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一章 精霊伝説が眠る街
第39話 たこ焼きでのおもてなし
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「リネアちゃん……、これは?」
湯浴みと着替えを終え、改めてアレクとゼストさんを迎えたおもてなし。
場所はいつもと同じ我が家の一階にあるお食事処『精霊の隠れ家』で、軽く摘めるような品を用意した。
「これはたこ焼きという食べ物よ」
「たこ焼き?」
いつもご贔屓にしている金物屋さんに頼み込み、たこ焼きを焼けるような鉄板をつくてもらったのが1ヶ月前。そこから自家製のかつお節の製造に取り掛かり、これまたたこ焼きに合う自家製ソースを作り上げた。
自分で言うのもなんだけど、ここまで形にするのは結構大変だったのよ。
l まずこの世界にかつお節なんてものは存在しないから、市場に並んだカツオを買い、捌いて煮て骨を抜き、焙乾という薪を焚いて熱風と煙をあてて硬くしていくのだけれど、1日にできる焙乾はおよそ3時間程度。その手間のかかる行程を毎日行わなければいけないので、お店や商会の仕事の合間を使い、結局二週間かけてようやく鰹節の元となる塊が完成した。
本当はもっと長くややこしい行程をこなしていくのだけれど、自家製のかつお節としてはこれで十分。ソースは玉ねぎ・人参・ニンニクを細かく切り、トマトから作った自家製トマトソースを混ぜ合わせ、そこに水と砂糖・塩そして柑橘系より作ったお酢を食えわえ、野菜が液状になるまで煮込んだ後に10日ほど熟成させて作り上げた。
いやぁ、我ながら大したものね。
前世じゃスーパーに並んでいる食材を買えばいいだけだったのに、この世界では材料やら調味料やらを1から作り上げなければならない。
青のりなんてこの辺りじゃ海藻を食べる習慣がないから、わざわざ漁師さん達に頼み込み、網に絡まった海藻を集めにいったほどだ。
おかげで本格的なたこ焼きが出来たんだから感謝しなくちゃね。
「これはまた、見たことがない食べ物ですね」
ノヴィアが目の前のたこ焼きを見ながら、率直な感想を口にする。
まぁ、それはそうよね。この世界でも小麦やライ麦といった食材は存在するが、それらはパンやクッキーなどのお菓子に使われるのが主な使用方法。
当然その中にはたこ焼きやお好み焼きといったものはないし、ピザや揚げ物といった料理も存在しない。
そもそもこの世界では料理のレパートリーが極端に少ないのよね。
伯爵邸にいた頃は其れなりの食材と、料理長の経験と知識から色んなアレンジレシピを目にしたが、この村に来てからはスープや焼き物といった簡単な料理しか出会ってない。
そのお陰で私のお店が繁盛しているのだが、みんな料理に対しての探究心が少なすぎるのだ。
そういえば昔の日本も簡単な料理しか存在しなかったんだっけ?
