公爵令嬢は運命の相手を間違える

あおくん

文字の大きさ
8 / 11

8

しおりを挟む





カイル様とザビル男爵令嬢の唇が重なる。
その光景が目の前で繰り広げられて、私の心は握りつぶされるな痛みが走った。

「…どう、して……」

ぼろぼろと流れ落ちる涙は頬をつたり地面を濡らす。
声に出した疑問は誰にも伝わることなく消えていった。

角度を幾重にも変えて唇をあわせる二人から視線が逸らせない。
こんなもの見たくもないのに。今すぐにでもここから立ち去りたいのに、身体がピクリとも動かなかった。

「……んふふ。
やっぱりキレイな魂の持ち主は汚してなんぼよねぇ。
……お陰でとぉってもオイシそぉ」

カイル様からやっと離れたザビル男爵令嬢、いや、悪魔が妖艶な笑みを私に向けて舌なめずりをする。
その仕草に私はぞっとした。そして思った。

(この悪魔が全ての元凶なのだわ)

アルベルト様がおかしくなったのも、カイル様が操られたようにこの悪魔と唇を交わしているのも。

_____全てはこの悪魔の所為。


今思えば低位貴族の子息の大半がこの悪魔の虜になっていた。それはなにも娼婦のような体で誑かされたのではなく、この悪魔が"何か"して操った可能性もあった。
つまり、私に対してのあの根も葉もない噂だってこの悪魔の仕業な可能性だってあるのだ。

全てがこの悪魔の所為で壊された。

そう考えたとき、私の持っている全ての魔力が解き放たれる。

魔力が具現化し、まるで意思を持った植物のように魔力がウネウネと動いた。

「ちょ、なによこれ!いったいどういうこと!?」

カイル様の体を突き飛ばすように離れた悪魔は、私から距離を取る為にじりじりと後退する。
突き飛ばされたカイル様はまるでガゼボに着いた時のアルベルト様のように静かで、そして突き飛ばされたというのにそのまま地面に倒れた。
その光景を目撃した私の魔力は更に先を鋭く尖らせる。
幾重にも伸びた触手のような魔力は全方向から貫くために、悪魔に向かって伸びていった。

ドンドンドン!

大きな音が鳴り響き、突き立てられた魔力は地面を抉る。

軽く舞った土埃が収まると、お洒落なテーブルも椅子も砕け散っていた。
それでも攻撃をやめる意思を持たなかった私は悪魔に伸びる自分の魔力を抑えることなく、ただただ強い眼差しで悪魔を睨みつける。

「エリーナ!!」

怒りに染まる意識の中で、愛しい人の声が私の名を呼ぶ。
私は思わず振り返った。
そして綺麗な夜空のような漆黒の髪を靡かせながら、キラキラと満月のように輝く金眼の持ち主であるカイル様がそこにいた。

「……どうして…?カイル様は…」

悪魔と一緒にいたはずと、悪魔の傍にいたもう一人の"カイル様"を見ようと振り返ろうとしたところで、温かい何かに引き寄せられるように抱きしめられる。

ガキンッ

「…え?」

思わず声が洩れた。
抱きしめられたことにも、すぐ近くで鈍い音がたったことにも。
そっと上を視線だけで見上げると、ガゼボにと続く入り口付近にいたカイル様が私の元に移動し、私を片腕で抱きしめていた。

「あら、ホンモノは意外とやるの、ね!」

(本物…?)

悪魔が語尾に力を込めながらそう言うと、少しだけ反動があった。
眉間を顰め、険しい顔をしながら悪魔を睨みつけるカイル様のもう片方の腕には鞘に収まったままの剣があることを私は知った。
私はそこでやっと今迄いたカイル様はアルベルト様で、本物のカイル様は今私を抱きしめている人なんだと気づいた。

