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前章 悪役令状の妹
第18話 対決(前編)
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「失礼いたしますリネア様」
ノヴィアが扉を開くとそこに立っていたのは執事のハーベスト。
仕事柄、普段からあまり感情を表に出さないはずなのに、今のハーベースはなんとも言えない苦悩な表情を浮かべている。
マリアンヌの話では、叔父たちの中にハーベストも同席していたという事なので、恐らく話の全容は聞かされているのだろう。
もしかすると叔父たちに対し、一人私の弁明でもしていてくれたのかもと思うと、なんとも申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「叔父様からの呼び出しってわけね」
「左様でございます」
私は一度目をつむり、覚悟を決めて立ち上がる。
昨日までの弱い自分はもう捨てよう。
リーゼ様のようにとは流石に行かないが、ここに留まっていたとしても私は前へと進む事は出来ないだろう。
唯一心の残りは、私たち姉妹に優しく接してくれたみんなと別れてしまうことなのだけれど、これ以上自分を殺してまで叔父の元に居続けることはもう出来ない。
「その……お嬢様……」
「ごめんなさいね、最後まで心配をかけてしまって」
叔父の書斎へと向う途中、弱々しい声でハーベストが話しかける。
いつもなら私に対して厳しく振舞っている彼だけど、誰よりも私たち姉妹を大事に扱ってくれていたことを私は知っている。
「今までありがとう。それじゃ、行ってくるわ」
私は精一杯の笑顔を送り、叔父達が待つ書斎の扉を開いた。
「お呼びでしょうか、叔父様」
まずは何も知らないという振りを装い、いつものように軽く緊張感を漂わせて挨拶を交わす。
恐らく叔父のことだから、私が屋敷を出て行くといえばどんな手を使ってでも阻止しにかかるだろう。
私はある侯爵家との縁談が決まっているから、急に花嫁が行方不明ともなれば相手側から抗議の一つも投げつけられるだろう。それが例え現役を引退したお爺さんの愛人の席だとはいえ、叔父にとってはマイナスになることは必須。
だからこそ屋敷から逃げ出す事は悟られぬよう、弱く忠実なる駒を演じ、叔母や義姉の嫌味の一つとして、『お屋敷から出て行け』という言葉を引き出さなければならない。
そうしなければ、恐らくすぐに見つけ出されて連れ戻されてしまうだろう。
だからこそあくまでも自然と『出て行け』という言葉叔父側から引き出し、弱い私が家出をしたと思い込ませ、他国へと逃れる為の時間を稼がなければならい。
さぁ、ここから私の一世一代の大勝負だ。
「何故ここに呼ばれたかはわかっているか?」
「えっ?」
ワザとらしく叔父の言葉に反応し、意味がわからないという様な振りをしながら部屋の中をさっと見渡す。
予想通り叔父夫婦に義理の姉、案内してくれたハーベストは少し離れた位置に控え、そして叔父の近くに見慣れぬ若い男性が一人。
恐らくこの人物が話に聞いていたケヴィン様なのだろう。
余りマジマジと見たわけではないが、やはり私にとっては初対面。向こうにしてみれば私はエレオノーラ様の義理の妹と分かっているのだろうが、こちらにとっては学年も違えば気になる容姿でもないので、別段印象にすら残っていない。
「はぁ……」
叔父は私の返答に対し、予想通りのため息と、威嚇するような鋭い視線を送ってくる。
いつものパターンなら、次は叔母たちからの嫌味と怒号が来るはずなので、私はすかさず叔父のため息の後に言葉をつなぐ。
「あの、火急の用件とお伺いいたしましたが、一体どのようなご用件なのでしょうか?」
僅かばかりに怯えるような様子を見せ、私が何故この場に呼ばれたのかを尋ねる。
「身に覚えがないと申すのか。ならば問おう、昨日は何処へと行っていた?」
やはり来た。
ヴィスタからの手紙の通り、ケヴィン様から私がリーゼ様に会いに行っていた事が伝わっているのだろう。
これは私の推測の域を出ないのだが、一時は今の置かれた状況にケヴィン様はエレオノーラ様に詰め寄った。だけど結局は相手にさえしてもらえず、望みをかけてリーゼ様のお屋敷にまで足を運んだが、ここでも会う事が出来ずの門前払い。
