ワケあってこっそり歩いていた王宮で愛妾にされました。

しゃーりん

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仮面の男はキスをしながら私のドレスを脱がせていく。

体が動かないから協力のしようもない。……する必要もないんだけど。


何も身に着けていない状態になったのはわかった。
だけど、男は何もする気配がない。どうして?


「あぁ。ごめん。君の体に見とれてしまった。
 この胸、この腰、そして淡い繁み、脚もすごく綺麗だ。」


……あまり語らないでほしい。恥じ入りようもないのだから。


また唇を食んだ後、舌を絡ませてきた。あ……舌は動かせる。
逃げようとした舌に吸い付かれた後、噛みつかれた。


「逃げようとか考えてる?もう無理だよ。私のモノは君の裸を見ただけでいつでも中に入れる状態だ。」


……ごめんなさい。逃げません。痛くしないで?


「うん。それでいい。優しくするから気持ち良くなってくれたら嬉しい。」


……この人は私の心が読めるのかしら。わかった。気持ち良くなればいいのね。


男の触れ方に、最初は少しくすぐったく思ったけれど、それは本当に最初だけだった。

胸を優しく包む掌。指先が乳首を優しく摘んで擦ってくる。
やがて指先で弾けるくらいに固くなった乳首に男が吸い付いた。
温かい口内に乳首がそのまま入り、舌で乳輪を舐められていた。
チュッと音がするように乳首から唇を離した男は満足そうに『いいね』と言った。
そして逆も同じように。咥えていない方はまた指でいじられて、とても気持ち良かった。

しばらく胸に執着していたけれど、徐々に下に行き、男が繁みに指を差し入れた。
そこはびっくりするくらいに濡れていて、男も驚いたようだ。
すぐに両膝を開いて、私の秘部を覗いているみたい。


「……すごい。ちゃんと感じてくれたんだね。嬉しいよ。」


男の指がソコに触れて、クチュって音がした。指が行ったり来たりして、少しだけ中に入った。
不意に触れられた割れ目の上辺りのところにビクっとした。……何ソコ?
指と違うものがソコに触れてる。薄目で見ると私の股間に男の顔がある。
え?舐めてるってこと?どうしよう。すごく気持ちいい。
あ……指が中に。さっきより入ってる?違う。出して入れて……あ、中にあるのがわかる。
指、増えた?圧迫感がある。……それより、舐められてるところが気持ち良すぎて、弾けそう。
何が?よくわからない。だけど、追い詰められている気分。ん……もうっ……


「あぁっ!」


体がビクビクする。男の指を締め付けているのもわかる。だけど、何?コレ。気持ちいい。


「イッたか。すごい締め付けだな。気持ち良かった?」

「ええ。」


あ、声が出た。



閨事ってものすごく恥ずかしくて、ものすごく気持ちいいのね。

周りの夫婦もみんな、こんなことをしているんだ。両親も兄夫婦も。

普段、普通の顔をして話をしてるってすごい。私なら唇や手を意識して見ちゃいそう。

王太子殿下が私にキスをしてアソコを舐めた舌と唇……なんて妄想しちゃうと真っ赤な顔になって、挙動不審になりそうだわ。

卒業したから、王太子殿下に間近で会える機会なんてないだろうけれど……
 

この仮面の男が優しく触れて気持ち良くしてくれるから、妄想しちゃう余裕があるのがいいのか悪いのか。


 
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