現代っ子だった私にはそういった感覚はわからないが、明治や大正時代には野菜を生で食べるといった習慣はなく、昭和の時代に自国でオリンピックをする事になって、ようやくサラダといった食文化が入って来たと言うし、ハンバーグやカレーといった食文化も明治頃だと聞いたことがる。
しかも庶民の口に入り、日本人の好みに変化していくのは更にもっと後になったことだろう。
そう考えると物流の距離が限られてしまうこの世界では、どうしてもその地方の郷土料理が主流となってしまうのは仕方がない事だ。
「まぁ、説明するよりもまずは食べてみてもらった方がいいかしら。あ、中は結構熱いから気をつけてね」
さすがに爪楊枝までは用意出来なかったので、フォークでたこ焼きを食べるといった何とも妙な光景だが、こればかりは職人さんに発注をかけないといけないだろう。
中にはノヴィアとヴィルのように、フォークとナイフで切り分けながら食べるといった、ある意味台無しの食べ方をしているが、そこは庶民と貴族との文化の違いなので大目にみましょう。
「ふーふー、あふっ」
「どう? けっこう美味しいでしょ?」
私は関西人でなかったが、たこ焼きやお好み焼きといった粉物の食べ物は結構好きだった。
本音を言えばもんじゃ焼きを再現したかったのだが、いかんせん、あれは持ち運べるようの鉄板から用意しなければいけないので、この世界では技術的にどうしても難しく、また一つの料理をみんなでツッツキながら食べるという習慣がない為、おそらく再現してもすぐには受け入れて貰えないだろう。
「美味しい!」
「ホントだ、外がカリッとしているのに中がトロトロで、すごく美味しいよ」
真っ先に褒めてくれたのはアレク。それに続くようにヴィルが食レポのような感想を口にする。
「本当は具の中にタコの切り身を入れたかったんだけれど、市場に並んでなくてね。代わりに天かすを生地に混ぜ合わせてみたの」
漁村であるアクアでは頻繁に食べられているタコだが、初めて口にする人にとってはあの弾力は未知なる感触。
正直この世界でどれだけ受け入れて貰えるかもわからないし、あの歯ごたえが苦手な人もいるだろうと思い、今回は敢えてタコなしタコ焼きに仕上げてみた。
「これはパンとはまた違う食べ物なんだよね?」
「作り方や材料はそんなに違いないんだけれど、パンとはちょっと違うかな」
生地に小麦や卵を使用している分、食感はパンに近い物があるが、ご存知の通りたこ焼きは全く違う食べ物。
パンなどを作るとき、小麦粉の中でもキメが粗くグルテンが多い強力粉という物を使用するが、今回私が使用したのはクッキーやシフォンケーキなどに使う薄力粉。
こちらはキメが細かくグルテンが少ないという特徴を持ち、水と合わせたときに適度にやわらかく、粘りが出にくいという特徴を持つ物。てんぷらなどに使われるのも主にこちらとなる。
だけどこの世界ってこの辺りの区別があまりないのよね。
今回は目の細かい篩にかけて作ったが、一般のご家庭でクッキーを作ろうとすればカチコチのクッキーが出来上がってしまう。
もちろんお菓子屋さんなどで売られているものはそこまで粗悪ではないが、それでも歯触りはお世辞にもいいとは言えない。
「薄力粉と強力粉、だからリネアちゃんが作るお菓子はあんなにも柔らかかったんだ」
ヴィスタとは学生時代によくお菓子を一緒に食べていたからね。その辺りは記憶に残っているのだろう。
「多分前に一緒に行ったスィーツショップも、これと同じ薄力粉からスポンジを作っていると思うわよ」
そうでなければあれ程柔らかくて美味しいケーキは作れないだろう。
そのことを考えると、やはりあのスィーツショップを経営しているという人は……。
「それにしてもこんな食べ物は初めてだよ」
「えぇ、私も色んな物を食べてきましたが、このようなものは初めてです」
