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やりきれないココロ
三、
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その夜は、目を閉じるとあの子の姿がまぶたに映り、いつまでも眠れなかった。
僕を残し、一人であの子のところに通っていたくらいだから、きっとロビンもショックを受けているに違いない、イヤ、僕より苦しんでいると思い、余計眠れなくなった。
そう考えると心配で、もっと話をしたくなった。
「絶対見るな」と書かれたロビンの部屋の扉を数回ノックしてみた。
返事はない。部屋へは入るなと言われていたが、寝顔だけ見るつもりで、そっと部屋の扉を開けた。
その部屋は怪獣の柄の壁紙に、天井から一面のシャンデリア飾りがキラキラと下がった、ハチャメチャなセンスと、ぬいぐるみや絵本が雑多に置かれたオモチャ箱のような空間だった。
その部屋の真ん中に布団を引いて、クマのぬいぐるみを抱き、指を吸って寝ている子どもがいた。
ぶかぶかのパジャマを着て・・・・そのパジャマは、ロビンが着ていたものと同じ柄だった。
僕はそのまま、そっと、ドアを締め自分のベッドに戻った。
何も見なかった・・・・そう何度も心で呟き、知らぬ間に眠りに落ちていた。
「エーゴ 今日は少し早く出るぞ。昨日事務局に寄ってないから朝寄ってから行くぞ。起きろ。」
今朝も元気なロビンに会えて嬉しくなった。いつものようにファックスを見ながらパン屑をボロボロ落としながらメロンパンを食べていた。
「おはようロビン。今日はいい天気だね。」
今日のロビンはクロにカラフルなマルチドットのお気に入りのスーツだった。
「今日もカッコいいスーツですね。」
「そうだろ。コレお気に入りなんだ。」
ウキウキした感じで準備している姿は昨日あったことをもう忘れているのか、それとも今、忘れようとして明るく振舞っているのか。
どっちでもよかった。いつものロビンでいてくれることがとにかく嬉しかった。
事務局ではグリーンが待っていた。グリーンもいつものように元気に手を振ってくれた。
二人共言葉にはしないが、それぞれに深い思いを抱えて、その悲しみを必死に優しさに変えようとしている強さを知った。二人が毎日、同じでいてくれることがとても嬉しかった。
昨日の子どもは残念だったけれど、昨日が縄をほどく最後の日だったから、スーツが注文できた。
ロビンはグリーンにピンクと黄色の花柄、僕はグレーに赤と青の花柄にした。
山田は気分が沈んでいるようだった。理由は地方への転機が決まり、朝から家族で白熱した議論がされていた。議題は転勤に家族がついて行くか行かないかという内容だった。そんな中でもロビンは冷静に縄の締め具合を確認してハーモニカを吹きさっさとその場を後にした。
金田の家も劇的な変化はなく、縛られた猫とともに穏やかな日々だった。
そして、老人は今日もロビンにお茶をかけたが、今日はよけた。お気に入りのスーツだったかららしい。
後変わったことといえば、お昼ごはんのときバルビンバーが訪ねてきたことだった。
「マーブル 隣に座ってもいいかい?