その後シンシア様にリーゼ様への面会を求めてやってきたが、ここでも自分勝手な言い訳にシンシア様が激怒。
そして行き場がなくなったケヴィン様は、私の情報を持って再びエレオノーラ様の元へとやってきた。
私がアージェント家を裏切ろうとしているとでも言って。
つまりここで変な言い訳をしたとしても、私がリーゼ様の元へと訪れた事はまぎれもない事実。
例えそれが他愛もない理由だったとしても、この現状からは逃れようがない。
ならば……
「昨日はリーゼ様に会いに、ブラン家へと行っておりました」
「「まっ!」」
「なっ!」
私のストレートの返答に、前者は叔母と義姉、後者はケヴィン様の驚きへと続く。
見ればハーベストや叔父も驚いているようだが、3人のように声を出してまでの驚きは見せていない。
「ほぉ、覚悟は出来ていると言うのだな?」
「覚悟……というのかは分かりませんが、私はただ真相が知りたかっただけなのです」
「真相だと?」
「はい、現在学園ではアージェント家に対して有らぬ噂が広まっております。私はその有らぬ疑いを晴らしたく思い、リーゼ様の元へと訪ねてまいりました」
「なんだ、その有らぬ疑いというのは」
叔父からの返答に、まずは私の嘘話に乗ってきた事を確信する。
ここからが私の正念場。
まずは不自然ではない嘘の話をでっち上げ、私自身を窮地に追いやる状況を作り上げる。
そのためのシナリオは既に私の中で構築済み。
これもひとえにヴィスタからの手紙と、マリアンヌの情報が先に届いたお陰といえよう。
「実は学園では今、エレオノーラ義姉様がケヴィン様という方を利用して、リーゼ様を罠に嵌めたんじゃないかという噂が流れております」
「なっ!?」
まさかここで自分の名前が出てくるとは思っていなかったのだろう。
ケヴィン様が一人だけ明らかに動揺する素振りを見せるが、私はあくまでも目の前の人物が本人だとは知らない振りをして話を進める。
内容はこうだ。
リーゼ様が学園を去ることになったキッカケ、それは当然ケヴィン様による嘘の証言をみんなの前で発言した事。
その事で一番得をするのは誰かと言うと、エレオノーラ様とウィリアム王子だと、誰もが口を揃えて言うだろう。
だから私は、ケヴィン様が自分の責任をエレオノーラ様やウィリアム王子にかぶせたんじゃないかと疑い、真相を確かめるべく先ずは最初の原因ともなったリーゼ様ご本人に会いに行った。その次に証拠を持ってケヴィン様の元へと伺おうとしていた矢先にここへと呼び出された。
とりあえずはこれで一通りの辻褄は合うのではないだろうか。
「ほぉ。ではなぜケヴィン本人にはまだ話をしていないのだ?」
「申し訳ございません。昨夜も徹夜で色々考えてはみたのですが、昨日の今日で私もまだリーゼ様との話がまとまっておらず、またケヴィン様との面識もなかったものですので、どうやってお会いしようかと迷っておりました」
あくまでも目の前の人物がケヴィン様本人だと気付いている事を悟られず、僅かに怯え、自分は間違った事はしていないと主張する。
「う、嘘だ! そんなデタラメな話を誰が信じると言うのだ!」
やはり真っ先に反応したのはケヴィン様ご本人。
叔父は私の嘘話を最後まで見定めるだろうし、叔母たちは内容が自分たちに向けられたものではないと思い込み、ケヴィン様をフォローしようともしていない。
「あの……失礼ですが、其方の方はどちら様なのでしょうか?」
ちょっと白々しかったかと思いつつ、叔父に向かって謎の男性、ケヴィン様の素性を尋ねる。
予想通り帰ってきた言葉はケヴィン様ご本人だという事。
若干、叔父の口の端を僅かばかりニヤリとヤラシく歪ました事を、私は見逃さなかった。
「ま、まさか……。それじゃ今までの話は……」
ワザとらしく驚き、怯えるような素振りを見せながら私はケヴィン様の方を見つめる。
恐らく叔父は私の言葉を嘘と確信し、責任の全てをケヴィン様に押し付けるのだろうとでも思っているのだろう。
その上で今の王妃候補の現状を受け止め、アージェント家が有利な立場へと導いていく筈。
まさか叔父も、私が自らの負けるシナリオを描いているとは考えてもいないだろう。
