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第二章 社長のための期間限定パートナー
28.改めて考えてみる
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ビルを出てからとりあえず迎えの車を呼んで、駐車場で待っていた。
三人とも無言で色々と考え込む。
腑に落ちないまま解散になってしまって、社長と氷室さんも難しい顔をしていた。
私も自分に何か否があったんじゃないかと、必死に思い出す。
「……そんなに考え込んでも答えは出ないだろう。特に何も間違ったことはしていなかった」
「……え?」
氷室さんに声をかけられて我に返る。
顔を上げると、社長も微妙な表情だけど頷いてくれた。
「正直俺にも全く分からなくって。具合が悪いっていう話は一切聞いてなかったし、この話をした時はぜひ紹介して欲しいとしか言われなかったんだよね」
社長は辺りを見回してから、何やらスマホで打ち込む。
程なくして着信音がなったので私もスマホを確認する。
『ことりちゃんが仮の婚約者候補だって悟られないように、秦弥と一緒に警戒と根回しもしていたからそのことはバレていないはずなんだ。なのに、あの反応はおかしい。ことりちゃんの雰囲気は好印象だったから別の何かがあるのかもしれない』
メッセージアプリを確認し、社長の顔を見て頷く。
「今の段階では何も分からないな。今日の予定はキャンセルになってしまったし、一旦戻るのがいいだろう。何にせよもう一度話し合う必要がある」
「そうですね。お二人とも、ありがとうございます」
私の否ではないみたいで安心した。
一生懸命色々と覚えたのに、披露することもなく解散になってしまってちょっと悲しいけど私のせいじゃないと言われたのが一番ホッとする。
漸く到着した社用車に乗り込んで、まずは帰社することになった。
+++
落ち着くためにコーヒーを淹れて、社長室に三人で集まった。
今日の予定はこの食事会が終わったら終了だったので、他の仕事もなかったのは良かったのかもしれない。
「様子がおかしくなったのって、ことりちゃんを紹介してからだったよね」
「そうだな。小鳥さんの名前を伝えてから急に様子がおかしくなったようだった。海音、お前食事会の話をした時に小鳥さんの名前を伝えたか?」
氷室さんの指摘に社長が思い出すように視線を下に落として考え込む。
「……そういえば、連絡した時は名前を出してないかもしれない。紹介したい人がいるとしか言わなかったはずだ」
「だとすれば、小鳥さんの名前を聞いたのがきっかけという可能性はある。しかも、彼女に眼鏡まで外すようにと指示をしたのは不自然だ」
「そう言われると……私も何が何だか分からなくて外しましたけど、何か不愉快な顔でもしていたのかと思って」
「それはないよ。姉さんは嬉しそうにしてた訳だし。たぶん父さん……会長に何か思い当たることがあるとしか思えない」
先程のことを思い出してみると確かに不自然だった。
私に何か思い当たることがあるの?
全く心当たりがないし、社長の目に留まったのも偶然だし……ただただ、不安になってしまって無言になる。
三人とも無言で色々と考え込む。
腑に落ちないまま解散になってしまって、社長と氷室さんも難しい顔をしていた。
私も自分に何か否があったんじゃないかと、必死に思い出す。
「……そんなに考え込んでも答えは出ないだろう。特に何も間違ったことはしていなかった」
「……え?」
氷室さんに声をかけられて我に返る。
顔を上げると、社長も微妙な表情だけど頷いてくれた。
「正直俺にも全く分からなくって。具合が悪いっていう話は一切聞いてなかったし、この話をした時はぜひ紹介して欲しいとしか言われなかったんだよね」
社長は辺りを見回してから、何やらスマホで打ち込む。
程なくして着信音がなったので私もスマホを確認する。
『ことりちゃんが仮の婚約者候補だって悟られないように、秦弥と一緒に警戒と根回しもしていたからそのことはバレていないはずなんだ。なのに、あの反応はおかしい。ことりちゃんの雰囲気は好印象だったから別の何かがあるのかもしれない』
メッセージアプリを確認し、社長の顔を見て頷く。
「今の段階では何も分からないな。今日の予定はキャンセルになってしまったし、一旦戻るのがいいだろう。何にせよもう一度話し合う必要がある」
「そうですね。お二人とも、ありがとうございます」
私の否ではないみたいで安心した。
一生懸命色々と覚えたのに、披露することもなく解散になってしまってちょっと悲しいけど私のせいじゃないと言われたのが一番ホッとする。
漸く到着した社用車に乗り込んで、まずは帰社することになった。
+++
落ち着くためにコーヒーを淹れて、社長室に三人で集まった。
今日の予定はこの食事会が終わったら終了だったので、他の仕事もなかったのは良かったのかもしれない。
「様子がおかしくなったのって、ことりちゃんを紹介してからだったよね」
「そうだな。小鳥さんの名前を伝えてから急に様子がおかしくなったようだった。海音、お前食事会の話をした時に小鳥さんの名前を伝えたか?」
氷室さんの指摘に社長が思い出すように視線を下に落として考え込む。
「……そういえば、連絡した時は名前を出してないかもしれない。紹介したい人がいるとしか言わなかったはずだ」
「だとすれば、小鳥さんの名前を聞いたのがきっかけという可能性はある。しかも、彼女に眼鏡まで外すようにと指示をしたのは不自然だ」
「そう言われると……私も何が何だか分からなくて外しましたけど、何か不愉快な顔でもしていたのかと思って」
「それはないよ。姉さんは嬉しそうにしてた訳だし。たぶん父さん……会長に何か思い当たることがあるとしか思えない」
先程のことを思い出してみると確かに不自然だった。
私に何か思い当たることがあるの?
全く心当たりがないし、社長の目に留まったのも偶然だし……ただただ、不安になってしまって無言になる。
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