライムを捕まえるとなれば人手が必要であり、カゲマルとハンゾウは急いで動き出した。二人が迅速に行動に移すと、アイラはそれを見て自分も手伝おうとした。
「ゴールドスライムの捕獲なら私も手伝うわ。一度見て見たかったの」
「おお、アイラ嬢ちゃんが一緒なら心強い……」
「駄目よ!!姉さんはここに居て!!これは冒険者の仕事なのよ!!」
「嬢ちゃん!?急にどうした!?」
出向こうとするアイラをマリアは必死に引き留め、シュンはいつものマリアらしからぬ慌てように戸惑う。しかし、アイラも流石にマリアの言葉に疑問を抱く。
「ねえ、マリア……私に何か隠しごとをしていない?怒らないから正直に答えなさい」
「い、いえないわ……」
「なら私の顔をはっきりと見なさい」
「いったい何だってんだ……?」
マリアはアイラに詰め寄られる中、シュンは何が何だか分からない表情で二人を見つめる――
――その後、街中の冒険者がゴールドスライムを追い掛け回す事態に陥った。ゴールドスライムは巨体に似合わずに俊敏で一流の冒険者でも追いつけず、街中を駆け巡った。
「おい、そっちに行ったぞ!!」
「違う、それは残像だ!!」
「何処へ行きやがった!?」
「くそっ、早過ぎる!?」
「プキンッ!!プキキンッ!!」
巨体でありながらゴールドスライムの移動速度はシルバースライムにも匹敵し、並の冒険者では眼で追うこともできなかった。それでも腕の立つ冒険者に何度か追い詰められることもあった。
「へへっ、まさかこんな大物と出くわすなんてな!!」
「ガロ、逃がすなよ!!」
「プキンッ!?」
氷雨の冒険者の中でも上位に位置するガロと相方のモリモがゴールドスライムを行き止まりの路地裏まで追い詰め、二人はゴールドスライムが逃げられないように身構えた。ゴールドスライムは追い詰めたところで屋根の上にいる仲間に合図を出す。
「よし、今だ!!」
「おらぁっ!!」
「捕まえた!!」
「プキンッ!?」
ゴールドスライムに目掛けて屋根に待ち構えていた獣人族の冒険者が網を放り込む。ただの網ではなく、魔物が逃げられないように設計された網であり、ゴールドスライムの全身を拘束する。普通のスライムならば形を変形して逃げ出すが、ゴールドスライムの場合は体内に遺物があるので網目から抜け出すほとの小さな姿に変身できない。
冒険者達の連携でゴールドスライムは拘束され、ガロとモリモは網に絡まったゴールドスライムの元へ向かう。彼等は大物を捕まえたことで興奮が収まらない。
「やったぜ!!遂に俺達の力だけで捕まえられたな!!」
「へっ、これで剣聖の奴等にもデカい顔もできないな」
「それにしてもゴールドスライムなんて初めて見たぞ……でもこいつは元々はただのスライムだったんだろ?馬車の荷物を飲み込んだ途端に変身したとか……」
「あん?じゃあ、運んでいた馬車には黄金でも積まれていたのか?」
「プキキンッ……!!」
自分の前で話し合うガロとモリモに大してゴールドスライムは怒った表情を浮かべ、身体を光らせて形を変化し始めた。それを見た屋根の上の冒険者は慌てて二人に注意した。
「お、おい!!何だか様子がおかしいぞ!?」
「大丈夫だよ、網で捕まえてるんだからなにもできやしな……うおっ!?」
「な、何だこりゃあっ!?」
「プキキーンッ!!」
ゴールドスライムの姿がビキニアーマーを装着した人間の女性のような姿に変化すると、両腕の部分を刃物のように変形させて網を切り裂く。大型の魔物でも捕縛できる特製の網を簡単に切り付け、ゴールドスライムは空中に跳んだ。
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