今日は鍋焼うどんかぁ 変わったものを食べているね。僕もそれにしようかな。」
「やめとけ。おまえも猫舌だろ。俺はもう十分もたっているのにまだうどん1本も満足に食べれていない。」
「僕は猫舌じゃあないけど、ナポリタンにしとくよ。それでね。話があるんだ。」
「バディの話ならことわる。」
「それはもうあきらめたよ。そうじゃなくてステッキのことなんだ。」
「ステッキ?」
ロビンはちょっとムッとした顔でバルビンバーを見た。
「あのステッキをよく見せてほしいんだ。」
「おまえがか?」
「ん~ん~~」
もじもじとしているバルビンバーに苛立ちを隠せないように、箸をテーブルに投げた。
「セスカだよ。セスカが、あのステッキを君から借りて持ってこられたらバディになってやるっていったんだ。」
「馬鹿か。なんでセスカと組むんだ。おまえずっと一人でやってきたじゃないか。」
「君が言ったんだろう。セスカと組めばって。だから僕は・・・」
「冗談もわからないのか。」
「だって僕、ハイテクマシンをやめてからまったくノルマをこなせなくて、それに君達がとても楽しそうで、羨ましくて・・・」
「だったら、おまえがもっとできるようになって、バディを拾ってこれるようになったらいいじゃないか。」
「がんばっているつもりなんだけど、まったくできないんだ。縄にしてから、君ほど上手にできればいいだろうけど・・・だからセスカにお願いに行ったんだ。」
「ん~・・・だったら1日1件だけ付き合ってやるよ。それで覚えろ。」
「いいのかい?」
「仕方ないだろ。昼ココで待ち合わせして昼からの1件目。その代わりセスカには断ってこいよ。ステッキのことも。」
「うん、わかった。」
「なら早く食えよ。急がないと日が暮れる。」
そういいながらも食べるのがいちばん遅かったのはロビンだった。
バルビンバーの現場で、ロビンはわかりやすく丁寧に教えていたが、致命的だったのは、バルビンバーが全く音楽が出来なかったと言う事だった。
僕も今だにほぼダメなので、バルビンバーの悪口はいいたくないが、本当に下手だった。
下手なのに自信満々でアコーディオンを引いているので笑えて仕方ない。
今日は1件だけだったが、バルビンバーはそれでも満足したようで、大きく手を振ってまた明日と言った。ロビンは厄介なものを引き受けてしまったと疲労感たっぷりの様子だった。だが、休んでもいられずそこから、太田のところへ一気に飛んだ。
太田は入院していた。
昨日仕事で、怪我をしたらしい。怪我の具合は大したことないのだが、会社に難癖を付けて、ムリに入院した。
病院でも、母親に対してもその大柄な態度に、イジメられていた子供の頃のことが重なり握り拳が震えた。
「今日は俺が弾こうか?」
窓枠に座っていたロビンが、僕を見て優しく笑った。
「お願いします。」
なさけなかったが、まだ太田を許せなかった。
ロビンの弾くメロディを聴いていたら涙が出てきた。毎日、毎日、どうしてあんなに僕をイジメてきたのか、
こいつに聴いてもきっと答えはないだろう。
イジメるやつに誰を、何でなんて認識はなくて、たまたまそこにいた運の悪い奴程度の扱いで、きっと僕の名前すら覚えてないだろう。あんなに苦しんだのに、こいつは・・・と考えると、また涙が溢れてきた。
今日の最後はあの山野サクラの所だった。マンションに入る人をまって、エレベーターにのる。
エレベーターに乗り合わせても人間には僕達が見えていなって、なんだか不思議だ。僕はエレベーターに乗っているひとがはっきりと見えている。
それでも犬にはなんらかの気配を感じるのか、うんさりするほど吠えられた。
「耳がキンキンする。」
「だから、犬は嫌いなんだ。まだ頭の中にこだましている。」
犬に吠えられながら人間と同じように廊下を歩いて、山野サクラの部屋のドアを開け、中にはいった。
「気分が落ち込んだ時に、気分が落ち込んだ女を見てさらに落ち込む。最悪だ。」
