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第二話 偽りの玉座
肆章:四 白虹の過去
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白亜の話は、遠く年月を遡る。
彼の妹は名を白露と言い、兄である白亜よりも五つ年下だった。白虹の皇子に見初められた当時、白露はまだ二十歳で、天界に生きてきた白虹の皇子とは、かなりの年の差があったことになる。
白露は同年代の娘よりも物静かな性格で、悪く言えば引っ込み思案と言える。容姿は兄の贔屓目を差し引いても、美しい娘だった。逞しい兄とは違い、小柄な体は白亜の目に折れそうなくらい華奢に映った。
今となっては、皇子と妹のなれ初めが既に昔話になってしまう位遠い日々の出来事である。
白亜にも、二人がどのように想いを育んだのかはよく分からない。
当時、白虹の皇子は透国の期待を一身に背負っていた。次期国王に相応しい器量があると、将来を嘱望されていたと言う。今でこそ白虹の日に生まれ落ちた僥倖が単なる絵空事だったと囁かれているが、年月を遡れば、彼が王の期待に添っていた時期もたしかにあったのだ。
けれど、周りに期待されていた皇子の恋路は、決して皆に祝福されたとは言えなかった。
相手が白露――地界の娘であったからだ。
白虹の皇子が白露に天籍を与え、后として迎え入れるためには条件があった。
透国を治める白の御門が与えた条件である。それはさして難しいことではなく、試練であったとは言えない。
けれど、皇子にとっては悲劇の始まりだったのだろう。
それが定められていた未来だとしても、白亜自身、全てがその日から狂い始めたように思える。
透国の王、白の御門が与えた条件は一つ。
后として迎え入れる娘を、先守の占いにかけることだった。皇子に期待している者にとっては、何の後ろ盾も持たない地界の娘は、皇子の后として役不足に映ったに違いない。
白の御門はそのような反発に対して折り合いをつけるため、あえてそのような条件を提示した。
皇子の先行きに対し、影を落とす凶兆ではないことを確かめる。
きっとそれは、皇子への周りの期待の大きさを示していたのだろう。たとえ相手が白露ではなく深窓の姫君だったとしても、同じような条件が示されたのだろうと白亜は感じる。
誰かと縁を結ぶことにより、皇子の将来に傷がつかないかどうか。皇子を取り巻く者達に対して、証明する手段が必要だった。その方法として、先守の占いを要したのだ。
条件である占いは、先守の最高位に就く華艶によって行われた。
白亜の脳裏にも、その光景は未だに色褪せず刻まれている。
白露と対峙した華艶は宵衣を纏い、美しく波打つ紫髪を高い位置で結い上げていた。人に恐れを喚起させる黒衣を纏っても、彼女の美貌が色褪せることはない。
白亜は想像をはるかに上回る華艶のあでやかでな美しさに目を奪われた。ただ微笑するだけで、甘い毒のように色香を放つ。妖艶で淫靡にさえ感じられる、誘うような麗しさ。先守としての力も半端ではなく、他を寄せ付けない占いの力を持つ。
華艶についての噂は絶えない。
地界に暮らす白亜も、黄帝や王の情婦として君臨しているという噂を耳にしたことがあった。これほどに艶麗な美女であるならば、無理もないだろう。
その姿を目の当たりにして、白亜の本能が訴える。
華艶の美女に落ちない男はいない。それは真実であると思えた。
美貌とは裏腹に、ゆったりと羽織る宵衣には裳衣や単のような華やかさはない。それは彼女が占いを行う時の正装だとも言われている。
白露の占いはすぐに始まった。
長い袖に隠されていた白い手を持ち上げると、華艶はそっと白露に触れた。凄みさえ感じる華艶の圧倒的な美貌に、白露は怖気づいたように眼差しを伏せていた。
