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戦姫編
手裏剣
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一先ずは訓練を終えたレナはゴアから受け取った短剣の具合に満足し、新しく覚えた「浮揚魔術」は今後の戦闘で役立つ事を確信する。また、短剣を利用した攻撃法として弾丸のように射出する「螺旋弾」と丸鋸のように切り裂く「螺旋刃」を生み出す事に成功し、レナはバジリスク戦に備えて準備を進める。
「おっ……ゴアの奴、こんな物まで作っていたのか」
レナが依頼した覚えのない武器も入っており、教会に送り込まれた木箱の中には「手裏剣」に酷似した武器も収納されており、レナは鑑定のスキルを発動させて名前を確認しようとしたが構成された素材だけしか表示されず、ゴアが作り出した現時点では世界に存在しない武器だと判明した。
「鑑定のスキルでも名前が表示されない場合もあるのか……勝手に名付けるか」
外見は日本の忍者が使用していた十字手裏剣と酷似しており、無難に彼は「手裏剣」と名付け事に決め、こちらの武器の方が「螺旋刃」が扱いやすく、通常の短剣は「螺旋弾」として利用する事を決め、レナは3枚しか存在しない手裏剣を腰に装備させる。
「流石に荷物が多くなって来たな……矢筒は背中に移動させるか」
腰に短剣と手裏剣のベルトを装着した以上、今後は弓矢と矢筒は背中に背負う事に決め、バジリスクとの戦闘を想定して動きやすい服装が最良と判断し、退魔のローブは装着せず、それぞれの武器の点検を行う。
「出発は早くても3日後か……」
魔法腕輪に装着している魔水晶を取り替えながらレナはバジリスクが潜む深淵の森に出発する日時を確認し、事前の話し合いでは戦姫が直々に道案内を行い、今回の作戦には彼女の護衛として帝国側から3000の兵士の精鋭が選別され、更に陽光教会からはワルキューレ騎士団が出動し、冒険者ギルドからも募集を行っており、ゴブリンロードの時と違う点は万全な準備を整えてからこちら側が仕掛ける事になる。
参加する人間の中には魔術師も数多く存在するが、その中で最も期待されているのはバジリスクと同格の超級危険種を倒したレナであり、ジャンヌの側近を勤めるリノンも彼に期待を抱いていた。だが、実際の所はレナはゴブリンロードを打ち倒した時の魔法をもう一度発動できる自信はなかった。
「今度は腕が吹き飛ぶかもな……」
元の世界の硬貨を取り出し、指先で摘みながらレナは溜息を吐きだす。全ての付与魔法を発動させ、各属性同士の魔力の反発作用を利用した「反発衝撃」は彼の右手を危うく消し飛ばしかけ、アイリィの蘇生薬が存在しなければ完全な治癒は不可能であり、もしも彼女が居なければ彼の右手は存在しなかった可能性もある。
「あんまり期待されても困るんだよな……だけどやるしかない」
ゴブリンロードと戦闘した時よりも確実にレナは成長しており、それは同時に彼の付与魔法の力も高まっている事を示しており、もしもバジリスクとの戦闘で「反発衝撃」に頼らなければならない状況に陥った時、今度の彼は右手を失うだけでは済まず、下手をしたら右腕どころから身体が耐え切れずに消し飛んでしまう可能性も否定できない。
それでも伝説の大蛇を倒すには「反発衝撃」を発動しなければならない状況に追い込まれる可能性があり、レナは大きな溜息を吐きだす。様々な「可能性」という単語が頭の中で交錯し、現時点ではバジリスクの詳細を知っている人物がジャンヌとリノンだけであるのが問題であり、レナは得体のしれない伝説の大蛇に不安を抱く。
「もう少し情報があればな……バジリスクに挑んだ付与魔術師とかいないのかな」
既に読み終えた魔法書の本棚に視線を向け、レナが入手した魔法書の主人公達は様々な魔物と遭遇しており、全員が付与魔術を上手く活用して対抗していたが、流石にバジリスクのような伝説級の魔物と戦闘を行った人間はいない。だが、一冊だけ読み終えていない魔法書が本棚に存在し、レナは抜き取る。
「そう言えば返し忘れていたな……何の魔法書なんだろう?」
レナは黒色の魔法書を抜き取り、魔道具店のコウが用意した付与魔法の魔法書に混じっていた物であり、店に返し忘れていた事を思い出し、面倒ではあるが返却に向かうために本棚に手を伸ばすと、扉がノックされる。
『レナ様!!いらっしゃいますか!?』
「ミキさん?」
『失礼します!!』
部屋の中に慌てた様子のミキが入り込み、非常に興奮した様子であり、レナは彼女の反応に何事か起きた事に気付き、実際にミキの次の言葉は衝撃的な内容だった。
「じゃ、ジャンヌ様がこの教会に訪れた途端に倒れました!!今現在は治療中ですが、全身に毒が回っています。レナ様も治療にご協力ください!!」
「何だって!?」