これでもここまで再現させるには結構苦労したからね。喜んでもらえるのは料理を作る者としては最高の褒め言葉。
これはまだノヴィアにすら話していないが、私はこの世界で色んなB級グルメを再現しようと考えている。
その理由は私自身が食べたいという欲求もあるが、こう言った食文化を広める事で食材の流れや食に対する追求が溢れ、庶民でも気軽に食べられる物が増えれば、需要と供給は更に大きく進展する事だろう。
食の文化が広がればそれだけで経済は回るし、これらに必要な食材も多く売れる。さらにスパイスやソースといった調味料をこのアクアで生産できれば、かなりの実入りが期待出来るといった訳だ。
「みんな、お代わりが欲しい人は言ってね。まだ材料は残っているから追加でつくるわよ」
「あ、じゃお代わりをもらってもいいかな?」
「それじゃ私も」
「あ、リネア、僕もお代わりを」
「じゃ順番に焼いていくからちょっと待っててね」
その後、男性陣達のためにたこ焼きを焼き続けた事は言うまでもあるまい。
商会でお手伝いをお願いしているアクアと、お仕事を頑張ってくれているスタッフさん達に差し入れで持って行こうとしてたんだけど、材料たりるかなぁ……。
湯浴みと着替えを終え、改めてアレクとゼストさんを迎えたおもてなし。
場所はいつもと同じ我が家の一階にあるお食事処『精霊の隠れ家』で、軽く摘めるような品を用意した。
「これはたこ焼きという食べ物よ」
「たこ焼き?」
いつもご贔屓にしている金物屋さんに頼み込み、たこ焼きを焼けるような鉄板をつくてもらったのが1ヶ月前。そこから自家製のかつお節の製造に取り掛かり、これまたたこ焼きに合う自家製ソースを作り上げた。
自分で言うのもなんだけど、ここまで形にするのは結構大変だったのよ。
l まずこの世界にかつお節なんてものは存在しないから、市場に並んだカツオを買い、捌いて煮て骨を抜き、焙乾という薪を焚いて熱風と煙をあてて硬くしていくのだけれど、1日にできる焙乾はおよそ3時間程度。その手間のかかる行程を毎日行わなければいけないので、お店や商会の仕事の合間を使い、結局二週間かけてようやく鰹節の元となる塊が完成した。
本当はもっと長くややこしい行程をこなしていくのだけれど、自家製のかつお節としてはこれで十分。ソースは玉ねぎ・人参・ニンニクを細かく切り、トマトから作った自家製トマトソースを混ぜ合わせ、そこに水と砂糖・塩そして柑橘系より作ったお酢を食えわえ、野菜が液状になるまで煮込んだ後に10日ほど熟成させて作り上げた。
いやぁ、我ながら大したものね。
前世じゃスーパーに並んでいる食材を買えばいいだけだったのに、この世界では材料やら調味料やらを1から作り上げなければならない。
青のりなんてこの辺りじゃ海藻を食べる習慣がないから、わざわざ漁師さん達に頼み込み、網に絡まった海藻を集めにいったほどだ。
おかげで本格的なたこ焼きが出来たんだから感謝しなくちゃね。
「これはまた、見たことがない食べ物ですね」
ノヴィアが目の前のたこ焼きを見ながら、率直な感想を口にする。
まぁ、それはそうよね。この世界でも小麦やライ麦といった食材は存在するが、それらはパンやクッキーなどのお菓子に使われるのが主な使用方法。
当然その中にはたこ焼きやお好み焼きといったものはないし、ピザや揚げ物といった料理も存在しない。
そもそもこの世界では料理のレパートリーが極端に少ないのよね。
伯爵邸にいた頃は其れなりの食材と、料理長の経験と知識から色んなアレンジレシピを目にしたが、この村に来てからはスープや焼き物といった簡単な料理しか出会ってない。
そのお陰で私のお店が繁盛しているのだが、みんな料理に対しての探究心が少なすぎるのだ。
そういえば昔の日本も簡単な料理しか存在しなかったんだっけ?