そして私は悪魔をみる。
私と同じ…といっていいのかわからないが下品に見えた制服姿ではなく、最小限の陰部を隠しただけの悪魔の格好に長く伸びた長い爪。

さっきの音と衝撃は、悪魔のあの長い爪から守るためにカイル様が剣でガードした音なのだと、私はやっと知った。

「カイル様!私も戦います!お願いですから離してください!」

前にも言った通り悪魔の情報は人間社会にはほとんどない。
どんな悪魔なのか、階級はどれほどなのか。そのような情報がないと、悪魔それぞれが持つ弱点すらもわからない。

だからこそ自分も戦うと告げた。
目の前の悪魔について情報がない限り、何が弱点なのかもわからないし、戦況は不利になるからだ。
戦闘力は多い方が望ましいと、私も戦うと訴えた。

「大丈夫だよ。僕が君を守ってみせるから」

だけどカイル様は悪魔から目を離すことなくそう言ってのけた。
私とは違い、全く震える様子も怯える様子も見せないカイル様は、私を守ることが当たり前のことだとそう言っているような感じさえ伝わってくる。
そして、それがとても頼もしかった。嬉しかった。

「ハッ、人間風情が私と戦う?ばっかじゃないのぉ?」

カイル様の言葉を聞いた悪魔は笑い飛ばす。
ケタケタと楽しそうに笑う様子を見せる悪魔に、何故かカイル様も笑った。

「……時に、君は一人か?」

「はぁ?見てわからない?
一人に決まってるじゃない」

「ほぉ、悪魔は家畜のように群れをつくると聞いたけれど、君は違うんだね」

「…アンタ馬鹿にしてんの?群れを作っているのはアンタたち人間の方。
そして私達は群れを作らない。一人でも十分に強いし、他者に協力もしたくない」

「それならよかったよ」

カイル様はそう言って私から手を離した。
私を戦いに巻き込む為ではない。
「僕の後ろにいて」とそう笑みを浮かべて離れてたカイル様は、鞘に納まっている剣を抜いた。

綺麗な波紋が描かれているその剣は見たことが無かったが、それでも知識として知っていた。
辺境の地では魔物や悪魔たちと対峙する機会が多くある。
その為、効率的に戦う為に剣の焼き入れに聖水を使うのだ。
聖水で焼き入れを行った剣には綺麗な波紋が出来、また聖水の効力を剣に纏わせられる。
聖水の効果は生涯続くものではないが、それでも辺境の地ではなくてはならない技術だと帝王学を学ぶ中で知った。

そんな剣を何故カイル様が持っているのかと、疑問に思う前にカイル様が剣を振るう。
その瞬間残像のようなものが悪魔へと放たれた。

「…な、何故だ…、何故治らな…」

スパッと綺麗に真っ二つになった悪魔が自身の体を狼狽えながら見ている。
嫌だ嫌だと目から赤い涙を流して私達に手を伸ばした。
だがその手は届くこともなくそのまま塵となり、形もなくなる。

実にあっけないものだった。

「…お前たち悪魔も僕たち人間の事を良く知らないようだな。
聖水は悪魔にとって脅威なんだ。その聖水で作られた剣で攻撃されたお前の体が再生するわけがないだろう」

跡形もなくなった悪魔がいた場所を見ながらカイル様が呟く。
私はカイル様の言葉を聞いて。聖水の効力を剣に纏わせるというのはこういうことかと納得した。

「…エリーナ」

「ッ!」

悪魔がいた場所を呆然と眺めていた私をカイル様が強く抱きしめる。
瞬間、顔に熱が集まった私は体を硬直させた。

ドキドキと大きく奏でる心臓の音はカイル様に聞こえてはいないだろうかと不安に思いながら、カイル様の逞しくて男らしい体に抱きしめられている幸福を感じていると、「よかった」と呟かれる。
私は我に返って感謝の言葉を口にした。

「…あ、あの、助けてくださってありがとうございます」

「とんでもないよ。
君が無事だったことがなによりだ」

言葉を交わしそして自然な流れで目を合わせると、カイル様も我に返ったように私から手を離し距離を取る。
素早い動きを見せたカイル様に残念に思ったが、これが普通の距離なのだと、自分を納得させた。

