99 / 105
終章 未来への道筋
第99話 公王の贖罪
しおりを挟む
「陛下……」
これ以上レイヴン公子から聞きだせる内容は無いと判断した私たちは、信頼できる騎士達にその場を任せ、陛下が治療されている部屋へとやってきた。
「陛下の具合はどうだ?」
「処置が早かったので今は軽く抑えられておりますが、肝心の毒の方の進行が……」
「そうか……」
容態を見た医師の話によれば、陛下が何らかの毒に侵されている事すぐに見分けがつき、傷の治療を後回しですぐに毒の除去へと回くださったのだという。
そのお陰で毒の症状は比較的軽めに押さえ込むことには成功したらしいが、毒を完全に拭いきれることまでは出来ず、解毒の方法を見つけ出すためにレイヴン公子がいる牢へ行きかけたところで、私たちがやってきたということだった。
「それで陛下の命はどれほど持つ?」
「今の段階では何とも。幸い……と言っていいのかわかりませんが、処置が早かったので今直ぐに毒が全身に回るということはございませんが、逆に言えば焼かれるような苦しみをその分引き延ばすことにもなりますので……」
もともと苦しめる事を前提で作り出された猛毒という話なので、命を引き延ばせば延ばすほど、陛下は毒の苦しみに耐え続ける事になる。
医師もまさか、ナイフに塗られていた毒がヨルムンガンドだとは思っていなかっただろうし、その場で出来うる限りの処置をした結果がこれなので、何ともいたたまれない気持ちをされているのではないだろうか
「やはり救い出すには解毒薬は必須という事か」
「はい。ヨルムンガンドは僅かな量でも死に至る猛毒と聞きます。現代医療ならば毒の進行を抑えこむ事は出来るでしょうか、完全治療にはやはり……。今は気休めにはなりますが、睡眠薬などで誤魔化すしかないでしょう」
医師の話を聞き、ヘンドリック様の強く握りしめた拳から血が滲み出てくる。
助けたくとも助けられない。傷自体は大した事がないのに、肝心の治療方法が見つからない。
ヘンドリック様からすれば、あの時自分がレイヴン公子に合わせろと言わなければ、レイヴン公子がナイフで襲いかかって来た時、なぜ防ぎきれなかったのかと嘆いておられる事だろう。
「教えて下さいヘンドリック様。解毒薬に必要とされる薬草とはなんなのですか?」
私たちの気持ちを代表してか、アレクがヘンドリック様に尋ねる。
「アレクか……。ヨルムンガンドはもともと尋問をするために生み出されたものだとは説明したな」
「はい」
「その後、凶悪な死刑囚などにも使われるようになったが、ヨルムンガンド本来の使い方は、敵国の情報を聞き出すために作られたのだ」
ほんの100年ほど前まで、この大陸では覇権をめぐる戦いが繰り広げられていた。ヨルムンガンドはそんな時代に敵国の間者から、命を天秤に掛けて情報を聞き出すために作られた猛毒。
毒を盛られた人間は焼けるような熱さに苦しみ、拘束されている状態から自ら死を選ぶ事も出来ず、解毒薬をチラつかせながら救いを求めさせて情報を引き出す。そんな目的のためだけにつくられたもの。
今じゃすっかり表舞台からは消えたらしいが、いつの時代でも自白にせまるという状況は存在し、凶悪な犯罪者相手に使うには今でも非常に便利な道具といってもいいだろう。
そんなヨルムンガンドの姿が消えてしまった本当の理由は、その製造方法もさることながら、治療薬となる薬草が特殊な環境しか育たないため、簡単には解毒薬が作れなかったからなのだという。
「ヨルムンガンドの解毒薬なる薬草、シルフィニウムは非常に珍しい野草で、生息地帯が限られているうえ、清らかな水と山高い場所で陽の光をいっぱいに浴び、栄養いっぱいの土でしか育たない。その関係で平地で人の手による栽培はほぼ不可能、たとえ上手く芽が出たとしても薬草本来の効果は出なかったらしい」
結局肝心の解毒薬が用意出来なければ自白の道具には使えず、またヨルムンガンド自体を作るにもコストと手間が掛かるため、何時しかその名前は表舞台から消えることになった。