「ココの家は鍵を掛けないんですね。」
「出ていった男が帰って来ると思っているんだろう。まったく、不用心な奴だ。」
「出てったんですか・・・」
「悪魔が取り憑く前から不幸のオンパレードだろう。」
「最悪すぎますね。ホントに自殺しないでしょうね・・・」
「やめてくれよ。自殺したらエーゴが袋に入れる係だからな。」
「イヤっす!」
「じゃあなにか考えろよ。」
「午前中に来たらどうですか?明るい時の方が気分もスッキリしているかも。」
「それいいね!明日からそうしよう。」
今日のハーモニカを吹いたがとても短く終わった。山野サクラはリビングで毛布をかぶって座ったまま、置物のように動かず、僕たちが来てから帰るまでピクリとも動かなかった。
「面白くない。かえろう。」
ポケットに手を入れて早足で部屋を出た。いつもの拗ねている時のポーズだ。
僕もその歩き方をまねて、早足でエレベーターに向かった。途中でうっかり追越して、ロビンも追いかけてきて、競争しながらエレベーターに乗った。
僕を残し、一人であの子のところに通っていたくらいだから、きっとロビンもショックを受けているに違いない、イヤ、僕より苦しんでいると思い、余計眠れなくなった。
そう考えると心配で、もっと話をしたくなった。
「絶対見るな」と書かれたロビンの部屋の扉を数回ノックしてみた。
返事はない。部屋へは入るなと言われていたが、寝顔だけ見るつもりで、そっと部屋の扉を開けた。
その部屋は怪獣の柄の壁紙に、天井から一面のシャンデリア飾りがキラキラと下がった、ハチャメチャなセンスと、ぬいぐるみや絵本が雑多に置かれたオモチャ箱のような空間だった。
その部屋の真ん中に布団を引いて、クマのぬいぐるみを抱き、指を吸って寝ている子どもがいた。
ぶかぶかのパジャマを着て・・・・そのパジャマは、ロビンが着ていたものと同じ柄だった。
僕はそのまま、そっと、ドアを締め自分のベッドに戻った。
何も見なかった・・・・そう何度も心で呟き、知らぬ間に眠りに落ちていた。
「エーゴ 今日は少し早く出るぞ。昨日事務局に寄ってないから朝寄ってから行くぞ。起きろ。」
今朝も元気なロビンに会えて嬉しくなった。いつものようにファックスを見ながらパン屑をボロボロ落としながらメロンパンを食べていた。
「おはようロビン。今日はいい天気だね。」
今日のロビンはクロにカラフルなマルチドットのお気に入りのスーツだった。
「今日もカッコいいスーツですね。」
「そうだろ。コレお気に入りなんだ。」
ウキウキした感じで準備している姿は昨日あったことをもう忘れているのか、それとも今、忘れようとして明るく振舞っているのか。
どっちでもよかった。いつものロビンでいてくれることがとにかく嬉しかった。
事務局ではグリーンが待っていた。グリーンもいつものように元気に手を振ってくれた。
二人共言葉にはしないが、それぞれに深い思いを抱えて、その悲しみを必死に優しさに変えようとしている強さを知った。二人が毎日、同じでいてくれることがとても嬉しかった。
昨日の子どもは残念だったけれど、昨日が縄をほどく最後の日だったから、スーツが注文できた。
ロビンはグリーンにピンクと黄色の花柄、僕はグレーに赤と青の花柄にした。
山田は気分が沈んでいるようだった。理由は地方への転機が決まり、朝から家族で白熱した議論がされていた。議題は転勤に家族がついて行くか行かないかという内容だった。そんな中でもロビンは冷静に縄の締め具合を確認してハーモニカを吹きさっさとその場を後にした。
金田の家も劇的な変化はなく、縛られた猫とともに穏やかな日々だった。
そして、老人は今日もロビンにお茶をかけたが、今日はよけた。お気に入りのスーツだったかららしい。
後変わったことといえば、お昼ごはんのときバルビンバーが訪ねてきたことだった。
「マーブル 隣に座ってもいいかい?