「…あの女性は悪魔だったのですね。
そしてアルベルト様は操られていた、と……。
今迄知りませんでした」

「それは……。
恐らく母上はエリーナを巻き込みたくなかったのだと思う」

「私を、ですか?」

「エリーナは神託の娘だからね」

「神託?」

私は首を傾げた。
神託というものをしってはいるが、私に神託があったと知らなかったからだ。

「…ああ、そうか。神託の内容は当時の貴族当主と神殿、そして王族にしか伝わってなかったね。
君が生れた頃、神託があったんだよ。銀髪で紫色の瞳の子を王妃とするという神託がね。
それで君は次の王妃に決まっていたんだ。
だから母上も父上も君がいつでも幸せにいられるように、厄介な事件には巻き込まれてほしくなくて口を噤んだと思う。
………でもその結果、君が狙われエリーナ自身で回避できなくなってしまった。
申し訳ない」

カイル様に言われたことに私は納得するものがあった。
今迄お父様にも王妃様にも、次の王妃は私なのだと、まるで最初から決まっていることのように言われていたことがあったからだ。
それでも私自身王妃となるのは私がアルベルト様の婚約者だからだと思い込んでいたが、まさか神託によって決められていた事とは夢にも思わなかっただけにとても驚く。

だけど今は頭を下げるカイル様をなんとかしたくて、私は必死に言い繕った。

「それはカイル様が謝ることではありません!
それに王妃様たちも私を想っての事!感謝こそすれ恨むことなどありえません!」

そう告げて私は悲し気な顔をするカイル様に笑顔を向ける。
私の言葉が本心なのだと伝わるように。

「……ありがとう、エリーナ」

「お礼を伝えるのは私の方ですよ」

「お礼はさっき貰ったと思うけど」

「いくら告げても足りません。
それに私の魔力が暴走していた時、カイル様のお陰で我にかえることが出来ました。
カイル様が来なければあのまま魔力が尽きるまで暴走し、最悪悪魔の前で気を失っていたかもしれませんから」

「そうだったね。凄い魔力だった」

一振りで悪魔を倒したカイル様にそう言われて私は思わず顔を赤く染めるが、そういえばと疑問に思ったことを尋ねる。

「あの、カイル様や王妃様達は悪魔の仕業なのだとわかっていたのですよね?
どうしてアルベルト様が操られているとわかっているのに、対処してこなかったのですか?」

王妃様は私に現状維持を求めていた。
厄介なこととは悪魔の事だとわかったが、それでも餌食になっているアルベルト様を放置している状況が不思議に思ったのだ。

「…誤解のないように伝えておくけど、僕は今まで辺境の地で修業をしていたんだ。
だから兄上が悪魔に操られていることも知らなかった」

「修行…ですか。だから辺境の地で作られている剣を持っていたのですね」

「これが辺境の地で作られていることをよく……ああ、帝王学で学んでたね。
身近な存在だったからすっかり抜けてしまっていたよ。まぁ僕が修行していた理由は機会があったら答えるとして、父上たちが対処してこなかった理由は悪魔の生態を知らなかったからなんだ。
僕が悪魔に問いかけたのは、悪魔が単体で行動していなかった場合、一体に見えたあの悪魔を倒した後、バックについているもっと手強い悪魔が報復の為にやってくる可能性もある。
だから少し時間をかけてあの悪魔の行動を監視し、被害が拡大する可能性がないかを探っていたんだと思うよ」

「そういうことだったのですね…」

つまりもしあの悪魔に強い悪魔が味方にいたら、自分が暴走して悪魔を倒してしまっていたら報復に来た悪魔に学園だけではなく王都を壊滅させられてしまっていたかもしれないことを想像してぞっとした。

「不安がることないよ。それに今回悪魔は基本単体で動いていることを知れたんだ。
これは凄い収穫だよ」

「……はい、ありがとうございます」

「さて、そろそろ兄上が可哀そうに思えてきたから僕はそこで倒れている兄上を回収して王宮に戻るけれど、エリーナには出来れば今日はもう自宅に帰って休んでもらいたい。
後日事情を伺う為に王城へと招くことになるだろうから」