まぁ当然よね。当時でも非人道的と言われていたうえ、自白に追い込むためにこちら側の懐具合が苦しくなっては元も子もない。ならば手取り早く、またお金も掛からない別の方法を取る方が余程効果的だろう。
「それじゃシルフィニウムは……」
「現在では生息地帯すらわかっておりません」
「そんな……」
お城に仕える医師が言うならば、それは本当に生息地帯すら不明なのだろう。
何とも絶望的な言葉に一同に暗い影が広がる。
そんな時だった……
「うぅ……ここは……?」
「陛下!」
「気が付いたか!」
全員が見守る中、トワイライト王が目を覚ました。
「ヘンドリック……、そうか私は息子に刺されたのだな」
なんとも痛々しいお姿。刺された関係で腹部には包帯が巻かれており、毒のせいで額から大量の汗が湧き出している。
その中でも自分の息子に刺されたという事実は、一番心に傷を負わせてしまった事だろう。
「陛下、どうかお気を確かに」
「オリーブか、お前にもすまない事してしまった……ゴホ」
「その様なお話、今はなさらなくとも……」
「いや、今だから話しておきたい。この様な事態を引き起こしてしまったのも、すべて私の甘えが引き起こしたのが原因……ゴホッ」
公妃様と公王様の間にどの様な蟠りがあったのかは知らないが、お二人とも忌み嫌うほど仲が悪いということでもないのだろう。ほんの僅かなボタンのかけ違いで、お互い今日まですれ違いを繰り返してきた。王という立場からゆっくりと二人の時間を持つこともできなかっただろうし、常に人の目がある中での生活では、お互い心の中をさらけ出して話し合うということも出来なかったのかもしれない。
それがこの様な形で本心が語れるとはなんとも皮肉な話だろう。
「アイーシャの事でお前やヘンドリックには悪い事をしたと思っている。だが当時の私は心の中に芽生えた感情を抑えきれなかった。それが二人を裏切る事になると分かっていたのにな……」
陛下は当時の想いをお二人に話された。
王とい立場から、初めて感じた人を愛するという感情。たしかに公妃様の事も愛されてはおられた。そこに間違いがあったとは今も疑ってはおられない。だけどアレクとセレスの母親であるアイーシャ様には時間がなかった。
どうやらアイーシャ様は産まれながら心臓が悪かったらしく、長く生きられても20歳前後というタイムリミットとが用意されていた。その事を公王様から告白された際に、本人は断る理由として告げられたそうだが、当時の公王様には逆に愛の感情が大きくき膨らんでしまった。
それはそうだろう、誰しも愛する人が余命いくばくと聞けば、自分に出来る最大限の事はしたいと思うだろう。
結局アイーシャ様は公王様の申し出を断れず、お二人の子を産まれたのちに笑顔で旅立たれた。それがオリーブ様とヘンドリック様との仲を引き裂く原因になると分かっていて。
「私は心の中で二人なら分かって貰えるんじゃないかと考えてしまった。まったく我ながら何とも都合がいい言い訳だと、今更ながら情けなく思えてしまう」
その結果が実の息子に刺されるという悲劇を起こしてしまったのだから、なんとも居た堪れない話である。
アレクとセレスもまさか二人にこの様な事があったとは知らず、驚きが隠せない様子だ。
「もういいのです、今となっては全ては済んだ事。それに謝罪の気持ちを感じておられるのでしたら、元気になってから私が苦しんでいた思いを聞いていただかないと、気持ちは晴れませんわ」
「そう……だな。ゴホッ。だがこれだけは分かってほしい、アイーシャは決して金や地位が目的で私に近づいて来たのではない」
それは何処にでもある皮肉が混じった悪意ある噂話。
アイーシャ様はごく普通の村娘だったという話だし、その美しい容姿から当時は誹謗中傷といった、心ない噂話も多く囁かれていた事だろう。
その事でずっと苦しめられたアイーシャ様は、公王様からの贈り物は何一つとして受け取られなかったのだという。ただ一つ、不器用ながらも公王様自らがお作りになったという、ペンダントを除いて。