華艶が白露に背を向けたのは、すぐのことだった。宵衣を翻して踵を返し、彼女はそのまま白虹の皇子の元へと歩み寄った。
誘うような甘い声が囁くように伝える。
「皇子よ、妾は視ました。この娘に先行きはない。既に魂魄は鬼に侵され、十日の後には黒き骸となりましょう」
「……それは」
問い返そうとした皇子の声はかすれて、途切れた。占いをどのように受け止めれば良いのか、すぐに理解できなかったのかもしれない。
華艶の労わるような囁きは慈愛に満ちていた。けれど、容赦なく厳しい事実を告げる。
「娘は奇病に侵され、十日後にお亡くなりになる」
「――まさか」
皇子の悲鳴に、華艶は横に首を振った。
「妾は先守、偽りを申し上げることは出来ませぬ」
それが華艶の占った白露の未来だった。
先守の占いは外れることがない。十日後を持たずとも、華艶が存命しているだけで、述べられた事実が正しいことを示してしまう。
占いの翌日、白露は倒れた。高熱に浮かされ、とめどなく吐血を繰り返す。意識の混濁と覚醒を繰り返しながら、痛みに耐える日々。地獄の中を彷徨うような時間。
悪しき奇病。どんな名医にも手の施しようはなかった。
兄である白亜にとっても、伴侶となる筈だった白虹の|皇子にとっても、残された日々は残酷なくらいに悲愴で、そして儚く短かった。
占いから十日を経て、白露は息絶えた。
魂魄を鬼に喰らい尽くされたような、黒い遺体だけが残される。
人々が触れることさえ厭う忌まわしい亡骸を抱いて、白虹の皇子がどれほどの悲嘆に暮れたのか、白亜は全てを見ていた。
思い返すだけで、それは白亜の心を苛むのだろう。彼は零れ出た涙を隠すように、厚い掌で目元を拭った。
「翡翠様、申し訳ない。どうも、思い出すとこの様でいけない」
白亜は赤く濡れた眼差しで、哀しみを誤魔化すように微笑む。翡翠は強く首を振って、その悲嘆が当然の想いであると伝える。
「僕の方こそ、辛いことを聞いてしまって謝らなきゃいけないよ。本当にごめん、ごめんなさい」
「いいえ。私は翡翠様に白虹様の思いを分かって頂きたかった。このような話は、今となっては話す機会も与えられない昔話ですから」
「――そうかな。僕にはそうは思えない」
翡翠には忘れ去って良い出来事だとは思えなかった。
白露の冥福を祈り、痛ましい事実として悼むことはもちろんだが、その得体の知れない病も気に掛かった。
残されたのは、同じ黒い骸。
清香の体験にも、白露の最期にも、同じように鬼が関わっている。
単なる偶然なのか、それとも。
「恋人を鬼に喰らいつくされているのに、どうして白虹の皇子は闇呪の主に悪意を抱かないんだろう。例え逆恨みだとしても、鬼を制する人間を怨んだっておかしくない」
「はい。この話にはまだ続きがあります。今までの話は、それを説明するための過程だと言ってもいい」
「続き?」
哀しみの波をやり過ごした白亜は、胡座を組みなおして頷く。
「白亜も皇子と同じように、闇呪に対して悪い印象は抱いていないの?」
「正直な処わかりません。しかし、恐ろしくないと言えば嘘になります」
「ふうん。――じゃあ、とりあえず続きを聞かせてもらっていいかな。それで僕がどう感じるかだよね」
白亜が何を語ってくれるのか、翡翠には強く興味があった。
悪の象徴として語られる闇呪。
世を滅ぼす禍となる定めを負い、この世でただ一人、呪を以って鬼を制する者。彼が縁を結んだ多くの姫君の魂魄を奪った事実。
誰よりも相称の翼を憎む理由を持つ立場。
どれほど肯定的に考えても、闇呪を無実であると捉えることは難しい。
翡翠が知ることの出来た全ての出来事も、全ては鬼に関わり、その影には闇呪の存在が見え隠れしている。
それほどの事実を目の当たりにしながら、恋人を鬼に侵される奇病で失いながら、闇呪に対する白虹の皇子の悪意は希薄だった。
それがいかなる理由によるものなのか、翡翠にはまだわからない。