今日は鍋焼うどんかぁ 変わったものを食べているね。僕もそれにしようかな。」
「やめとけ。おまえも猫舌だろ。俺はもう十分もたっているのにまだうどん1本も満足に食べれていない。」
「僕は猫舌じゃあないけど、ナポリタンにしとくよ。それでね。話があるんだ。」
「バディの話ならことわる。」
「それはもうあきらめたよ。そうじゃなくてステッキのことなんだ。」
「ステッキ?」
ロビンはちょっとムッとした顔でバルビンバーを見た。
「あのステッキをよく見せてほしいんだ。」
「おまえがか?」
「ん~ん~~」
もじもじとしているバルビンバーに苛立ちを隠せないように、箸をテーブルに投げた。
「セスカだよ。セスカが、あのステッキを君から借りて持ってこられたらバディになってやるっていったんだ。」
「馬鹿か。なんでセスカと組むんだ。おまえずっと一人でやってきたじゃないか。」
「君が言ったんだろう。セスカと組めばって。だから僕は・・・」
「冗談もわからないのか。」
「だって僕、ハイテクマシンをやめてからまったくノルマをこなせなくて、それに君達がとても楽しそうで、羨ましくて・・・」
「だったら、おまえがもっとできるようになって、バディを拾ってこれるようになったらいいじゃないか。」
「がんばっているつもりなんだけど、まったくできないんだ。縄にしてから、君ほど上手にできればいいだろうけど・・・だからセスカにお願いに行ったんだ。」
「ん~・・・だったら1日1件だけ付き合ってやるよ。それで覚えろ。」
「いいのかい?」
「仕方ないだろ。昼ココで待ち合わせして昼からの1件目。その代わりセスカには断ってこいよ。ステッキのことも。」
「うん、わかった。」
「なら早く食えよ。急がないと日が暮れる。」
そういいながらも食べるのがいちばん遅かったのはロビンだった。
バルビンバーの現場で、ロビンはわかりやすく丁寧に教えていたが、致命的だったのは、バルビンバーが全く音楽が出来なかったと言う事だった。
僕も今だにほぼダメなので、バルビンバーの悪口はいいたくないが、本当に下手だった。
下手なのに自信満々でアコーディオンを引いているので笑えて仕方ない。
今日は1件だけだったが、バルビンバーはそれでも満足したようで、大きく手を振ってまた明日と言った。ロビンは厄介なものを引き受けてしまったと疲労感たっぷりの様子だった。だが、休んでもいられずそこから、太田のところへ一気に飛んだ。
太田は入院していた。
昨日仕事で、怪我をしたらしい。怪我の具合は大したことないのだが、会社に難癖を付けて、ムリに入院した。
病院でも、母親に対してもその大柄な態度に、イジメられていた子供の頃のことが重なり握り拳が震えた。
「今日は俺が弾こうか?」
窓枠に座っていたロビンが、僕を見て優しく笑った。
「お願いします。」
なさけなかったが、まだ太田を許せなかった。
ロビンの弾くメロディを聴いていたら涙が出てきた。毎日、毎日、どうしてあんなに僕をイジメてきたのか、
こいつに聴いてもきっと答えはないだろう。
イジメるやつに誰を、何でなんて認識はなくて、たまたまそこにいた運の悪い奴程度の扱いで、きっと僕の名前すら覚えてないだろう。あんなに苦しんだのに、こいつは・・・と考えると、また涙が溢れてきた。
今日の最後はあの山野サクラの所だった。マンションに入る人をまって、エレベーターにのる。
エレベーターに乗り合わせても人間には僕達が見えていなって、なんだか不思議だ。僕はエレベーターに乗っているひとがはっきりと見えている。
それでも犬にはなんらかの気配を感じるのか、うんさりするほど吠えられた。
「耳がキンキンする。」
「だから、犬は嫌いなんだ。まだ頭の中にこだましている。」
犬に吠えられながら人間と同じように廊下を歩いて、山野サクラの部屋のドアを開け、中にはいった。
「気分が落ち込んだ時に、気分が落ち込んだ女を見てさらに落ち込む。最悪だ。」
「ココの家は鍵を掛けないんですね。」
「出ていった男が帰って来ると思っているんだろう。まったく、不用心な奴だ。」
「出てったんですか・・・」
「悪魔が取り憑く前から不幸のオンパレードだろう。」
「最悪すぎますね。ホントに自殺しないでしょうね・・・」
「やめてくれよ。自殺したらエーゴが袋に入れる係だからな。」
「イヤっす!」
「じゃあなにか考えろよ。」
「午前中に来たらどうですか?明るい時の方が気分もスッキリしているかも。」
「それいいね!明日からそうしよう。」
今日のハーモニカを吹いたがとても短く終わった。山野サクラはリビングで毛布をかぶって座ったまま、置物のように動かず、僕たちが来てから帰るまでピクリとも動かなかった。
「面白くない。かえろう。」
ポケットに手を入れて早足で部屋を出た。いつもの拗ねている時のポーズだ。
僕もその歩き方をまねて、早足でエレベーターに向かった。途中でうっかり追越して、ロビンも追いかけてきて、競争しながらエレベーターに乗った。
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