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しおりを挟むジェイドは友人数人に、ローレンスの失踪時期がわかったことでジョスリン夫人の産んだ子供がローレンスの子供ではないと思われることを話した。
「……不貞か?」
「乗っ取りか?」
「ローレンスがいなくなったから仕方なく誰かと関係を持ってオリオールの子にしようとしたのか?」
「どうだろうな。夫人は婚約時代からローレンスよりも弟と仲が良かったという噂もある。」
「弟の子か?」
「可能性は高い。」
「まさか、ローレンスは結婚後に妻と弟の関係を知って逃げたのか?」
「そうかもな。」
「ローレンスがいないとオリオールの血筋が無くなる。だから夫人が妊娠するのを待って失踪時期をズラしたのか。」
「そうだろうな。」
「ローレンスの子供を妊娠する予定だったのか、元から弟の子をローレンスの子だと偽って托卵するつもりだったのか、それともローレンスが失踪したから托卵を計画したのか、全く別の男の子供なのか、どれなんだろうな。」
「ローレンスが自ら失踪したのなら、夫人が自分の子供を産む気がないと知ったんじゃないか?」
「初夜がなかったとか?」
「ありそうだな。何もかもどうでもよくなって逃げたか?」
「かもな。」
「……アイツが痩せていたのは、偏食だとか言われていたがろくに食べてなかったんじゃないか?」
「だよな。夜会にも数回しか出てなかったから親世代はアイツのことを誰だかわかっていなかったんだろうな。オリオールの前侯爵夫妻はローレンスの父親に任せて王都に出てこないし。アイツのことを気にかけてやる大人がいなかったんだろう。」
「だから、オリオールを捨てた、か?」
「オリオール侯爵になって血筋を守るつもりが、夫人はローレンスの子供を産む気がなかった。そう知れば、どうでもよくなる気持ちがわからなくもない。」
「実の父親から冷遇されても、結婚したら自分が侯爵になるんだからって頑張っていたんだろうな。」
「普通は学園を卒業すればすぐ侯爵になるはずだろ?」
「だが、父親が代理の分際で侯爵位を渡そうとしなかった。」
「陛下に、能力に不安があるとか言って許可してもらったのかもな。」
「そういや父親が言ってた。オリオール侯爵代理は前は謙虚だったのに最近は横柄だって。」
「ローレンスがいなくなったことで、夫人の子供が成長するまで自分がオリオール侯爵でいられるからなんだろうな。」
「うわー。あからさまだな。」
「話戻すけど、隣の隣、イレム国で血筋の判定ができるものが開発されたらしいぞ。」
「え、それって、夫人の子供がローレンスの子じゃないって証明できるってことか?」
「夫人はローレンスの子供だって言っているから焦るだろうな。」
「多分な。ローレンスの子じゃないとなれば、乗っ取りと見做されて罪になるだろうな。」
「でも、ローレンスがどこにいるかはわからないぞ?」
「そうだな。子供の父親が弟とも限らないし、決めつけて違ったら逆に侮辱罪で訴えられるかもしれないしな。」
男4人で話した結果に頭を悩ませることになった。
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