「では、白露が亡くなった後のお話しをいたします」
翡翠は深く頷いて、再び白亜の穏やかな目を見上げた。
彼の妹は名を白露と言い、兄である白亜よりも五つ年下だった。白虹の皇子に見初められた当時、白露はまだ二十歳で、天界に生きてきた白虹の皇子とは、かなりの年の差があったことになる。
白露は同年代の娘よりも物静かな性格で、悪く言えば引っ込み思案と言える。容姿は兄の贔屓目を差し引いても、美しい娘だった。逞しい兄とは違い、小柄な体は白亜の目に折れそうなくらい華奢に映った。
今となっては、皇子と妹のなれ初めが既に昔話になってしまう位遠い日々の出来事である。
白亜にも、二人がどのように想いを育んだのかはよく分からない。
当時、白虹の皇子は透国の期待を一身に背負っていた。次期国王に相応しい器量があると、将来を嘱望されていたと言う。今でこそ白虹の日に生まれ落ちた僥倖が単なる絵空事だったと囁かれているが、年月を遡れば、彼が王の期待に添っていた時期もたしかにあったのだ。
けれど、周りに期待されていた皇子の恋路は、決して皆に祝福されたとは言えなかった。
相手が白露――地界の娘であったからだ。
白虹の皇子が白露に天籍を与え、后として迎え入れるためには条件があった。
透国を治める白の御門が与えた条件である。それはさして難しいことではなく、試練であったとは言えない。
けれど、皇子にとっては悲劇の始まりだったのだろう。
それが定められていた未来だとしても、白亜自身、全てがその日から狂い始めたように思える。
透国の王、白の御門が与えた条件は一つ。
后として迎え入れる娘を、先守の占いにかけることだった。皇子に期待している者にとっては、何の後ろ盾も持たない地界の娘は、皇子の后として役不足に映ったに違いない。
白の御門はそのような反発に対して折り合いをつけるため、あえてそのような条件を提示した。
皇子の先行きに対し、影を落とす凶兆ではないことを確かめる。
きっとそれは、皇子への周りの期待の大きさを示していたのだろう。たとえ相手が白露ではなく深窓の姫君だったとしても、同じような条件が示されたのだろうと白亜は感じる。
誰かと縁を結ぶことにより、皇子の将来に傷がつかないかどうか。皇子を取り巻く者達に対して、証明する手段が必要だった。その方法として、先守の占いを要したのだ。
条件である占いは、先守の最高位に就く華艶によって行われた。
白亜の脳裏にも、その光景は未だに色褪せず刻まれている。
白露と対峙した華艶は宵衣を纏い、美しく波打つ紫髪を高い位置で結い上げていた。人に恐れを喚起させる黒衣を纏っても、彼女の美貌が色褪せることはない。
白亜は想像をはるかに上回る華艶のあでやかでな美しさに目を奪われた。ただ微笑するだけで、甘い毒のように色香を放つ。妖艶で淫靡にさえ感じられる、誘うような麗しさ。先守としての力も半端ではなく、他を寄せ付けない占いの力を持つ。
華艶についての噂は絶えない。
地界に暮らす白亜も、黄帝や王の情婦として君臨しているという噂を耳にしたことがあった。これほどに艶麗な美女であるならば、無理もないだろう。
その姿を目の当たりにして、白亜の本能が訴える。
華艶の美女に落ちない男はいない。それは真実であると思えた。
美貌とは裏腹に、ゆったりと羽織る宵衣には裳衣や単のような華やかさはない。それは彼女が占いを行う時の正装だとも言われている。
白露の占いはすぐに始まった。
長い袖に隠されていた白い手を持ち上げると、華艶はそっと白露に触れた。凄みさえ感じる華艶の圧倒的な美貌に、白露は怖気づいたように眼差しを伏せていた。
華艶が白露に背を向けたのは、すぐのことだった。宵衣を翻して踵を返し、彼女はそのまま白虹の皇子の元へと歩み寄った。
誘うような甘い声が囁くように伝える。