カイル様が親指をアルベルト様に向けながら溜息交じりでそう告げる。
私はそんなカイル様の態度に、可哀想とは思ってなさそうだと失礼なことを考えながらくすりと笑った。

「わかりました。
あの……、最後に一つだけ教えていただけませんか?」

「なに?」

完全に気を失っているアルベルト様の腕を自らの肩に回し、体を起こさせる。
見た目についてそっくりだと思ってはいたが、こうして並べてみるとカイル様の方が体格がよかったのかアルベルト様の足は少しだけ宙に浮いていた。

「もしかしてカイル様は小さい頃、王宮の花園で私と………いいえ、なんでもありません。
今日はカイル様の言葉通り帰宅したいと思います」

「……うん、じゃあまた」

「はい。またお会いしましょう」

私が質問したい内容はきっとカイル様も気付いている筈。
言いかけた質問に対して、カイル様がビクリと体を強張らせたのがその証拠だ。

本当は言葉にして知りたかった。
けれどやめた。
大切なのは昔の気持ちではないと思ったからだ。

いつの間にか魔法が解けていたのか、黒く染まりカイル様と誤解させていたアルベルト様の髪の毛は金色に戻っていた。

(きっと、カイル様に倒されたあの時ね)

魔法は基本的に供給された魔力が尽きない限り元には戻らない。
悪魔が塵となって消えたあの時、供給されるはずの魔力が尽きたことで、アルベルト様の髪の色は元に戻ったのだろう。

私は自分でも気付かないうちに思い込んでいた。

黒髪のカイル様があの時の男の子ではないと。

でも髪の色は簡単に変えられるのだ。
魔力の流れさえ扱える子供なら簡単に髪の毛の色を変えることだって出来る。
それこそ、私が初めて王城へとやってきたあの日出会ったあの男の子であるカイル様にも扱えるただろう。

「………はぁ……」

顔が熱い。
そして無性に叫びたい衝動に駆られる。

(まさか、人を間違えていたなんて思わなかったわ……)

幼い頃に出会った男の子。
ずっと私はアルベルト様だと思っていた。
髪の毛の色が同じなのだからと。

それをいってはカイル様だって瞳の色は同じだったのだ。
でもずっとそれを否定していた。
もしかしたら既にアルベルト様が婚約者だという固定概念が思考の邪魔をしていたかもしれない。

____今更気付いたってどうしようもないのだから。


私はもやもやとどうにもならない感情をいだきながら帰路へと着いたのだった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

旦那様に「君を愛する気はない」と言い放たれたので、「逃げるのですね?」と言い返したら甘い溺愛が始まりました。

海咲雪
恋愛
結婚式当日、私レシール・リディーアとその夫となるセルト・クルーシアは初めて顔を合わせた。 「君を愛する気はない」 そう旦那様に言い放たれても涙もこぼれなければ、悲しくもなかった。 だからハッキリと私は述べた。たった一文を。 「逃げるのですね?」 誰がどう見ても不敬だが、今は夫と二人きり。 「レシールと向き合って私に何の得がある?」 「可愛い妻がなびくかもしれませんわよ?」 「レシール・リディーア、覚悟していろ」 それは甘い溺愛生活の始まりの言葉。 [登場人物] レシール・リディーア・・・リディーア公爵家長女。  × セルト・クルーシア・・・クルーシア公爵家長男。

ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…

ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。 一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。 そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。 読んでいただけると嬉しいです。

愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました

海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」 「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」 「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」 貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・? 何故、私を愛するふりをするのですか? [登場人物] セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。  × ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。 リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。 アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?

で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?

Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。 簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。 一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。 ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。 そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。 オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。 オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。 「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」 「はい?」 ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。 *--*--* 覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾ ★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。 ★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓ このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。 第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」 第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」 第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」 どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ もしよかったら宜しくお願いしますね!