現代っ子だった私にはそういった感覚はわからないが、明治や大正時代には野菜を生で食べるといった習慣はなく、昭和の時代に自国でオリンピックをする事になって、ようやくサラダといった食文化が入って来たと言うし、ハンバーグやカレーといった食文化も明治頃だと聞いたことがる。
しかも庶民の口に入り、日本人の好みに変化していくのは更にもっと後になったことだろう。
そう考えると物流の距離が限られてしまうこの世界では、どうしてもその地方の郷土料理が主流となってしまうのは仕方がない事だ。
「まぁ、説明するよりもまずは食べてみてもらった方がいいかしら。あ、中は結構熱いから気をつけてね」
さすがに爪楊枝までは用意出来なかったので、フォークでたこ焼きを食べるといった何とも妙な光景だが、こればかりは職人さんに発注をかけないといけないだろう。
中にはノヴィアとヴィルのように、フォークとナイフで切り分けながら食べるといった、ある意味台無しの食べ方をしているが、そこは庶民と貴族との文化の違いなので大目にみましょう。
「ふーふー、あふっ」
「どう? けっこう美味しいでしょ?」
私は関西人でなかったが、たこ焼きやお好み焼きといった粉物の食べ物は結構好きだった。
本音を言えばもんじゃ焼きを再現したかったのだが、いかんせん、あれは持ち運べるようの鉄板から用意しなければいけないので、この世界では技術的にどうしても難しく、また一つの料理をみんなでツッツキながら食べるという習慣がない為、おそらく再現してもすぐには受け入れて貰えないだろう。
「美味しい!」
「ホントだ、外がカリッとしているのに中がトロトロで、すごく美味しいよ」
真っ先に褒めてくれたのはアレク。それに続くようにヴィルが食レポのような感想を口にする。
「本当は具の中にタコの切り身を入れたかったんだけれど、市場に並んでなくてね。代わりに天かすを生地に混ぜ合わせてみたの」
漁村であるアクアでは頻繁に食べられているタコだが、初めて口にする人にとってはあの弾力は未知なる感触。
正直この世界でどれだけ受け入れて貰えるかもわからないし、あの歯ごたえが苦手な人もいるだろうと思い、今回は敢えてタコなしタコ焼きに仕上げてみた。
「これはパンとはまた違う食べ物なんだよね?」
「作り方や材料はそんなに違いないんだけれど、パンとはちょっと違うかな」
生地に小麦や卵を使用している分、食感はパンに近い物があるが、ご存知の通りたこ焼きは全く違う食べ物。
パンなどを作るとき、小麦粉の中でもキメが粗くグルテンが多い強力粉という物を使用するが、今回私が使用したのはクッキーやシフォンケーキなどに使う薄力粉。
こちらはキメが細かくグルテンが少ないという特徴を持ち、水と合わせたときに適度にやわらかく、粘りが出にくいという特徴を持つ物。てんぷらなどに使われるのも主にこちらとなる。
だけどこの世界ってこの辺りの区別があまりないのよね。
今回は目の細かい篩にかけて作ったが、一般のご家庭でクッキーを作ろうとすればカチコチのクッキーが出来上がってしまう。
もちろんお菓子屋さんなどで売られているものはそこまで粗悪ではないが、それでも歯触りはお世辞にもいいとは言えない。
「薄力粉と強力粉、だからリネアちゃんが作るお菓子はあんなにも柔らかかったんだ」
ヴィスタとは学生時代によくお菓子を一緒に食べていたからね。その辺りは記憶に残っているのだろう。
「多分前に一緒に行ったスィーツショップも、これと同じ薄力粉からスポンジを作っていると思うわよ」
そうでなければあれ程柔らかくて美味しいケーキは作れないだろう。
そのことを考えると、やはりあのスィーツショップを経営しているという人は……。
「それにしてもこんな食べ物は初めてだよ」
「えぇ、私も色んな物を食べてきましたが、このようなものは初めてです」
これでもここまで再現させるには結構苦労したからね。喜んでもらえるのは料理を作る者としては最高の褒め言葉。
これはまだノヴィアにすら話していないが、私はこの世界で色んなB級グルメを再現しようと考えている。
その理由は私自身が食べたいという欲求もあるが、こう言った食文化を広める事で食材の流れや食に対する追求が溢れ、庶民でも気軽に食べられる物が増えれば、需要と供給は更に大きく進展する事だろう。
食の文化が広がればそれだけで経済は回るし、これらに必要な食材も多く売れる。さらにスパイスやソースといった調味料をこのアクアで生産できれば、かなりの実入りが期待出来るといった訳だ。
「みんな、お代わりが欲しい人は言ってね。まだ材料は残っているから追加でつくるわよ」
「あ、じゃお代わりをもらってもいいかな?」
「それじゃ私も」
「あ、リネア、僕もお代わりを」
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