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しおりを挟む4歳?14歳じゃなくて?僕は17だよ?
13歳も年下?
爵位を継ぐためには、学園を卒業する必要がある。
なので、跡継ぎの僕はあと1年と少しは学園に通う。
旅費がもったいないので、長期休暇以外領地に帰ることはしていない。
寮費と食費は、領地の状況を申請したためにタダだ。
だけど、細々とした文具や参考書を買うために、短期休暇は働いている。
このよくわからない手紙のことを詳しく聞きたかったが、帰る旅費を惜しんだ。
手紙で詳細を聞いても、はぐらかされてる。相手はどこの誰だ?
次の長期休暇は…まだまだ先だ。うん。とりあえず諦めよう。
婚約者がいるから恋人をつくるなよって言いたかったことはわかった。
僕は、外見ではモテる。だけど、貧乏だとわかると令嬢たちは誘わなくなった。
なんせ、デートしても払う金がないのだから…
だから恋人?よほど金持ちが貢いでくれるなら喜んで付き合うけど、学園でいるわけないよね。
僕がすべきことは、学園を卒業すること。
日照りに強い作物が新たに開発されれば、試作品を貰ったりもしている。
水脈を見つけるためにどこをどれだけ掘る必要があるか、独学でも調べている。
ため池を作るか、川の水を引き込むか。
いずれにせよ、何をするにも金がいる。
あぁ、金持ちがどこかにいないかな…恵んでくれ。
…そんなことを真剣に悩んでいたのに、最終学年の長期休暇で帰った領地は様変わりしていた。
「父上、母上、領地は一体どうなっているんだ?」
「あら。お帰りなさい、ジェット。
ふふ。今年は無事に収穫できそうでしょ?」
「いつの間に工事を?お金はどうしたのです?」
「ああ、実はな、お前の婚約者の御父上があれこれ手配をして下さって。
援助の一部としてありがたく受け取ったんだ。
お陰で領民たちもつらい時期を乗り越えることができた。
本当にありがたい。」
「え?婚約者って誰なんだ?まだ聞いてないけど。
そんなに援助してくれるってうちが得してるだけじゃないの?」
その時、扉がノックされて見知らぬ侍女と子供が入ってきた。
「ジェット、お前の婚約者のシャルロッテ嬢だ。」
へ?そういや4歳とか言ってたな。来てたのか。ん。シャルロッテ?
まじまじと顔を見て誰だか理解した。
「やあ。シャル。久しぶりだね。覚えてないかな?ジェットだ。」
首を傾げるシャルロッテに視線を合わせて、頭を撫でた。
「ごめん、覚えてるわけないよな。まだ2歳くらいだったから。座ろう。おいで。」
「はい。」
可愛い声だな。4歳だもんな。ん?婚約者?
「父上、シャルが婚約者ということは援助は公爵家からということですか?」
「そうだ。ひとまず彼女が15歳で学園に入るまではここにいる。」
「え?シャルはここに住んでるの?」
びっくりしてシャルロッテを見ると、子供らしい笑顔が返ってきた。
「シャルロッテと侍女が2人、公爵家から派遣されている。」
あー。なるほど。婚約の経緯が見えてきた。
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