根本的に最終地点を誤認しているところでアドバンテージはこちらにあるのだ。
私は尚も自分を追い詰めるために、ケヴィン様への追撃を開始するのだった。
ノヴィアが扉を開くとそこに立っていたのは執事のハーベスト。
仕事柄、普段からあまり感情を表に出さないはずなのに、今のハーベースはなんとも言えない苦悩な表情を浮かべている。
マリアンヌの話では、叔父たちの中にハーベストも同席していたという事なので、恐らく話の全容は聞かされているのだろう。
もしかすると叔父たちに対し、一人私の弁明でもしていてくれたのかもと思うと、なんとも申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「叔父様からの呼び出しってわけね」
「左様でございます」
私は一度目をつむり、覚悟を決めて立ち上がる。
昨日までの弱い自分はもう捨てよう。
リーゼ様のようにとは流石に行かないが、ここに留まっていたとしても私は前へと進む事は出来ないだろう。
唯一心の残りは、私たち姉妹に優しく接してくれたみんなと別れてしまうことなのだけれど、これ以上自分を殺してまで叔父の元に居続けることはもう出来ない。
「その……お嬢様……」
「ごめんなさいね、最後まで心配をかけてしまって」
叔父の書斎へと向う途中、弱々しい声でハーベストが話しかける。
いつもなら私に対して厳しく振舞っている彼だけど、誰よりも私たち姉妹を大事に扱ってくれていたことを私は知っている。
「今までありがとう。それじゃ、行ってくるわ」
私は精一杯の笑顔を送り、叔父達が待つ書斎の扉を開いた。
「お呼びでしょうか、叔父様」
まずは何も知らないという振りを装い、いつものように軽く緊張感を漂わせて挨拶を交わす。
恐らく叔父のことだから、私が屋敷を出て行くといえばどんな手を使ってでも阻止しにかかるだろう。
私はある侯爵家との縁談が決まっているから、急に花嫁が行方不明ともなれば相手側から抗議の一つも投げつけられるだろう。それが例え現役を引退したお爺さんの愛人の席だとはいえ、叔父にとってはマイナスになることは必須。
だからこそ屋敷から逃げ出す事は悟られぬよう、弱く忠実なる駒を演じ、叔母や義姉の嫌味の一つとして、『お屋敷から出て行け』という言葉を引き出さなければならない。
そうしなければ、恐らくすぐに見つけ出されて連れ戻されてしまうだろう。
だからこそあくまでも自然と『出て行け』という言葉叔父側から引き出し、弱い私が家出をしたと思い込ませ、他国へと逃れる為の時間を稼がなければならい。
さぁ、ここから私の一世一代の大勝負だ。
「何故ここに呼ばれたかはわかっているか?」
「えっ?」
ワザとらしく叔父の言葉に反応し、意味がわからないという様な振りをしながら部屋の中をさっと見渡す。
予想通り叔父夫婦に義理の姉、案内してくれたハーベストは少し離れた位置に控え、そして叔父の近くに見慣れぬ若い男性が一人。
恐らくこの人物が話に聞いていたケヴィン様なのだろう。
余りマジマジと見たわけではないが、やはり私にとっては初対面。向こうにしてみれば私はエレオノーラ様の義理の妹と分かっているのだろうが、こちらにとっては学年も違えば気になる容姿でもないので、別段印象にすら残っていない。
「はぁ……」
叔父は私の返答に対し、予想通りのため息と、威嚇するような鋭い視線を送ってくる。
いつものパターンなら、次は叔母たちからの嫌味と怒号が来るはずなので、私はすかさず叔父のため息の後に言葉をつなぐ。
「あの、火急の用件とお伺いいたしましたが、一体どのようなご用件なのでしょうか?」
僅かばかりに怯えるような様子を見せ、私が何故この場に呼ばれたのかを尋ねる。
「身に覚えがないと申すのか。ならば問おう、昨日は何処へと行っていた?」
やはり来た。
ヴィスタからの手紙の通り、ケヴィン様から私がリーゼ様に会いに行っていた事が伝わっているのだろう。
これは私の推測の域を出ないのだが、一時は今の置かれた状況にケヴィン様はエレオノーラ様に詰め寄った。だけど結局は相手にさえしてもらえず、望みをかけてリーゼ様のお屋敷にまで足を運んだが、ここでも会う事が出来ずの門前払い。
その後シンシア様にリーゼ様への面会を求めてやってきたが、ここでも自分勝手な言い訳にシンシア様が激怒。
