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始動
第25話 狂い出す時の流れ
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「それで、クロード王子とはどうなったの?」
「前回から何も進展していないわよ」
同じ会話を何度繰り返しただろうか、今日は学園の休校日とあって久々にシンシアがお屋敷に遊びに来ている。
あの衝撃の告白から3ヶ月が経過した。
私とクロード様の事は忽ち王都の貴族達に知れ渡り、今や何処へ行ってもこの噂で持ちきりなんだとか。
この時代、貴族同士の恋愛結婚が増えてきているとは言え、王家の王子様が両親が決めた政略結婚ではなく、自ら愛の告白をしてカップルが誕生した事は流石に衝撃だったらしく、新聞記事には載るわ、舞台化の話は持ち上がるわで、元々私達姉妹が有名だった事もあり、知らない間に国民達にも知れ渡ってしまった。
本来なら正式な手続きを行い国から通達されるのだが、うわさ話が大好きなご令嬢達の口を塞ぐ事が出来ず、政府が気づいた時には既に手遅れだったそうだ。
「何もって、相変わらずのんびりしてるなぁ」
「別に急いでいる訳ではないけど、のんびりはしていないわよ。ただ何も出来ないだけよ」
いつものんびりしているシンシアに言われるのは心外だが、実際に進展していないのだから仕方がない。
これが下級貴族同士の婚姻なら特に国同士の許可がいる訳ではないのだが、相手が隣国の王子様で、私は国民から愛された先代陛下の妹であるお祖母様の血を引いている。そんな人物同士が愛し合ったからと言って、そう簡単に結ばれる事が出来ないのがこの世界の仕組みでもある。
「やっぱりあの件が関わっているの?」
シンシアが言った『あの件』とは国王陛下の容態の事を指している。
私が告白された数日後に陛下の容態が悪化したとお父様から聞かされた。最初の頃は一部の貴族達にしか知らされなかったが、流石に3ヶ月も経つと陛下不在が何処からともなく漏れ出してしまい、陛下の体調が良くないという悪い噂が徐々に広まりつつあるそうだ。
「関係あるかないかと言われれば、関係はあるわね」
「だよねぇ、第一王子ではないとは言え相手は隣国の王子様なんだから、家同士が認めたからと言ってもそう簡単にはいかないよねぇ」
「まぁ、それだけって訳じゃないけど、これを乗り超えない事には前へと進めないわね」
これはシンシアにも話していないが、国同士の交渉は肝心の陛下が病に伏せている事もあり、『後日改めてこちらから返事をする』に留まっているが、どういうルートを使っているのか分からないけれど、未だサーニャちゃんとの文通は普通に継続できている。
その中でクロード様の両親……つまりラグナスの国王陛下と王妃様は私達の事を祝福してくださっており、正式にメルヴェール王国に対して二人の婚姻の話を持ち掛けたんだそうだ。
私としてはいきなり結婚と言う言葉に動揺しっぱなしだったが、お父様もお母様もこの話にノリノリで、本人同士が知らないところで勝手に話が進んでいるとお姉様がおっしゃっていた。
何でも私宛とは別に王妃様直々の手紙が両親の元にも届いているんだそうだ。
サーニャちゃんの事だからまた私とクロード様にサプライズ、と言う名の策略でも企んでるんじゃないかと心配になってくる。
「それだけじゃないって、他にも問題があるの? もしかしてラグナス王国側に反対派がいるとか?」
「そうじゃないんだけど……」
サーニャちゃんから貰っている手紙には、ラグナス側は比較的に好意的な声が多いと書いてあった。
それと言うのもクロード様のお兄様である第一王子のフェリクス様が、ブラン家と友好関係が深いレガリア王国の王女様とご婚約されている為、お二人が私達の事を完全バックアップすると意気込んでくださっているんだとか。
お陰でラグナス側の貴族方は、特に反対意見を口にする者もおらず、私達の成り行きを見守ってくれているらしい。
これでもレガリア王家のパーティーには何度か呼ばれた事があるから、王子様や王女様方とは其れなりに面識はあるのよね。