婚約破棄されたので、もう誰の役にも立たないことにしました 〜静かな公爵家で、何もしない私の本当の人生が始まります〜

ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として、 完璧であることを求められ続けてきた令嬢エリシア。 だがある日、彼女は一方的に婚約を破棄される。 理由は簡単だった。 「君は役に立ちすぎた」から。 すべてを失ったはずの彼女が身を寄せたのは、 “静かな公爵”と呼ばれるアルトゥール・クロイツの屋敷。 そこで待っていたのは―― 期待も、役割も、努力の強要もない日々だった。 前に出なくていい。 誰かのために壊れなくていい。 何もしなくても、ここにいていい。 「第二の人生……いえ、これからが本当の人生です」 婚約破棄ざまぁのその先で描かれる、 何者にもならなくていいヒロインの再生と、 放っておく優しさに満ちた静かな溺愛。 これは、 “役に立たなくなった”令嬢が、 ようやく自分として生き始める物語。

何度時間を戻しても婚約破棄を言い渡す婚約者の愛を諦めて最後に時間を戻したら、何故か溺愛されました

海咲雪
恋愛
「ロイド様、今回も愛しては下さらないのですね」 「聖女」と呼ばれている私の妹リアーナ・フィオールの能力は、「モノの時間を戻せる」というもの。 姉の私ティアナ・フィオールには、何の能力もない・・・そう皆に思われている。 しかし、実際は違う。 私の能力は、「自身の記憶を保持したまま、世界の時間を戻せる」。 つまり、過去にのみタイムリープ出来るのだ。 その能力を振り絞って、最後に10年前に戻った。 今度は婚約者の愛を求めずに、自分自身の幸せを掴むために。 「ティアナ、何度も言うが私は君の妹には興味がない。私が興味があるのは、君だけだ」 「ティアナ、いつまでも愛しているよ」 「君は私の秘密など知らなくていい」 何故、急に私を愛するのですか? 【登場人物】 ティアナ・フィオール・・・フィオール公爵家の長女。リアーナの姉。「自身の記憶を保持したまま、世界の時間を戻せる」能力を持つが六回目のタイムリープで全ての力を使い切る。 ロイド・エルホルム・・・ヴィルナード国の第一王子。能力は「---------------」。 リアーナ・フィオール・・・フィオール公爵家の次女。ティアナの妹。「モノの時間を戻せる」能力を持つが力が弱く、数時間程しか戻せない。 ヴィーク・アルレイド・・・アルレイド公爵家の長男。ティアナに自身の能力を明かす。しかし、実の能力は・・・?

出来損ない令嬢は、双子の娘を持つ公爵様と契約結婚する~いつの間にか公爵様と7歳のかわいい双子たちに、めいっぱい溺愛されていました~

夏芽空
恋愛
子爵令嬢のエレナは、常に優秀な妹と比較され家族からひどい扱いを受けてきた。 しかし彼女は7歳の双子の娘を持つ公爵――ジオルトと契約結婚したことで、最低な家族の元を離れることができた。 しかも、条件は最高。公の場で妻を演じる以外は自由に過ごしていい上に、さらには給料までも出してくてれるという。 夢のような生活を手に入れた――と、思ったのもつかの間。 いきなり事件が発生してしまう。 結婚したその翌日に、双子の姉が令嬢教育の教育係をやめさせてしまった。 しかもジオルトは仕事で出かけていて、帰ってくるのはなんと一週間後だ。 (こうなったら、私がなんとかするしかないわ!) 腹をくくったエレナは、おもいきった行動を起こす。 それがきっかけとなり、ちょっと癖のある美少女双子義娘と、彼女たちよりもさらに癖の強いジオルトとの距離が縮まっていくのだった――。

婚約破棄されました。

まるねこ
恋愛
私、ルナ・ブラウン。歳は本日14歳となったところですわ。家族は父ラスク・ブラウン公爵と母オリヴィエ、そして3つ上の兄、アーロの4人家族。 本日、私の14歳の誕生日のお祝いと、婚約者のお披露目会を兼ねたパーティーの場でそれは起こりました。 ド定番的な婚約破棄からの恋愛物です。 習作なので短めの話となります。 恋愛大賞に応募してみました。内容は変わっていませんが、少し文を整えています。 ふんわり設定で気軽に読んでいただければ幸いです。 Copyright©︎2020-まるねこ

処理中です...