そして行き場がなくなったケヴィン様は、私の情報を持って再びエレオノーラ様の元へとやってきた。
私がアージェント家を裏切ろうとしているとでも言って。
つまりここで変な言い訳をしたとしても、私がリーゼ様の元へと訪れた事はまぎれもない事実。
例えそれが他愛もない理由だったとしても、この現状からは逃れようがない。
ならば……
「昨日はリーゼ様に会いに、ブラン家へと行っておりました」
「「まっ!」」
「なっ!」
私のストレートの返答に、前者は叔母と義姉、後者はケヴィン様の驚きへと続く。
見ればハーベストや叔父も驚いているようだが、3人のように声を出してまでの驚きは見せていない。
「ほぉ、覚悟は出来ていると言うのだな?」
「覚悟……というのかは分かりませんが、私はただ真相が知りたかっただけなのです」
「真相だと?」
「はい、現在学園ではアージェント家に対して有らぬ噂が広まっております。私はその有らぬ疑いを晴らしたく思い、リーゼ様の元へと訪ねてまいりました」
「なんだ、その有らぬ疑いというのは」
叔父からの返答に、まずは私の嘘話に乗ってきた事を確信する。
ここからが私の正念場。
まずは不自然ではない嘘の話をでっち上げ、私自身を窮地に追いやる状況を作り上げる。
そのためのシナリオは既に私の中で構築済み。
これもひとえにヴィスタからの手紙と、マリアンヌの情報が先に届いたお陰といえよう。
「実は学園では今、エレオノーラ義姉様がケヴィン様という方を利用して、リーゼ様を罠に嵌めたんじゃないかという噂が流れております」
「なっ!?」
まさかここで自分の名前が出てくるとは思っていなかったのだろう。
ケヴィン様が一人だけ明らかに動揺する素振りを見せるが、私はあくまでも目の前の人物が本人だとは知らない振りをして話を進める。
内容はこうだ。
リーゼ様が学園を去ることになったキッカケ、それは当然ケヴィン様による嘘の証言をみんなの前で発言した事。
その事で一番得をするのは誰かと言うと、エレオノーラ様とウィリアム王子だと、誰もが口を揃えて言うだろう。
だから私は、ケヴィン様が自分の責任をエレオノーラ様やウィリアム王子にかぶせたんじゃないかと疑い、真相を確かめるべく先ずは最初の原因ともなったリーゼ様ご本人に会いに行った。その次に証拠を持ってケヴィン様の元へと伺おうとしていた矢先にここへと呼び出された。
とりあえずはこれで一通りの辻褄は合うのではないだろうか。
「ほぉ。ではなぜケヴィン本人にはまだ話をしていないのだ?」
「申し訳ございません。昨夜も徹夜で色々考えてはみたのですが、昨日の今日で私もまだリーゼ様との話がまとまっておらず、またケヴィン様との面識もなかったものですので、どうやってお会いしようかと迷っておりました」
あくまでも目の前の人物がケヴィン様本人だと気付いている事を悟られず、僅かに怯え、自分は間違った事はしていないと主張する。
「う、嘘だ! そんなデタラメな話を誰が信じると言うのだ!」
やはり真っ先に反応したのはケヴィン様ご本人。
叔父は私の嘘話を最後まで見定めるだろうし、叔母たちは内容が自分たちに向けられたものではないと思い込み、ケヴィン様をフォローしようともしていない。
「あの……失礼ですが、其方の方はどちら様なのでしょうか?」
ちょっと白々しかったかと思いつつ、叔父に向かって謎の男性、ケヴィン様の素性を尋ねる。
予想通り帰ってきた言葉はケヴィン様ご本人だという事。
若干、叔父の口の端を僅かばかりニヤリとヤラシく歪ました事を、私は見逃さなかった。
「ま、まさか……。それじゃ今までの話は……」
ワザとらしく驚き、怯えるような素振りを見せながら私はケヴィン様の方を見つめる。
恐らく叔父は私の言葉を嘘と確信し、責任の全てをケヴィン様に押し付けるのだろうとでも思っているのだろう。
その上で今の王妃候補の現状を受け止め、アージェント家が有利な立場へと導いていく筈。
まさか叔父も、私が自らの負けるシナリオを描いているとは考えてもいないだろう。
根本的に最終地点を誤認しているところでアドバンテージはこちらにあるのだ。
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