他にもレガリアの公爵家には私とそれほど歳が離れていないのに、国を代表する商会を運営されている方がおられ、ブラン領との貿易を通し今でも大変親しくしてもらっている。
ラグナス王国からすればレガリアとの繋がりも深まり、メルヴェール王国との友好も深まる。おまけに私に流れる王家の血も、貴族達を納得させるだけの理由になっているんだとか。
「実は侯爵家の方々が私が他国へ嫁ぐのを反対されているのよ」
「侯爵家? 大公様じゃなくて侯爵様の方よね? 何で侯爵家がリーゼちゃん達の結婚を反対するの?」
シンシアが不思議がるのも当然の事、貴族の中でも絶大的な発言力がある公爵家ならともかく、侯爵家って爵位は高いがそれ程発言力が強い訳ではない。
現在この国には約十数人の侯爵様が存在しており、お父様の話ではその全員が私とクロード様の結婚を反対されているらしい。
因みに大公様というのは公爵様の別の呼び方で、本来なら小国や公国の主人を指す言葉だが、紛らわしい時には別の意味合いを込めて大公様と呼ぶ事がある。
「ん~、表面上は未だ国民から人気があるお祖母様の孫を他国に出すのはどうか、って言ってるらしいけど、本当のところはフリーになった私を裏で取り合いをしていたそうなのよ」
「あぁ、そういう事。向こうからすればリーゼちゃんと結婚出来れば、ブラン家の支援を受けられるようになるしね」
シンシアにしても経験があるんではないだろうか、彼女の家もブラン家ほど大きくはないが、王都から西に伯爵領を構えており、其れなりに裕福な生活を過ごせていると聞く。
生憎彼女には正当な爵位を継げる弟がいるので、上手く結婚出来たとしても爵位と領地を丸ごと奪う事は出来ないが、責めてアプリコット家の支援を取り付けようと考える侯爵家も少なくはないはず。
実際のところシンシアの両親は娘を溺愛しているので、本人が一言『嫌』と言えば、どんな好条件を提示されたとしても首を縦に振る事はまずあり得ないだろう
「お父様もお母様ももうカンカンよ、こんな事でお祖母様の名前を出された挙句、裏では私の取り合いをしているんだから何件も抗議状を出されていたわ」
伯爵であるお父様が、上級貴族である侯爵家に抗議状を出すのもどうかとは思うが、お爺様の時代から付き合いのある方々には、現在も運営されている商会に仕事を振ったり資金面でも手助けしたりと、直接に支援はしていないが、影からブラン家が支えている事は本人たちも分かっているはず。
それなのに今回の件では反対派に回り、裏では私の取り合いに参加していたたのだから、両親が怒るのも当然と言えば当然。
しかもバレタ原因がお姉様の時と同じく、抜け駆けしようとしていた3人の侯爵様が、同じ日の同じ時間帯にブラン家で鉢合わせをしてしまい、その場で口論してしまったのだから救いようがない。
せめて事前に来訪の連絡でもしていれば、こんな事態にはならなかったというのに。
「侯爵様にも困ったもんだね、ミルフィオーレ様もまさかご自分の事で、孫のリーゼちゃんを困らすとは思ってもいなかったんじゃないかな」
「ホント、こんな事でお祖母様の名前を利用されるなんて心外だわ」
これで本気に国の事を考えているのだったら意見の一つとして考えさせられるが、自分たちの都合だけでお祖母様の存在まで利用しようとするのだから、私としても怒りたくなると言うもの。
「じゃ、侯爵家以外の方々は何て言ってるの?」
「有力貴族の方々からは割と良い話を聞いているわ、公爵様達は今のところ中立って感じかな」
アデリナ様のウィスタリア家は、ウィリアム様の件で今は波風を立てない方がいいだろうし、お母様の本家とも言えるグリューン家は、変に私に加担して20年前の事件を蒸し返されるのが嫌なのではないだろうか。
まぁ、メルヴェール王国としては決して悪い話ではないし、もう一人お祖母様の血を引くお姉様はこの国にいるので、国民感情が悪い方向に向かう事もないだろう。
後は陛下の一言を待つ事にはなるが、公爵様方もその時になればきっと賛成してくれるはずだ。
何と言っても隣国と友好な関係を築けるのは、今の我が国にとっては願ってもいない事なのだから。