「すまなかった。アレクにもセレスティアにも辛い思いをさせてしまった。それにレイヴンにも……ゴホッ」
「もういいです。もう何もおっしゃらないでください」
「オリーブのいう通りだ。とにかく今は体を休めろ。話なら後で酒でも酌み交わしながら幾らでも聞いてやる。だから今は……」
「あぁ……、もう一度……そんな事ができれば……」
やがて先ほど医師の方が施された睡眠薬が効き始めたのか、陛下は再び眠りの世界へと導かれていく。
残された時間は残りわずか、それまでに解毒薬を作れるかが命を救える鍵となるのだった。
これ以上レイヴン公子から聞きだせる内容は無いと判断した私たちは、信頼できる騎士達にその場を任せ、陛下が治療されている部屋へとやってきた。
「陛下の具合はどうだ?」
「処置が早かったので今は軽く抑えられておりますが、肝心の毒の方の進行が……」
「そうか……」
容態を見た医師の話によれば、陛下が何らかの毒に侵されている事すぐに見分けがつき、傷の治療を後回しですぐに毒の除去へと回くださったのだという。
そのお陰で毒の症状は比較的軽めに押さえ込むことには成功したらしいが、毒を完全に拭いきれることまでは出来ず、解毒の方法を見つけ出すためにレイヴン公子がいる牢へ行きかけたところで、私たちがやってきたということだった。
「それで陛下の命はどれほど持つ?」
「今の段階では何とも。幸い……と言っていいのかわかりませんが、処置が早かったので今直ぐに毒が全身に回るということはございませんが、逆に言えば焼かれるような苦しみをその分引き延ばすことにもなりますので……」
もともと苦しめる事を前提で作り出された猛毒という話なので、命を引き延ばせば延ばすほど、陛下は毒の苦しみに耐え続ける事になる。
医師もまさか、ナイフに塗られていた毒がヨルムンガンドだとは思っていなかっただろうし、その場で出来うる限りの処置をした結果がこれなので、何ともいたたまれない気持ちをされているのではないだろうか
「やはり救い出すには解毒薬は必須という事か」
「はい。ヨルムンガンドは僅かな量でも死に至る猛毒と聞きます。現代医療ならば毒の進行を抑えこむ事は出来るでしょうか、完全治療にはやはり……。今は気休めにはなりますが、睡眠薬などで誤魔化すしかないでしょう」
医師の話を聞き、ヘンドリック様の強く握りしめた拳から血が滲み出てくる。
助けたくとも助けられない。傷自体は大した事がないのに、肝心の治療方法が見つからない。
ヘンドリック様からすれば、あの時自分がレイヴン公子に合わせろと言わなければ、レイヴン公子がナイフで襲いかかって来た時、なぜ防ぎきれなかったのかと嘆いておられる事だろう。
「教えて下さいヘンドリック様。解毒薬に必要とされる薬草とはなんなのですか?」
私たちの気持ちを代表してか、アレクがヘンドリック様に尋ねる。
「アレクか……。ヨルムンガンドはもともと尋問をするために生み出されたものだとは説明したな」
「はい」
「その後、凶悪な死刑囚などにも使われるようになったが、ヨルムンガンド本来の使い方は、敵国の情報を聞き出すために作られたのだ」
ほんの100年ほど前まで、この大陸では覇権をめぐる戦いが繰り広げられていた。ヨルムンガンドはそんな時代に敵国の間者から、命を天秤に掛けて情報を聞き出すために作られた猛毒。
毒を盛られた人間は焼けるような熱さに苦しみ、拘束されている状態から自ら死を選ぶ事も出来ず、解毒薬をチラつかせながら救いを求めさせて情報を引き出す。そんな目的のためだけにつくられたもの。
今じゃすっかり表舞台からは消えたらしいが、いつの時代でも自白にせまるという状況は存在し、凶悪な犯罪者相手に使うには今でも非常に便利な道具といってもいいだろう。
そんなヨルムンガンドの姿が消えてしまった本当の理由は、その製造方法もさることながら、治療薬となる薬草が特殊な環境しか育たないため、簡単には解毒薬が作れなかったからなのだという。