ミキの言葉にレナは驚愕し、唐突に容態が悪化したジャンヌが治療院に運び込まれたという報告に動揺を隠せず、即座に彼女の案内でジャンヌが治療を施されている緊急医療室に向かう。
※新作を投稿しました。
「おっ……ゴアの奴、こんな物まで作っていたのか」
レナが依頼した覚えのない武器も入っており、教会に送り込まれた木箱の中には「手裏剣」に酷似した武器も収納されており、レナは鑑定のスキルを発動させて名前を確認しようとしたが構成された素材だけしか表示されず、ゴアが作り出した現時点では世界に存在しない武器だと判明した。
「鑑定のスキルでも名前が表示されない場合もあるのか……勝手に名付けるか」
外見は日本の忍者が使用していた十字手裏剣と酷似しており、無難に彼は「手裏剣」と名付け事に決め、こちらの武器の方が「螺旋刃」が扱いやすく、通常の短剣は「螺旋弾」として利用する事を決め、レナは3枚しか存在しない手裏剣を腰に装備させる。
「流石に荷物が多くなって来たな……矢筒は背中に移動させるか」
腰に短剣と手裏剣のベルトを装着した以上、今後は弓矢と矢筒は背中に背負う事に決め、バジリスクとの戦闘を想定して動きやすい服装が最良と判断し、退魔のローブは装着せず、それぞれの武器の点検を行う。
「出発は早くても3日後か……」
魔法腕輪に装着している魔水晶を取り替えながらレナはバジリスクが潜む深淵の森に出発する日時を確認し、事前の話し合いでは戦姫が直々に道案内を行い、今回の作戦には彼女の護衛として帝国側から3000の兵士の精鋭が選別され、更に陽光教会からはワルキューレ騎士団が出動し、冒険者ギルドからも募集を行っており、ゴブリンロードの時と違う点は万全な準備を整えてからこちら側が仕掛ける事になる。
参加する人間の中には魔術師も数多く存在するが、その中で最も期待されているのはバジリスクと同格の超級危険種を倒したレナであり、ジャンヌの側近を勤めるリノンも彼に期待を抱いていた。だが、実際の所はレナはゴブリンロードを打ち倒した時の魔法をもう一度発動できる自信はなかった。
「今度は腕が吹き飛ぶかもな……」
元の世界の硬貨を取り出し、指先で摘みながらレナは溜息を吐きだす。全ての付与魔法を発動させ、各属性同士の魔力の反発作用を利用した「反発衝撃」は彼の右手を危うく消し飛ばしかけ、アイリィの蘇生薬が存在しなければ完全な治癒は不可能であり、もしも彼女が居なければ彼の右手は存在しなかった可能性もある。
「あんまり期待されても困るんだよな……だけどやるしかない」
ゴブリンロードと戦闘した時よりも確実にレナは成長しており、それは同時に彼の付与魔法の力も高まっている事を示しており、もしもバジリスクとの戦闘で「反発衝撃」に頼らなければならない状況に陥った時、今度の彼は右手を失うだけでは済まず、下手をしたら右腕どころから身体が耐え切れずに消し飛んでしまう可能性も否定できない。
それでも伝説の大蛇を倒すには「反発衝撃」を発動しなければならない状況に追い込まれる可能性があり、レナは大きな溜息を吐きだす。様々な「可能性」という単語が頭の中で交錯し、現時点ではバジリスクの詳細を知っている人物がジャンヌとリノンだけであるのが問題であり、レナは得体のしれない伝説の大蛇に不安を抱く。
「もう少し情報があればな……バジリスクに挑んだ付与魔術師とかいないのかな」
既に読み終えた魔法書の本棚に視線を向け、レナが入手した魔法書の主人公達は様々な魔物と遭遇しており、全員が付与魔術を上手く活用して対抗していたが、流石にバジリスクのような伝説級の魔物と戦闘を行った人間はいない。だが、一冊だけ読み終えていない魔法書が本棚に存在し、レナは抜き取る。
「そう言えば返し忘れていたな……何の魔法書なんだろう?」
レナは黒色の魔法書を抜き取り、魔道具店のコウが用意した付与魔法の魔法書に混じっていた物であり、店に返し忘れていた事を思い出し、面倒ではあるが返却に向かうために本棚に手を伸ばすと、扉がノックされる。
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「ミキさん?」
『失礼します!!』
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「じゃ、ジャンヌ様がこの教会に訪れた途端に倒れました!!今現在は治療中ですが、全身に毒が回っています。レナ様も治療にご協力ください!!」
「何だって!?」
ミキの言葉にレナは驚愕し、唐突に容態が悪化したジャンヌが治療院に運び込まれたという報告に動揺を隠せず、即座に彼女の案内でジャンヌが治療を施されている緊急医療室に向かう。
※新作を投稿しました。
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