「皇子よ、妾は視ました。この娘に先行きはない。既に魂魄は鬼に侵され、十日の後には黒き骸となりましょう」
「……それは」
問い返そうとした皇子の声はかすれて、途切れた。占いをどのように受け止めれば良いのか、すぐに理解できなかったのかもしれない。
華艶の労わるような囁きは慈愛に満ちていた。けれど、容赦なく厳しい事実を告げる。
「娘は奇病に侵され、十日後にお亡くなりになる」
「――まさか」
皇子の悲鳴に、華艶は横に首を振った。
「妾は先守、偽りを申し上げることは出来ませぬ」
それが華艶の占った白露の未来だった。
先守の占いは外れることがない。十日後を持たずとも、華艶が存命しているだけで、述べられた事実が正しいことを示してしまう。
占いの翌日、白露は倒れた。高熱に浮かされ、とめどなく吐血を繰り返す。意識の混濁と覚醒を繰り返しながら、痛みに耐える日々。地獄の中を彷徨うような時間。
悪しき奇病。どんな名医にも手の施しようはなかった。
兄である白亜にとっても、伴侶となる筈だった白虹の|皇子にとっても、残された日々は残酷なくらいに悲愴で、そして儚く短かった。
占いから十日を経て、白露は息絶えた。
魂魄を鬼に喰らい尽くされたような、黒い遺体だけが残される。
人々が触れることさえ厭う忌まわしい亡骸を抱いて、白虹の皇子がどれほどの悲嘆に暮れたのか、白亜は全てを見ていた。
思い返すだけで、それは白亜の心を苛むのだろう。彼は零れ出た涙を隠すように、厚い掌で目元を拭った。
「翡翠様、申し訳ない。どうも、思い出すとこの様でいけない」
白亜は赤く濡れた眼差しで、哀しみを誤魔化すように微笑む。翡翠は強く首を振って、その悲嘆が当然の想いであると伝える。
「僕の方こそ、辛いことを聞いてしまって謝らなきゃいけないよ。本当にごめん、ごめんなさい」
「いいえ。私は翡翠様に白虹様の思いを分かって頂きたかった。このような話は、今となっては話す機会も与えられない昔話ですから」
「――そうかな。僕にはそうは思えない」
翡翠には忘れ去って良い出来事だとは思えなかった。
白露の冥福を祈り、痛ましい事実として悼むことはもちろんだが、その得体の知れない病も気に掛かった。
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清香の体験にも、白露の最期にも、同じように鬼が関わっている。
単なる偶然なのか、それとも。
「恋人を鬼に喰らいつくされているのに、どうして白虹の皇子は闇呪の主に悪意を抱かないんだろう。例え逆恨みだとしても、鬼を制する人間を怨んだっておかしくない」
「はい。この話にはまだ続きがあります。今までの話は、それを説明するための過程だと言ってもいい」
「続き?」
哀しみの波をやり過ごした白亜は、胡座を組みなおして頷く。
「白亜も皇子と同じように、闇呪に対して悪い印象は抱いていないの?」
「正直な処わかりません。しかし、恐ろしくないと言えば嘘になります」
「ふうん。――じゃあ、とりあえず続きを聞かせてもらっていいかな。それで僕がどう感じるかだよね」
白亜が何を語ってくれるのか、翡翠には強く興味があった。
悪の象徴として語られる闇呪。
世を滅ぼす禍となる定めを負い、この世でただ一人、呪を以って鬼を制する者。彼が縁を結んだ多くの姫君の魂魄を奪った事実。
誰よりも相称の翼を憎む理由を持つ立場。
どれほど肯定的に考えても、闇呪を無実であると捉えることは難しい。
翡翠が知ることの出来た全ての出来事も、全ては鬼に関わり、その影には闇呪の存在が見え隠れしている。
それほどの事実を目の当たりにしながら、恋人を鬼に侵される奇病で失いながら、闇呪に対する白虹の皇子の悪意は希薄だった。
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