「ヨルムンガンドの解毒薬なる薬草、シルフィニウムは非常に珍しい野草で、生息地帯が限られているうえ、清らかな水と山高い場所で陽の光をいっぱいに浴び、栄養いっぱいの土でしか育たない。その関係で平地で人の手による栽培はほぼ不可能、たとえ上手く芽が出たとしても薬草本来の効果は出なかったらしい」
結局肝心の解毒薬が用意出来なければ自白の道具には使えず、またヨルムンガンド自体を作るにもコストと手間が掛かるため、何時しかその名前は表舞台から消えることになった。
まぁ当然よね。当時でも非人道的と言われていたうえ、自白に追い込むためにこちら側の懐具合が苦しくなっては元も子もない。ならば手取り早く、またお金も掛からない別の方法を取る方が余程効果的だろう。
「それじゃシルフィニウムは……」
「現在では生息地帯すらわかっておりません」
「そんな……」
お城に仕える医師が言うならば、それは本当に生息地帯すら不明なのだろう。
何とも絶望的な言葉に一同に暗い影が広がる。
そんな時だった……
「うぅ……ここは……?」
「陛下!」
「気が付いたか!」
全員が見守る中、トワイライト王が目を覚ました。
「ヘンドリック……、そうか私は息子に刺されたのだな」
なんとも痛々しいお姿。刺された関係で腹部には包帯が巻かれており、毒のせいで額から大量の汗が湧き出している。
その中でも自分の息子に刺されたという事実は、一番心に傷を負わせてしまった事だろう。
「陛下、どうかお気を確かに」
「オリーブか、お前にもすまない事してしまった……ゴホ」
「その様なお話、今はなさらなくとも……」
「いや、今だから話しておきたい。この様な事態を引き起こしてしまったのも、すべて私の甘えが引き起こしたのが原因……ゴホッ」
公妃様と公王様の間にどの様な蟠りがあったのかは知らないが、お二人とも忌み嫌うほど仲が悪いということでもないのだろう。ほんの僅かなボタンのかけ違いで、お互い今日まですれ違いを繰り返してきた。王という立場からゆっくりと二人の時間を持つこともできなかっただろうし、常に人の目がある中での生活では、お互い心の中をさらけ出して話し合うということも出来なかったのかもしれない。
それがこの様な形で本心が語れるとはなんとも皮肉な話だろう。
「アイーシャの事でお前やヘンドリックには悪い事をしたと思っている。だが当時の私は心の中に芽生えた感情を抑えきれなかった。それが二人を裏切る事になると分かっていたのにな……」
陛下は当時の想いをお二人に話された。
王とい立場から、初めて感じた人を愛するという感情。たしかに公妃様の事も愛されてはおられた。そこに間違いがあったとは今も疑ってはおられない。だけどアレクとセレスの母親であるアイーシャ様には時間がなかった。
どうやらアイーシャ様は産まれながら心臓が悪かったらしく、長く生きられても20歳前後というタイムリミットとが用意されていた。その事を公王様から告白された際に、本人は断る理由として告げられたそうだが、当時の公王様には逆に愛の感情が大きくき膨らんでしまった。
それはそうだろう、誰しも愛する人が余命いくばくと聞けば、自分に出来る最大限の事はしたいと思うだろう。
結局アイーシャ様は公王様の申し出を断れず、お二人の子を産まれたのちに笑顔で旅立たれた。それがオリーブ様とヘンドリック様との仲を引き裂く原因になると分かっていて。
「私は心の中で二人なら分かって貰えるんじゃないかと考えてしまった。まったく我ながら何とも都合がいい言い訳だと、今更ながら情けなく思えてしまう」
その結果が実の息子に刺されるという悲劇を起こしてしまったのだから、なんとも居た堪れない話である。
アレクとセレスもまさか二人にこの様な事があったとは知らず、驚きが隠せない様子だ。
「もういいのです、今となっては全ては済んだ事。それに謝罪の気持ちを感じておられるのでしたら、元気になってから私が苦しんでいた思いを聞いていただかないと、気持ちは晴れませんわ」
「そう……だな。ゴホッ。だがこれだけは分かってほしい、アイーシャは決して金や地位が目的で私に近づいて来たのではない」
それは何処にでもある皮肉が混じった悪意ある噂話。
