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しおりを挟むモニカもカレンもルビーナがニコラスと寝ていても驚く素振りもない。
朝食の時にこっそり聞いてみた。
「私たちのことは、この侯爵邸の使用人のどこまでが知っているのですか?」
「それぞれの侍従と侍女は知ってるな。あとは執事と侍女頭。
メイドは知らんだろう。形だけ妻を娶ったと思ってるんじゃないか?」
「うちは華やかな話題とは縁遠いからね。
メイドも真面目で長年働いてくれてる人が多いんだよ。
主の噂をばら撒いても痛い目に合うのは自分だとわかってるから見て見ぬふりだよ。」
…うん。なんか共感できそう。王宮侍女になっていたら思わぬ場面にも出くわしただろう。
しかし、犯罪に関わらない限り、誰にも言わず見なかったことにする。
これが将来の安定性に繋がったことだろう。噂話よりもお金。うん。
「ルビーナは本当に見ていて飽きないよ。」
「また声に出してました?」
「うん。噂話よりお金ってね。頷きながらね。」
エドワードが耐えかねたのか顔を背けて口に手を当てている。…笑いたければどうぞ。
「ルビーナ一人増えただけで、この屋敷が明るく感じるよ。ね、兄上。」
「…そうだな。率直で天然。裏がなくて気が楽だ。」
…なんだろう。褒められた?はずだけど、天然?とは?まぁ、いいか。
初夜から3日後、寝る前に刺繍をしているとニコラスがいつもより早く部屋に来た。
「お待たせ。さあ行こうか。」
横抱きにされて寝室に向かう。え?なに?
ベッドに横たえたルビーナの上から覆いかぶさって抱きついてくる。…ちょっと重い。
「我慢したんだ。褒めて?」
…なるほど。とりあえず頭をナデナデ。やっぱり犬?シッポ振ってる?
嬉しそうな顔を見せて、チュッと唇に口づけをされた。
そして目を見ながら口づけが深まり、思わず目を閉じた。
唇が口から離れ、顎や首、鎖骨などに口づけて舐めてどんどん下りていく。
ニコラスの手はすでに胸で遊んでいた。…あれ?ガウンは?夜着は?
いつの間にか前が開かれていた。
ニコラスの舌が乳首の周りをグルっと刺激した後、吸いついた。
固くなった乳首を舌で遊んでいる。もう片方は爪先で先をカリカリしている。
違う刺激の気持ち良さに声が高くなる。
そんなルビーナにニコラスは囁く。
「ルビィ、前に教えたよね。気持ちいい時は?」
「ああっ!…気持ちいいの。ニック様、…もっとぉ…」
「うん。ルビィ、ベッドの中ではニックって呼んで?」
「ニック?んん…」
口づけて舌を吸って吸われて、唾液を飲んで、気持ちいいのにもどかしい。
ニコラスの片手が胸から離れて腰のクビレや太腿を撫でる。
下腹を撫でるとさらに下へ下り、茂みの奥を上から下に指を一本滑らせた。
「ああっ!」
急な刺激にビクッとした。
クチュッと音がしたそこに指が下から上に上がって小さな粒に軽く触れた。
ニコラスがまた囁く。
「ルビィ、目を開けて?ココ覚えてる?気持ちよかったよね?」
ニコラスの目を見ながら頷く。
「触ってほしい?お願いしてごらん?」
「お願い。触って?気持ちよくして?」
「いい子だ。」
口づけしながら粒に触れられる。気持ちよくておかしくなりそう。
時々、下に指を滑らせて指に滑りをまとわせて粒に戻ってくる。
やがて、軽くビクッと震えて力が抜けた。
その間にニコラスは脚の間に入り込み、太腿を持って左右に広げた。
秘部の入口を指でグルっと撫でて、そこも左右に広げる。
「ヒクヒクしてる。愛液が出てくるよ。」
「…欲しいの。」
「うん。まずはまた指から慣らそうね。」
…素直に頷く自分は誰?と頭の片隅で問いかけた。
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