この時の私は何の疑いもなく、クロード様との婚姻が良い方向に進むものだと信じていた。陛下がご崩御されたと聞くまでは……。
「前回から何も進展していないわよ」
同じ会話を何度繰り返しただろうか、今日は学園の休校日とあって久々にシンシアがお屋敷に遊びに来ている。
あの衝撃の告白から3ヶ月が経過した。
私とクロード様の事は忽ち王都の貴族達に知れ渡り、今や何処へ行ってもこの噂で持ちきりなんだとか。
この時代、貴族同士の恋愛結婚が増えてきているとは言え、王家の王子様が両親が決めた政略結婚ではなく、自ら愛の告白をしてカップルが誕生した事は流石に衝撃だったらしく、新聞記事には載るわ、舞台化の話は持ち上がるわで、元々私達姉妹が有名だった事もあり、知らない間に国民達にも知れ渡ってしまった。
本来なら正式な手続きを行い国から通達されるのだが、うわさ話が大好きなご令嬢達の口を塞ぐ事が出来ず、政府が気づいた時には既に手遅れだったそうだ。
「何もって、相変わらずのんびりしてるなぁ」
「別に急いでいる訳ではないけど、のんびりはしていないわよ。ただ何も出来ないだけよ」
いつものんびりしているシンシアに言われるのは心外だが、実際に進展していないのだから仕方がない。
これが下級貴族同士の婚姻なら特に国同士の許可がいる訳ではないのだが、相手が隣国の王子様で、私は国民から愛された先代陛下の妹であるお祖母様の血を引いている。そんな人物同士が愛し合ったからと言って、そう簡単に結ばれる事が出来ないのがこの世界の仕組みでもある。
「やっぱりあの件が関わっているの?」
シンシアが言った『あの件』とは国王陛下の容態の事を指している。
私が告白された数日後に陛下の容態が悪化したとお父様から聞かされた。最初の頃は一部の貴族達にしか知らされなかったが、流石に3ヶ月も経つと陛下不在が何処からともなく漏れ出してしまい、陛下の体調が良くないという悪い噂が徐々に広まりつつあるそうだ。
「関係あるかないかと言われれば、関係はあるわね」
「だよねぇ、第一王子ではないとは言え相手は隣国の王子様なんだから、家同士が認めたからと言ってもそう簡単にはいかないよねぇ」
「まぁ、それだけって訳じゃないけど、これを乗り超えない事には前へと進めないわね」
これはシンシアにも話していないが、国同士の交渉は肝心の陛下が病に伏せている事もあり、『後日改めてこちらから返事をする』に留まっているが、どういうルートを使っているのか分からないけれど、未だサーニャちゃんとの文通は普通に継続できている。
その中でクロード様の両親……つまりラグナスの国王陛下と王妃様は私達の事を祝福してくださっており、正式にメルヴェール王国に対して二人の婚姻の話を持ち掛けたんだそうだ。
私としてはいきなり結婚と言う言葉に動揺しっぱなしだったが、お父様もお母様もこの話にノリノリで、本人同士が知らないところで勝手に話が進んでいるとお姉様がおっしゃっていた。
何でも私宛とは別に王妃様直々の手紙が両親の元にも届いているんだそうだ。
サーニャちゃんの事だからまた私とクロード様にサプライズ、と言う名の策略でも企んでるんじゃないかと心配になってくる。
「それだけじゃないって、他にも問題があるの? もしかしてラグナス王国側に反対派がいるとか?」
「そうじゃないんだけど……」
サーニャちゃんから貰っている手紙には、ラグナス側は比較的に好意的な声が多いと書いてあった。
それと言うのもクロード様のお兄様である第一王子のフェリクス様が、ブラン家と友好関係が深いレガリア王国の王女様とご婚約されている為、お二人が私達の事を完全バックアップすると意気込んでくださっているんだとか。
お陰でラグナス側の貴族方は、特に反対意見を口にする者もおらず、私達の成り行きを見守ってくれているらしい。
これでもレガリア王家のパーティーには何度か呼ばれた事があるから、王子様や王女様方とは其れなりに面識はあるのよね。
他にもレガリアの公爵家には私とそれほど歳が離れていないのに、国を代表する商会を運営されている方がおられ、ブラン領との貿易を通し今でも大変親しくしてもらっている。