アイーシャ様はごく普通の村娘だったという話だし、その美しい容姿から当時は誹謗中傷といった、心ない噂話も多く囁かれていた事だろう。
その事でずっと苦しめられたアイーシャ様は、公王様からの贈り物は何一つとして受け取られなかったのだという。ただ一つ、不器用ながらも公王様自らがお作りになったという、ペンダントを除いて。
「すまなかった。アレクにもセレスティアにも辛い思いをさせてしまった。それにレイヴンにも……ゴホッ」
「もういいです。もう何もおっしゃらないでください」
「オリーブのいう通りだ。とにかく今は体を休めろ。話なら後で酒でも酌み交わしながら幾らでも聞いてやる。だから今は……」
「あぁ……、もう一度……そんな事ができれば……」
やがて先ほど医師の方が施された睡眠薬が効き始めたのか、陛下は再び眠りの世界へと導かれていく。
残された時間は残りわずか、それまでに解毒薬を作れるかが命を救える鍵となるのだった。
17
あなたにおすすめの小説
王国最強の天才魔導士は、追放された悪役令嬢の息子でした
由香
ファンタジー
追放された悪役令嬢が選んだのは復讐ではなく、母として息子を守ること。
無自覚天才に育った息子は、魔法を遊び感覚で扱い、王国を震撼させてしまう。
再び招かれたのは、かつて母を追放した国。
礼儀正しく圧倒する息子と、静かに完全勝利する母。
これは、親子が選ぶ“最も美しいざまぁ”。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ】悪妃は余暇を楽しむ
ごろごろみかん。
恋愛
「こちら、離縁届です。私と、離縁してくださいませ、陛下」
ある日、悪妃と名高いクレメンティーナが夫に渡したのは、離縁届だった。彼女はにっこりと笑って言う。
「先日、あなた方の真実の愛を拝見させていただきまして……有難いことに目が覚めましたわ。ですので、王妃、やめさせていただこうかと」
何せ、あれだけ見せつけてくれたのである。ショックついでに前世の記憶を取り戻して、千年の恋も瞬間冷凍された。
都合のいい女は本日で卒業。
今後は、余暇を楽しむとしましょう。
吹っ切れた悪妃は身辺整理を終えると早々に城を出て行ってしまった。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
【完結】前提が間違っています
蛇姫
恋愛
【転生悪役令嬢】は乙女ゲームをしたことがなかった
【転生ヒロイン】は乙女ゲームと同じ世界だと思っていた
【転生辺境伯爵令嬢】は乙女ゲームを熟知していた
彼女たちそれぞれの視点で紡ぐ物語
※不定期更新です。長編になりそうな予感しかしないので念の為に変更いたしました。【完結】と明記されない限り気が付けば増えています。尚、話の内容が気に入らないと何度でも書き直す悪癖がございます。
ご注意ください
読んでくださって誠に有難うございます。
モブ令嬢アレハンドリナの謀略
青杜六九
恋愛
転生モブ令嬢アレハンドリナは、王子セレドニオの婚約者ビビアナと、彼女をひそかに思う侯爵令息ルカのじれじれな恋を観察するのが日課だった。いつまで経っても決定打にかける二人に業を煮やし、セレドニオが男色家だと噂を流すべく、幼馴染の美少年イルデフォンソをけしかけたのだが……。
令嬢らしからぬ主人公が、乙女ゲームの傍観者を気取っていたところ、なぜか巻き込まれていくお話です。主人公の独白が主です。「悪役令嬢ビビアナの恋」と同じキャラクターが出てきますが、読んでいなくても全く問題はありません。あらすじはアレですが、BL要素はありません。
アレハンドリナ編のヤンデレの病み具合は弱めです。
イルデフォンソ編は腹黒です。病んでます。
2018.3.26 一旦完結しました。
2019.8.15 その後の話を執筆中ですが、別タイトルとするため、こちらは完結処理しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる