あだ名が242個ある男(実はこれ実話なんですよ25)

tomoharu

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コイヌネランド

コイヌネランド「2話」

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お昼ごろ、売店の近くへ向かっていると
ケンジ「わぁ!?」
タカシ「わぁ!?なんだよ びっくりしたなぁ」
ケンジ「あそこにでっかいゴリラいる笑笑」
タカシ「あぁてっきり、ニャンダット見たかと思ったよ~」
ケンジ「絶対怖いじゃん~」
タカシ「意外と乗ってみたら、そんなことないくせに笑」
近くにゴーカートがあり、売店で買ったポテトを食べながら乗っていた
タカシ「うわー!このゴーカート、めっちゃ速いじゃん!」
ケンジ「だよね!しかも、このポテト、最高に美味しい!」
二人は、飲食禁止の掲示板がすぐそばにあるにも関わらず、お腹を満たすために、
堂々とポテトを食べていた。しかし、その「ちょっとしたルール違反」が、彼らを予測不能な事態に巻き込むことになる。
突然、背後から「ガオォォォ!」という雄叫びが響き渡った。
振り返ると、そこにはさっきみた巨大なゴリラがいて、猛スピードで追いかけてきた
タカシ「え、なんだあれ!?さっきのゴリラ!?」
ケンジ「うわっ、マジかよ!しかも、こっち向かっるよ!」
そのゴリラキャストは、驚くべきことに、タカシたちのゴーカートのブレーキに体当たりしてきた!
タカシ「うわっ!ブレーキが!壊れた!」
ケンジ「マジかよ!止まんないよ、これ!」
ゴーカートは、まるで凶暴な獣のように、制御不能のままコースを疾走していく。
タカシ「どうすんだよ、このままじゃ壁に激突するぞ!」
ケンジ「落ち着け!降り場まであと少しだから頑張れ!」
ブレーキが効かない以上、ゴーカートを止める唯一の方法は、アクセルを踏まずに、自然な慣性で減速させることだった。降り場まで、わずか数メートルの距離。
二人は顔を見合わせ、この絶体絶命の状況を乗り越えるために、互いに協力することを決意した。
タカシ「ケンジ、俺がハンドルをしっかり抑えるから、お前は体重を後ろにかけてくれ!」
ケンジ「うん、任せて!」
二人は最後の力を振り絞り、ゴーカートの進む先に引かれた白いラインを、ギリギリで越えないように必死にバランスを取った。
二人「せーのっ!」
二人の力を合わせた結果、ゴーカートはついにゆっくりと速度を落とし、白いラインのすぐ手前でピタリと止まった。
タカシ「はぁ…はぁ…助かった…」
ケンジ「マジで危なかったね…」
二人が肩で息をしていると、ゴリラがゆっくりと近づいてきた。
ゴリラ「ふっふっふ…見事だったぞ、諸君。だが、これは飲食禁止の警告だ。ルールはちゃんと守らなければ、このような目に遭うこともあるのだぞ!」
タカシとケンジは、ゴリラの言葉に顔を見合わせ、苦笑いを浮かべるしかなかった。
タカシ「あ…あの、すみませんでした…」
ケンジ「看板、ちゃんと見とけばよかったです…」
ゴリラは、そんな二人を見て、ゆっくりと親指を立てた。
「まあ、今回の件で、ルールの大切さを学んでくれたなら、それでいい。」
そう言うと、ゴリラキャストは軽やかにゴーカートを降り、颯爽と去っていった。
タカシとケンジは、まだ少し震えながらも、無事にコイヌネランドでのスリル満点の体験を終えたのだった。そして、二度と飲食禁止の看板を無視しないことを固く誓った。《続》
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