ラグナス王国からすればレガリアとの繋がりも深まり、メルヴェール王国との友好も深まる。おまけに私に流れる王家の血も、貴族達を納得させるだけの理由になっているんだとか。
「実は侯爵家の方々が私が他国へ嫁ぐのを反対されているのよ」
「侯爵家? 大公様じゃなくて侯爵様の方よね? 何で侯爵家がリーゼちゃん達の結婚を反対するの?」
シンシアが不思議がるのも当然の事、貴族の中でも絶大的な発言力がある公爵家ならともかく、侯爵家って爵位は高いがそれ程発言力が強い訳ではない。
現在この国には約十数人の侯爵様が存在しており、お父様の話ではその全員が私とクロード様の結婚を反対されているらしい。
因みに大公様というのは公爵様の別の呼び方で、本来なら小国や公国の主人を指す言葉だが、紛らわしい時には別の意味合いを込めて大公様と呼ぶ事がある。
「ん~、表面上は未だ国民から人気があるお祖母様の孫を他国に出すのはどうか、って言ってるらしいけど、本当のところはフリーになった私を裏で取り合いをしていたそうなのよ」
「あぁ、そういう事。向こうからすればリーゼちゃんと結婚出来れば、ブラン家の支援を受けられるようになるしね」
シンシアにしても経験があるんではないだろうか、彼女の家もブラン家ほど大きくはないが、王都から西に伯爵領を構えており、其れなりに裕福な生活を過ごせていると聞く。
生憎彼女には正当な爵位を継げる弟がいるので、上手く結婚出来たとしても爵位と領地を丸ごと奪う事は出来ないが、責めてアプリコット家の支援を取り付けようと考える侯爵家も少なくはないはず。
実際のところシンシアの両親は娘を溺愛しているので、本人が一言『嫌』と言えば、どんな好条件を提示されたとしても首を縦に振る事はまずあり得ないだろう
「お父様もお母様ももうカンカンよ、こんな事でお祖母様の名前を出された挙句、裏では私の取り合いをしているんだから何件も抗議状を出されていたわ」
伯爵であるお父様が、上級貴族である侯爵家に抗議状を出すのもどうかとは思うが、お爺様の時代から付き合いのある方々には、現在も運営されている商会に仕事を振ったり資金面でも手助けしたりと、直接に支援はしていないが、影からブラン家が支えている事は本人たちも分かっているはず。
それなのに今回の件では反対派に回り、裏では私の取り合いに参加していたたのだから、両親が怒るのも当然と言えば当然。
しかもバレタ原因がお姉様の時と同じく、抜け駆けしようとしていた3人の侯爵様が、同じ日の同じ時間帯にブラン家で鉢合わせをしてしまい、その場で口論してしまったのだから救いようがない。
せめて事前に来訪の連絡でもしていれば、こんな事態にはならなかったというのに。
「侯爵様にも困ったもんだね、ミルフィオーレ様もまさかご自分の事で、孫のリーゼちゃんを困らすとは思ってもいなかったんじゃないかな」
「ホント、こんな事でお祖母様の名前を利用されるなんて心外だわ」
これで本気に国の事を考えているのだったら意見の一つとして考えさせられるが、自分たちの都合だけでお祖母様の存在まで利用しようとするのだから、私としても怒りたくなると言うもの。
「じゃ、侯爵家以外の方々は何て言ってるの?」
「有力貴族の方々からは割と良い話を聞いているわ、公爵様達は今のところ中立って感じかな」
アデリナ様のウィスタリア家は、ウィリアム様の件で今は波風を立てない方がいいだろうし、お母様の本家とも言えるグリューン家は、変に私に加担して20年前の事件を蒸し返されるのが嫌なのではないだろうか。
まぁ、メルヴェール王国としては決して悪い話ではないし、もう一人お祖母様の血を引くお姉様はこの国にいるので、国民感情が悪い方向に向かう事もないだろう。
後は陛下の一言を待つ事にはなるが、公爵様方もその時になればきっと賛成してくれるはずだ。
何と言っても隣国と友好な関係を築けるのは、今の我が国にとっては願ってもいない事なのだから。
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